Game Review

ボーナンザ


<DATA>
名称:ボーナンザ(BOHNANZA) &ボーナンザ追加カード
分類:カードゲーム
メーカー:AMIGO
デザイナー:Uwe Rosenberg
プレイ可能人数:3〜5人(追加カードがあると3〜7人)
プレイ適正人数:4〜5人(追加カードがあると4〜6人)
プレイ時間:約50分
値段:本体¥1800、追加カード¥800(参考価格)
ルールの難しさ:簡単。
持ち運び:箱はとても小さい。
オススメ度:かなりオススメ。



ボーナンザ本体


ボーナンザ追加カード

<ルール>
豆をまいて、収穫して、お金に替えるカードゲームです。

自分の手番では、まず手札の一番先頭の豆カード(このゲームでは手札の順番を変えてはいけません)を自分の「豆畑」にまく必要があります。
望むなら、その次の1枚の豆カードもまく事ができます。
まいたカードがある程度溜まったら、お金に換金することができます。たくさん溜めるほど、高価で換金できます。
なお、各プレイヤーは2つの「豆畑」を持っているのですが、1つの豆畑には1種類のカードしかまく事ができません。お金がたまったら、3つ目の豆畑を購入することもできます。

次に、山札からカードを2枚引き、それを交渉にかけます。
交渉によって他のプレイヤーの手札と交換しても構いませんし、タダであげてしまっても構いません。

続いて、山札からひいた豆カードの残り、および交換で獲得した豆カードを豆畑にまかなければなりません。
1つの豆畑には1種類のカードしかまく事ができませんから、場合によっては、それまで植えていた豆を強制的に売ってからまかなければなりません。つまり、余計なカードは「交渉」の時点で、処分しておく必要があるのです。

最後に、そのあと、山札から2枚(人数により3枚)引き、手札の一番後ろに加えます。そして次の人の手番となります。

3回山札がなくなったら終了です。その時点で、最も多くのお金を持っているプレイヤーが勝利します。


<コメント>
1997年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、1997年ドイツゲーム賞5位、1997年ドイツ年間カードゲーム賞1位に輝きます。
私がドイツゲームにハマった直接のきっかけは「6ニムト」との出会いでしたが、この「ボーナンザ」はそのきっかけにダメ押しした形になりました。
とにかく、「手札の順番を変えられない」というルールはさすがです。目からウロコが落ちました。
でも、慣れないうちは、カードを見やすいように分類すべく、ついつい麻雀のように手札の順番を入れ替えようとしちゃうんですよね。
また、カードを重ねる向きが人によって違うことがあります(特に左利きと右利きで異なるようです)。このゲームではカード補充を手札のどちらの向きに行なうかが重要ですので、そういった決め事をあらかじめしておく必要があることが欠点と言えます。
ちなみに、このデザイナー・ローゼンベルクはこのルールをさらに進化させて、後に発表した「レストラン」というゲームにおいて採用しています。

交渉ゲームの割に、ドロドロしません。
手札の順番を変えられないため、不要なカードを処分する必要があるのですが、タダでいいから他人にあげたほうがトクをする場合が多々あります。
そうすると、もらった人にとっては、その人が「いい人」に見えます。実際には自分の利益のためにやっているんですが(笑)。
このように、いやがらせ的な交渉にならないところが、面白い副次効果です。その筋には有名な交渉ゲーム「ディプロマシー」のように友情が壊れる事は殆どないでしょう。この点がこのカードゲームの良さを上げているようにも思えます。

ゲーム中に注意しなければならないのが、カードの残り枚数です。
このゲームでは豆カードを売却すると得点になりますが、その得点を表示するために、売却した豆カードのうち1枚を裏返して手元に置いておきます。残りは再び山札に混ざることになります。
つまり、売却した豆は枚数がどんどん減っていくのです。
このため、同じ種類の豆をたくさん集めようとして待っていても、実は山札の中にはもうそれ以上存在しない、というケースもあります。この点に注意すると、無駄な行動が減るでしょう。

欠点とまではいかないのですが、豆カードの種類が日本人には馴染みが薄いのが非常に残念です。
「青豆」「ささげ」「紅花インゲン」「ゴガツササゲ」なんてピンと来ないですよ・・・しかもそれがドイツ語で書かれていますから、読めない人は発音すらままなりません。このため、ゲーム中では豆カードの名前は無視され、もっぱら数字で呼ばれることになります。もっと日本人に有名な豆でプレイすればイメージも膨らむんですけどねぇ・・・

追加カードを導入すると、3種類の豆が増えます。これらをプレイ人数に応じて追加することになります。これで最高7人までプレイできるようになります。
豆の種類が増えると、同じ種類の豆を集める事が難しくなりますので、やや戦略が変わります。「3番目の畑」は必須になるでしょう。5人以下でプレイする場合は豆の種類はむやみに増やさないほうがいいでしょう。
なお、この追加カードの他、ボーナンザの拡張セットである「ラ・イスラ・ボニータ」も販売されています。

ルールはユニークであるがゆえにちょっぴり複雑ですが、ルールが良く練られたゲームだと思います。カードゲームでは「6ニムト」とこの「ボーナンザ」は持っていて損のないゲームです。東急ハンズにも売っていますので、すぐに買いに行きましょう。



  1999/12 no-be-