Ames Room
Silje Nes
〈ノルウェーからのナチュラルキッチュ〉
07.12.29
★★★☆☆

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 野に遊ぶ少女ごとしイノセント&ナチュラルの音様。浮遊感と手作り感でなんとも優しげな曲調多い

 ノルウェー発の宅録系シンガーソングライター、"シリエ・ネス"、デビューアルバム。ギター、ベース、ドラムをはじめ、キーボード系、鉄琴・木琴、チェロなどと全て自分で演ってるって点では多彩ぶり発揮してる。レコーダー逆回転、オルゴールなんての実験感覚でつなぎ合わせて自由型。遊び感覚の充満度がいい具合

 ネットで彼女を事を探っていたら、"TUJIKO NORIKO"なるアーティストに行き当たったがこれまた、さらにモンド具合パワーアップの変態系で良い





In Rainbows
Radiohead
〈優しさに包まれる男女デュオ〉
07.12.25
★★★☆☆

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doops

You Tube

 陰鬱でインテリジェンスな超個性的音像のレディオへッド。前作から4年余り経た7枚目の今作は、前作の何か出口を探し当てたよな光さす作りから、さらに出口を抜け、さんさんと光輝き、色彩のシャワーを浴びてるよな、タイトルに銘されるように『In Rainbows』な印象。軽くシンプルで優しく、そこそこの激しさもあり充実感ある

 ウェブ通して購入者自身が価格設定しダウンロードできる画期的販売方法で話題の今作。個人的には日本のサイトオープンと同時に満を持してダウンロード。幾らでもいい、といわれてても聞いてみないことには値はつけれん、とも思ったが、i-Tuneではアルバム1枚がたいてい1,500円ゆえにこれを基準にちょいと安い値で購入した。アルバムの出来からして予想以上のモノだったのでお得感がないでもない。





Ace of Hearts
Green Pitch
〈優しさに包まれる男女デュオ〉
07.12.22
★★★☆☆

official


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You Tube

 静かな幸せが少しづつ湧き上がる系のピースフルなフォーキッシュアンサンブル。イノセントで清涼感ある女子ヴォーカルが男声ヴォーカルに支えられる類の温かさ。

 デンマーク発、Voのレックスとパートナーのステュの2人の主にしたユニット。今作は05年に本国でリリース後、07年にUS盤として再発したもの。
 高校時代に学校で出会ったレックスとステュ、2人で音楽活動はじめるも、卒業後にレックスは転落事故で脊髄損傷の憂き目に。その後のレックスを支え続けたステュ。つむぎ出される音楽にそんな2人の寄り添う姿が投影されてるよう。
 甘く切なく美しく、北欧系ならではの感傷性入り交じりのスケール感もひしひしと伝わる





Colonies
Canon Blue
〈美的で雄大なエレクトロニカ〉
07.12.19
★★★☆☆

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 素朴で雄大なエレクトロニカ。アルバムジャケットから思いがふくらみ、目の前の風景が夜空から宇宙へ、早朝の森林へ、深淵なる海底への旅路繰り広げるジャーニーな音空間。
 US・ナッシュビル在住、ダニエル・ジェームスなる人のソロユニット、"キャノン・ブルー"。デンマークのレーベル、"Rumraket"からのデビューアルバム、リリース。
 基本ストリングス系シンセ音の層にブレイクビーツめのリズムが踊り、その上をファルセットめの男声、たぶん本人の、歌声が乗る。美的オーガニックスペース





The Patron
To Kill A Petty Bourgeoisie
〈幽玄で暗黒性に満ちた衝動作〉
07.12.12
★★★☆☆

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FMusic

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You Tube

 切り裂くようなノイズと暗黒性に満ちた空間系を形成するポリフォニックな鍵盤系。ゴシックで幽玄で幾らかエモーショナルな女子ボーカルが浮遊する不思議空間。
 バージニア・リッチモンド発、ミネアポリス在住の男女デュオ、”トゥー・キル・ア・ペティ・ブルジョワジー”のデビューフルアルバム。シカゴの音響レーベル、「クランキー」からリリース。
 アンビエントでダウナーな音調がマッチングする体調であればぴたりと吸い込まれがちな衝動作品





Some Things Just Stick In Your Mind
Vashti Bunyan
〈ヴァシュティ・バニアン初期集成〉
07.12.03
★★★☆☆

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doops

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You Tube

 ささやきに似た優しげなウタゴエが胸を打つ。珠玉のフォーク&ポップソングがいっぱい詰まったノスタルジックコンピレーション2枚組。
 70年に発表したデビューアルバム『Just Another Diamond Day』以降、忽然とシーンから姿を消したUKの伝説的のシンガー・ソングライター、ヴァシュティ・バニアンの初期シングルと未発表音源、さらに発掘デモ音源合わせ、CD2枚に全29曲(日本盤)。今回発掘されたのは、彼女の兄の家に眠っていたというデモテープからの音源で、ギター弾き語りでつらつらと、心に移り行くよしなしごとを写し取るかの様なプライベートテイク。冬の日の陽だまりに遊ぶ心地のピースフルなショートトラックが連なるdisc2。
 ヴァシュティの歌う古き良きフォークソング。どこかジョニ・ミッチェルを彷彿とさせる高音部分の節回し。なのだが、ジョニほどの押しの強さはない。繊細でイノセントな美しさにまみれてる

 彼女の復活は2年前の2ndアルバム『Lookaftering』で、およそ35年ぶりのアルバムリリース、その後、今年07年には来日コンサートも開いており、08年の3rdリリースに向け現在曲作りの最中だと
 そして、彼女のデビューアルバム時代をさかのぼる旅を取り上げた長編ドキュメンタリーも制作中と


2nd『Lookaftering』




Neptune City
Nicole Atkins
〈新世代アメリカンロックの本格派〉
07.11.25
★★★☆☆

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the独房

 抜群の歌唱力を元にアメリカの荒野の香り漂うハスキーでブルージーな本格派エリアの大型シンガー、デビュー作
 ミドルテンポでしっとり聞かせる曲に重点置かれたアルバム。小手先の技術に頼らない直球勝負のエモーショナルなポップロック。カントリーとは違うもルーツを重んじ、新しい解釈広げた新世代のアメリカンロックの地平感じさせるスケール感

 ニュージャージー州ネプチューン出身、女性シンガーソングライター、"ニコール・アトキンズ"、1stアルバム。故郷の名を取ったアルバムタイトルに地元愛感じる
 スウェディッシュロックの御大、トーレ・ヨハンソンがプロデュースで仰々しいまで華美壮麗なアレンジワーク





