◆99/07/04 FLAT 3 の不安

 またまた、久しぶりの更新。

 本日、U-22 シドニー五輪代表は3週間に及ぶ一次予選を終了。予想通り全勝で一次予選を突破した。予想外は、香港での1失点と、自覚の足りなかったエースの脱落くらいだろう。

 実力差のあり過ぎる相手ばかりの一次予選の課題は、攻撃バリエーションの確立だった。それは概ね達成できただろう。小野と俊輔を並べたときの破壊力は驚異的。柳沢のポストプレイやスペース作りの上手さは、皮肉にも彼の離脱で明らかになった。今ラウンド最高の発見、吉原。個々の力の発現と、それらの融合は、予想を上回る結果を残した。相手のレベルを差し引いて考えても、アジアレベルなら十分に通用すると思う。
 が、心配なのは守備である。今ラウンドでまったくテストすることができなかった、と言っても過言ではない。香港戦は、確かに彼ら守備陣にとって反省を促す好材料になった。しかし、チームとして押し込まれたとき、そのときの守備から、カウンターでの得点に至るまで、そういうケースの想定をできていない。折しも、同様の守備戦術“flat 3”を取るA代表が南米選手権で、守備組織が完全に破綻して手も足も出ずに叩きのめされたばかりである。A代表と五輪代表を単純に比較することはできないのは百も承知だが、同様の状況を想定した場合、五輪代表はどのように切り抜けるのか。それを考えると、一度守備を試せるような強豪との試合を協会には準備してもらいたい。

 さて、マリノスサポ的には、やっぱり中村俊輔の事に触れねばなるまい。
 このシリーズ、俊輔はその底無しの才能を存分に発揮した。五輪代表の選手を見事に操り、切れ味鋭いFKを披露し、ときにはドリブル突破でチャンスを作り、五輪代表の勝利に大きく貢献した。特に、小野とのコンビが特筆に価したことは、先に述べた。これらはいずれも、俊輔がマリノスで見せたパフォーマンスを大きく上回る。
 俊輔がマリノスで手を抜いていると言いたいのではない。俊輔の才能をマリノスが活かしきっていないと言いたいのだ。いったい、マリノスはこの半年、何をやっていたのだろうか? あの左足の魔術師を中心にしたチーム作りを、後期はぜひともお願いしたい。