【2011 best select 10 discs】
11.12.30

 2010年に聞いたアルバムよりセレクト
「出会い」を感じた超個人的ベスト10。順不同で

The Ghost Who Walks
Karen Elson
★★★★☆

 ゴス色満点、妖艶なる女子Vo.ブルース&フォーク
 スーパーモデルとして知られる"Karen Elson/カレン・エルソン"の歌手デビューアルバム

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Halcyon Digest
Deerhunter
★★★★☆

 キラメキと病的のエポックメイク。サイケデリックで気だるきアンサンブルから、心躍るキラメキのポップサウンドまで多彩。聞き当たりは薄味だけど引っかかりが随所にめぐらされてる不思議アルバム

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NISENNENMONDAI LIVE!!!
にせんねんもんだい
★★★★☆

 ローファイでチープな印象ありながらも中毒性おびただしく。ドラム・ベース・ギターの簡素な女子トリオロックでミニマルに展開するのみ音像。抑揚は全体を通してじんわりつたわるのみ。だどもどこか骨太でプリミティブなロック魂

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Mind Travel
Superfly
★★★★☆

 ポップでいてハード。トラッドでいてファンキー。日本語にこだわったロックスタイル。それでも存分に馴染んで聞かせるマジックヴォイス。ノリもこれまで以上に最高。名作の域に達するポップアルバム

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Biophilia
Bjork
★★★★☆

 秀でた異色性とアート感覚。古典風、民俗調を感じさせるアナログ楽器やコーラスを重用したプリミティブ路線。とはいえエッジの効いた前衛的な実験感覚はいつも同様著しい。デジタル度合いが薄まり生音志向も新鮮

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Only In Dreams
Dum Dum Girls
★★★★☆

 USカリフォルニア発 女子カルテット。オールドロック、stillパンクスタイルでかっこ良しセカンドアルバム。ローファイと歌われるバンドだけど、歌声は至極ジェントリーでクーリッシュ

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Veronica Falls
Veronica Falls
★★★★☆

 ノスタルジックなガレージ、レトロ味の効いたキッチュなギターポップ。男女混成コーラスの切なき響きが何とも色あせた残像、郷愁、追憶の既視感スケープ。グラスゴー出身の男女混成カルテット

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Odd Soul
MUTEMATH
★★★★☆

 技巧性を見せつつ攻撃的でインテリジェンスをも感じさせるマスロック。ファンク、ハード、ロックンロール、R&Bを消化したレンジの広い音楽性。すでに3rdアルバム

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Parallax
Atlas Sound
〈とりとめなくつづれ織り〉
11.12.29
★★★☆☆


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 白日夢のような浮遊感ともやもやした霧の中、ユゲの中の反響宇宙。サイケでミニマルなレトロテイストをはらんでいよいよ孤高の域に達するかの仕事ぶり。「ベッドルーム・ミュージック」と総括されるそんな音像を紡ぎだして超速でその筋の先端をいくアーティストに上り詰めたUSインディーズのひょろなが男、"Atlas Sound/アトラス・サウンド"の近作。
 "Deerhunter/ディアハンター"の首謀者、Bradford Cox/ブラッドフォード・コックスのソロプロジェクト、3作目。前作『Logos』にあった「Walkabout」の様なキラーチューンが見当たらぬゆえにどこか取り留めのない印象。しかしどれもメロディがはっきりと打ち出されていて、それでもポップにもなりきれていずにいて、変わらずのドローンのするどい切れ味。
 フリーダウンロードで4連作アルバム『Bedroom Databank』(Vol.1…4)もリリースで多作ぶり見せつける





Father Son Holy Ghost
Girls
〈フリーダムな遊戯性〉
11.12.27
★★★☆☆


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 力みのないサーフロックが基本。時にハードに、時に爽やかに、ローファイの延長、インディースタイル。とりとめのないフリーダム感が全面に漂うアルバムだが、後半はずっぽりとまったりしたフォーキッシュ一辺倒に。気の向くまま我が道をゆく、そんなアルバム
 サンフランシスコ発で、首謀者Christopher Owens/クリストファー・オウエンスを核にした変幻ユニット、"Girls"、2ndアルバム。2009年のデビュー作『Album』が宅録ながら瑞々しいセンチメンタルを鮮烈に表現して脚光を浴び、2年後の今作は外部プロデューサーを迎えスタジオレコーディングしたと。前作は聞けてないが、今作でも十分に手作り感があり、なんともけだるく自由な遊戯性に満ち満ちてる





Odd Soul
MUTEMATH
〈変幻自在の変異体〉
11.12.23
★★★☆☆


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 ひとくくりにオルタナバンドとしてしまうにはレンジの広い音楽性。技巧性を見せつつ攻撃的でインテリジェンスをも感じさせるマスロック。ファンク、ハード、ロックンロール、R&Bを消化。個人的にはM8「Cavalries」など変態性のあるリズムで刻まれたプログレ志向のアイテムに惹かれる。
 US・ニューオーリンズ発進の4ピース、"MUTEMATH/ミュートマス"、3rdアルバム。03年にバンドがスタート。以来インディーシーンで着実に支持を受け、数々のツアー、フェスで実力をつける。日本にはサマソニ、フジロックなどで毎年のように来日してる





Wild Flag
Wild Flag
〈ワイルドでソリッドな女子バン再生〉
11.12.22
★★★☆☆


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 7、80年代、NYパンクの息吹を継ぐアーティスティック&ローファイなガレージスタイル。その実、バンド首謀者が所属してた伝説の女子パンク、"Sleater-Kinney/スリーター・キニー"が踏襲された形。ソリッドでワイルド、サイケデリック。"Sleater-Kinney"ではベースがいなかったが、今回の再生ユニットもノンベース。ギターのアンサンブルが分厚くリボーン
 ポートランドとワシントンDCを拠点にした女子4人組、"Wild Flag/ワイルド・フラッグ"、デビューアルバム。"Sleater-Kinney"を率いたCarrie Brownstein/キャリー・ブラウンスタインほか実績あるミュージシャンが集結した最強女子バン