This Fool Can Die Now
Scout Niblett
〈ドライでモンドなシンプルロック〉
07.11.16
★★★★☆

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 ドラムあるいはギターのみ、かすかにストリングスなど極わずかな伴奏を元にドライで硬質なウタゴエが乗る不思議空間。ウタ、とういか、詩があって、それを自由に節をつけて歌い連ねてるよな自由なムード。曲調は決して明るいテイストではないが、何か、怖いもの見たさ的心理くすぐる秘密クラブ的魅惑のサブカル音像。
 この人、ドラム弾き(叩き?)語りの人という覚えがあったが、ギターでの弾き語りもしてるようだ。

 UKのソロアーティスト、"スカウト・ニブレット"、4thアルバム。前作まではオルタナ系ロックの大御所スティーブ・アルビニのプロデュースだったが、今作はクレジットされないよう。そして今作では何曲か"ボニー“プリンス”ビリー"をフィーチャリングし男女デュエットに挑んでる





Stateless
Stateless
〈哀愁の街角、ブレイクビーツな午後〉
07.11.02
★★★☆☆

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FMusic

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 さまよい込んだは秋風吹きすさぶロンドン。石畳の街角を一人コートのエリを立てさまよう構図がどうにもしっくりくるような、哀愁がありドラマティックなシーンを思い起こさせるよな音像。
 UKリーズ発、Vo.クリス・ジェイムス(ex.Self)、DJ.キッドカネヴィルら5人による新星バンド、"ステイトレス"。ドイツのクラブ系老舗レーベル『!K7』よりのデビュー・アルバム。
 ブレイクビーツ基調のロックとダウナー気味エレクトロニカ・クラブサウンズ融合で、世界観は"ポーティスヘッド"の絶望と"レディオへッド"の薄光入り交じるシリアスでリアルな叙情性に満ちてる。美しさも並じゃない。総じて近ごろではオリジナル性突出したロックユニット





Made of Bricks
Kate Nash
〈UK発ナチュラルキュートポップ〉
07.10.28
★★★☆☆

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bounce

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 キーボード、あるいはギター弾き語りで語るつのるよに歌いつづる曲調多様な女子Vo.新感覚ポップ。ややハスキーめで妙な引っ掛かりのある歌い口。不思議ちゃんテイストも少し。個人的にはドツボなナチュラル系キュートポップなウタゴエ。実はこの線も一通り出尽くしたかの感もあったが、続々出現で今回"ケイト・ナッシュ"。この夏リリースの今作、メジャーデビューアルバムはUKアルバム・チャートで初登場1位のスマッシュヒット。

 元々は演劇学校で芝居の道目指すもケガのために入院し、その時ギターをプレゼントされたのをきっかけに曲を書き始め、インディーでの活動。そして「myspace」で話題を取り、メジャー契約。デビュー・シングル“Foundations”がチャート上位をキープし続け、注目の新人となってる模様





Echoes, Silence, Patience & Grace
Foo Fighters
〈フーファイのハイファイスタイル〉
07.10.16
★★★☆☆

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 激しく重く威勢の良い曲並べての復活弾。ニュアンスで訴えるよな情緒性に欠けるもドライブ感に優れポジティブにたたみかけるパワフルで高揚感あるアルバム。
 
 05年6月、ビリー・コーガンによる、"スマッシング・パンプキンズ"復活宣言から2年、ようやっとアルバム完成。オリジナル・メンバーではコーガン(Vo/G)をはじめ、ジミー・チェンバレン(Dr)が参加。結局ジェームズ・イハは加わらず。新たなメンバーには、女性起用が定番のベーシストに、ジンジャー・レイエスなるソロ活動もしてるミュージシャン。ギターはジェフ・シュローダー(ex.the Violet Burning)。もっともアルバム自体はチェンバレンのドラムパート以外全てコーガンが担って、ほぼコーガンのソロ仕様に近いか。
 アルバムタイトル『Zeitgeist』はドイツ語で「The Sprit of The Age」を意味すると





Zeitgeist
Smashing Pumpkins
〈激しさも増してスマパン復活〉
07.10.11
★★★☆☆

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 激しく重く威勢の良い曲並べての復活弾。ニュアンスで訴えるよな情緒性に欠けるもドライブ感に優れポジティブにたたみかけるパワフルで高揚感あるアルバム。
 
 05年6月、ビリー・コーガンによる、"スマッシング・パンプキンズ"復活宣言から2年、ようやっとアルバム完成。オリジナル・メンバーではコーガン(Vo/G)をはじめ、ジミー・チェンバレン(Dr)が参加。結局ジェームズ・イハは加わらず。新たなメンバーには、女性起用が定番のベーシストに、ジンジャー・レイエスなるソロ活動もしてるミュージシャン。ギターはジェフ・シュローダー(ex.the Violet Burning)。もっともアルバム自体はチェンバレンのドラムパート以外全てコーガンが担って、ほぼコーガンのソロ仕様に近いか。
 アルバムタイトル『Zeitgeist』はドイツ語で「The Sprit of The Age」を意味すると





Still Need A Kiss
Mai
〈北欧からやってきた歌姫の幻惑〉
07.10.05
★★★☆☆

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label MySpace

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 ピアノ弾き語りでアコースティックフォークサウンズから、ドライブの効いたベタめポップチューン、マイブラ、ライクなシュゲイザー系などと芸風幅広い。1枚聞いて何かつかみ所無い印象なのだが、全体が浮遊感ある幻想的なテイストに彩られてる。その点とても新しい感覚。そしてウタゴエは淡くて深く、そしてはかなげ。

 フランス拠点に活動中、スウェーデン人のシンガーソングライター、"MAI"、デビュー(?)アルバム。ライブ映像を見ると、エレピを弾きながらだったり、バンドを従えてフロントに立つ。たたずまいは妖精のようだ。間奏では鉄琴の演奏も披露





A Tribute To Joni Mitchell
v.a.
〈ジョニの多彩なカバー参集〉
07.09.28
★★★☆☆

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J・M official

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 女性シンガーソングライターの草分け的存在、"ジョニ・ミッチェル"のトリビュートアルバム
 参加ミュージシャンにビョーク、アニー・レノックス、エルビス・コステロ、プリンス、ジェイムズ・テイラーらが並ぶ。新旧メジャー所のジョニ信奉者たち
 金字塔となる『Blue』('71)からは3曲が入る
 個人的にはビヨークがいい。カバーとはいえ世界感まるっきりビヨークになってしまって笑える。あとはアニー・レノックス、k.d.ラングあたりの伸びやかに再生させた感覚がいい。

 officialでオリジナル曲との比較で全曲視聴可

 "ジョニ・ミッチェル"。新作が出てる。

『Blue』

『Shine』




Eleven Continents
RF & Lili De La Mora
〈静謐で清廉なビューティサウンズ〉
07.09.23
★★★☆☆

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My Space

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 ごくシンプルなギターやチェロ、ハープの伴奏に乗る少女チックなウィスパーヴォーカル。どこまでも続く静けさは深海、そして深い森。そこに流れる妖精のウタゴエ‥。そんな清らかサウンズ。全身ツボ押し、癒しのスイート・ビューティ・ミュージック

