'99 World Grand Prix 〜Round 09 ドイツ〜

 シリーズ後半戦に突入したWGPですが、今回のドイツGPが終わると、3週間の夏休みに入ります。長期の休みを前に、少しでもよいイメージでレースを終えたいところです。3週間もあれば、マシンの改修も可能ですからね。
 サーキットは、今年もショートコースのザクセンリンク。ストレートが短いため、マシンの差は出にくいサーキットです。個人的には、ホッケンに戻してほしいんですけどね。

・GP125
 フロントローはメランドリ、アルツァモラ、ロカテリ、スカルビーニと、今回も日本人がいません。予選では一発のあるイタリア勢に分があるみたいですね。日本勢では宇井が5番手、東が9番手、上田が11番手、坂田が18番手となっています。坂田はなかなか本来の調子が出てこないですね。
 オープニングから、メランドリとアルツァモラが逃げる展開。4周そこそこから予選自己タイムを更新するペースで逃げます。これに付いて行けたチェッキネロ、ロカテリの4台がトップグループを形成。その後ろで東と上田が5位争いを展開します。
 この状態が延々と続きます。レースが動いたのは残り4周。まず、メランドリが逃げに入ります。しかし、後続もすかさずペースを上げ、即座に間が埋まります。こうなると、あとはもこう体力勝負。残ったタイヤを目一杯使って全開で走るしかありません。高速セクションを足がかりにアルツァモラはメランドリにしかけますが、ラインを巧みに変えて押さえきったメランドリがチェッカー。意外にも今期初優勝です。2位はアツァモラ、3位にはチェッキネロが入っています。日本勢では上田が5位、東が6位、坂田は19位に終わっています。宇井は途中トラブルでリタイアです。

・GP250
 フロントローはロッシ、バッタイーニ、カピロッシ、中野と、イタリア勢が占めるなかで中野が一人気を吐きます。ポイントランキングトップの宇川は7番手スタートと、今回はちょっと振るいません。
 スタートからいきなりロッシが逃げ、これをカピロッシ、中野らが追います。後ろから宇川も追い上げていましたが、3周目にフロントから滑って転倒。ハンドルが折れたために、リタイア・ノーポイントレースとなってしまいました。チャンピオン争いの観点からは1ポイントでも取っておきたかったのですが、なんとも痛い転倒です。
 中盤にかけては、レースはロッシとカピロッシの先頭争いと、ちょっと遅れて中野というポジション。その中野の後ろに地元ドイツの英雄・ワルドマンが追い付きます。12周目にはバトル状態になりますが、インに強引にマシンをねじ込んだワルドマンが中野と接触し、一瞬コースアウト。コース復帰はしますが再び遅れ、場内騒然とします。さすが地元です。
 一旦は中野に大きく離されたワルドマンですが、19周目には再び中野に追い付きます。今回は危なげなくあっさりと中野をパスして3位に。場内の声援を受けてさらに上位を目指します。その前ではロッシとカピロッシが相変わらず熾烈なトップ争い。
 ロッシは引き離しにかかりますが、短い距離を集会するザクセンリンクでは、思ったようにアドバンテージを稼げません。結局、この争いは終盤までもつれ込みます。
 ファイナルラップまでカピロッシは後ろからプッシュし続けますが、最後までロッシが押さえきって優勝。これによって、ポイントランキングでもトップに。3位はワルドマン、中野は4位に終わっています。日本勢では、眞子が14位、徳留が15位となっています。

・GP500
 500 を走らせるには若干狭いザクセンリンクでポールを取ったのは、ケニーロバーツ。以下、バロス、カダローラ、チェカと続きます。日本勢は原田7番手、ノリック8番手、9番手に治親、11番手に岡田、15番手に宣篤となっています。
 オープニングラップにいきなりビアッジが転倒し、波瀾の幕開け。トップを引っ張るのはロバーツ、続いてコシンスキー、ノリック、バロスと続きます。アメリカンライダーが頭張るなんて、何年振りでしょうか。
 中盤からクリビーレやバロスが追い付き、トップグループは4台構成に。若干離れてノリック、チェカと続きます。この争いの中で、バロスとロバーツが接触。バロスはグラベルに押し出されて転倒します。この混戦に乗じて後続が追い付き、トップグループはロバーツ、コシンスキー、クリビーレ、ノリック、チェカ、岡田の6台が約1秒差の中に。ところが、15周目に今度は岡田が転倒。チャンピオン争いには非常に痛いノーポイントとなってしまいました。
 終盤にかけて、5台の集団は再び間延びし、トップ争いはロバーツとクリビーレのマッチレースに。ファイナルラップまでもつれた激しい争いを制したのはロバーツ。久しぶりの優勝です。2位にクリビーレ、3位にノリックが入っています。
 日本勢では、治親が6位、原田が7位となっています。

 次回10戦目はチェコGP。3週間の休みを各陣営がどのように使ってくるのか。チャンピオン争いもますます目が離せません。

おまけ1:鈴鹿8耐寸報
 先週末は8耐が開催されましたが、今回転倒した岡田・バロスが優勝しました。耐久という名前とは裏腹に、「1時間のスプリントを二人で8本走るレース」と評される8耐ですが、今年の勝負を分けたのは意外にも雨とタイヤという耐久レースらしい要素でした。開始1時間後ににわか雨が降り出した鈴鹿、各陣営がレインタイヤを用意しチェンジする中、岡田・バロス組はスリックタイヤで慎重に切りぬけます。経験に裏打ちされた作戦、技術でトップを奪取し、そのままトップでチェッカー。久々に耐久らしい一面が見えた、面白いレースでした。見に行った人は、かなり楽しめたのではないでしょうか。

おまけ2:お詫び&コラム
 すみません、ちょっと忙しくて、1週遅れになってしまいました。おわびといってはなんですが、8耐寸報も付けましたので、お許しください。
 さて、巷は夏休みですが、この夏皆さんはどこかにお出かけされますか? 私は10年ぶりにバイク乗りとしての原点・北海道に行ってこようと、あれこれ計画しています。10年前は学生で、お金はなくても暇はたくさんありましたが、今となってはお金は多少余裕が出ても、暇はなく・・・。でもまぁ、せっかくのロングツーリングですから、あんまりせかせかと回るのはやめようと考えています。
 皆さんも、日頃乗らないバイクや車にたっぷり乗って、深呼吸させてあげてはいかがでしょう。キャンプがてらレースを見に行くなんてのもいいかもしれませんね。

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