Veronica Falls
Veronica Falls
〈遠く切なき彼岸のサウンズ〉
11.12.21
★★★★☆


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 ノスタルジックなガレージ、レトロ味の効いたキッチュなギターポップ。男女混成コーラスの切なき響きが何とも色あせた残像、郷愁、追憶の既視感スケープ。ギターのカッティングに特徴があり、どこかルー・リードを思わせるアンダグラウンドな香り。甘く切ないけどサイケでゴシックなフレイバー。個人的には久々に拾い物の核心を付く音
 スコットランド/グラスゴー出身の首謀者2人を中心に09年結成の男女混成カルテット、"Veronica Falls/ヴェロニカ・フォールズ"、デビュー作。現在はロンドンが拠点。英米メディアで注目の新星





Mylo Xyloto
Coldplay
〈コールドプレイの宇宙観〉
11.12.19
★★★☆☆


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 ベースはどれもシンプルでメロウな歌ものだけど、聞けばそのバンドだとわかる定型なスタイル。宇宙をも創造しうるかの、壮大無比なるロック世界。シンセエフェクツで分厚い空間を構成しまくり、伸びやかな歌が乗る夢心地音像。
 UKを代表するビックバンドに上り詰めた、"Coldplay/コールドプレイ"、5thアルバム。08年リリースの前作『VIVA LA VIDA/美しき生命』が世界約3,000万枚セールスで頂点に立った同バンドの最新作は、前作で築いた宇宙観をそのまま深化させたハイファイでインテルジェンスなアルバム





Video Games - EP
Lana Del Rey
〈アンニュイなNY新星ヴォーカリスト〉
11.12.15
★★★☆☆


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 このところ、ネットの音楽筋で話題の女性ヴォーカリスト。Youtubeアップで話題をさらった「Video Games」で一気にスターダムに上り詰めたNY在住アーティスト。「Video Games」は何ともレトロ趣向、オールドシネマスタイルのアンニュイでメロウなナンバー。甘く切なく粘っこく。狙いはシンプルで確信的。
 ニョーヨーク州出身のLizzy Grant/リジー・グラントこと、"Lana Del Rey/ラナ・デル・レイ"、のデビューEP。17歳の頃よりブルックリンの街頭で歌を歌い続けロックバーなどで研鑽を積みデビューにつなげた
 ニューアルバム「Born To Die」は2/8OUT。初来日は3/8のワンナイトスタンド





Ceremonials
Florence + The Machine
〈荘厳ダイナミズムで迫る女子Vo〉
11.12.12
★★★☆☆


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 押しの強いソウルフルでパワフル女性ヴォーカルを主体にしたダークなポップロック。ストリングを重ねて荘厳、壮大でシネマティックな音像をつむぎだす。バンドはUKで音楽賞を総なめ、USグラミー新人賞を取り。短期間でトップアーティストに成長
 UK・ロンドン発、ヴォーカル担当、Florence Welch /フローレンス・ウェルチ率いる、"Florence + The Machine/フローレンス・アンド・ザ・マシーン"、2年ぶりフルアルバム。プロデュースは前作に続き、Paul Epworth/ポール・エプワースが参加。コーラスの使いなどゴシックなテイストも味





Evanescence
Evanescence
〈スティルアライブ!エヴァネッセンス〉
11.12.07
★★★☆☆


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 懐かしさ満面のゴス・メタルが回帰。ダークでメロディックなスタイル。伸びやかに飛翔するヴォーカルは変わらない
 アルバム『FALLEN』で世界制覇成し遂げたのは2003年のこと。その後2006年の2nd『The Open Door』リリース後、音沙汰なかったが、このたび完全復活。約5年ぶりの新作はセルフタイトル『Evanescence』。メンバーチェンジを繰り返し、バンドの原型は紅一点ヴォーカルのAmy Lee/エイミー・リーのみが残るワンマンバンドで、曲のほとんどは彼女が手がけてると。今作ではプロデューサーにNick Raskulinecz/ニック・ラスカリニクス(ex.Foo Fighters、Deftones)を迎えて完成度を高めた





Only In Dreams
Dum Dum Girls
〈リバイバルテイストかっこよし〉
11.12.04
★★★★☆


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 女子バン、オールドロック、stillパンクスタイルでかっこ良しセカンドアルバム。ローファイと唄われるバンドだけど、歌声は至極ジェントリーでクーリッシュ。空間系エフェクトでもっこりコーティングされた外装だが、実質もなかなかに進化してる風。十分に時代感を背負っている
 USカリフォルニア発 女子4人組ロックの、"Dum Dum Girls/ダムダムガールズ"、2ndアルバム。バンドは2008年始動。当初はVo&GのDee Deeソロ・プロジェクトだったが、後にバンドとなり名門レーベル"Sub Pop"よりデビュー。同じ西海岸の女子パンク、ラモーンズフォロワーと思しき"Vivian Girls"と比較されるが、こちらはマッタリとして幾分シューゲイズな味わい





Rescue
Silverstein
〈絶叫スタイル堅持のエモバンド〉
11.11.29
★★★☆☆


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 メロコアかエモコアか。いにしえの王道を行くメロディック路線。個人的には最近さっぱり聞かなくなった絶叫系ロックスタイルだが、今やカナダの大御所バンドに成り上がり安定感が増し増した感触。ヌケの良さ潔さが一段抜けてる。ツタヤの新作レンタルで久々の再会だったが、進化続ける音楽感
 カナダ発の5人組ロック、"Silverstein/シルヴァースタイン"、5thアルバム。レーベルを「VICTORY」から「HOPELESS RECORDS」に移籍し第一弾。近況では全曲90秒以下のショートソングを集めた番外アルバムを進行中と





