◆31/08/03 Rayo を訪ねて

 当初この日は観光を予定していた。が、ここはスペイン。日曜なので観光スポットの営業時間は短いのだ。とりあえず午前中に効率良く回れるように考えよう・・・なんて思っていたら、MARCA でラージョの試合(2 部)が 12:00 からあるのを発見。これを見れば、今回でマドリッド 3 大チームのホームゲームを制覇できる! 一寸考えた後、とりあえずホテルから一番近い観光スポット、王宮を見学してからスタジアムに向かうことにした。流石にサッカーばっかりじゃ勿体無いものね。

○Palacio Real de Madrid

 マドリッドに首都が移ったのは 1561 年のスペイン帝国全盛時代。日本にも南蛮帝国スペインやポルトガルから「南蛮人」が大勢やってきてた安土桃山時代の頃のお話である。その後、王家の血筋が途絶えたことから血縁でやってきた王様が、故郷パリを真似て整備したことから現在のマドリッドの基礎が形成されていったらしい。王宮もその時に現在のものが建てられて、以来 1970 年代くらいまで歴代王様はここに住みつづけたそうな。ちなみに現在は国王一家は別のところに住んでいて、王宮は式典や国賓歓迎のときにしか使われないとか。日本の皇居もそうすりゃいいのにね。

 王宮の見学料は 7Euro(クレジット可)で、ちょっと厳しいセキュリティ・チェックを通って入場する。以降、多くの観光スポットでこの手のチェックを受けるが、多分 ETA のテロ活動と関係してるんだろう。王宮内は宮殿と医療棟、甲冑棟の3箇所に別れていて、宮殿内には玉座やら執務室が公開され、所蔵品なども陳列されている。銀器を集めた部屋などは、当時のスペインが新大陸から吸い上げた貴金属で潤っていたことが窺い知れて興味深い。また、甲冑棟には中世の甲冑類が納められ、イザベラ女王などが来た甲冑も納められている。お城と鎧がセットになっているのは日本と変わらないか。

王宮全景 市街一望 薬事棟
謁見の間 会議室 イザベラ女王の甲冑

 2時間ほど王宮を見て(結構駆け足)、ラージョの試合を観に Estadio Teresa Rivero へ。

○Rayo Vallecano vs Levante

 Prtazgo 駅がある1号線が今日も工事で不通なのはわかっていたので、3 号から環状線経由で行く事にしたが、おかげで時間がかかって到着したのは試合開始 10 分前。Taquilla に行くと大雑把な座席表を見せてくれたので、Lateral Tribunal(上段)を指定して購入(20Euro)。急いで座席に向かうと、前から2番目でちょっと看板類が邪魔な席。Teresa Rivero の Lateral Tribunal は4列目より上のほうが良さそうだ。コーラを買って、昨日の残りのピパスを食べながら観戦開始。

 始めはホームのラージョが押し気味に進めてレバンテゴールを脅かす。サイドから崩そうという意図は見えるのだが、連携ミスや個人のミスでなかなか得点まで至らない。片やレバンテは引き気味の布陣を敷いて、攻撃はもっぱらカウンターと、典型的なアウェーの戦術。レバンテは昨シーズンの2部で4位に終わったチームらしく、守備はしっかりしている。おそらく面子もそんなに変わっていないんだろう。Rayo がこじ開けるのも難しそうだなーと思っていたところに、カウンターからレバンテが先制。湧くレバンテテサポーター(Teresa Rivero はアウェー側G裏に席がないので、Lateral 2階のアウェー寄りに固まっている)

 ラージョのウルトラは見ていて面白い。試合が中だるみ気味に途切れるとお互いに押し合ったり度付きあったり騒ぎはじめるのだが、リーダー風の男が両拳を突き上げて応援を始めると、皆何事も無かったかのように応援を始める。そして退屈すると、また騒ぐ。応援はラテラル地上階にも居て、太鼓を叩いてコールを始めたりもする。観客はそれに手拍子を合わせる。また、自分の前、最前列に座っているおっさんは、座っているんだけれど、手すりの下にある看板を太鼓代わりに叩くんで煩い(しかも子供がそれを真似してさらに煩い)。こんな風に、一生懸命にラージョを応援する姿が見れて微笑ましい。

