●NEW●
'Ep's 1988-1991'
My Bloody Valentine
〈マイブラ、レアトラックスの至高〉
12.09.27
★★★☆☆

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 轟音ギターとフィードバック系効果等により生み出された耽美的音像。20年も前に生み出されていながら、これまであまり世に出てなかった至高音楽のリイシュー。奇跡のEP&レアトラック集積盤。
 マイブラ="My Bloody Valentine/マイ・ブラディー・バレンタイン"のフロントマン、"Kevin Shields/ケヴィン・シールズ"によるリマスターで、88年から91年の間にリリースされた4枚のEPを年代順にラインナップ、ほか未発表トラックが幾つかで2枚組の豪華盤。曲調広いが古さが感じられない普遍のミュージック





●NEW●
Loveless: Expanded Remastered Edition
My Bloody Valentine
〈奇跡のシューゲイズ名盤リマスター〉
12.09.25
★★★☆☆

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 轟音ギターの分厚い雲海を浮かぶ美メロ。奇跡にして究極の耽美的音像。オリジナルは91年にリリースの『Loveless』のリマスターが登場。「シューゲイザー」を代表する金字塔的アルバム。今回2枚組リリースで1枚はオリジナルテープよりのマスター、2枚めはオリジナル1/2インチアナログテープよりのマスター。正直良く良く聞いても違いはわからないが、まあいい。何となく2枚組は豪華、である

 "Kevin Shields/ケヴィン・シールズ"率いるマイブラ="My Bloody Valentine/マイ・ブラディー・バレンタイン"は84年アイルランドで始動したオルタナバンド。EPやらミニアルバムはやたら出しているようだが、フルアルバムとしては、今作『Loveless』が2作目。バンドは現在も継続中。08年にはフジロックにも参加。個人的にもそれ目当てで観に行ったが、轟音ノイズの海に浸る骨頂的夢心地至高の音楽体験。来年2月にはジャパンツアーで東京、大阪、5日間が予定されてる





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Bon Iver
Bon Iver
〈心情をさらう静謐なニウソング〉
12.09.21
★★★☆☆

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 とうてい街中ポータブルで聞くには似使わない静かなギターロック、またはネオフォーク、もしくはアンビエント。憂いを秘めた心情をさらうよなメランコリックで幽玄な調べ。ギターを主にしたアコースティック楽器のアンサンブルは時折かすかにホーンを交えて悲しげに響く。さらに特徴的男性ファルセットヴォイスがアンサンブルに乗り不思議な音像を構築の神秘性。物珍し、新し、じっくり聞かないと頭に入らない。
 US・ウィスコンシン州出身、"Justin Vernon/ジャスティン・ヴァーノン"を主軸にしたバンド、"Bon Iver/ボン・イヴェール"、2ndアルバムにてセルフタイトル、昨年(11年)6月にリリース。バンドは08年に1stアルバムを出し、静かな滑り出しから、各所で話題が広がり世界ヒット。ヒップホップアーティスト、カニエ・ウェストによりサンプリングネタとして取りあげられ話題となった。個人的にはそっち系(R&B)のアーティストのイメージがあったが、それとも違う、従来ない、売れ線とも違う、やはり不思議なニウソング





●NEW●
Not Your Kind of People
Garbage
ガービッジ完全復活ののろし〉
12.09.18
★★★☆☆

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 激しくもメランコリックで流麗なるポップロックが良き日そのままに戻ってきた。曲調さまざまで、重厚なアレンジワークが施されレコーディングの順調さが浮かぶ。時代と親和し、さらに先行くエレクトリックな試み
 聞けば少し懐かしバンド、"Garbage/ガービッジ"が前作「Bleed Like Me」から7年ごしでオリジナルフルアルバム放出。ワールドツアーも敢行で完全復活。休止の間、紅一点面子のヴォーカル、"Shirley Manson/シャーリー・マンソン"はソロアルバムを画策するもレーベルとの意向が合わず断念。首謀者の"Butch Vig/ブッチ・ヴィグ"は盟友のデイヴ・グロール率いる"フー・ファイターズ"のアルバムや"グリーン・デイ"の録音のサポートなど本来のプロデュース業に専念で、バンド復活に向け構想をふくらましてきた。