Loudest Engine
Howling Bells
〈素朴サウンド、魅惑ヴォーカル〉
11.11.21
★★★☆☆


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 伸びやかで美麗なる女性ヴォーカルを主体とした素朴なバンドサウンド。彼らの地元であるオーストラリアのだだ広い荒野を思わせるスケールある空気感に旅情をくすぐられる。ギターを主体にしたプリミティブなロックの響きが心地よし
 2004年にシドニーで始動しロンドンを拠点に活動の紅一点女性Vo.を主にした4人組バンド、"Howling Bells/ハウリング・ベルズ"、3rdアルバム。ヴォーカル、Juanita/ジュアニータの妖しい歌声の吸引力にやられる





Strange Mercy
St. Vincent
〈異色独特ヴァーカルアルバム〉
11.11.17
★★★☆☆


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 ヴォーカルを主体としたストレンジ・ポップ亜種。流麗華美なシンガソングだが時にビョークを彷彿とさせる神秘性ある歌い上げだったり曲ごと変わり身ある歌い。何より音作りが凝っており、音数が多い訳でないが、シンセ、サンプリング音源を主体にギターリフとかで味付けしストレンジさを放つアレンジワーク施す
 NYブルックリンを拠点にするマルチアーティスト、Annie Clark/アニー・クラークのソロプロジェクト、"St. Vincent"、3枚目のスタジオアルバム。ツアーミュージシャンなどで下積み、07年にアルバム『Marry Me』でデビュー。名門4ADからリリースの2nd『Actor』(2009)で世界ブレイク
 来年(2012)1月に初来日公演





Biophilia
Bjork
〈ビョークの新たなる実験〉
11.11.13
★★★★☆


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 秀でた異色性とアート感覚。
 ビョークの7枚目アルバム『Biophilia』は輸入盤デラックスエディションで13曲入り。古典風、民俗調を感じさせるアナログ楽器やコーラスを重用したプリミティブ路線。とはいえエッジの効いた前衛的な実験感覚はいつも同様著しい。デジタル加工の度合いが薄まり生音志向も新鮮に映る
 今回の『Biophilia』プロジェクトは楽曲に限らずに、ipad向けアプリや、ウェブ、ライブ、ワークッショップ、ドキュメンタリー映像などとマルチメディアで構成されていると。今回用に制作されたオリジナル楽器もライブで披露されている。果たして日本にくるかはわからぬが観てみたいものだ





A Creature I Don't Know
Laura Marling
〈現代フォークの渦中を往く〉
11.11.09
★★★☆☆


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インタビュー

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 ギター弾き語りがベースとなるプリミティブな味わいのフォークなのだが、今作ではバンド編成にして盛り上がりをみせる曲もあり表現の幅が広がる。エレキギターにもいくつか挑んだと。十代の天才シンガーと呼ばれ、今作で21歳となり、さらに深みというか渋みあるアクトが光る。
 UK発の女性シンガーソングライター、"Laura Marling/ローラ・マーリング"、昨年に続いて今年もアルバムリリースで3rdアルバム。どれもしみじみ聞きごたえある力作が揃う孤高の楽曲集





Beats & Bruises
Miss Li
〈レトロ風味がイケてるスウェディッシュPOP〉
11.11.07
★★★☆☆


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 甘く切なく、場末感も少々ありの女性ヴォーカル。キラキラした陽性ポップ&ロックだけど、レトロ感かもすアレンジがベースにあって親近感湧く。
 スウェーデン、ストックホルム在住のシンガー、Miss Li/ミス・リ"の5thアルバム。09年に出したアルバム『Dancing the Whole Way Home』よりのシングル“Bourgeois Shangi-La”がiPodのCMで取りあげられて一躍世界ヒット。スウェーデン本国では元から人気のアーティストと





Tigerlily
Lillix
〈リッチなロックバンドに再生のリリックス〉
11.11.05
★★★☆☆


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 どこか甘さの残るガールズポップから、ちょい辛・王道ロックへ進化して生まれ変わった"Lillix/リリックス"。バンドサウンドが前面に出て聞きやすくなったか。
 5年ぶり3rdアルバムが日本盤でリイシュー。オリジナルは去年(2010年)リリース。
 カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州発で、マドンナが主宰してたマヴェリックより03年にデビューした"Lillix"。06年に2ndをリリース後、バンドは音沙汰なかったが、首謀者のターシャとレイシーのイヴィン姉妹の他メンバーがチェンジ。それまで女子のみだったのが、男性3人を従えての5人グループに変貌。レーベルはインディーに変わって再始動。
 日本盤では、1stに入ってた懐かしの「It's About Time」や、彼女らの父親のバンドの曲のカバーという「The Outlaw」をカップリング





I'm With You
Red Hot Chili Peppers
〈レッチリ、新ギタリスト加入第一弾〉
11.10.31
★★★☆☆


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 路線は以前と変わらず。前ギタリスト、John Frusciante/ジョン・フルシアンテ脱退により色は無くなったが、ペナペナしたギターが無くなった分聞きやすくなった印象。まったりと枯れた世界感は続き、何ともいやしな内容。インパクトは無いが、これは最近のレッチリの味。奇跡のバンドが現役であることに感謝
 レッチリ(Red Hot Chili Peppers)、ジョン脱退により新ギタリスト、Josh Klinghoffer/ジョシュ・クリングホッファーが加入しての第一弾。前作『Stadium Arcadium』からは5年ぶりの10thアルバム。ジョシュはこれまでもレッチリとは縁深く、ツアーやレコーディングサポートで帯同していたスタジオミュージシャンで、前任のジョンとは友人関係にある人物。前面に出てこないギターだが時間が経ちどう化けるかに期待