 サンフランシスコ・ロングビーチ発。ハープ弾きがたりスト、ジョアンナ・ニューサムのツアーにも参加してるマルチアーティスト、ライアン・フランチェスコーニ(RF)と、"The Year Zero"等の活動で知られるリリ・デ・ラ・モーラ(Lili De La Mora)とのユニット。ジョアンナ・ニューサムもハープで参加。ほかファビオラ・サンチェス(ex."Familiar Trees")らサポート多数。





Death of the Sun
Matteah Baim
〈深海に差し込む一抹の光に似て〉
07.09.17
★★★☆☆

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My Space

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 深海のように暗く重い地平を覆い尽くすかのアンビエントスタイル。ピアノ、ギターだったりのごくごくシンプルなバックグラウンドに漂う幻想性満ちあふれた女子ヴォーカル。耽美かつ幽玄な香り満ちあふれた音響志向。日本で言えば"PHEW"を彷彿のキワキワのトリッピーモンドミュージックだったりする

 "メタリックファルコンズ"(→You Tube)の元メンバー、"マシュー・ベイム"のソロ。
 "メタリックファルコンズ"はココロージーのメンバー、シエラとの2人ユニットだったが、方向性さらに研ぎ澄まされ、自在性と鋭角さが増してる





Ultrashiver
The Secret Meeting
〈暗黒宇宙に咲く極彩色の花の如く〉
07.09.09
★★★☆☆

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My Space

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 暗黒性に充ち満ちた妖しげで艶やかな音空間。サイケでダウンテンポ、トリッピーでエレクトリカルな幻想宇宙。
 ユーリズミックスのベースの前歴ありでカーヴ(Curve)なるサイケポップバンドを率いてた(05年に解散)ディーン・ガルシアと、コライド(Collide)のメンバー、Statikと歌姫kaRINの3人グループ、"シークレット・ミーティング"。
 ゴシック風味が効きまくり。独特で確固たる世界観あるスーパーバンド、デビューの1枚





iTunes Originals
The Flaming Lips
〈リップスのiTunesオリジナル仕様〉
07.09.03
★★★☆☆

official

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My Space

You Tube

iTune

 変態とミラクルすれすれのモンドミュージック織りなす"フレーミング・リップス"、iTunesによる企画盤。トラック数28曲ながら、トークのみのトラックが曲入りのモノと互い違いに入り込んで、曲は14曲。トークはおそらく曲の解説をしてることだろう。それにしても企画盤とはいえ、内容がすごい充実してる。上質ドリームポップの雨あられで大満足な一枚

 最近はiTunesのお手軽ダウンロード感覚と通常のCD盤と比べての割安感から、すっかりiTunes頼りになってしまって、従来からのタワレコ店頭やamazon経由での購入はこのところご無沙汰である
 特に今作なんかのようにオリジナル企画でもでようものならまるっきり他は要らなくなってしまうのだな





Beyond
Dinosaur Jr
〈ダイナソーJr、復活のけだるロック〉
07.08.27
★★★☆☆

official
J Mascis Blog

My Space

You Tube

Fansite

BARKS

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 轟音ギターにマニアックなギターソロ、幾分気だるめヴォーカルが浮遊のどこか懐かしめな香り感じる前時代ロック。J・マスキス率いる"ダイナソーJr"、97年解散から10年を経てバンド再生の新アルバムリリース。

 バンド結成は84年でオリジナルメンバーはJ・マスキス(G&Vo)以下、ルー・バーロウ(B&Vo)、マーフ(Dr)の3人。ニルヴァーナ、パールジャム、ソニックユースと並びオルタナロックの象徴として君臨するも、メンバーチェンジを繰り返すなどし97年に解散。その後05年にライブ活動にてバンド復活し、今作に至ると。今作はオリジナルメンバー、3人によるもの





Mirrored
Battles
〈怒髪天を衝くフューチャーロック〉
07.08.21
★★★★☆

rabel

My Space

You Tube-1
You Tube-2

bounce

oops!

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 延々繰り返されるリズムパターンとギター・リフ。重量感と圧倒的グルーブ感に満たされ尽くし、これまでに類を見ないロック新境地開拓の一矢。まさしくロックの初期衝動丸ごとフィードバックさせたよな衝撃に充ち満ちた巨艦のような存在感見せる、"バトルズ"、デビューアルバム

 NY・ブルックリン拠点の"バトルズ"。過去3枚のEPリリースや"マーズボルタ"のサポートアクトなどでインディーバンドながら一躍シーンの話題さらってたが、満を持しての1stアルバムリリースとなった。
 メンバー4人、それぞれ過去のバンド活動で実績積んでる勇者揃い。

Dr.─ジョン・ステニアー →"トマホーク"、"ヘルメット"
G.&Key─イアン・ウィリアムス →"ドン・キャバレロ"、"ストーム&ストレス"
G.&B.─デイブ・コノプカ →"リンクス"、"ヘルメット"
G.&Vo.─タイヨンダイ・ブラクストン →ソロが主。(父がフリージャズの巨匠アンソニー・ブラクストン)

 圧倒的リズムがループされるということでテクノミュージックを一瞬想起させるが、聞き込むうち極々生音に近いバンドサウンドがベースの泥臭い音像だと実感できる。そして矛先は何か実験音楽に近いモンドでキッチュな音楽スタイル。計算され構築され尽くしたかの数学的感覚で導き出したものか、はたまたメンバーそれぞれレコーディング時の瞬間思いつきの超絶即興音像か。
 とにもかくにもオリジナル性では群を抜いてる





People Press Play
People Press Play
〈デンマーク発、女子Voエレクトロニカ〉
07.08.17
★★★☆☆

rabel

My Space

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 浮遊の天上世界か、深淵なる地底世界か。拡散する夢心地音像。どこか切なくなるよな都会派アヴァンポップ。

 ミドルテンポでミニマルなエレクトニカスタイルのニューカマー、"ピープル・プレス・プレイ"。デンマーク発でドイツのエレクトロニカ系レーベル"morr music"よりのリリース
 ビョークのアルバム『Vespertine』への参加で知られるオピエイトに、ダブ・トラクター、アキュースティックら実績あるアーチストに、女子Vo、サラ・サヴェリーが参加で発進の4人組ユニット。
 楽器の様にミクスチャされる甘くて切ないヴォーカルがツボに直撃のヒーリングテクノ





The Mix-Up
The Beastie boys
〈ビースティ、全編インストの夢心地〉
07.08.14
★★★☆☆

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rabel

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My Space

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 まったり系、フリーソウルフルなラウンジアルバム。ちょいと懐かしさ漂う通好みタイプのいぶし銀な楽曲揃いで、おおよそ淡泊な味わいながら部屋聞きBGMとしても充分イケそな超趣味系CD