Scintilli
Plaid
〈モヤモヤと耽美なテクノ〉
12.08.11
★★★☆☆

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warp

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 アンビエントにも通じた美しげでメランコリーなエレクロ音像。耽美で古式なテクノの風合いを携えながら、深淵、広大、神秘な多彩な展開力で飛躍のネオトラック。アルバム名『Scintilli(シンティリ)』はラテン語で“きらめき“という意をあらわしており、曲毎に新しき発見が見られ良作
 UKテクノの老舗看板、"Plaid/プラッド"の久々、8年ぶりフルアルバム、去年(11.9)リリース済みのモノ。生音のサンプリングに寄らず「擬似的なアコースティック・サウンドをつくることに」こだわり、シンプルな構成で透明感ある世界観築く




●NEW●
Sounds from Nowheresville
The Ting Tings
〈変幻自在ティンティンズ〉
12.07.27
★★★☆☆

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 女子ヴォーカルが主導するキャッチーでキュートなポップロック。その筋、ポストガレージ、ポストパンク、レトロ風シンセポップ、ブレイクビーツなどと自在なアレンジワークが骨頂。軽みの効いたお手軽ポップ
 07年にUK・マンチェスターで始動、"ケイティ/Katherine Rebecca White"と"ジュールズ/Jules De Martino"による男女デュオ、"The Ting Tings/ティンティンズ"、4年ぶりのスタジオアルバムで2ndがリリース。08年のシングル「グレイトDJ」が世界ヒットし日本ではサマソニに過去3度出演でなじみ深く、今年9月にもジャパンツアーが予定されてたが、これは先頃キャンセルが発表された





Gold Cobra
Limp Bizkit
〈今に生きるリンプの行く手〉
12.07.21
★★★☆☆

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 "Fred Durst/フレッド・ダースト"率いる、"Limp Bizkit/リンプ・ビズキット"復活の一矢。11年6月にリリース済み。前作からは6年ぶりの復活弾。懐かしの一言。しかし、結果余り売れなかったアルバムらしい。
 バンドは94年に始動、以来当時席巻してたラップ&ハードのミクスチャロックのコアを走り続けて、その勢いは90年代の終わりとともにフェードアウト化。彼らと同じくラップミクスチャも終息していったような感触。しかし今作リンプ復活弾は当時まんまの躍動感を備えたラップミクスチャ。ギターのウェス・ボーランドも2度の脱退を経て今作には参加しバンドとしては完全復活
 バンドは現状、アルバムと同時に、『The Unquestionable Truth Part 1』の続編EPの新作2連を制作中




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Blunderbuss
Jack White
〈純化ジャック・ホワイト〉
12.07.17
★★★★☆

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 ブルージーなプリミティブライン。ルーツ・ミュージック色濃い魂のロックス。キャリア集大成の初ソロアルバムはこれまでの道筋が純化して結晶化の一矢。単純明快エモーショナルなギターロックの仕打ち。アナログ志向で判りやすく、ハードでキャッチーかつエッジーなエンタメ路線
 US・デトロイト発で、"The White Stripes/ザ・ホワイト・ストライプス"の首謀者、"Jack White/ジャック・ホワイト"、キャリア15年にして初ソロアルバムリリース。White Stripes自体ソロ活動のようなものだったが、これまで、"The Raconteurs/ザ・ラカンターズ"やら"The Dead Weather/ザ・デッド・ウェザー"などとバンドも平行運行していて、昨年(11年)White Stripes解散宣言により、新たなソロプロジェクトが本人名義で進行中。
 7/29にフジロックで来日(17:30?グリーンステージ)、8/5にはシカゴ・ロラパルーザなど、このところフェス系がラインナップされてる




●NEW●
Look To The Sky
James Iha
〈イハsolo、はかなげで優美な旋律〉
12.07.12
★★★☆☆

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 優しげなフューチャー・フォークともいうべきアコースティックな世界観。とても優美で幽玄な妖しさを伴いイノセントな指向性。かつて彼が参加したユニット、"Vanessa and the O's/ヴァネッサ&ジ・オーズ"で描いたきらびやかさをそぎ落とすと、このようにナイーヴでハートウォーミーな世界観が出来上がる
 NY拠点に活動する、"James Iha/ジェームス・イハ"、2ndソロアルバム。名盤とうたわれた前作『Let It Come Down』から実に14年ぶりのリリース。その間、"The Smashing Pumpkins"脱退、バンド活動では前述"Vanessa and the O's"はじめ、"A Perfect Circle"、"Tinted Window"等の他、プロデュース業、アパレル関連など多岐に広げていた。
 今年はソロ活動で日本ではフジロック(29日・レッドマーキー)、9/24、25に東京、大阪でのギグがラインナップされてる