L'Experience Humaine
Desireless
〈フレンチ・エレクトロ古参の新盤〉
11.10.28
★★★☆☆


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 ちょいと古めかしいダンスビートを牽引する憂いある女性ヴォーカル。フランス語の響きはどこまでも優美でおしゃれで不思議な既視感を生む。初見でジャケットの印象からして、もしやおかまちゃんかと思ったのだが女性である。
 デザイナーの顔も持つ、"Desireless/デザイアレス"、の新盤EP。80年代はじめより活動をしており、86年には「Voyage Voyage/夢の旅路」なるヒットも生んでる。日本ではCMソングで良く聞かれていらしい。





Rabbits on the Run
Vanessa Carlton
〈正統を往く筋のヴォーカリスト〉
11.10.27
★★★☆☆


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 少女性を残しつつ本筋ステージはしっとりと美声の本格派のヴォーカリスト。ピアノ弾き語りで伸びやかな歌声を聴かせるポップソングス。幼き頃よりピアノを弾いておりクラッシックの素養とフェイバリットアーティストに上げる"Pink Floyd"のロック魂を受け継ぐ多面性。
 US・ペンシルベニア州発のシンガーソングライター、"Vanessa Carlton/ヴァネッサ・カールトン"、4年ぶりアルバムで4th。
 02年にアルバム『Be Not Nobody』でデビューし、シングル「A Thousand Miles」がワールドヒット。同曲はノエビアのCMに使われ日本で知られる





Within & Without
Washed Out
〈チル・ウェイヴ先鋒の初アルバム〉
11.10.25
★★★☆☆


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 もっこりこもった音空間に差しこむ一筋の光。行く手には希望、そして安らぎ。言いようの無いまったりムードはハマれる時には誰しもジャストフィットしそうなリアル感。ストリングスを基調としてリバーブで広がりを持たせた電子音で構成。ミニマムなビート、コーラスを重用した浮遊感に優れるドリームポップ。このところ盛り上がりを見せる"チル・ウェイヴ"なる1ジャンルを築いた先鋒者のアルバム第一弾
 US・ジョージア州出身の新鋭、"Ernest Greene/アーネスト・グリーン"によるソロプロジェクト、"Washed Out"のデビューアルバム。名門レーベルSub Popよりリリース。プロデュースにBen Allen(ex.Animal Collective、Deerhunter)参加





Seven Rainbows
Alice Gold
〈昭和の香りする本格シンガー〉
11.10.10
★★★☆☆


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 ブルージーなロックテイスト、ソウルフルで味ある歌い。70、80年リバイバルな風味もよろし。声量豊かで曲負けなし。繊細なバラードも疾走感するポップも浪漫なるブルースも幅広でイケルくちの大型新人
 UKロンドンを拠点にしたシンガー、"Alice Gold/アリス・ゴールド"、1stアルバム。デビューは昨年(10年)、シングル 'Orbiter'によりマーケット露出。UKの有力誌 Q Magazineで期待の新人’Next Big Thing’にノミネート。今作、プロデュースは英国ポップの実力者、Dan Carey/ダン・キャリー (ez.Franz Ferdinand, Hot Chip, Lily Allen)による





Unbalance
2562
〈マーベラス・ダブステッパ〉
11.09.13
★★★☆☆

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 新世紀電子音像。ミニマルでいて存分にアーバン風味が効き、何かしらの予感めいた緊張感を常時たたえるベース・ミュージック。深海か深淵な森かに差す一条の光美し
 オランダ、ハーグを本拠とし、UK、ブリストルのテクノシーンで台頭のプロデューサー、"Dave Huismans/デイヴ・ハウスマンズ"のソロプロジェクト、"2562"、2ndアルバム。"2562"はハーグの地区コードから取られていると。当人、"2562"はダブステッパーとしての名義で、ほかブレイクビーツをやる際には、"Dogdaze(Flyin' High)"、ダウンビートをやる際には、"A Made Up Sound(Philpot)"などと多様に変わり身すると





The Magic Place
Julianna Barwick
〈突出した声楽系モンド・エクスペリメンタル〉
11.09.04
★★★☆☆

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 声楽のような声のレイヤーを幾層にも重ねたコーラスワーク。この場合自分の声を宅録にて重ねたと思しき実験感覚。声のみのループ、あるいはシンプルにパーカッションやシンセなどを重ねて構成。当りは教会での賛美歌を思わせるが、何とも静謐な浮遊感、とともに不可思議でモンドでカオスな感触も。いずれにしろ突出した独自性もつ彼岸の音像
 NY・ブルックリンを拠点にした、女性シンガー、"Julianna Barwick/ジュリアナ・バーウィック"の2ndソロアルバム。1st『Sanguine』から2年ぶり。





Codes and Keys
Death Cab for Cutie
〈デスキャブの優しく切なく新境地〉
11.08.24
★★★☆☆

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 USインディの雄から今や大御所。アメリカの良心とも取れる優しげで美メロが心情のギターロック。今作では「ブライアン・イーノっぽい」アプローチによってストリングスやアンビエントライクなテイストを強調。厚みは感じるが至極シンプルなアレンジで清涼感は損なわず
 97年USワシントンで始動の4人ブループ、"Death Cab for Cutie"、3年ぶりのフルアルバムで7th。ミックスに"Alan Moulder/アラン・モールダー"(ex.My Bloody Valentine、The Jesus and Mary Chain)を迎え、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、バンクーバー等、各地でレコーディング。優しさ切なさはそのままにハイグレードな新境地開拓





Tomboy
Panda Bear
〈もんやりもこもこなエクスペリメンタル〉
11.08.18
★★★☆☆

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Animal Collective

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 分厚いリバーブを施されたエレクトロニカ。全編歌ものだけどコーラスをまぶしてサンプリング加工してサイケデリックな志向性へ。ミニマルで変則リズム風に聞こえるのは、彼の本拠、"Animal Collective"の肌触りと相通じる感覚。総じて彼岸の奏で。ドリーミーでエモーショナル、かつエクスペリメンタル
 NYを拠点にするエレクトロバンド、"Animal Collective/アニマル・コレクティヴ"の中核メンバーにて、ドラム&ヴォーカル担当の、Noah Lennoxこと"Panda Bear"、4thアルバム。前作『Person Pitch』から4年ぶり。ミックスにソニック・ブーム(ex.スペースメン3)も参加で"歌"重視スタイルに