 MC3人にDJ1人、ホワイトラップの雄、"ビースティ・ボーイズ"、7枚目のオリジナルアルバムは、なんと全編インストと、意表をついた新展開。これまでのアルバムでも時々インタルード的にインスト曲入ってたが、今回それを全編通して1枚にしてしまった、ということか
 全曲中まるっきりラップ無しで、メンバーはそれぞれ、マイクDがドラム、アドロックがギター、MCAがベースを担当。DJのマニー・マークはキーボードで、ゲスト参加、アルフレド・オルティズがパーカッションという関係。
 生録風ライブ感漂うバンドサウンズ。お遊び感覚、脱力感満杯のビィースティの変化球





She's Spanish, I'm American
She's Spanish, I'm American
〈優しげ男女混声ライトポップ〉
07.08.10
★★★☆☆

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My Space


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 小粋でおしゃれなアーバンポップ。打ち込み系ライトビートをベースにハッピーでイノセントなボーカルが浮遊の夢心地空間。押しつけがましさなく、優しさと愛にあふれたナチュラル音像

 US・ナッシュビル出身のアーティスト、Josh Rouseがスペインで見つけたガールフレンド、Paz Suayと組んで放ったミニアルバム。M1では男女オクターブユニゾンでデュエットの心地よきファンシーポップ、"Car Crash"がラインナップ。女子Vo、Paz Suayの素人くさげな歌声が妙な味かもすダブルファンタジー





Salute You
Tupelo Honeys
〈ネオ・スウェディッシュポップに昇天〉
07.08.07
★★★★☆

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rabel

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My Space


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 とびきりキュートで草原の輝きのような清涼感放つニューカマー、フロム、スウェーデン・ストックホルム。
 ネオアコ、ギターポップ系のライトなキューティポップ。

 ジョエル(G,Vo)とリン(Vo,Org)の男女双子ユニット、"チュペロ・ハニーズ"、デビューCD。
 良い加減の男女混声コーラスメロディが胸の痛いとこ射ぬかれるよな切ない仕上がり多数混入されてて、目下個人的には一押しのCD。4月に輸入盤、7月に日本盤が出てボートラ2曲入りだと。
 ポップミュージック王国、スウェーデンからの新星。そういわれてみればスウェディッシュっぽいともとれるが、これはこれでオリジナル性に富んだ新世紀ギターポップ





Memento Mori
Bastard Fairies
〈女子Voおどろファンシーファニー〉
07.07.31
★★★☆☆

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My Space


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 口ずさむよなトイサウンズ
 優しげに夢見る少女世界を表しているかのファンシーミュージックなのだが、なにか毒あり気な一筋縄に行かない不可思議音像。見た目うかれて軽いファニーポップ

 ミネアポリスで出会ったという、リードVo."Yellow Thunder Woman"と作曲担当"Robin Davey"による2人ユニット。「聴きたいと思う音楽がない」とMacの音楽ソフト、ガレージバンドで制作を始め、今作リリース。
 ネイティブ・アメリカンの末裔というYellow Thunder Womanのオリエンタルテイストが加味され、単なるポップに終わらない。アメリカの荒野の土の香り感じるオーガニックサウンズ
 なにげに日本の「ラブサイケデリコ」な雰囲気も感じたりする

 officialで全曲がダウンロード可能。ただし販売されるCDはボーナストラックとプロモビデオなど多数の映像が入ったDVD付き。





Excellent Italian Greyhound
Shellac
〈荒々しさ生々しさでソリッドロック〉
07.07.29
★★★☆☆

rabel

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My Space

HMV

 何か荒野を思わせる硬質で淡泊な音空間。激しさを押し隠し、そぎ落とされた音のみを荒々しくも生々しく練り上げアンサンブルした限界音像。

 "ニルヴァーナ"や"モグワイ"、"ピクシーズ"、最近ではイギー&ストゥージズの久々のアルバムなどへの参加で知られるエンジニア、スティーヴ・アルビニ率いる3ピースバンド、"シェラック"のニューアルバム。前作『1000 Hurts』から実に7年振りとなる4作目。
 音数少なめゴリゴリとシンプルなリズム隊に、ごく薄くエフェクトされたソリッドなカッティングギターが全体に刻印される新感覚。ある意味ロック未来系。サイバーパンクなフューチャーリズム





Era Vulgaris
Queens of the Stone Age
〈変幻自在モンドインダストリアル〉
07.07.24
★★★☆☆

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You Tube

My Space

全曲試聴

 ハードなんだけどどこかゆるい。無機質かと思えばメロディアスなパートもあって、何かとつかみにくいQOTSA("クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ")、今回が初聴。
 ゴリゴリ感はNIN("ナイン・インチ・ネイルズ")にも似て、インダストリアルなのだけど妙に人なつっこい部分もあり総じてモンド、変幻自在な遊戯系。ハードロックか、ポップミュージックか。まあどちらでもいいのだが、、、
 
 伝説のストーナーロックバンド、"カイアス"のジョシュア・オムをフロントマンに97年結成。今作で5作目アルバム。





Fingers & Thumbs
Polly Paulusma
〈ポリー・ポールズマのナチュラルテイスト〉
07.07.21
★★★★☆

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rabel

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My Space

 UK発、女性SSW(シンガーソングライター)、ポリー・ポールズマ、2ndアルバム。
 オルタナ色強め、フォーキッシュでナチュラルな音像。かわいらしげ、無理なく伸びやかな歌声で最初っからハマりっぱなし状態。You Tubeにビデオがいろいろ乗っかってるが、基本はギターの弾き語り系、あとピアノ弾き語りもあり。
 04年にアルバムデビュー後、2度の流産を経て、07年5月リリースの今作の制作中に一子誕生。裏ジャケットに愛児の手を抱く本人の手が写る。さらにジャケ写は出産の前にとられたものだと。幸せにオーラに満ちあふれた1枚





Se Dice Bisonte, No Bufalo
Omar Rodriguez-Lopez
〈ファンカデリックなオマーのソロ〉
07.07.15
★★★☆☆

The Mars Volta

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インタビュー(The Mars Volta.jp)

You Tube

My Space 1
My Space 2
My Space 3

 ファンクとパンク、プログレッシヴ、さらにメキシカンロック融合でジャジーな一面もあり、古くて新しいロック新境地開拓のモンドでサイケな作品。圧巻はM7 "Please Heat This Eventually"で、ファンキッシュなベースリズムにギター、キーボード、サックス混交、10分超えの一大セッション繰り広げるゴージャス音像。昇天間違いなしの1曲。(日本盤はこれのロングヴァージョンが入ってるらしいが聞いてない)

 マーズ・ヴォルタのフロントマンでギタリスト、オマー・ロドリゲスの3rdソロアルバム。競演は同じくマーズ・ヴォルタのVo-セドリックにレッチリのジョン・フルシャンテら。録音は昨年(06年)リリースのマーズ・ヴォルタのアルバム、"Amputechture"と同時期だという。"マーズ・ヴォルタ"からさらに純化したオマーの心象風景は尖りに尖ってる