●NEW●
Metal Moon
Dirty Ghosts
〈一枚刃の切れ味ロック〉
12.07.06
★★★☆☆

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 シンプル&ストレートなギターロックでパンキッシュな勢いあるガレージなノリ。鋭角なギターのリフは時折レゲエのテイストを刻み、キューティでダーティな女声ヴォーカルとミラクルな融合
 トロント出身で現在サンフランシスコ拠点に活動中の女性ヴォーカル&ギタリスト、"Allyson Baker"率いる男女デュオ、"Dirty Ghosts"、デビューアルバム。今時貴重なキャッチーさを併せ持った超絶シンプルな構成。一枚刃の鋭き切れ味




●NEW●
2011 LIVE EP
Red Hot Chili Peppers
〈レッチリのフリーダウンロード〉
12.06.30
★★★☆☆

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 世界最強ロックバンド、"レッチリ(Red Hot Chili Peppers)"のフリーEPで昨年(2011年)のヨーロッパツアーよりの抜粋。ジョン・フルシアンテ脱退以降で後がまギタリスト、ジョシュ・クリングホッファー加入後のライブ音源全5曲。ジョシュはジョンの友人でもありジョンの特徴あるペナペナギターをうまく踏襲してる具合。時に個性をチラ見せしており今後のレッチリを展望できる具合
 ツアーは昨年8月リリースの前作『I'm With You』のワールドツアーで欧州と北アメリカ縦断で現在も継続中。そしてそのツアー音源をオフィシャルサイトでことごとく切り売りしている模様。大放出中のレッチリ。そしていよいよ、8/15より6ヶ月で9枚のシングルリリースが展開される。ジョンもおなじようなことやってたな




●NEW●
Sees the Light
La Sera
〈スイート且つレトロでエッジー〉
12.06.26
★★★★☆

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 荘厳かつ神秘の土俗性。リズムといいメロディといいつかみ所なく、さらにディープでカオスな超次元に至るロック。前作で押し出した叙情性の余韻を残しつつ、ハードにテクニカルに深化の軌跡
 USロックにあって異端。ヒスパニック&エスニックで混沌・重厚なシンフォニックロックの異色世界切り開く"The Mars Volta/マーズ・ヴォルタ"、6thアルバム。01年の結成から早10年を過ぎ首謀者のオマー・ロドリゲス・ロペスの古巣、"At The Drive-In"が今年(2012年)復活で、今作は(The Mars Voltaとしての)「Farewell-Album」ともほのめかすなど、これまでの活動の集大成的色合い濃く、リリースまでの時間がかかった。
 "At The Drive-In"はフジロック3日め(7/29)white stageトリで出演




●NEW●
Noctourniquet
The Mars Volta
〈マーズ・ヴォルタの最終爆撃〉
12.06.07
★★★☆☆

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 荘厳かつ神秘の土俗性。リズムといいメロディといいつかみ所なく、さらにディープでカオスな超次元に至るロック。前作で押し出した叙情性の余韻を残しつつ、ハードにテクニカルに深化の軌跡
 USロックにあって異端。ヒスパニック&エスニックで混沌・重厚なシンフォニックロックの異色世界切り開く"The Mars Volta/マーズ・ヴォルタ"、6thアルバム。01年の結成から早10年を過ぎ首謀者のオマー・ロドリゲス・ロペスの古巣、"At The Drive-In"が今年(2012年)復活で、今作は(The Mars Voltaとしての)「Farewell-Album」ともほのめかすなど、これまでの活動の集大成的色合い濃く、リリースまでの時間がかかった。
 "At The Drive-In"はフジロック3日め(7/29)white stageトリで出演