Eye Contact
Gang Gang Dance
〈無国籍トライバルミックス進化系〉
11.08.03
★★★☆☆

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 アラブ、アフリカ、どこか知らん遠い国のエキゾチズム。サイケ、エレクトロに多国籍要素をミッスクして先鋭的な世界観築く。3枚目『Saint Dymphna』からさらに充実して聞きやすくなったが、その間、各国でのフェス、ツアーに参加して新たなゾーンに飛躍
 今やNYインディーシーンの重鎮バンド、"Gang Gang Dance"、3年ぶりのフルアルバムで4th。メンバーは5人で最近2人が入れ替わった。紅一点ヴォーカルの"Lizzi Bougatsos/リズ・ブガツォス"のシャーマニックな歌声が今作でも輝き放つ





Green Trees
GREEN TREES
〈幸せの萌芽、日差し明るし〉
11.08.01
★★★☆☆

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 透明感あるポジティブなドリームポップ。"Kyte"のヴォーカリストのソロワーク。バンドの方で展開するプログレチックなストーリー性をそぎ落とし、シンプルに幸福感へ向かう、エレクトリック・ロック。北欧系のもやがかった世界観を志向。
 UK・レスターシャー発のインディー4人組、"Kyte"のフロントマン、Nick Moon/ニック・ムーン、ソロプロジェクト、"Green Trees"、1stアルバム。09年頃よりソロ活動でレコーディングをはじめ、今作リリースに至る





Lw
Lidwine
〈仏系ビヨーク リスペクター〉
11.07.30
★★★☆☆

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Dailymotion

 シンプルにアコースティックとエレクトロニカを融合。伸びやかに、しかしどこかよりなげにたゆたう女声ヴォーカル。深遠な森、深海、未開の荒野を思わせる神秘性。その世界観はまるきり、ビヨークにつながるものなれど、そのある一側面を深化させたようなアンニュイで静謐な音像。
 フランス発の歌姫、"Lidwine"、去年(2010年)後半にリリースされたデビューEP。詳細は知れず、レーベル、"Ocean Music" はHPを見る限り既に閉鎖されてる。本人はたいてい、ハープあるいはハルモニウムなる楽器を弾き語りで聞かせるスタイル。作詞作曲、プロデュースとも本人により進行





Share the Joy
Vivian Girls
〈わが道往くヴィヴィアンガールズ〉
11.07.14
★★★☆☆

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 至極ローファイながら不思議に親しみ湧くガールズバンド。オールドNYパンクスタイルを志向。しかし轟音ともとらえずらく、リバーブエフェクトのもやがかりの地平を行くバンドサウンドは、けだるさ抱える。頼り無さげヴォーカルにペナペナのギターソロ。コーラスワークは美しく、安心感かもす
 NY・ブルックリン発のガールズトリオ、"ヴィヴィアンガールズ/Vivian Girls"、3rdアルバム。前作『Everything Goes Wrong』は2年前にリリース。その間ドラムの交代劇があり、ほかVo/Gのキャシー・ラモーン/Cassie Ramoneは別プロジェクトの"The Babies"を始動、Vo/Bのキックボール・ケイティ/Kickball Katyはソロ・プロジェクト"La Sera"を展開。





Fluorescence
Asobi Seksu
〈流麗、美的なアンサンブル〉
11.07.11
★★★☆☆

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インタビュー

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 シンセ&轟音ギターの厚みある層をたゆたう流麗・美麗女性ヴォーカル。特に今作ではとびきり明るめのトラックが集められた。ニューゲイザーからスカイゲイザー(空を見る人)へ。高音域をゆくヴォーカルは夢心地の浮遊(飛遊)感覚を生む。時折交わる日本語によって不思議度合いが加味されて心地よい
 NY・ブロンクス発、日本人シンガー、 ユキ・チクダテとギタリスト、ジェイムス・ハンナ/James Hannaを核にした4ピースバンド、"アソビ・セクス/Asobi Seksu "、4thアルバム。4歳まで日本にいた後渡米したチクダテ。バンドはチクダテとハンナがマンハッタン音楽院(クラシックを専攻)で出会ったことに始まる。





Rivers
Wildbirds & Peacedrums
〈ヴォーカル&ドラムの異色デュオ〉
11.07.08
★★★☆☆

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 神聖、深淵、ダークネスで野太いアンサンブル。流麗な女性ヴォーカルとドラムスのコンビネーション、プラスαの要素として、disc1では聖歌隊のコーラス、disc2ではスチールドラムのトロピカルな響き。ジャンルレスのボーダレスの異空間音像。ヒトがまだ見ぬ未開の聖地の響き
 04年始動、スウェーデンの2人、ボーカル/マリアム・ワレンティン(Mariam Wallentin)とドラマー/アンドレアス・ウェルリン(Andreas Werliin)による変幻ユニット、"ワイルドバーズ・アンド・ピースドラムス/Wildbirds & Peacedrums "。今作は3rdアルバムか、昨年8月にリリースされたもの。今作はEP2枚「Retina(網膜)」「Iris(虹彩)」をカップリング。「Retina」ではビヨークの『Medulla』ツアーで同行の聖歌隊との荘厳なコラボワーク。「Iris」ではスチールドラムなどを主にミニマルでトライバルなアプローチ





The Bird's Nest
Feather and Down
〈フェザータッチのナチュラルスタイル〉
11.07.06
★★★☆☆

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 ギターorピアノ伴奏で時にストリングスが重なるBGに優美なヴォーカル。可憐で柔らかなこと羽毛のごとしアンサンブル。音数少なく歌声を浮き立たせる透明感ある編成。浮世離れしたような優しき音像
 スウェーデン発のアコースティック・ソロユニット、"Feather and Down"、2ndアルバム。"シルク・ドゥ・ソレイユ"のシンガーMaria Anderssonによるプロジェクト。イタリアの名舗、IRMA RECORDSより