Minutes To Midnight
Linkin Park
〈リンキン3rdアルバムのメロディアス〉
07.07.11
★★★☆☆

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My Space

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 ミクスチャの巨星、リンキンパーク、2nd「Meteora」から実に4年を経て3rdアルバムリリース
 これまでのアゲアゲやんちゃ路線からいくぶん大人になったかおとなしめになったか、聞きやすくなったかポップになったか。それでも充分エモーショナルでスクリームあり。ラップは減ったがメロディアスで美メロ。新しい次元へステップアップのリンキン。
 今作はラウド系の御大、リック・ルービン(ex.レッチリ、システムオブアダウン)をプロデューサーに迎え実に14ヶ月のレコーディング期間経て練りに練った作品群。
 いく分スローペースなアルバムリリースだが、タイムリーに体験できることに感謝の数少ないラウド系





Send Away the Tigers
Manic Street Preachers
〈至高の美メロに酔うのみのマニックス〉
07.07.01
★★★☆☆

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My Space

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 美しきメロディに程よい激しさが心地よし。これぞロックの奔流にあって本流
 聴き初めは3年前リリースの7枚目『LIFEBLOOD』からなのだが、10年も昔から聴き続けているような懐かしみと聴き触りの自然さが並じゃない

 ウェールズ発でUKロックの大御所"マニックス(Manic Street Preachers)"、8thアルバム。フロントマンの2人、Vo.-ジェームス、Ba.-ニッキーそれぞれのソロ活動経て満を持してのアルバムリリース。PVが各メディアでローテーションされたM3「Your Love Alone Is Not Enough」はカーディガンズのニーナとのデュエット曲。交互に唄うスタイルはまるでカラオケのデュエット向けに最適。まあベタといえばそうなのだが
 まるっきり新しさはないが、安定感というか安心感がこの上なき仕事

 ラスト曲「Winterlovers」のケツにシークレットトラック『Working Class Hero(ex.John Lennon)』が入っててこれまたかっこよし





The Frequency
PlayRadioPlay!
〈宅録ティーンズでパワーポップ〉
07.06.29
★★★☆☆

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 テクノでエモくてドライブ感満点。"ELO"を現代的に解釈してのクリエーションということでもなかろうがちょいと懐かし系。
 聴き触り、ひどくパンチあるエレポップな音像に一時期大ハマり。18歳かそこらの宅録少年、ダン・ハンターによる一人ユニット、"PlayRadioPlay!"、デビューEP。

 US・テキサス発で4月に本EPリリース。
 ただいまツアー真っ最中で、10月にもフルレンクスのアルバムリリースが予定されてると。





Saltbreakers
Laura Veirs
〈即効性高いネオアコ女子SSW〉
07.06.24
★★★★☆

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 シアトル発、アシッドな香り高きネオアコ女子シンガーソングライター、"ローラ・ヴェイアーズ"の5枚目アルバム。
 タワレコ視聴で即買いの即効性高い心に染み入り系。静かめで柔らかな曲調多い中、芯の強さ、オシの強さみたいなの随所に感じて、個人的には大ツボはまりの女子Voフォークポップ
 詳しい背景はわからないが、見た目ちょいとユニークなめがね女子ねえさん的風情。底知れぬセンス感じる近未来型アコースティック





Mice parade
Mice parade
〈アダム・スピアーズの変幻音像〉
07.06.13
★★★☆☆

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 淡く、渋い最初の感触なのだが、聴き進むうちにその浮遊のインナーワールドにはまらざるを得ない不思議感覚。ネオアコ、ポストロック、シュゲイザー、アンビエントらへんのボーダーレス音楽遊戯。
 曲調多彩。にじみ出ているダシは甘く濃い。

 NYの音響派グループ、"ディラン・グループ"のドラム、アダム・スピアーズによる変則ユニット、"マイス・パレード"、6枚目フルアルバムでセルフタイトルによるリリース。不思議なことにTSUTAYAで新作レンタルしてた。
 アダム・ピアース本人は"ディラン・グループ"、"HIM"等のグループでドラムなど担当。ほか"ムーム"や"クラムボン"のサポートなど幅広く活躍中
 ユニットには盟友のディラン・クリスティー(ex.ディラン・グループ)ダグ・シャリン(ex.HIM)らが参加、ほか"ムーム"のVo.クリスティーンがレギュラーメンバーらしいが、先日の来日ライブではクリスティーンの代役で"キャロライン"が、さらに原田郁子が参加したと





Volta
Bjork
〈ビヨークの原点回帰志向〉
07.06.13
★★★☆☆

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 アイスランド発でワールドワイドに展開中の"ビヨーク"、待望の6枚目フルアルバム到来。
 04年にリリースの前作『メダラ』で全編アカペラの実験志向から一転、意外なまでのストレート路線。「これぞビヨーク!」のノーマル系(アバンギャルド具合が想定の範囲内という意味で)。

 今作ではアルバムビジュアルに象徴されてるよう、アフリカ系プリミティブビートに傾倒志向で、そっち系アーチストとのコラボ曲あり。あとはHIPHOP系プロデューサー、ティンバランドも3曲関わる仕事。明るさ全面、リズムに満ちあふれるトラック群多数。
 丁度これ、1stアルバムの『デビュー』や2nd『ポスト』あたりの突き抜けた感に近しい。その分意外性に乏しいが、当世随一のポップクイーンの新作ゆえに「買い」の1枚





The Adventures Of Ghosthorse And Stillborn
CocoRosie
〈モンド系フリーフォーク姉妹デュオ〉
07.06.08
★★★☆☆

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 NY・ブルックリン在住、シエラとビアンカのキャサディ姉妹によるユニット、"ココロージー"、2年ぶり3rdアルバム。
 ビアノやらのアコースティック系のシンプルな伴奏に、リズムボックスなどチープ&キッチュなエレクトロビートが重なり、子供の鼻歌ようなストレンジヴォイスが浮遊する異空間。思うまま口ずさむまま、遊ぶように録音しているかの即興主義音楽遊技型音像。声楽歌手歴ある姉のオペラチックな歌声も時折顔を出しこれまた奇妙さかもす。
 プロデューサーとしてビョークなど手がけたヴァルゲイル・シグルドソンが参加し、アイスランドのグリーンハウス・スタジオで制作。前作にも増して摩訶不思議音像に磨きがかかる仕事





23
BlondeRedhead
〈メランコリック天上界音像〉
07.06.04
★★★☆☆

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 耽美で変態。メランコリック、ギター至上主義天上界音像。シュゲイザーリヴァイヴァルな切なげギターロック。揺らぎの高音ヴォーカル。退廃ムードにまるきり埋もれるわけでもなしドライブ感もそこそこ。

