'99 World Grand Prix 〜Round 07 オランダ ダッチTT〜

 シリーズも半ばにさしかかる第7戦は伝統のダッチTT。シリーズを左右する出来事が起きることが多いラウンドです。

・GP125
 ポールを取ったのはチェッキネロ。最近は常連の感があります。以下、東、メランドリ、スカルビーニまでがフロントロー。これに上田、ヴァンサン、ロカテリと続きます。坂田は9番手、宇井が13番手と続きます。坂田の復調をそろそろ見たいところです。
 序盤から東が逃げを狙ってペースを引き上げます。これに上田とチェッキネロ、ロカテリがついていき、125 にしては少ない4台のトップグループを形成。とこどどころで順位を入れ替えながら、概ねこの集団で進んで行きます。後続の5位グループを突き放しながら、4台のバトルが淡々と進んで行きました。
 レースが動いたのは13周目。トップグループの一角、チェッキネロがスライドからバランスを崩して転倒。これでトップ争いは3台に絞られました。1周が長いファンドレンテ、3台ともラストラップまでスパートを掛けません。
 上田を先頭にラストラップに突入。ここでも序盤は仕掛けどころの探り合いをしているかのようでしたが、バックストレート部で東が仕掛けます。ここで東は前に出るのに成功。が、ラストの仕掛けどころはシケイン。インからロカテリ、アウトから上田と、それぞれのラインで東に仕掛けます。が、東はそれを抑えきり3戦ぶりの表彰台となる優勝。上田は2位、ロカテリは3位でフィニッシュとなりました。
 日本勢では宇井が6位、坂田は10位に終っています。

・GP250
 ポールを取ったのはイタリア、バルサと2連勝のロッシ。以下、マクウィリアムス、ワルドマン、カピロッシと続きます。カピロッシは出場停止明け。日本勢では中野が6番手、宇川が9番手、眞子が13番手、徳留が14番手のスタートです。なお、スポット参戦していた松戸選手は予選で転倒し、足首を骨折、決勝は出走していません。
 スタートでカピロッシが先頭に。今回は問題なく先頭に出たみたいです。以下ロッシ、宇川、中野、マクウィリアムスでトップ集団を形成します。
 125と同じく、250 もこの集団をベースにレースは淡々と進んで行きます。途中、ワルドマンが追い上げてきて6台集団になりますが、大きな順位変更はありません。
 各車、残り3周くらいからスパートをかけ、集団内のあちこちで順位争いが展開されるなか、カピロッシが冷静に1位をキープ。こうしてファイナルラップはカピロッシ、ロッシ、宇川、中野、マクウィリアムスの順で突入しました。ファイナルラップでは、ロッシとカピロッシが4度入れ替わる競り合いを演じましたが、最後にシケインが用意されているファンドレンテでは突っ込みが武器のカピロッシが勝利。宇川は最後にマクウィリアムスに交され4位、中野は5位に終っています。
 日本勢では、眞子が13位、徳留が14位で終っています。

・GP500
 ポールを取ったのは調子を上げてる岡田。マシン・ライダーともに調子が良いようで、今回は期待できます。以下、フロントローにコシンスキー、ロバーツ、クリビーレと続きます。日本勢では、ノリックが8番手、宣篤が10番手、原田12番手、治親18番手となっています。原田、流石にここはVツインではきついみたいです。
 ポールからスタートした岡田が、最初からトップをひた走ります。後ろからはロバーツだけが追いかけるだけで、2台が後続を引き離して行きます。
 5周目、ペースアップが仇になったか、4位まで上がっていたクリビーレが転倒。ここまで4戦連勝で来ていただけに、ノーポイントレースは避けたかったところです。これで、レースは先頭を走る岡田とロバーツのマッチレースの様相を呈してきます。
 ところが、ちょうど半分を過ぎるあたりには、岡田とロバーツのタイム差は5秒近くにまで広がります。差は広がる一方で、前半でほとんど勝負を決めてしまった感もあり、テレビカメラは3位争いを頻繁に移すようになりました。
 結局、岡田はそのまま逃げ切って優勝。今シーズン初勝利、通算2勝目を挙げました。ポールトゥフィニッシュで、しかも一度もトップを譲ることのない完勝。日本人最高成績となる2勝を挙げました。2位は3位グループの追走を振り切ってロバーツ。3位はジベルノーとなっています。惜しくも4位に宣篤が入りました。
 日本勢ではノリックが6位、治親が9位、原田が11位となっています。

 次回は今週末、シーズン折り返しの第8戦、イギリスGPです。

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