Gloss Drop
Battles
〈新生バトルズ、陽転ポップネス〉
11.06.30
★★★☆☆

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 独特の金属感。革命的&破壊力あるリズムで引っ張るエクペリメンタル。今作はメンバーの一人、タイヨンダイ・ブラクストン突然の脱退により、トリオバンドとなり新たなアンサンブルで望んだ新生"バトルズ"の初回アルバム。前作から比べれば幾分ポップで陽気な夏向けスタイル。その分、前作からはヒリヒリ感じた特有の切迫感がなくなってマイルドな印象。多彩ゲストヴォーカル参加も目玉

 02年、NYで始動の"Battles/バトルズ"。衝撃的インパクトでロックの新次元切り開いた1stアルバム『Mirrored』から早4年、フルレンクスで2枚目アルバムが登場。前作からは陽転化したかに見える今作。脱退したタイヨンダイに代わるゲストヴォーカルにゲイリー・ニューマン、カズ・マキノ(ex.Blonde Redhead)、EYE(ex.BOREDOMS)ら招き華やかに着飾る





Hot Sauce Committee Part Two
Beastie Boys
〈ビースティ本領のハイテンション・ポップ〉
11.06.23
★★★☆☆

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 ビースティ本領発揮のハイテンション・ポップナンバーが集積。久々の新作はこれまで同様粒ぞろいのラップ&ミクスチャ。ていうかあまり印象変わらずの既視感満場アルバム
 フロムNY、ヒップホップ大看板、"Beastie Boys/ビースティー・ボーイズ"新作がアップ。前作のインストアルバム『the Mix-Up』より4年ぶりで8枚目。今回パート2とあるが、これは09年にリリース予定だったパート1が、メンバーのMCAことアダム・ヤウクの病気により"無期延期"となったため。パート1は後年リリースされるか。パート2の今作、先行シングルカットされた「Too Many Rapperss」では"NAS"がフィーチャリング。ミキサーにはフレンチハウス大御所"カシアス"のフィリップ・ズダールが参画





Piano Monstre
Babet
〈ハートウォーミーフレンチ〉
11.06.18
★★★☆☆

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 清涼感あふれるフレンチ。表題の如くピアノ主体のフォークポップ。こってりと小粋なフレンチの典型、に映った。幸福感にあふれメルヘンの淵に至る奇特世界。あるところにはある
 フレンチグループ、"Dionysos/ディオニゾス"にいたElisabeth Maistre/エリザベス・メーストルによるソロユニット、"Babe/バベ"、2ndアルバム。07年の「Drole d'Oiseau」以来3年ぶり。"Dionysos"ではヴァイオリン弾きをしていたバベ。今作でも基本ピアノで構成されつつ、ストリングスで厚み付ける。物語性ありげな世界観感じさせ、爽やかなフレンチ。男女デュエット差し込みもハートウォーミー





Blood Pressures
The Kills
〈音圧高し『血圧』アルバム〉
11.06.09
★★★☆☆

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 ガレージロック・リバイバルでファットな音像。歪みギターの分厚い主線に乗っかる艶やかな男女ユニゾンは愉悦のロックスタイル。『Blood Pressures/血圧』とタイトルに銘打ち聞かせる圧力も相当高い設定
 HOTEL(Dr/G/Vo)とVIVI(G/Vo)の男女デュオ、"ザ・キルズ"、3年ぶりアルバムで4th。HOTELことジェイミー・ヒンスはロンドン出身でモデルのケイト・モスの旦那として知られ、フロリダ出身のVIVIことアリソン・モシャートは最近ジャック・ホワイトと組んだバンド、"Dead Weather"のボーカルとしても活動めざましい





Wasting Light
Foo Fighters
〈ストレートにわが道往くロックス〉
11.06.05
★★★☆☆

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 とことん王道をいく"ハードロック"。この場合"ハードロック"との古い言い回しがハマる一時代前のロックスなのである。もはや売れ線級だと希少価値ありか。さわやかで郷愁感さえ感じるスタイルはいさぎよく心地よし。
 US・シアトル発、"Nirvana/ニルヴァーナ"の残党、Dave Grohl/デイヴ・グロール率いる"Foo Fighters/フー・ファイターズ"、前作から3年半ぶりの7枚目アルバム。プロデュースに名盤『Nevermind』Nirvana─手がけたButch Vig/ブッチ・ヴィック、ミキサーにはアラン・モルダー/Alan Moulder(ex.U2、Nine Inch Nails)ら大御所が参加。レコーディングはデイヴのカリフォルニアの自宅ガレージにてアナログテープによる録音。小細工なしのわが道往くロックス





101
Keren Ann
〈軽みから深みに劇的深化〉
11.05.30
★★★☆☆

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 アコースティックからエレクトリック、そして混沌のフレンチポップまで幅広な仕様。特に今回は、タイトルを『101』とし「マンションの101階の一室一室で起こってることを映画仕立てに展開」というコンセプト仕立てで、トータルとしてシンフォニックに深化してく。
 イスラエル生まれパリ育ちのフレンチシンガー、"Keren Ann/ケレン・アン"、4年ぶり6枚目アルバム。パリとNYを拠点に活動中。セルフプロデュースで挑んだ今作は、全編が英語詞で貫かれ、ささやきにも似た持ち前の優しい歌声でつづられていく、至福のポップス





