Game Review

ヘラジカの森


<DATA>
名称:ヘラジカの森(Elchfest)
分類:アクションゲーム
メーカー:KOSMOS
デザイナー:Hermann Huber
プレイ可能人数:2人
プレイ適正人数:2人
プレイ時間:15分程度
値段:¥2000(参考価格)
ルールの難しさ:とても簡単。
持ち運び:箱はそこそこ小さい。
オススメ度:結構オススメ。



<ルール>
2匹のヘラジカが川を渡ろうとしています。プレイヤーは飛び石を指ではじき、ヘラジカを対岸に渡すことを目的とします。

テーブルの上に、30cmから50cmほどの間隔で2つの川岸ボードを置き、そこに各自のヘラジカを乗せます。また、対岸ボードの横に岩チップを3個配置します。

プレイヤーは自分の番に、ヘラジカの足場を確保するために、岩チップをおはじきの要領ではじきます。通常は2回行えます。
ヘラジカは直接テーブルの上に足を乗せることはできません。川岸ボードか岩チップの上にのみ足を乗せることができます。なお、前足と後ろ足は別々の岩チップ(または川岸)に乗せなければなりません。
ヘラジカを倒してしまったり、岩場をテーブルの外に出してしまったりした場合、相手は3回岩チップをはじく権利を得ます。
このように、ちょうどいい位置に足場をつくってヘラジカを進めていき、相手側の岸辺に先に着いた方の勝ちになります。


<コメント>
いいですねぇ、こういう物理的なアクションゲーム。2人専用のゲームですが、ギャラリーになって他のプレイヤーの対戦を見ていても楽しいです。
おはじきレースゲーム「カラバンデ」のようにまさに指先の勝負なので、ついついアツくなります。また、のめりこむがゆえにミスした時に「ぎゃああ〜ッ!」などと過剰に反応してしまい、楽しい雰囲気になるゲームです。
コマはすべて木製。日本のゲームだとコマは大抵プラスチックですが、ドイツゲームだと木製が普通なんですよね。
この手のゲームは長時間やるものではありませんので、岸辺の距離を30cm程度にするのがよいでしょう。そうすれば、ゲームの箱に書かれているとおり、15分程度で遊べます。
距離が長すぎると泥試合になってしまうかもしれません。また、プレイヤーの性格によっても変わります。「相手の次の1手を不利にする」ようなプレイをする邪魔系のプレイヤーだと長引くわけです。

残念なことに、このゲームはルールブックの書き方がイマイチです。説明不足の部分があります。
例えば、ヘラジカが落ちたときは現状復帰させることになりますが、どの範囲で復帰させるかが不明瞭です。実際問題としてチップをはじく直前の状態を完全に復元させるのは不可能です。それをやろうとすると、すべてのコマの位置を記録しなければなりません。
プレイアビリティを考えると、ヘラジカとその足元の岩場のみの復帰にとどめるのがいいでしょう。

なお、チップがテーブルから落ちたときは、「落としたプレイヤーの川岸ボードの横にチップを配置し、相手は3回チップをはじくことができる」ルールになっていますが、川岸の距離が遠い場合などは、場合によっては、わざと落としたほうが有利になることがあります。そうなると泥試合になってしまいます。
そこで、チップを落としたら、「相手はチップを好きな位置に配置して、それに加えて2回はじく」という処理にしたほうがいいと思います。

なお、ルールこそ単純ですが、プレイしていくうちに、色々なテクニックが発見されました。岩チップに岩チップをぶつけてテーブルから落ちないように確実に止めたり、相手が岩をはじきづらいようにヘラジカでブロックしたり、相手にプレッシャーを与えるべく自分のヘラジカを非常に不安定な置き方にしたり・・・アナログゲームの面白いところです。

簡単なので、息抜きにいいゲームです。ただ、1対1のゲームのため、カラバンデよりも戦略性が高い分、本気になるとやや疲れますけど。




  2000/08 no-be-