 NY拠点に活動中、日本人女性、カズ・マキノをVo.に、ミラノ出身、アメデオ&シモーネ、双子パチェ兄弟の3人ユニット"ブロンド・レッドヘッド"。04年発売『Misery Is A Butterfly』以来3年ぶり7thアルバム。
 日本女子参加バンドとしては"アソビセクス"なるバンドもあったが路線近し。だどもこちらの方がキャリアはあるのだろう。コクトー・ツインズでおなじみ、UKのアングラ系名門"4AD"よりのリリース





The Mating Game
BitterSweet
〈妖しき香りのキャバレースタイル〉
07.05.30
★★★☆☆

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 小粋なラウンジ系エレポップ・ダンスナンバー集積。LA拠点の男女デュオ"BitterSweet"デビューアルバム。
 レトロ感たっぷりでゴージャスなキャバレースタイル。妖しく艶っぽいカフェロワイヤルなヴォーカルは1回聴いただけで即刻脳天直撃のキッパリした世界観築いてる。
 ラウンジ基点にジャジーなビッグバンド、ドラムンベース、ヒップホップなどなどと振り幅多彩。

 Vo.は女優もしてるShana Halliganで作詞も担当、作曲とプロデューサで参加のKiran Shahaniは同じくラウンジユニット"Supreme Beings Of Leisure"のメンバーだった人

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Klima
Klima
〈浮遊でアンニュイ女子Voポップ〉
07.05.21
★★★☆☆

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 独特の浮遊感と退廃風味で妙な吸引力生む"クリーマ(Klima)"デビューアルバム。
 フランスの"ジンジャー・エール(Ginger Ale)"なる男女エレポップデュオの片割れアンジェラ(Angele David-Guillou)のソロユニット。

 エレポップ&フォークトロニカ。ごく繊細な音像は、アンジェラのハスキーでアンニュイな歌声がリード。ビヨークやらニコレットあたりのトリッピーなクラブチューンも幾つかあって曲調多様。飾り気の少ないキュートで甘味の効いたオーガニックサウンズ





Little Pop Rock
Sister Vanilla
〈脱力サイケ&グラム、ギターポップ〉
07.05.17
★★★☆☆

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 99年に解散、元祖轟音ギターバンド、"ジザメリ(ジーザス&メリー・チェイン)"のメンバーだったリード兄弟(ジム&ウィリアム)と妹・リンダによる懐古調ギターポップバンド、"シスター・ヴァニラ"、1stアルバム。05年にPヴァインからリリースのモノと内容一緒なんで再発盤?

 サイケ&グラムロックに彩られたガールポップ。ジザメリから延長線上のノイジーギターをバックにユルめダルめのフィメールヴォイスが浮遊の無限宇宙。それでもジザメリほどモコモコした霧の中にいるわけでもなく、割と輪郭はっきりしたポップさが心地よし





New Magnetic Wonder
The Apples In Stereo
〈弩級ハピネスなポップバンド〉
07.05.14
★★★☆☆

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 禿デブ眼鏡の超ユニークキャラながら激甘ヴォーカル操りのミスマッチフロントマン、ロバート・シュナイダー率いる"ジ・アップルズ・イン・ステレオ"、5年ぶり5thアルバムリリース

 今回初聴。とびきり陽性、懐古指向ながら充分モダン感覚に優れる弩級ハピネスなポップチューン並ぶ。いや、この感覚は貴重で希少
 コロラドのデンバー出身で、「エレファント6」なるビーチ・ボーイズ・フリーク集団の中心的バンドだと。確かにきれいなコーラスメロライン。
 今作は全24曲でうち30秒程の音遊び的トラックが多数入ってる。色とりどりの宝石詰まった宝石箱の様な1枚





Only You
Zebraville
〈パリ発、幸せほんわかポップス〉
07.05.09
★★★☆☆

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 フランスCM界の一線級音楽ディレクター、ローランとウィスパーボイス操る、デブラの、男女ユニット“ ゼブラヴィル ” 4年ぶりリリースの2ndアルバム

 全曲優しげ、幸せでほんわかムード充満のライトポップス。イングランド出身というデブラの口ずさむよでキュートな英語うたが乗る。気分は午後のティータイム。田舎道でお散歩。ひなたぼっこかお昼寝時のBGM
 タイトルにとられたM7-[Only You]は日本でもTOYOTAプリウスのCM曲に採用で静かな話題呼んでた。
 かわいらし…





Year Zero
Nine Inch Nails
〈硬質フューチャーロックの祭典〉
07.04.27
★★★☆☆

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 デビューから18年にして5thアルバムリリースの"NIN(ナイン・インチ・ネイルズ)"。
 寡作のハードロック界の雄が4枚目から2年またずに新作リリースの奇跡的プロダクツ。『インダストリアル・ロック』なるジャンルにカテゴライズされがちなNIN。極々硬質にアレンジされたエレクトロニカ+ハードロックの特徴的音像は他に類を見ない種のフューチャーロック。
 今作は『世界の終わり』そして新しい暦のはじまりで『Year Zero』などとのコンセプトの元に構成。終末思想に彩られるもソリッドでサイバーパンクなトラック集積。粒ぞろいの未来予想図、ダークな大戦絵巻

 ほか、アルバムリリースにともないネットによるティーザプロモーションにシークレットサイト数知れず(→USA TODAY)などとマルチメディア多用の販促展開。さらにはCD盤面の色がプレイヤーで再生後に白く変色するなどと小仕掛け無限

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Still Curious
Rebel Clique
〈ドライでシルキーなフューチャー・ソウル〉
07.04.23
★★★☆☆

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 クラブジャズ meets HIPHOP、都会派シルキーR&B。ドライで浮遊感に優れる使い勝手いいライトソウル。前作『Unique Connection』以来2年ぶり、2ndアルバムリリース。

 トラックメイカー、ファット・ジョン(ex.ファイヴ・ディーズ)とヴォーカル、アムレセット・ソロモンによるR&Bユニット"レベル・クリーク"、日本先行発売(P-Vine)による今作は、1stアルバムで立上げた欧州流ウタモノ・エレクトロHIPHOPとでも呼ぶべき新機軸をより深化させたアグレッシヴなトラック満載。アムレセットのキュートヴォイスがスパイシーミックスされ、これぞ上質、「フューチャー・ソウル」予感の一枚

HMV





Bird of Music
Au Revoir Simone
〈究極のガァーリィライトポップ〉
07.04.19
★★★☆☆

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 場内で話題のガールズポップグループが満を持して1stフルアルバムリリース
 優しく超乙女チックサウンズfrom Brooklyn NY 。薄もやの野に遊ぶ少女たちのささやき合いを真空パックしたような際立った個性持つユニット。水彩画の淡い色彩に似た幻想空間つむぐスイート・フォーク・エレクトロニカ、"オ・ルヴォワール・シモーヌ"