The Fall
Gorillaz
〈ゴリラズのツアー心象模様〉
11.05.24
★★★☆☆

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 割とマッタリなリズム&シンセワーク、時々歌もの。シンプルでメロウなトラックが続く。派手さはないがしみじみムードが突き刺さる
 UK発、世界最強ヴァーチャルバンド、"ゴリラズ/Gorillaz_"の4thアルバム。昨年(2010年)10月の全米ツアーの旅すがら、バンドの実体のデイモン・アルバーンが各地にてiPadを使ってトラックメイク。使用した音楽アプリ20種類も公表されてる。アルバムではrecした時系列で並べられており、例えばM1は10/3、モントリオール。M2は10/5、ボストンとなど。従って、ツアーの心象風景が克明に記録されたものととられる。今作、当初は昨年のクリスマスにファンクラブ向けに無料配信されており、追って一般発売されたもの





The King of Limbs
Radiohead
〈混沌としてミラクルなロック〉
11.05.16
★★★☆☆

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 ロックの未来系か、あるいはその果てか。別次元を予感させるスタイル。そして憂鬱の間に差す一筋の光明、的な世界観はとても独特で、そんな印象は別段これまでとは変わらない。微妙な気配だったり、見えないものを作り込むようなニュアンスがよろしき。聞き込めば、そんな暗くもない。十分ポップだ
 UK・オックスフォード発の5人組、"レディオヘッド/Radiohead"、前作『IN RAINBOWS』から4年ぶりアルバムで8枚めリリース。突然の配信宣告が彼ららしき話題の振り方。さらには今年2月の渋谷駅プロモ企画の仕掛けもオモロい、ポシャったが…





Lykke Li
Lykke Li
〈心地よき中庸レトロ〉
11.05.13
★★★☆☆

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 心地よきキャンディヴォイスゆえにドリーミー。だが、マス志向かアングラよりかがわかりにくい中庸度合い。スウェーデンの歌姫、"Lykke Li/リッケ・リー"、2ndアルバム。北欧特有のもやがかったエフェクトを施しつつノスタルジックな仕上げ。オールディーズ、レトロガレージ、トライバル、サイケ&ゴス。
 音楽家の父と写真家の母の間に生まれ、ポルトガルやネパール、インド、モロッコなどで幼少期を過ごしヒッピーカルチャーに触れたベースあり。08年アルバム『Youth Novels』でデビューし欧米ヒット。村上春樹を愛読してると





La Sera
La Sera
〈音数少なく郷愁のアダージョ〉
11.05.07
★★★☆☆

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 5、60年代レトロスタイルを志向した郷愁感たっぷりのローファイ・ガレージ。夢見るようなキャンディ・ヴォイスでその世界観を体現するのは、NYブルックリン発の3人組ガールズ・パンク、"Vivian Girls"のベーシスト、"ケイティ・グッドマン/Katy Goodman"のソロ・プロジェクト"ラ・セラ/La Sera"で、デビューアルバム。バンドの音よりはグッとナチュラルで安らぎの超懐古志向。ちなみにバンドは継続中で。近作もリリースしたて
 ソロ始動の経緯としては、ニュージャージーの実家に帰省したところあまりにもヒマでギターとアンプを買い込み曲作りしたところ膨大な量ができたことによるものだと(引:cookiescene)。何ともいぶし銀の味なのだが、妙な心地よさあり





Secret Blood
Shannon Wright
〈ソリッディなギター使い〉
11.04.29
★★★☆☆

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 硬質でささくれたよな刺激的なギターの使いが骨頂。退廃的で厭世観にも通じるよな激しさが魅力だが、それだけではない音楽的深化の課程。シンプルなギターやピアノの自家伴奏によるエクスペリメンタルなフォーク&ロック追求の道筋。つきまとう神秘性も変わらない
 US、アトランタ発の女性シンガソングライター、"シャノン・ライト/Shannon Wright"、1年ぶりリリースのアルバム。前作に続き、仏レーベル"vicious circle"より。




●NEW●
Halfaxa
Grimes
〈幽玄かつ神秘の森を漂う〉
11.04.25
★★★☆☆

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 神秘なる深い森か深海か。もんやりした夢心地のシンセ・リバーブの宇宙を漂い、時に駆け抜ける女子Vo。呪術的に取れる幽玄なる響きは中毒性があり魅惑のスタイル。しこうしてサイケでゴス味の効いたチルアウトなエクスペリメンタル・ポップ
 カナダ発のディスクトップ・ミュージック、"グライムス"、デビューアルバム。ケベックのレーベル、"ARBUTUS"よりのリリース。"グライムス"はClaire Boucher/クレール・ブーシェなる女子の1人ユニット
 ダウンロードフリーなアルバムも配信中




●NEW●
Memoirs
Rox
〈ブリティッシュ・ソウルの新星〉
11.04.21
★★★☆☆

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 R&Bにレゲエ・フレイバー効かせたとっぽい女性Vo.新鋭。UKで言えば、エイミー・ワインハウスのライン、レゲエのラインでいうとローリン・ヒルに近しき本格派の息吹
 ジャマイカとイランのハーフで07年より音楽活動始めている、ロクサーヌ・タニア・タタエイこと、"ROX/ロックス"、1stアルバム。08年に名門レーベル、Rough Tradeと契約後、09年にシングル「No Going Back」でデビュー、本国UKで絶賛されているアーティスト。今作プロデュサーはジェイZとの仕事で知られる"Al Shux/アル・シャックス"と




●NEW●
Verdugo Hills
Caroline
〈清廉でモコモコなトラックス〉
11.04.18
★★★☆☆

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 深遠な森、朝霧に包まれた草原を思わせるモコモコした楽曲が続く。どこまでも優しげでオーガニックな毛色。ダウンテンポなエレクトロビートに透明感あるウィスパー系の歌声が合わさり夢心地世界観を醸成
 沖縄出身、日本とアメリカのハーフでLAを拠点に活動中の女性ボーカル、"キャロライン"の5年ぶりアルバム。07年よりポストロックの"Mice Parade"と活動をともにし現在は正式メンバー化してると。




