Game Review

パワープレイ


<DATA>
名称:パワープレイ(Power Play)
分類:カードゲーム
メーカー:AMIGO
デザイナー:Tom Dalgiesh
プレイ可能人数:2〜10人
プレイ適正人数:4〜10人
プレイ時間:45分程度
値段:¥1800(参考価格)
ルールの難しさ:そこそこ簡単。ただし、ゲーム中に部分的に説明書の参照が必要。
持ち運び:箱はとても小さい。なお、ゲームスペースはあまり取らない。
オススメ度:まあまあオススメ。たまにやる分にはいい。



<ルール>
この「パワープレイ」はアイスホッケーを題材にしたカードゲームです。
(以前、同名のTRPGがホビージャパン社より出版されていましたが、あのゲームとは全く関係がありません)
カードはアイスホッケーのチームメンバーを表し、オフェンス、ディフェンス、キーパーの3種類が存在します。
プレイヤーはチームの監督となり、オフェンス3枚、ディフェンス2枚、キーパー1枚の合計6枚で編成されたチームを受け持ちます。
監督は、自分の番に、以下の3つの行動のうち1つを行います。

(1)トレード:他のプレイヤーとカードを1枚交換する
(2)ドラフト:山札とカードを1枚交換する
(3)試合:他のプレイヤーと試合を行う

試合方法は、6枚のカードうちの1枚をお互い同時に出し、そのカードの強さを比べ、大きい方が1点獲得します。カードは1チーム6枚なので、全部使いきるまで6回比較することになります。そして獲得点数が大きいプレイヤーが、その試合に勝利する事になります。
比較する際は、通常の場合はカードの数字を比べて大きい方が勝利ですが、一方がキーパーの場合は相手がどんなに能力が高くとも、点を取ることができません(つまり相手の最強選手にはキーパーを当てると有利です)。 また、キーパー同士の場合は、それらの数字を比べて大きい方が点を取ることができます。
なお、カードには、試合結果に関わらず相手を負傷させる乱暴な選手も複数含まれていますし、特殊能力を持つキャラクターも複数います。 このように、組み合わせが大事なので、試合結果は容易には予想できません。
このようにして、最終的に試合を5勝したプレイヤーが勝利となります。


<コメント>
このゲームは、アバロンヒル社のユニークなスポーツゲーム「SLAP SHOT」のリメイクにあたります。

一昔前のシミュレーションゲーマーならば、アバロンヒル社を知らない人はいないでしょう。現在はもうありませんが、当時はシミュレーションゲームのメーカーの代名詞みたいなものでした。
私などはこのアバロンヒル社の「SLAP SHOT」がわりと好きで、このゲームをジャンケンの代わりに使っていた時期があります。(1試合が30秒で終わるため)
そういえば、今から10年以上前、つまりトレーディングカードゲームが流行るずーっと前に、日本でカードゲームが流行った時期があり、雨後の筍のようにたくさんのカードゲームが出ていました。その中で、翔企画から「カラテマスター」という、この「SLAP SHOT」をパクったカードゲームが出ていた事がありました。
やがてアバロンヒル社はなくなり、「SLAP SHOT」の版権をAMIGO社が獲得したようです。そして内容が殆ど同じゲームとして復活したのがこの「Power Play」というわけです。
(事情通の話では、その間に「Phantom of the Ice」というタイトルでも別のメーカーから出ていた時期があったそうです)

Power Playは、SLAP SHOTに比べて、ルールが若干変更されています。あまり意味があると思えなかったプレーオフのルールなどもなくなり、どちらかというと、よりスマートになった感じです。カードのキャラクターの絵はSLAP SHOTのものを模写して使っていますが、部分的に変更されており、ドラゴンやトロルなど、かなりファンタジー色を帯びてきました。 また、キャラクターの特殊能力については前よりも増えて面白くなっています。(ただし、その特殊能力のルールがカードに書いていないので記憶するまではいちいち説明書を参照しないといけません。この不親切なところは変わっていません)
基本ルールは変更されていないため、ゲーム展開もやはり同じになります。つまり、強いチームであることがバレると、よってたかってトレードを申し込まれ、弱いチームであることがバレると、よってたかって試合を申し込まれる・・・そんな展開になるのです。
この中で「弱いチームが次々に試合を申し込まれてタコ殴りになってしまう」という展開はゲームを若干つまらなくしていると思います(タコ殴りにされたプレイヤーのストレスも溜まります)。このあたりのルールは改善するべきでしょう。例えば、同じ相手には連続して試合を申し込めないとか、ダイスを振って特定の目が出ないとその相手には試合を申し込めないとか・・・

そういう不満もありますが、なかなか面白いゲームです。たまに引っぱり出してプレイしたいゲームです。
また、ちょっとした勝負をしたいんだけれど、ジャンケンではあっけなさすぎる・・・そんな時にこのゲームを1試合(つまり30秒で終わります)だけやるのもいいかもしれません。



  1999/08 no-be-