Game Review おバカショッピング特設ページ







<DATA>
名称:おバカショッピング
分類:カードゲーム
メーカー:King's Court(同人ゲーム)
デザイナー:のーべー
プレイ可能人数:3〜5人
プレイ適正人数:3〜4人
プレイ時間:1時間前後
ルールの難しさ:やや簡単
持ち運び:普通
オススメ度:バカゲーが好きな人にオススメします。


<ゲームの背景>
パラレルワールドのテレビショッピングでは、一風変わった商品が売られています。あなたは今日もテレビショッピングのプレゼンターとして、4つの商品を提供します。
さあ、商品に様々な便利機能やおまけをつけて、あなたの絶妙なセールストークで視聴者の購買意欲を刺激しましょう。時には勢いで、ありえないバカ機能を口走ってしまうかもしれませんが、売れればそれでいいのです。しかし、調子に乗っておまけや機能を付けすぎると、赤字になってしまいますのでご注意を!
赤字にならないように商品をうまくプレゼンテーションできるのは誰でしょうか?


<概要>
テレビショッピングを題材にしたカードゲームです。プレイヤーはテレビショッピングのプレゼンターとなり、4つの商品を提供します。
その商品にプレゼンテーションカードを追加することにより、カードのポイント分だけ商品の付加価値が高まっていきます。
しかし、ポイントが15ポイントを超えてしまうとサービスしすぎで赤字になり、放送されなくなってしまいます。一定の制限がありますが、ポイントを「確保」することもできますので、カードメイキングといつやめるかの判断が重要になってきます。

バースト系のカードゲームなのですが、プレゼンテーションカードには売り文句であるセリフが書いてあり、ゲーム終了時に自動的におバカな商品ができあがるのが特徴です。


<カードの例>

定番である高枝切りばさみ、意味もなくシャネル製?


こ、このカタンは欲しい!


お父さん、これもらったら怒るだろうなぁ・・・


シャア専用ブラって、おい。



また、「料理チャンピオン」と同様に、表彰制度があります。ゲームの勝敗とは全く関係ありませんが、印象的なプレゼンテーションを行った人には「名誉カード」という形で栄誉が与えられます。

通常のゲームで思うようにバカ商品を作れずに満足できない人のために、商品を企画してプレゼンテーションすることに特化したルールも用意しています。

<コメント>
このゲームは、友人のやましたさんより、ずいぶん昔に酒の席でテレビショッピングゲーム化のネタをいただいたことから始まります。しかし当時はモチーフにぴったりはまるシステムが思いつきませんでした。数年経ち、料理チャンピオンのデザインを経験したうえで方向性を見出し、ようやくゲーム化することができました。テレビショッピングという変わったモチーフを前面に出し、カードのテキストとあいまって、笑えるシチュエーションを生み出すゲームになったのではないかと思います。

昨今のドイツゲームには、システムが洗練されてはいるものの、テーマがゲームに生かされていないゲームが多いと思います。つまり、テーマをそっくり別のものに変えても差し支えないゲーム。例えば、単に数字が書かれたカードを出しているだけで、それがモチーフに関連して何を意味するのかが不明なゲームです。(特にクニ●ィーア)
それに対してアメリカのゲームは、システム的にはバランスがいまひとつのものも多いですが、カードに具体的なテキストが書かれていて、雰囲気が非常に出ています。モチーフが生かされているというわけです。シミュレーションゲームが育った国だけのことはあります。
そこで、ドイツゲーのよい点である「洗練されたシステム」に、アメゲーのよい点である「テキストの具体性」を融合させよう、というのが私の最近のデザインポリシーです。
また、個人的には面白いゲームの条件の1つは、何らかの感情が刺激されることだと思います。「ドキドキ感」「ジレンマによる苦しみ」「笑い」といったようにいろいろありますが、私は「笑い」を重要視しています。

実は当初このゲームでは、テレビショッピングのお約束事を再現するゲームにしようと考えていたので、テレビショッピングを実際に見たり、ネットで調べたりして、テレビショッピングでよく出てくる言い回しを徹底的に調査しました。
そして最初の試作品は、実際に使われた用語のみでセリフが構成されていましたが、おかしな組み合わせになった時の方が盛り上がったので、テレビショッピングを忠実に再現することはやめて、次のディベロップでは、むしろわざとおかしな組み合わせができるよう調整しました。
このため、現バージョンでは、現実にはありえないような商品が平気でできるようになりました。(テレビショッピングでは、「かつら」とか「棺おけ」とか売ってませんよね)

というわけで、おかしな組み合わせを楽しんでください。ありえない組み合わせが出た時こそ腕の見せ所、がんばって苦しい説明をしてください。手番以外のプレイヤーも色々突っ込みを入れると、ゲームが盛り上がります。「そのかつら、電池使うのかよ!」とか。このノリのよい環境が整うかどうかで面白さは全然違うものとなります。ですので、互いに面識のない面子で淡々とプレイすると、このゲームはいまひとつポテンシャルを発揮できません。
テストプレイでは「カタンの開拓コレクターズエディション」に対して、「限定20セット、売り切れ必至」と「これをもう一つおつけします」が重なった際には、「・・・このため、今回は10セットしかありません」と補足して爆笑を呼びました。
別のテストプレイでは「汗取りパッド付きらくらくブラジャー」に対して「これまでお使いのものを1万円で下取りします」が出て、「それってブルセラじゃないの?」「下取りがメインの目的だったりして」と盛り上がりました。




  2007/03 no-be-