内科的ジアテルミーの一方式について
−コイル磁界法による超短波治療−
ひたちなか市 志井田 守
超短波治療は蓄電器電界法が一般的であるが、1999年蓄電器電界法のほかにコイル磁界法もできるパルス超短波治療器が発売された。コイル磁界法については、1983年佐伯修会員が高電研会誌5号にドイツ製の装置による治療に基づいて具体的かつ簡潔に総括しておられる。
今回私は伊藤超短波株式会社製のモデルSW-101に付属するアンテナ型コイル電極(ミノード)を用いた経験を報告(略)する。本器の仕様は次のようでミノードは直径7cmである。
第1図 MODEL SW-101
周波数:27.12 MHz
最大出力:パルスモードのみ:80W
パルス周波数:750-1100 Hz
パルス幅:400μs 固定
タイマー:30分
自動同調装置:付属
コンデンサー電極とコイル電極(アンテナ型とプレ−ト型)が付属
コンデンサー電界法に用いるSchliephake電極は、極板にガラスキャップを被せて皮膚表面と極板の間に空気間隙をおく構造である。普通は金属板をゴムなどで蔽い絶縁した構造のパッド電極を用い、皮膚と電極の間にはガーゼで包んだフエルトを入れる。コンデンサー電界法では皮膚に近い表層が強く加熱されるので、こうして皮膚の過熱感を防ぎ深部への透熱を図るのだが、パルスモードではこの点が改善されている。

コイル磁界法では高周波による交番磁界の電磁誘導によりミノードに近接する組織に渦電流 eddy current が生じ、それが温熱に変る。 マイクロ波と同じく表面よりも筋肉層の方が強く加熱される利点がある。マイクロ波と同じく透熱は浅限局性であるが、筋肉層に達してもマイクロ波ほど急激に減衰しない。
コンデンサー電界法の治療効果は電極に挟まれた全領域に及ぶ。その最大の特徴は透熱の直接的な深達効果 direct deep effect である。