◆99/04/29 トルシエの子供達

 久しぶりの更新。

 前回のコラムで「喧嘩せい」と書いて、その後喧嘩でもしたのだろうか。U-20 ワールドユース日本代表は世界の列強と闘い、見事準優勝という結果を出した。アフリカという慣れない環境に対する調整も前代未聞で、直前まで予防注射でごたごたした事から考えれば、予想を超えたすばらしい結果だと思う。選手、スタッフにはよくやったと誉めてあげたい。

 ところが、毎度のごとくマスコミは「2002年の主役」などと持ち上げ始めた。毎度のことながら、頭が痛い。彼らはあくまでも「ワールドユース」で準優勝をしただけで、「ワールドカップ」で準優勝したわけではないのだ。

 ユースは、年代的には、身体能力よりも技術が優先する世代であり、だからこそ身体能力面で1歩秀でるアフリカ勢が近年まで優勝を果たして来た面がある。技術が一緒なら、身体能力で勝るほうが勝つからだ。しかし、彼らアフリカ勢でさえ、ワールドカップではベスト8に留まっている。つまり、ユースの結果はA代表の結果に影響こそすれ、直結はしないのである。

 彼らの出した結果は素晴らしいものだが、これから先、身体能力と技術、両方の面でさらなる伸びを見せなければ、A代表に入る事すら難しいだろう。ほとんどの選手が、Jリーグではまだ1.5軍の選手ばかりなのだ。まずは、Jリーグでレギュラーポジションを獲得することが先決。がんばれ、トルシエの子供達。