Some Nights
Fun.
〈壮大、美麗、清廉なポップワールド〉
12.06.05
★★★☆☆

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 壮大にオーケストレーションされ、かつブレイクビーツな現代感覚を併せ持つ折衷感覚が真新しい。ただいま全米ヒット中の新星グループ。その美麗なメロディーとコーラスで6、70年代UKロックなテイストをかもす。"QUEEN"の様な感動的グルーヴを生み。"Jellyfish"のような、おもちゃ箱感覚。奇跡的でワンダラスな新世代ポップロック
 NYを拠点に08年に始動の3人組ロック、"Fun./ファン."、2ndアルバム。今作より、USの名門レーベル「FUELED BY RAMEN/フュエルド・バイ・ラーメン」よりのリリース。バンドは"The Format"のフロントマンだった、"Nate Ruess/ネイト・ルイス"の呼びかけで"Andrew Dost/アンドリュー・ドスト"、"Jack Antonoff/ジャック・アントノフ"が合流してスタート。今作はR&B系のプロデューサー、"Jeff Bhasker/ジェフ・バスカー"’(ex.ビヨンセ、カニエ・ウェスト)が参加しダンサブルな仕上がりに





Venus Gets Even
Nadeah
〈多芸多彩なネオジャズのヴォーカル〉
12.06.01
★★★☆☆

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 ベースでいえばジャジーなスタイルが味。ちょいとレトロなナイトクラブな仕様。フォーク、カントリー、オールデイズ、マリリンモンロー、ポップンロック何でもござれの多芸多才。無国籍な指向性でつかみ所がないが、フェミニンでコケティッシュなスタイルを押し出したスタイルが「トレ・ミニョン」
 シンガソングライタ、"Nadeah Miranda/ナディア・ミランダ"のソロデビューアルバム。オーストラリアに生まれ、両親の影響で音楽を志し、イギリスでのバンド活動をへて、フランスのユニット、"ヌーベル・ヴァーグ"のプロデューサーに乞われてバンドに参加し正式メンバーとなり、今回のソロデビューにつなげた。奔放さがウリ





Visions
Grimes
〈ドロっとキラっとエレ・ポップ〉
12.05.29
★★★☆☆

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 少女チックな甘さをふんだんに残しつつ、ダークでサイケに色づけされたエレポップ。ローファイ、チープなダウンビートに女性ヴォーカルが幽玄にたゆたう真骨頂。彼女なりのゴシックでアンビエントな新路線はさらに磨きがかかって心地よし。
 カナダ、モントリオールを拠点にした、"Claire Boucher/クレール・ブーシェ"による宅録系ソロ企画、"Grimes"、メジャー3作目アルバム。日本盤は6/6に発売。8/18からのサマソニで初来日が予定されてる





Something
Chairlift
〈胸キュン、レトロなエレポップ〉
12.05.22
★★★☆☆

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 キッチュでチープ。どこか懐かし、70、80年代ポップの懐古感に胸キュン。古めかしシンセアレンジで縦横無尽な女声をフィーチャーした歌もの。良き日のニューヨーク・パンク、ニューウェイブ、UKポップ諸処にインスパイヤされ現代解釈。

 パトリック(Patrick Wimberly)とキャロライン(Caroline Polachek)による男女デュオグループ、"Chairlift/チェアリフト"、2ndアルバム。バンドは2005年、US・コロンビア大学の同級生キャロラインとアーロン(Aaron Pfenning)の2人で始動。その後NY・ブルックリンに移動、アーロンは脱退し、パトリックが加入、08年にデビューアルバム「Does You Inspire You」リリース。iPod nanoのCMソングに起用されるなどで話題さらう





Reign of Terror
Sleigh Bells
〈爆音ギターと女子Voコンプレックス〉
12.05.11
★★★☆☆

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 つんざくディストーションギターにトゥイスト&シャウトでスイートな女子Voがシンプルに交錯したハードポップ。キャッチーであり、ワイルドとキュートが合わさった甘辛プロジェクト。企画もの臭さももはや味。ありそでなかったこのライン。潔さと切れ味が群を抜く爆音テイストなネオスタイル
 NY・ブルックリン発、男女デュオ、"Sleigh Bells/スレイ・ベルズ"、アルバム第2弾。ギタリスでありプロデューサーの"Derek Miller/デレク・ミラー”と、かつて「Rubyblue」なるグループにもいた女性ヴォーカリスト”Alexis Krauss/アレクシス・クラウス”の2人ユニット。2008年より始動で、映画監督スパイク・ジョーンズに見いだされ、彼の友人でもある"M.I.A."のレーベルより2010年にアルバムデビューを飾り世界ヒットとげる