Teresa Rivero スクリーンもある
アウェー側は壁 三ッ沢っぽいG裏
 なんて応援風景を見ていたら、レバンテがセットプレイから追加点。ゴール右手からのフリーキックにDFの23番が飛び込んであわせたゴールだった。これは素晴らしいゴール。さらに沸くレバンテサポーター。前半終了間際にラージョがPKを取り(怪しい判定だったけど)、スタジアムはこの試合で一番の盛り上がりを見せるが、これを外してしまってみんな頭を抱える。前半終了で、みんなブーイング(指笛)。ハーフタイムではラージョのマスコットがリフティングなどを披露していたが、これはマリノスケといい勝負というか、マリノスケのほうが上手いかも。

 後半になって攻めるしかないラージョは積極的に攻める。決定的な場面も多かったように思うが、レバンテの好守もあれば自分達のミスもあって、なかなか得点に結びつかない。そんな中で自分の目についたのは後半に入ってきた7番Marques。ユース上がりなのか結構若そうな選手だったが、サイドで果敢かつ華麗なドリブル突破をしてはクロスを上げたり切り込んだりしてチャンスを作っていた。結局スコアはそのままで、試合はラージョが負けてしまったが、レバンテの2点目と Marques の果敢なプレイで十分に元はとれたと思う。ラージョサポーターだったら7ユーロくらいの価値の試合かもしれないけど(笑)。

 終了後、オフィシャルショップに立ち寄って、Mさんから託された写真を渡しに行く。写真の少年は居なかったが、おばちゃんが居たので写真を渡して証拠写真を撮影。記念にラージョのピンズを買っていく。また誰か来ると思うから、そのときはよろしくね。

7番 マルケス 試合終了後、スタジアムにて また来るよ(誰かが)

○Puelta del Sol

 時間は午後2時を回ってシエスタタイム。考えてみたら、朝食以来何も食べていない(コーラとピパスくらい)。日曜日だし、スペイン式の昼食をとってみようと Sol 周辺でレストランを探すことにした。熊の像を観て、ガイドブックを片手にレストランを探し、sol 近くのレストラン「La Panera」へ。

プエルタ・デル・ソル マドリッドの熊像

 席に案内され、とりあえずカルタを開く。メニューはなさそうだったが、お勧めの中からサーロインステーキを選ぶ。スペインのステーキは食べ応えがあって美味しいと聞いていたからだ。量があることは一応予想していたので、1皿目には重くなさそうなサラダを注文した。しかし、この量は想像を超えていた・・・。

 ホントに一人前かと疑いたくなるサラダを一応平らげ、続いてメインのステーキが登場。ミディアムで頼んだ割には“表面はウェルダン・中はレア”という併せてミディアムな焼き具合。ソースも何もなくて極シンプルな骨付きのステーキだった。しかも脂身たっぷり。1時間以上かけてゆっくり食べたけれど、完食できず。デザートなんぞ、もー入りません、許してください(涙)。でも、隣で同じもんを食べてたはずの爺さん(推定70)は事も無げに全部平らげ、甘そうなアイスクリームを嘗めていた。スペイン人、恐るべし。こちらは食後のコーヒーを頂いて、ご馳走様。44Euro と高く付いた昼食だったが、満足はできたので良しとしよう。

サラダだけで腹いっぱい 骨付きサーロインステーキ

○Estadio Santiago Bernabe'u

 ホテルで小休止の後、日本から持参したマフラー類を携えて、前日見る予定だったトロフィールームを見るために再び Santiago Bernabe'u へ(あー、効率悪し)。4.2Euro を支払って中に入ると、スタジアムのスタンドに一部入れたりしながら、トロフィールームに入れる。昔の試合告知のポスター、過去に獲得した様々な大会のトロフィー、歴史ビデオなどを観ることができた。マリノスもこのくらいできるように、早いとこ沢山タイトル取ってくださいな。

昔の試合告知のポスター トロフィーの山 ベッカムはまだ居ません
 トロフィールームの出口は小さめのオフィシャルショップになっていたので、頼まれたものや自分のものをいくつか購入する。「モリエンテスの9番が欲しい」と店員のねーちゃんに言ったら他の店員に聞いている。「日本人がモリエンテスの番号欲しがってんだけど」と鼻で笑われてしまった。結局二日くらいかかるらしく、この場で作るのは一旦断念。そして翌日、衝撃の事実を知ることになるのだが、その話はまた後ほど。

 いいかげん日が暮れてきたのでホテルに。昼のステーキがまだ胃にもたれていたので特に食べようとは思わず、この日の夕食はビール・ワイン・タパス3皿程度で済ませた。明日は情熱の都アンダルシアへ。