 05年にデビュー。ANNIE、ERIKA、HEATHER、3人の女子によるトリプルキーボード&ヴォーカルでチープ&キッチュな打ち込みキャンディポップ

 日本盤は金沢の通なレーベルRallye Labelよりリリース

インタビュー





Mute Math
Mute Math
〈ソリッドステートなホットロック〉
07.04.15
★★★☆☆

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 ニューオリンズ発4人組、 "Mute Math"の1stフルアルバム。
 キレ味するどいソリッドステートでエモーショナルな音像。輝きに満ちたスペーシーでとびきり陽性のホットロック。情熱と冷静の狭間。理性と暴虐の中間点。骨太ながら実にスマートなエモバンド

 前身バンドは"Earthsuit"でPaul(Vo)とRoy(Bs)が所属、後Darren(Dr)とGreg(Gr)参加で02年頃"Mute Math"スタート。
 世界観はリンキンポリスとか

 ひところ全編逆回転PVが話題となってた





The Bird & The Bee
The Bird & The Bee
〈キラキラ輝きのオシャレサウンズ〉
07.04.11
★★★☆☆

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 音も見た目も60年代キャンディポップをリスペクトしてるかのレトロ感+エレクトロニカ。清々しいアーバンポップスで幸せ感もらえる
 L.A.発、ヴォーカル、イナラ・ジョージにサウンド・プロデューサーのグレッグ・カースティンの男女2人ユニット"ザ・バード・アンド・ザ・ビー"、今作がデビュー作。
 イナラ嬢はリトル・フィートのフロントマン、ローウェル・ジョージの娘で05年にソロアルバムも出しており、グレッグとはその時サポートで参加し意気投合となりグループ結成に至った模様
 グレッグはベックやフレミング・リップス、リリー・アレンらとの仕事で知られるサウンドメイカー

インタビュー 

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Back To Black
Amy Winehouse
〈酒焼けディーヴァのクーリッシュヴォイス〉
07.04.05
★★★☆☆

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 UK発R&B系女性Vo."エイミー・ワインハウス"ソロアルバム
 若干20代にしてこの気だるき枯れ具合は何者かと思わせるキワ物の匂いも無いではないが、「紫煙ただよう場末のキャバレー」レベルはマックスいってる。ダークネスでアダルティー、「クレイジー・セクシー・クール」レベルもかなりのものなのだな
 ジャズミュージシャンの家系で育った素養に10代でUSのヒップホップシーンの洗礼受け、リミクスチャーなヴォーカルスタイル確立。自身アル中から抜け出す労苦をウタにした"Rehab"は今作のM1でシングルカットされ大ヒット記録してると





Thirteen Tales of Love and Revenge
The Pierces
〈気だるく場末の酒場ソングズ〉
07.03.30
★★★☆☆

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 USアラバマ発でNY在住姉妹デュオ、 "The Pierces"のアルバム。
 ベースにそこはかとないカントリーミュージックの残り香を感じさせつつ、気だるくアダルトなムード漂うナチュラルでキッチュなキャンディポップ。ジプシーテイストにレトロさもそこそこ、場末の酒場ムードも満点で吸引力感じるのだな
 アリソンとキャサリンのピアス姉妹。プロモとかで見ると2人のありようが、なにげにヒルトンや何やら姉妹のそれに近くて、「セレブ姉妹」なんて紹介のされ方もしてたりして、そんなインチキくささもいい味





Dirty Paper Cup
Hafdis Huld
〈胸キュンファンシー系エレポップ〉
07.03.20
★★★☆☆

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 アイスランド発、エレクトリックフォークポップ、"ハフディス"のソロデビュー作
 フレンチポップ思わせるキュートでキッチュなファンシー系。
 15歳からGusGus(グスグス)なるテクノバンドのメンバーで世界ツアーなど参加。20歳よりソロ。

 少女世界とか郷愁とか、色々こめられてそうな雰囲気。アレンジは極々シンプルで手作り感に富む
 とにかくかわいらし





Woke Myself Up
Julie Doiron
〈胸に染み入るオルタナフォーク〉
07.03.12
★★★☆☆

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 女声シンガーソングライター、"ジュリー・ドワロン"、2年ぶりフルアルバム。
 ギター弾き語り系。すき間感あるあたたかいウタ声。全面癒し系でもなく、暗くもない。なんとなしに魅かれて、タワレコ試聴即購入パターン。パンチはないけど引っかかりがある。心のひだにじわじわ染み入る雰囲気なのだろうか。妙に魅かれる音像なのだな。オルタナフォーク的

 "ジュリー・ドワロン"はカナダ・モントリオール出身、伝説的ロックバンド(ということらしい)"エリックス・トリップ"の元メンバーで、今作も当時のメンバーがバックアップしてると。ソロも既に何枚か出してるみたい





Fur & Gold
Bat for Lashes
〈幻惑と暗黒の無限空間〉
07.03.08
★★★☆☆

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 リードVo.ナターシャ・カーンをフロントにしたUK発女子4人編成、"バット・フォー・ラッシーズ"のデビュー作。
 パキスタン生まれというナターシャの歌にリードされエキゾチックさとゴシック風味が満漢全席。幻惑と暗黒の無限空間。なにげにアプローチがビヨークに近い曲もあったりするが、そもそも発声 法がビヨーク的だったりもする。
 トリッキーなオリエンタル・マジカル・ポップ





The Sermon On Exposition Boulevard
Rickie Lee Jones
〈武骨な味わいのリッキーリー新作〉
07.03.05
★★★☆☆

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 永遠のアウトロー・フィメールシンガー"リッキー・リー・ジョーンズ"、約4年ぶりアルバム。
 ちょいと武骨で不思議な香りただよう変幻系。全編ギター、弾き語り形式でツラツラと歌い貫く散文詩状態。アルバムとしては久々に聞いてみたが、ジャズ&フォークのナチュラル系のイメージだったのが、まるきりリアルでモダンなオルタナ色強いロックアルバムとなってる印象。その点新たな発見。

 今作は、現代においてキリストの言葉はどう解釈されるべきかをまとめた、リー・カンデロン著作『THE WORDS』にベースに即興レコーディングで臨んだというコンセプトアルバム。リー・カンデロンなる人は、リッキー・リーのアルバムのアートワークも手掛ける写真家だと





The Wonder Show
Wendy McNeil
〈アコーディオン弾き語りストなウェンディ〉
07.02.19
★★★☆☆

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 カナダ出身で、現在ストックホルム拠点に活動中、"ウェンディ・マクニール"、日本でのデビューアルバム。
 アコーディオン弾き語りで、ジプシーチックなフォークロアサウンズ基調。アコーディオン以外ではギター、管楽器、コントラバスなど曲によりアンサンブル変わる。ごくアコースティックでナチュラルな風合い。

 97年デビュー時はギターだったと、「そのパーカッシブで、普通じゃないギター・スタイルは話題」(参照)になり名を売るも、01年のフェス出演で仏のアコーディオン奏者と会い、以来アコーディオンに傾倒