Yours Truly Cellophane Nose
Beth Jeans Houghton
〈トラッドな味わいのフォーク新星〉
12.05.08
★★★☆☆

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Mute UK

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 UK・ニューカッスル発の新星女性シンガーソングライター。出身地UKに根ざしたルーツ性感じるトラッドな味わいのフォーク&エクスペリメンタル。弱冠21歳にしてちょいとアート系ビジュアルにこだわった売り出し。生み出される音は一筋縄でいかぬ実験感覚にあふれたアヴァン・フォーク。こんな系統は他でもあったような気もするが、若き才能、清廉さで抜きでた存在
 デビューEPは5年前で、このほどフルアルバムをUK名門レーベルの「Mute Records」よりリリースしたギタリスト+コンポーザーの"Beth Jeans Houghton/ベス・ジーンズ・ホートン"。"THE HOOVES OF DESTINY"なる4人組バンドとの共作。プロデューサーに大御所Ben Hillier(ex.Blur、Depeche Mode)が付いて切れ味ある仕上がりに





Melt
Young Magic
〈国籍レス、サイケドリーミー〉
12.04.28
★★★☆☆

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 どこの国とも取れない民族系のリズムをベースにしたエレクトロ。モンヤリとした空間系エフェクトのオブラートに包まれブレイクビーツ&コーラス&ヴォーカル。時折、鮮烈なシンセのリフが響き、ドリーミーに構成されたアヴァンポップ
 NY・ブルックリンを拠点にした3人組、"Young Magic"、デビューアルバム。系統で言えば先達と思しき"Animal Collective"が関連したレーベル、「Carpark Records」よりのリリース。面子の構成はオーストラリア人のIsaac Emmanuel/アイザック・エマヌエルとMichael Italia/マイケル・イタリア、インドネシア出身のヴォーカリスト、Melati Malay/ムラティ・マレー。旅先で出会いユニット結成と。どこかゆらぎと安らぎ感じるチルウェイヴな音像





Le Voyage Dans La Lune
Air
〈サントラから進化した異色ロックス〉
12.04.16
★★★☆☆

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 フューチャーレトロでサイケな新感覚インスト・ロック。電子楽器を使いつつどこか手作りな味わいで押し付けがない、その訳とは…

 "Nicolas Godin/ニコラ・ゴダン"と"Jean-Benoit Dunckel/ジャン=ブノワ・ダンケル"によるフレンチ・エレクトロニック・デュオ、"AIR/エール"による企画盤で、2年ぶり6作目のフルアルバム。
 SF映画の原点、メリエスの『月世界旅行』(1902年)の近年発見されたカラー版をカンヌ映画祭で上映するのに合わせてそのサントラを担当。そこからスピンアウトしアルバムにまとめあげた。映画はSF特撮の原始型。当時からすれば当たり前だが、すべてが手作り。キャスト達の動きも美術もどこかコミカルな設計で脱力系のフィルム。そんな世界観を脚色する音楽は、やはりどこか手作りな風合いで温かみがあり、不思議系でカオスなスタイル





If Beauty Is a Crime
Mi & L'au
〈その静けさが心地よき音場〉
12.04.13
★★★☆☆

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important records

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 北欧由来の神秘性あり浮遊感あるフォーク&エレクロニクス。ストリングスやピアノなど極めてシンプルなアコースティック伴奏にのり、ささやくようで憂いあるメランコリックな女声うたがたゆたう。時折男声まじりのデュオ構成。何がしかのサウンドトラックのようなシネマティックな情景が浮かぶ
 フィンランド人女性ヴォーカルのmi(Mira Romantschuk)とフランス人ギタリストL'au(Laurent Leclere)の男女デュオ、"Mi & L'au"、3rdアルバム。繊細、可憐、優美、浪漫





Angles
The Strokes
〈ストロークスの軽量感〉
12.04.09
★★★☆☆

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 NYパンク、ニューウェーブ継承のモダニズム・ガレージ。前作から間5年、満を持して打ち出した新作では、エレクトロな風味も取り入れられて、さらにポップ度全開。えぐ味や角が取れて軽量感、浮遊感さえ感じる音像を展開。全編35分と、春風のごとくさらりとコンパクトに駆け抜ける一品
 NY発の5人組ロック、"THE STROKES/ザ・ストロークス"、4thアルバム。彼らのデビュー作にして名品アルバム「Is This It?」から10年を経た11年の4月にリリース。前作「First Impressions of Earth」からは5年ものブランクあり。その間、メンバーそれぞれがソロ活動などで修練積む。今作にはプロデューサーにJoe Chiccarelli/ジョー・チカレリ(U2、Beck、Tori Amos…etc)を招き更なるモダンを追求





