公園通り.2000
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昨年11月に、精神的に不安定なままの娘を送り出した。ひっこし間近に、今のような状態では心配だと引き止めたが、もう決まったことだからと、1時間以上も離れた所にひっこしていった。 「一人きりの場所で、思いきり悩み苦しむことによって、きっと良い方向を見つけてくれるだろう」 昼となく夜となくそう自分に言い聞かせた。しかし元来が心配性の私は、不安や心配から自分を解放させることができず、沈んだ気持ちで過ごす毎日で、12月の中ごろから体のバランスも乱れ始めた。 落ち着いてはまた医者通いを繰り返しながら、年も明けて春を迎えた。 愛しいわが子だもの、ましてや交通事故による障害を抱えている、心配をするなというほうが無理というもの。でも「いらぬ不安に振り回される」のはよそう。女は弱しされど母は強し、私はお母さんなんだ、強くならなくちゃ、しっかりしなくちゃ。 チカちゃんの言葉で、やっと自分自身に目を向けるゆとりを取り戻せたように思う。娘が巣立って4ヶ月半が過ぎていた。 不思議なことに、そんな呪縛的な思いから脱した途端に、娘は愛する人との生活をスタートした。8月には彼の実家への挨拶も済ませ、しばらくの間、勤めを辞めて、今は主婦業に専念している。 自分に目を向け始めた頃、テーブルの上にあったのが「動物園の今を探る」講座のお知らせ。気分転換にいいかもしれない、思うとせっかちな私は、即、申込書をFAXした。これで一安心! そうなると、今度は開講がやたら待ち遠しい。あれやこれやを回りに言いふらすのも私の常。会社にチラシを持っていって、同僚にも触れ回った。その時に、なんと締め切りを1ヶ月も過ぎていたことに気づき、いったんは諦めざるをえなかったが、運良く空きがあり、受講生に仲間入りした。 格別に動物が好きなわけでもないし、興味があったわけでもない。しかし回を重ねるごとに、自分でも信じられないほど、ぐんぐん動物達の世界に入り込んでしまった。 友人・知人達が尋ねる。 「何故、動物園なの?」 |