◆02/06/17 そして日本へ

 韓国滞在最終日。
 朝から韓国 MBC テレビの取材があると、事前にハンさんから聞かされていた。食事とってる場面を収録されるなどしたけれども、実際に放映されていたかは残念ながら知る由もない。スタッフは皆さんフレンドリーでした。てなわけで、なぜかカメラに見送られて宿を出発。ハンさんご一家、お世話になりました。

 ソウル市庁駅のコインロッカーに荷物を放り込んで、偽物ユニを漁りに東大門市場(トンデモンシジャン)へ。石井さんから教えられた一帯を探すが、それらしい店はどこにもない。帰国後に聞いたのだが、実は結構変わってしまっていたのだとか。水原三星の偽物がほしかったのだけれども、残念。
 とはいえ、せっかく水原で試合を見たのだから、水原三星関連のグッズぐらいは買っていきたい。ひょっとしたら大韓蹴球協会に行けばあるかも、という話を聞いたので、案内所で場所を聞いて向かった。大韓蹴球協会は、光化門駅から歩いて10分くらいの、住宅街の中にあった。なんでこんなとこにあるのか、ちょっと不思議。ずかずかとロビーに入っていくと、スクリーンがあって、その奥に売店らしきものがあって、そこで発見! 手にとって「くれ」というと「ディスプレイ」っていう釣れない返事が返ってきた。おいおい、どう見ても売店だぞ、ここ。かなり悔しかったが、仕方ないので、次回来たときにでも買うとしよう。

 こうして、韓国サッカー旅行は大韓蹴球協会の前で終了した。

東大門市場と運動場 ファッションビル"ミリオレ"
韓国では Nike が幅効かせてる
大韓蹴球協会にて


◆エピローグ 〜共催が残すもの〜

 ソウル市庁舎前。空港へのシャトルバスを待つ間、回りつづけるサッカーボールのオブジェを見て、ふと考えた。

 「このワールドカップは、僕らに何を残すのだろう?」

 少なくとも、自分には、いろんなものを残してくれた大会だった。その一つが、韓国を知るということだった。今回、こうやって韓国に来るまで、自分にとって韓国は、文字通り「近くて遠い国」だった。いや、本当は外国という場所がどこも遠いところで、韓国だってその一つだったのかもしれない。だって、海外に一度も行ったことが無かったのだから。自分の韓国に対する印象は、ワールドカップ共催国であり、でもサッカーではライバルで、外交ではいろいろ揉め事を抱える事も多くて、対日感情はあまり良くなさそう、などなど。どちらかというと、良い印象は少なかった。

 ところが、行ってみて印象は随分と変わった。旅の時間は帰省と変わらないし、多少の手間はあるけど出入国も概ね簡単。言葉が判らなくて困ることもあったけど、韓国の人は親切で優しくて、本当に酷い状況になることは皆無だった。日本人が繁栄の中で忘れていったものの一つが、そこにはあった。

 国と国との関係は、ドラスティックに変わることは無いだろう。だけど、これをきっかけに多くの日本人が韓国を訪れ、韓国という国に興味を持ったこと。これは、今後の日韓関係にも、大局的ではあるけれども、何がしかに影響を与えると思う。すぐに改善ってわけには行かないけれども、せめて今後はサッカーでは友好的なライバル関係になれればなと思う。

 前に進むための「きっかけ」。それこそが、この共催が与えてくれたものなのだろう。
 さぁ、日本に帰ろう。