Game Review

アンギャルド


<DATA>
名称:アンギャルド(En Garde)
分類:カードゲーム
メーカー:ABACUS
デザイナー:Reiner Knizia
プレイ可能人数:2人
プレイ適正人数:2人
プレイ時間:約15分
値段:¥1800(参考価格)
ルールの難しさ:普通。
持ち運び:箱は小さい。
オススメ度:まあまあオススメ。2人専用なのが残念。



<ルール>
プレイヤーはフェンシングの選手になり、試合を行います。1ラウンドは数分で終わり、5ラウンド先取したプレイヤーの勝利です。

ゲームボードはフェンシングのコートを表し、カードを7枚並べてつくります。
各プレイヤーに手札を5枚ずつ配ります。

手番プレイヤーは以下の行動ができます。
(1)前進
(2)後退
(3)攻撃
(4)前進攻撃

(1)前進
カードを1枚出し、書かれている数字の分だけ前進します。
相手と同じマスに入ったり、相手を飛び越える移動はできません。
このゲームでは、時間切れになった場合は、よりたくさん前進したプレイヤーの勝利になりますので、できれば前進すべきです。

(2)後退
カードを1枚出し、書かれている数字の分だけ後退します。
ボードから出てしまうような移動はできません。
主に、自分にとって有利な間合いに移動するために行うことになります。

(3)攻撃
自分のいるマスから相手のいるマスまでの距離と同じ数字のカードを1枚出すことにより、攻撃ができます。
同じ数字カードを付け加えて、攻撃を強化することもできます。
それに対して、相手プレイヤーは回避する機会を得ます。攻撃側が出したカードと同じ枚数で同じ値になるカードを出せば回避したことになります。(ただし、次の手番はカードが減った状態でプレイしなければなりません)
回避できない場合は、攻撃がヒットしたことになり、そのラウンドは終了します。

(4)前進攻撃
まず「前進」し、同じ手番中に「攻撃」を行います。
防御側は通常の攻撃と同様に回避することも可能ですが、この前進攻撃の場合は「後退」してよけることもできます。

手番が終了したら手札を補充します。どちらのプレイヤーもヒットしないままに山札がなくなった場合は、より遠くまで前進したプレイヤーがそのラウンドの勝者となります。
5ラウンド先取したプレイヤーの勝利です。


<コメント>
ドイツフェンシング協会推薦ゲームです。タイトルの「アンギャルド」とは、フェンシング用語で「構え」を意味します。

パッケージを開封すると、通常の6面ダイスとは異なるダイスが2種類2人分、計4個入っています。
1種類目は0から5までの数値が書いてあります。
もう1種類は、フェンシングの選手の絵が2つの面に書かれています。残りの4つの面には何も書かれていません。
私はダイス振りゲームが大好きなので、なかなか変わったダイスを使うゲームだぞ、と期待しながらルールを読むと・・・前者は単なる得点表示用のマーカー。後者はなんと、ボード上に置くためのコマでした。
要するに、このゲームは一切ダイスを振らないのです。
また、ルールはかなりシンプル。本当にこのルールで面白いのか、と勘ぐりたくなるくらいです。それに、2人専用ということでプレイの機会に恵まれず、しばらくは未プレイのまま放置されていました。

しかしデザイナーを見ると、シンプルなのに面白いゲームをつくるクニーツアです。このデザイナーのゲームは、大抵面白いので、とりあえずプレイしてみることにしました。
すると、さすがはクニーツァ。意外に面白かったんですねー。
1ゲームが短いところもいいです。ルールがシンプルなので、スピーディに進行します。このテンポの速さはフェンシングのイメージと一致しています。(これは大変大事なことです)
なお、このゲームはルールが「基本ゲーム」「標準ゲーム」「発展ゲーム」の3段階に分かれていて、そのステップを追ってプレイすると、無理なくルールが習得できるようになっています。

このゲームのセオリーですが、カードには1〜5の数字が書かれているので、最初は相手と6マス離れた位置に立つと有利です。
6マス離れていれば、いきなり攻撃されることはありません(前進攻撃の可能性はありますが、前進攻撃は後退で対応できるので、それほど怖くありません)。
また、6マス離れていれば、相手が前進してきた場合は、次回の自分の攻撃範囲内に入ることになります。
5マス以内に入ったら、いよいよチャンバラ開始です。
この場合、プレイヤーは自分の持っているカードと同じ距離に立つのが普通です。その距離から攻撃されても回避できる可能性が高いからです。

基本的には相手の出したカードにより、手札を推理するわけですが、わざと不利な距離に移動して混乱させる戦術もあります。
そういった駆け引きのできるゲームです。

ちなみに、このゲームは先攻が有利です。ルールでは、ゲームラウンドごとに先攻を交互に変えるように書いてありますが、前のラウンドで負けたプレイヤーを先攻にする方が面白くなるでしょう。

2人専用なので、時と場所を選ぶかもしれませんが、なかなかいいゲームです。



  2000/4 no-be-