●ON AIR●
49th GRAMMY's
〈ポリス復活でオープニングのグラミー〉
07.02.12
★★★☆☆

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 グラミー開催。
 オープニングでポリス、23年ぶりの復活となるパフォーマンス。曲は「ロクサーヌ」。わずか3分のステージだったが、DrのS・コープランドの元気っぷりが印象的。スティングはサビ部分で高音がでてなかったのちと寂し
 ポリスは今後世界ツアーを予定してると

 賞取りではディクシー・チックスなるカントリーバンドがノミネートされた5部門すべて受賞。
 あとはメアリー・J、3部門。レッチリ4部門。

 ライブはメアリーJとE・W&Fコラボ、J・Bトリビュートでアギレラ、ワイクリフ・ジョン+シャキーラ、レッチリほか

WOWOWで13日20:00より再放送

[主要4部門]
■〈Album Of The Year〉ディクシー・チックス『Taking the Long Way』
■〈Record Of The Year〉ディクシー・チックス『Not Ready To Make Nice』
■〈Song Of The Year〉ディクシー・チックス『Not Ready To Make Nice』
■〈Best New Artist〉キャリー・アンダーウッド

WOWOW

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Urban Angel
Natalie Walker
〈ダウナー系ダンスポップ〉
07.02.09
★★★☆☆

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 US・インディアナ発、"ナタリー・ウォーカー"、ソロデビューアルバム。
 繊細で内向き、ナチュラルなんだけど都会の空気感もあり、ダンスポップで浮遊感もたっぷり。ワリとツカミドコロなきアンビエントな変幻系。

 "Portishead"や"Beth Gibbons"、"Beth Orton"とかからの初期衝動をベースに、彼女らのエッセンスが凝縮の現在形
 フィラデルフィア拠点のダウンテンポユニット"Daughter Darling"から独立しソロに





Friend Opportunity
Deerhoof
〈アバンギャルド・ポップ日本女子Vo〉
07.02.06
★★★★☆

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My Space

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 サイケデリックビートに超不思議系高音チャーミングボイスが乗るアバンギャルド・ポップ。奇妙さ炸裂なんだけどなにげに癒し系。
 昨年末リリースの"ディアフーフ"、『Friend Opportunity』。今回初めて彼らを聞き、日本人の女性Vo混じりだとネットで知る。なんかこのパターンよくあるよな気が。去年でいえば、"アソビセクス"なるバンドのアルバムでてたが不思議さでライン近いのでは。音楽で言えばチボマットとか、近い‥。海外バンドの日本人女性奇妙系Voって小野洋子以来築かれた系譜なのだろうかとふと思う。
 まるっきりキライじゃないし、むしろ、ハマる

 "ディアフーフ"。結成されたのは94年でVoのサトミ・マツザキは96年から参加してるという。10年以上のキャリアがある、とは知らなんだ。メンバーチェンジがあたっりして今は3人組

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On Leaving
Nina Nastasia
〈ナチュラルでオルタナ風味〉
07.01.31
★★★★☆

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 とびっきり静かでナチュラルなギター弾き語りサウンズ。だけど単純にフォークソングとはくくれない何かオルタナ風味のロックスピリッツがピリリと効いてる。胸に染み入る系の切なメロディ続く、のだがごくごくドライな感触。初めて聴いてみたが収穫感大きい

 US・NYベースのギター弾き語りスト、"ニーナ・ナスターシャ"3年ぶりフルアルバムで4th。レーベルは"Touch&Go"から"FatCat"に移籍で第1弾目。
 レコーディングにニルヴァーナとか手掛けてるスティーブ・アルビニがこれまで同様参加で大きく影響か

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Stromata
Charlotte Martin
〈声楽系清廉モダニズム〉
07.01.26
★★★☆☆

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 ピアノ伴奏に清廉なウタゴエが伸びやかにこだまする天上界音像。曲によってはエレクトロニカにも傾倒でモダン感覚にも優れる。

 US・イリノイ出身(?)、シャルロット・マーティン、2ndアルバム。
 オペラから転向し、04年リリースのデビュー・アルバム『On Your Shore』で話題となった

 声楽出身でシャルロット、とくるとシャルロット・チャーチ?となるが、まるっきり別物。"チャーチ"のほうはまるっきりおかしなことになってるようだが、"マーティン"の方は極めてまとも

 正直、初聞きで薄味な印象だったが、かめばかむほど味が出る系の深み感じる





The Black Parade
My Chemical Romance
〈ハードでポップなマイケミ〉
07.01.22
★★★☆☆

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 話題のマイケミ(マイ・ケミカル・ロマンス)をフルで聴いてみた。
 メロディックでハードなポップロック基調。一昔前のグラムやらハードロック系リスペクトの懐古風色合いもベタな方向でアリアリのコマーシャリズム。死、重い病気、パレードなど全体が一つのコンセプト貫かれたアルバムということで、往年のクイーンのそれをほうふつさせる大仰さも満面に発散。メンバーらはクイーンからの影響を公言してるとも。

 01年結成、US・ニュージャージー出身の5人組。前作でメジャーデビューとなった04年リリースのアルバム『スウィート・リベンジ』が全米100万枚のプラチナ獲得など世界ヒットとげてる

 何度かの試聴チェックで購入に踏みきれないでいたが、購入し聴いてみても、案の定、引っ掛かりが少ないアルバムの印象。なのだが、こんなのが時代の気分うつしているのだろうかな

BARKS





A Strange Gathering
Tre Lux
〈ゴス系エレポップ、Tre Luxデビュー〉
07.01.06
★★★☆☆

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 ゴス風味エレポップ。不思議系の香り充満で混とんの変幻音像。
 も一つ突き抜けてないところではがゆさ残るが。ぞくぞくするよな気色悪さがたまらんタイプ

 元Switchblade Symphonyの歌姫、Tina Rootのソロ企画"Tre Lux"デビューCD"A Strange Gathering"。
 素性はよくわからんが、バンド時代に築いたゴス・エレ路線をさらに進めて全曲カバーに挑んだ一枚。
 選曲多様。ストーンズ「Wild Horses」、レディオヘッド「Karma Police」とかがこんなになっちゃった。程よい粘性

Switchblade Symphony "Clown"





Gulag Orkestar
Beirut
〈物悲しげな東欧サウンズ〉
07.01.06
★★★☆☆

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 郷愁にも似た、悲しくも美しく、猥雑なる異国の未知なる音像。ジプシーサウンドの果てなき魅惑につられ思わず購入の破壊力と即効力。
 まるっきりそれ系まんまなのだが、これすべて「あこがれ」で作られた産物とのこと

 US・アルバカーキ出身の20歳、ザック・コンドンによるソロユニット"ベイルート"。UKの名門レーベル、4ADからのデビューアルバム。
 高校を中退し、東欧を訪ね、その記憶を元に帰国後、トランペット、ウクレレ、アコーディオン、ピアノなどほとんど一人で宅録状態で作り上げアルバムリリース。今作はそれの再発ものだという。
 ギターレス・エスニック・ノスタルジア




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