Goodbye Lullaby
Avril Lavigne
〈アンニュイDIVA、ラナのデビューA〉
12.04.04
★★★☆☆

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 もちろん、元気満面のパワーポップもラインナップされているが、自分に向き合うよなシリアスなナンバーもあり、大人のアヴリルに進化の志向。いい具合に大衆性を残しつつ彼女ならではの新世界を模索
 カナダ発のアイドル・ポップロッカー、"Avril Lavigne/アヴリル・ラヴィーン"の4th。前作「THE BEST DAMN THING」から4年ぶりで2011年3月にリリース。当初は09年のリリースが検討されていたが、レーベルの意向により再録の経緯。ミドルナンバーで聞ける、彼女なりの節回しが気持ちよし





Born to Die
Lana Del Rey
〈アンニュイDIVA、ラナのデビューA〉
12.03.30
★★★☆☆

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 気だるいニュアンスを徹底、レトロ志向の甘きメロディとHIPHOPテイストの装飾により独自の世界観を形成。ストリングスアレンジにてゴージャス感も盛りに盛って完成。どこぞの大手が仕掛けた壮大な企画の元に作り上げられた次代のポップキャラか。実のところ、そうでもなく、本人の強烈な個性主導で成立の世界観のよう。スキなく徹底されてる。しかしアルバム通して、この手の濃いめの味付けが続くのも少しつらかろう。
 昨年(2011年)8月、アンニュイで退廃の香りに満ちた楽曲「Video Games」がYoutubeに上げられたのをきっかけに大注目され、10月にシングルをリリース。短い間で一躍注目シンガーにまつり上げられた女性シンガー、"Lana Del Rey/ラナ・デル・レイ"デビューアルバム。NY発の女性シンガーソングライターで本名は" Lizzy Grant/リジー・グラント"、25歳の新鋭。
 今作は2012年2月に満を持してのリリース。セールスも上々らしいが、評価が英米で分かれているとも





Future This
The Big Pink
〈壮大なロックワールド大衆化〉
12.03.27
★★★☆☆

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 壮大なエレクトロ&ロックワールド顕在。前作に比していささか陽性ポップな志向性。ダークなシューゲイズへの矛先は薄まる。ややもするとマス受け大衆ロックのべったり感がしみ出てもいる。ノスタルジックなディスコロックの香り。ギリギリ感あるポップ度だが、これもまた狙いか
 ロンドン拠点のRobbie Furve/ロビー・ファーズとMilo Cordell/ミロ・コーデルによる2人ユニット、"The Big Pink"、2ndアルバム。07年に結成し、09年に名門レーベル4ADよりデビュー作『A Brief History Of Love』をリリースしヒット。その内の「Dominos」がアンセムソングとして親しまれる





The Only She Chapters
Prefuse 73
〈混濁の彼方に見ゆる光芒〉
12.03.23
★★★☆☆

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 厚き雲間を疾走する心地。混濁の狭間をゆき、浮遊と墜落、志幸と厭世が錯綜するサイケデリア。いつしか脳内麻薬が暴発して果てる。その先に見える光。影。虚無。
 US・アトランタ発のリミクサー・プロデューサー、"Guillermo Scott Herrn/ギレルモ・スコット・ヘレン"のソロユニット、"Prefuse 73/プレフューズ73"の11年4月リリースのフルアルバム。ビートを抑え、アンビエントでメロウなアプローチ。今作では女性ヴォーカルを全トラックに配し、ジャケットのアートワークも(日系の)女性アーティストを起用の「女性」をモチーフにとった企画盤。物憂げで幽玄なる響きを創出しトリッピー





Passenger
Lisa Hannigan
〈フォーキッシュ、エターナル〉
12.03.15
★★★☆☆

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 アイリッシュのルーツをしのばせるプリミティブなテイストのフォークスタイル。どこか胸キュンな郷愁の調べ。永遠と普遍のキッシュな唱歌
 アイルランド発の女性ギター弾き語りスト、"Lisa Hannigan/リサ・ハニガン"、2ndアルバム。アイルランドの巨匠アーティスト、Damien Rice/ダミアン・ライスのバックバンドでコーラスなど担当。2008年にソロアルバム「Sea Sew」リリース。ハートウォーミングでキューティな小品が詰まってる





