アナログゲーム製作日記

アナログゲーム製作日記(怪獣ファイト)


現在、「怪獣ファイト」という創作ゲームを作成中なのですが、これを作成するにあたって、製作過程を書いていきたいと思います。(メモ程度ですが)
ひょっとしたら、同じく創作ゲームをつくる人の参考になるかもしれませんし。


第1回 コンセプト

「モレール」に続いて、次のゲームの作成を開始しようと思いました。
(私は常に何かつくっていないと気がすまないようです)
さて、どういうゲームにするか。

かねてから、2段階のゲームをつくりたいなと思っていました。
第1段階:何かを創造する
第2段階:創造したもので何かをする

以前、「ポピュラス」というコンシューマーゲームがありました。
このゲームは、天地創造を行うゲームで、最初はひたすら整地して人口を増やしていきます。そして、一定の条件を満たすとハルマゲドンが到来し、その増えた人口で敵国と戦うのです。
積み木を積み、それを最後に崩す、そんな感じですが、なかなかいいなぁと思ったのです。

一方で、以前キン肉マンカードゲームを考案中に思いついた戦闘システムを、どこかで使いたいという欲求もありました。

このため、両方を合わせて、最終的にはこうなりました。

第1段階:戦士を創造する
第2段階:創造した戦士でお互い戦う

ある意味、TRPGの模擬戦闘なんかはそうかもしれません。TRPGのシステムでキャラメイクし、そのキャラ同士で戦うという遊び方です。
今回つくるゲームは、そのキャラメイク部分と戦闘部分はあくまでもドイツゲーム風に処理したいと思います。
敏捷性の差を計算した上で命中判定して、筋力を元に被害判定して、相手の装甲を引いて・・・そんなありきたりなシステムにはしたくありません。

さて、テーマです。

創作ゲームというのは、一般に売っているドイツゲームと違い、面白さの保証がありません。
どちらかというと、所詮はアマチュアのつくるものですから、一般メーカーのものよりも劣っている事が多い、あるいは完成度が低い事が多い、と考えられています。

そんな中で、例えば、
「この同人ゲームは、カードを出し合って、一番強い数字を出したプレイヤーが勝ちのゲームです」
とゲームのテーマの説明をした場合、どうもよくありそうな感じのゲームに聞こえます。
同人ゲームなので、面白さが水準に達しているかどうかは分かりません。
世の中には面白いゲームはいくらでもあります。そんな状況で、一般の人は、同人ゲームをわざわざプレイしたいと思うでしょうか。

特にテストプレイの時。テストプレイの場合、完成度がまだ十分でないことが多いです。
テストプレイを頼んでも、テーマが面白そうなゲームなら快諾してもらえるでしょうが、テーマがありきたりであるとしたら、あまり喜ばれないのではないでしょうか?

ですから、テーマ(というかコンセプト)はそれなりに大事だと思います。


さて、戦士のメイキングのあと、戦うというシチュエーションが無理なく行えるとしたら、どんなテーマにしたらいいか?
しかも、ありきたりなものではなく、今まで他人が作っていないもの。

つれづれとネタを考えてみます。
(案1)未来世界で、戦士を育てて戦う
(案2)ジュラシックパークみたいなところで、恐竜を育てて戦う
(案3)近未来で、怪獣を飼育して戦う

案1「未来世界で、戦士を育てて戦う」は、世界観を構築する必要があります。全てオリジナルな設定を作ると、自由度は高いですが、他の人に受け入れてもらいにくくなります。
例えば、SFチックな格闘技とかにした場合、どういう世界設定なのか、どういうルールなのかを説明するのに時間がかかり、敷居が高くなるかもしれません。どちらかというとTRPG向けです。
こういうのは他人が作ってそうですし、何より、独りよがりな感じになって、とっつきにくそうです。

案2「ジュラシックパークみたいなところで、恐竜を育てて戦う」は、なんか面白そうです。
しかし、恐竜は強い恐竜と弱い恐竜が明確に分かれており、有名どころを出すと、おのずとバランスが悪くなります。
例えば、有名なティラノサウルス、アロサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス、アパトサウルスとかを出すとしたら、ティラノサウルスが勝つに決まっています。
バランスを取るために強そうな肉食恐竜に限定してしまうと、どうしても有名どころだけでは足りず、マイナーなものを出さざるを得ません。
それに戦闘方法は噛み付きとか角とかだけですから、地味極まりないですね。
生息時期の問題もあり、有名どころを一度に出すのもおかしいですしね。
どちらかというと恐竜でゲームをつくるとしたら、恐竜を進化させて激変する環境に適応させるゲームの方がふさわしいでしょう。
・・・そういえば恐竜同士がガチンコで戦うゲームがないなぁと思ったら、そういう理由だったのですね。

案3「近未来で、怪獣を飼育して戦う」は、この中で一番荒唐無稽です。
怪獣が戦うシミュレーションゲームはあるにしても、もう少しくだけたゲームとしては、他の人は作っていなさそうです。
バンダイの「ウルトラマン」「モスラ対ゴジラ」は原作付きのシミュレーションゲームなので、メイキングの部分はありません。
SPIの「怪獣征服」は、序盤に怪獣をポイントを消費して怪獣を作りますが、怪獣同士の戦いではありません。
今回は特に原作モノにするつもりはないので(何らかの原作のオマージュはありにしても)、怪獣全体をネタにできるため、自由度が高いですし、私自身、特撮は多少知っていますから、一番つくりやすそうです。
うん、決めた。これにしようっと。

マーケティングの観点から見れば、世の中の多数のユーザーが望むようなテーマを選ぶべきなのでしょうが、まあこれは仕事じゃなくて同人の楽しみですから、多少マニアックなテーマでも勘弁してもらいましょう。
少なくとも、「最初に怪獣を飼育して、そのあと戦わせるゲームです」と説明して、「何だ、あのゲームと同じか」とはまず言われないでしょうから、いいでしょう。


というわけで、怪獣ゲームの製作がスタートしました。
次回から、システムの考案や調整、テストプレイ用カードの作成などをやっていきます。

そういえば、この記事のタイトルに「〜日記」と書いていますが、毎日ゲームを作成しているわけではないので、日記自体も毎日更新することはまずないということに気がつきました。そういう意味で「日記」ではないです、ハイ(汗)。



  2003/04 no-be-