Game Review

マンマミーヤ!


<DATA>
名称:マンマミーヤ!(MAMMA MIA!)
分類:カードゲーム
メーカー:ABACUS
デザイナー:Uwe Rosenberg
プレイ可能人数:2〜5人
プレイ適正人数:3〜5人
プレイ時間:30〜40分程度
値段:¥1800(参考価格)
ルールの難しさ:とっつきにくいが、慣れれば簡単。
持ち運び:箱はとても小さい。
オススメ度:そこそこオススメ。



<ルール>
この「マンマミーヤ!」は、ピザを焼き上げるゲームです。

手札には「トッピングカード」と「レシピカード」の2種類があります。
トッピングカードは、サラミやマッシュルームやオリーブなどのピザトッピングが書かれています。
レシピカードには「そのピザを完成させるためにはどれだけのトッピングカードが必要か」が書かれています。
なお、レシピカードは各プレイヤーごとに専用のものが8枚ずつ用意されています。

このゲームではまず第1フェイズに「ピザパイル」と呼ばれる1つの山をつくります。
自分の番には、任意の枚数の同じ種類のトッピングカードと、それに加えて1枚のトッピングカードを、場に出して重ねていきます。最終的に、これらのカードがピザパイルになります。
そして、足りない分のカードを補充し、次のプレイヤーに交代します。山札がなくなるまでこれを続けます。

第2フェイズには、できあがったピザパイルを1枚ずつめくって表にしていきます。
このフェイズではプレイヤーの順番は関係なく、自分が出したレシピカードがめくられるのをひたすら待つことになります。
トッピングカードが出たら場に並べ、これはピザの材料になります。
誰かのレシピカードが出たらそのピザが完成したかをチェックします。場に必要なトッピングが揃っていれば、そのピザは完成し、そのレシピカードを出したプレイヤーが完成ピザとして受け取ります。
トッピングが足りない場合、その分を手札から補充して完成させることもできます。

この手順を3ラウンド行ない、たくさんピザをつくったプレイヤーの勝利となります。


<コメント>
99年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品です。

このゲームのユニークなところは、まず最初にピザパイルをつくり、そのあとに、できたピザパイルをめくっていくところにあります。
ピザパイルの仕込みがポイントなわけですが、トッピングがある程度たまったちょうどいいタイミングでレシピカードを挟みこむ必要があります。
このためには、「現在ピザパイルの中にどの程度トッピングがあるか」を把握していると有利です。
ただし、他人がピザを完成させると、その分のトッピングはなくなってしまいます。
しかもピザには特殊なものがあり、そのせいで残りトッピングが分からなくなります。
例えば「ピザ・モントーニ」をつくるためには、カードに示されているトッピングに加えて、さらに6枚のトッピングカードが必要です。そのトッピングには、任意の1種類を選べるため、これが完成すると、どのトッピングが場に残っているかを確定できません。
また、「ピザ・ボナスティカ」は、合計15枚の任意のトッピングが必要です。これが完成すると、トッピングはあらかたなくなってしまいます。
さらに、レシピの持ち主のプレイヤーは手札からトッピングを出すこともできますから、記憶力だけあってもダメなわけです。
レシピカードの枚数は決まっているので、確実にトッピングが揃っている時に出したいのですが、完成すると断定できる時はあまりありません。他のプレイヤーもピザをつくろうとしているのですから当然です。
かといって、レシピカードを出さないとピザは完成しませんから、ある程度推測した上で、あるいは「ダメもと」でレシピを出す必要があります。

非常にユニークなルールのため、既成概念に固まった頭ではルールを理解しずらいです。
私も、最初にルールブックを読んだ時は、間違ってルールを解釈してしまいました(ルールブックに舌足らずな部分があるのも事実なのですが)。
その結果、枚数を常に計算しなければならない坊主めくりのようなプレイになり、口惜しくも「クソゲー」の烙印を押してしまいました。
こうなると、私の中では封印ゲームとなり、二度とプレイされることはありません。

しかしこのまま眠らせるにはもったいないコンポーネントなので、私は自分でルールを変更して、遊べるゲームに変えようと思いました、
そして、「私だったらこういうルールでデザインする」という観点でルールをこね回しているうちに、「正解」ともいうべきルールに行き当たりました。それが前述した正しいルールです。
こうしてマンマミーヤは、デザイナーが想定したままの面白いゲームになりました。ああ、よかった(汗)。
あとでデザイナーを見ると、これがなんと「ボーナンザ」(傑作豆まきゲーム)のデザイナーではありませんか。クソゲーのはすがありませんね。いやいや、失礼。
ともかく、前述のルール紹介はルールブックで舌足らずの部分を補うように書いてありますので、それを併読すれば、誰でも正しいプレイができるはずです。 そして1ラウンドプレイすれば、すぐにコツがつかめるはずです。
「運だけのゲームじゃ物足りない、ちょっとは頭(記憶力)を使うカードゲームがやりたい」という人はぜひどうぞ。

ちなみに、このゲームは「最もお腹を空かせているプレイヤー」から手番を始めます(笑)。
(ドイツゲームはこの手の条件が多いですね)



  1999/09 no-be-