21
Adele
〈モンスターアルバム。モンスターアーティスト〉
12.03.06
★★★☆☆

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 近頃では12年2月のUSグラミー6部門受賞が話題。UK、サウス・ロンドン発の女性シンガーソングライター、"Adele/アデル"。21歳にしてセカンドアルバム『21』をリリース、現在1800万の超絶セールスでモンスターのように成長し続けてる希代のアーティスト。声量ある歌い上げはもちろん、何とも渋みあるハスキーヴォイスは至宝の歌声。クラシカルでユニヴァーサルなオールドテイストあふれる楽曲群。正統派と言うべきか、いや意外性が顕在化したミュータント的な存在感。




James Pants
James Pants
〈もやがかりドリーミー・ネクストエイジ〉
12.03.01
★★★☆☆

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 ジャンルレス、変幻自在なサイケポップ・ロック。全般に敷かれたシンセはニューウェイヴ・ライクなレトロ風味をあんばい良く演出。オールドテイストなブレイクビーツもキッチュでチープに混交。つかみ所なくもやがかりで、とことんドリーミーな次世代音像
 テキサス・オースティン発で現在US西海岸の「Stones Throw」レーベル所属のマルチアーティスト、"James Pants/ジェイムス・パンツ"、3rdアルバム。浮遊感にすぐれ、スタイル多彩。万華鏡を見てるよな異空間かいま見れる





Underneath the Pine
TORO Y MOI
〈モンヤリとゆらぎの心地〉
12.02.18
★★★☆☆

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 居心地がいいか、生暖かくゆらぐ空気布団に包まれてるような、寝起きの不確かな頭の状態、もしくは白日夢、まどろみの夢幻宇宙。優しくドリーミーで西海岸チックなサーフテイストポップサウンズ。
 US・サウスカロライナ州発のトラックメイカー、"Chaz Bundick/チャズ・バンディック"のソロ企画、
"TORO Y MOI/トロ・イ・モア"、2ndアルバム。去年(11年)2月リリースのもの。これまでのサンプリングを主にしたアプローチから生音志向のレコーディングへシフトし、ゴージャスにステップアップした世界観。





A Little Fable
Aspidistrafly
〈静謐な日常性に満たされて〉
12.02.07
★★★☆☆

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インタビュー

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 朝方の光に満たされたバルコニー。揺れるカーテン。分厚い板のビンテージライクな食卓にはミルクとパンが置いてあって…。なんかそんな爽やかさがあり、けだるい午前の情景が浮かぶ。あからさまに環境音をいれてる訳ではないけど、何か実在感と言うか「生活」を感じる。至極静謐なフォークソング。従って、iPod街中モバイル聴きには到底向かない。英語詞をささやくように唄いつないでく無二なる独自の宇宙観。
 シンガポールの男女ユニット、"Aspidistrafly/アスピディストラフライ"、2ndアルバム。ヴォーカリスト、"April Lee/エイプリル"とプロデューサーの"Ricks Ang/リックス"のデュオ。10年前より始動。2人は「Kitchen」と銘打ったデザインスタジオを持ち、同名の音楽レーベルを運営していて、日本のミュージシャンを幾つか束ねている。





The Remix Files
Dimitri From Paris
〈ディミトリの自身初リミクス〉
12.02.03
★★★☆☆

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 古き良きディスコティックなトラックがオンパレのリミクス版。仏系DJ&プロデューサー、"Dimitri From Paris/ディミトリ・フロム・パリス"、キャリア25年にして初(!)のリミクスワーク集。ダンス・ミュージックと言えど狙ってひと世代前の「ディスコ」な時代感をパッキングした指向性。名前のごとく、パリ発でワールドワイドに活動中のディミトリ。日本のアニメをこよなく愛し、テレ東系のアニメ番組の主題歌も手がけるなど日本通として知られる。




