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チェレンコフの光 - 戸山 灰 個展
“Cherenkov radiation” KOYAMA Kai Art Exhibition

2019年3月8日(金)~16日(土)
12:00~18:00(会期中無休)

作家在廊日:8日、9日、10日、14日、16日

「チェレンコフの光」とは、強い放射線が水中を通るときに生まれる光のこと。福島原発事故いらい、私たちは見えない放射線に日々、射抜かれて暮らしている。抽象画の展示。

★アーティストトーク「武器輸出?原発?絵画?」
 3月9日[土]15:00~17:00

詳細はギャラリーへお問い合わせください


ギャラリー 水・土・木 -みず・と・きー
クレイワークスタジオ陶芸工房・みずとき版画工房
〒176-0004東京都練馬区小竹町1-44-1 (MAP, Google map)
Tel/Fax 03-3955-2508

E-mail:sachiko@jc5.so-net.ne.jp

「線について」 戸山灰(こやま・かい アーティスト)

 絵画は光を、ただの平面の上で表現しようとする。

 そのために色があり、面が作られ、形が生まれる。
けれども、人の似姿や、テーブルの上の瓶などを描くのはそれほど好きではなかった。

デッサンからなんとか逃げ出そうとすることが、私の絵の始まりだった。
ではいったい何を描こうというのだろうか。

 2011年3月11日が来た。その時期、この社会はいっぺんに崩壊してしまいそうに見えた。
私はガイガー・カウンターを買い、あちらこちらを計測しては、デジタル表示器に現れる数字を凝視した。

道の側溝や水たまり、滑り台の下。水が集まるところには、見つけようと思えば比較的線量の高い場所がたくさんもあった。

 こうして、放射線を見る「もうひとつの目」を持つことにはなったが、私の絵が、そのことで急に変わったわけではない。

ただ、前にしていたように、目に見える光景の抽象度を高めるといった、ゆるやかな作業をしていては、とても現実に追いつくことはできないし、また、風刺画のような手法を使って、放射能に汚染された社会や政治を描くこともまた、私の脱・具象の取り組みのなかでは、おそらく「逆コース」になってしまうだろうということも感じていた。

 そんなある日に、濃い紺色の油絵具の置かれた面をひっかいてみたら、絵の中に、ふいに細くて白い線が現れた。
もともと油絵は色で作られた面の連続によって何かを描こうとする。しかしここには、新しい描き方が見つかりそうだった。
目に見えないものに近づくこともできるかもしれない。

 絵の上の線は、放射線にも通じる。「チェレンコフの光」は描けるか。

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