Stage Whisper
Charlotte Gainsbourg
〈シャルロットのスペシャルエディット〉
12.01.27
★★★☆☆

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 どこか物憂げなニュアンスにも聞こえるウィスパーライクな英語詞。曲調色々、全方位形マスポップ。中でも、ブレイクビーツなリズムが浮き立つBECKプロデュースものが際立って良テイク。
 女優&ミュージシャンの"シャルロット・ゲーンズブール"、2010年リリースの前作『IRM』のアウトテクとライブ音源合わせた企画盤。コレクターエディションではライブ映像もたっぷり詰まってて迫力のステージやレコーディング風景が見られる。『なまいきシャルロット』から25年を経て輝き変わらず。2009年にくせ者映画監督、ラース・フォン・トリアーのスキャンダラスな題材の近作で主演しカンヌで主演女優賞獲得で役者業再びブレイクかと思えたが、ヴォーカリストとしてもフル回転で活動中





JamesBlake
JamesBlake
〈UKの超新星の静謐なる新感触〉
12.01.20
★★★☆☆

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 繊細無二のエレクトロサウンズ。その実、最初に聞いたときは静かすぎるピアノ弾き語りでインパクトに欠けたたのだが、各メディアで2011年のベストアーティストとして取りあげられてるのを知り再聴。じっとり聞けば、何ともへんぴでストレンジな新世界を築いてることに気付かされる。音数が極少、ぽつりぽつりとつま弾かれるキーボード系にか細く物悲しき男声が乗り全体をデジタル加工。音間にすき間を取り、しばしの残響。静謐耽美で何とも優美な宇宙観を成立させてる。新感触なのである
 UK・ロンドン初の新鋭シンガソングライター&トラックメイカー、"JamesBlake/ジェイムス・ブレイク"、デビューアルバム。2010年頃より、EPを出したりする中で、その革新的なトライアルから時代の寵児に





Tumble Bee
Laura Veirs
〈心洗われる児童唱歌集〉
12.01.14
★★★☆☆

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 アメリカの良心が伝わってきそうな、優しき母の唄うフォーキッシュ、カントリー調子ども歌の数々。ギター弾き語りがほとんど。さらにコーラスや合唱隊がまじったり、時々バンド編成。バンジョーやバイオリンを交えてこってりしたカントリースタイルもあり
 コロラド出身、現在はポートランドが拠点の女性シンガーソングライター、"Laura Veirs/ローラ・ヴェイアーズ"、8thアルバム。一昨年子どもが生まれた流れで「American children's music」に傾倒し今回のフォークスタンダード カバー作のリリースに。公私のパートナーでありプロデューサーの"Tucker Martine/タッカー・マーティン"との共同作業により完成





Creature Dreams
TOKiMONSTA
〈LA発の夢幻・アジアンスペイシー〉
12.01.11
★★★☆☆

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 夢心地の幻想風景を思い起こさせる浮遊感に優れた音像。ソリッドでアーバンテイスト、軽やかにブレイクビーツがこだまし、時折、幽玄な女声ヴォーカルがからみ込む夢想世界。宇宙っぽさ、アジアンテイストも
 LA発のコリアンアメリカン、"ジェニファー・リー"こと、アーティスト名、"TOKiMONSTA/トキモンスタ"としてクラブシーンで注目される新星によるEP。一昨年(2010年)にデビューアルバムを「Brainfeeder」レーベルからリリース、ビジュアル系ビートメイカーとしても注目され、アジアやヨーロッパでもヒット




●NEW●
Mount Wittenberg Orca
Dirty Projectors + Bjork
〈ビヨーク、コラボの肉声遊戯〉
12.01.07
★★★☆☆

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Dirty Projectors
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 女声と男声も少し入り交じりのコーラス志向。楽器類極少の伴奏にてプリミティブかつ実験感覚に富んだプロジェクト。
 NY・ブルックリンを拠点にした肉声志向の変態音楽集団、"ダーティー・プロジェクターズ"と"ビヨーク"のコラボEP。当初2009年のチャリティライブ(国際海洋保護区に関する)に向けたもので、当時「メダラ」なんてていう肉声のみでつくったアルバムもリリースしてた"ビヨーク"が加わった企画。両者のなれそめは、"ビヨーク"のトリビュートアルバムに参加したのがきっかけと。EPは当初配信のみで2011年に物理物理盤もリリース。"ビヨーク"は7曲中3曲に参加。基本ソロパートをうたう"ビヨーク"だけど、全く違和感なく、バンドコーラスにとけ込んで、奇妙で斬新な音像つむぎだす




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