●NEW●
Deerhoof Vs. Evil
Deerhoof
〈結成16年で更なる鮮度〉
11.04.14
★★★☆☆

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 自由思想なフリーマインド・ロックス。ソリッドなギターで進行するオールドスタイルが主軸か。4つ打つことなしに民族風に進行するもの、楽器の種も雑多でトイサウンド風のものも持ち味。この場合日本人女性ヴォーカル、サトミ・マツザキの不思議系ハイトーンが混交してさらに混沌の極地へ向かう。近作はこれで3枚分を聞くが肌触りは特に変わらぬ、独特のペラペラ感、チープさが心地よし。新人バンドの様な新味ある切れ味。これは貴重
 LAを拠点にした4人組、"ディアフーフ/Deerhoof"、活動16年にして10枚目アルバムの『Deerhoof Vs. Evil』。16年をちなんでアルバムコンセプトは「スウィート・シックスティーン」と。10代の持つカラフルで反抗的なイメージを映し出して、そういわれればそんな瑞々しさに包まれてはいる様な…




●NEW●
Contra
Vampire Weekend
〈スカスカでキッチュ、最高にワンダー〉
11.04.08
★★★☆☆

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 アナログ感たっぷりでスカスカだけど、軽妙洒脱おしゃれなロックス。ギターがあまり表に出てこず、シンセ、パーカスでトライバルなリズムを醸成、コーラスワークで洗練されたアレンジに。多様な楽器使いが身上。どこかパンクスの香りもあり、これぞ新世代のニューロックス
 NY発の4人組、"ヴァンパイアウィークエンド/Vampire Weekend"、2ndアルバム、リリースは昨年(2010年)1月でちと遅いレビューとなるが、あまりに良かったんで取り上げてみた。
 バンドは06年に発進。メンバーはコロンビア大学在学中に知り合った同級生同士。キーボードとか担当のロスタム・バトマングリがプロデューサーとして統率。バトマングリほか、Vo.担当のエズラ・クーニグは同じNY拠点のバンド"ダーティー・プロジェクターズ/Dirty Projectors"に在籍してた過去も。日本へはフジロック他、単独公演も既に2回こなしてる。




●NEW●
Opticks
Silje Nes
〈繊細なるミニマムソングス〉
11.03.31
★★★☆☆

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 繊細でキッチュな音響。ギターを主にオルゴールや鉄琴など様々な楽器でコンパクトにアンサンブル。個人による多重録音により夢幻の音世界繰り広げる音楽遊戯。
 ノルウェー発でベルリンを拠点に活動中の女性シンガー&マルチ奏者、”シリエ・ネス/Silje Nes”、2ndアルバム。北欧特有の深い森林を思わせるよなもやがかった世界観はさらに深化をとげて、まだ見ぬこの世の極地へと誘う




●NEW●
Halcyon Digest
Deerhunter
〈キラメキと病的のエポックメイク〉
11.03.21
★★★☆☆

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 サイケデリックで気だるきアンサンブルから、心躍るキラメキのポップサウンドまで多彩。大ヒットした3rdアルバム『Microcastle』のシューゲイズ、ノイジーな路線からは一転してノスタルジックなポップロックに変転したとの評が多いが。これはこれでアルバム通じてのインパクトは強い。聞き当たりは薄味だけど引っかかりが随所にめぐらされており、不思議にいいアルバム。
 US・アトランタ発のインディー、4ピースロックの"ディアハンター"、2年ぶりアルバムで4thリリース(2011年9月)。フロントマン、ブラッドフォード・コックス のソロ企画"アトラスサウンズ"も昨年始動し、今作はそのソロ作のテイストにも近似したミニマルでシンプルな指向性。中毒性が高い




●NEW●
Synchronised Swimmers
Hafdis Huld
〈キッチュで小粋なアイスランドポップ〉
11.03.17
★★★☆☆

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 軽みの効いたキッチュな女子Voポップ。アコギ主体のBG、キーボードでニュアンスを施し、胸キュンコーラスの味付け。何とも可愛らしげな優しきポップス、フォークトロニカ
 アイスランド出身でアイスランドとイギリスで活動中のソロシンガー、"Hafdis Huld"、2ndアルバム。15歳の頃より、本国のバンド「Gus Gus」などでキャリアがあり、2006年に1stアルバム「Dirty Paper Cup」でソロでビュー。レーベルはRed Grape Records




●NEW●
Grace Potter & The Nocturnals
Grace Potter & The Nocturnals
〈US、心のロック、グレイス・ポッターと仲間たち〉
11.02.18
★★★☆☆

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 アメリカの大地の香り漂う、ルーツなるロック。この場合、フロントのヴォーカリスト、グレイス・ポッターの歌声に導かれ荒野へと誘われる仕様。枯れた味わい、レトロなロックスタイル。ハモンドに響きに酔いしれる具合の懐古志向
 US・バーモント州発の5人グループ、"グレイス・ポッター・アンド・ザ・ノクターナルズ"、メジャー3rdアルバムにして、セルフタイトル。約3年ぶりのフルレンクス。バンドは02年に結成、リードヴォーカルにてハモンドオルガンなどマルチに楽器を操るグレイス・ポッターの強力なリーダーシップにより躍進してきた。
 今作ではドクター・ドレー人脈にありエミネム、50セントラの作品に関わってきたMark Batson/マーク・バットソンがプロデュースが加わりR&B色が裏ばりされ深化の成り行き




●NEW●
The Fool
Warpaint
〈ダークネス。サイケデリカシー女子バン〉
11.02.03
★★★☆☆

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PRIVATE DUB

 ダウナー方向、呪術感かもすギターロック。USはLA、ジョン・フルシアンテ人脈につながるダークネスさが際立つサイケロック、女子4人組。単に暗いと割り切れない何か中毒性ある引っかかりを持つ
 04年に始動の、"ウォーペイント/Warpaint"、2009年のEP盤に継ぐ、デビューアルバム。UKのインディー名門レーベル、「ラフ・トレード」より。
 メンバーの首謀者、エミリー・コーカル/Emily Kokalがジョンの元パートナーにてギターのリフがジョンの内向志向につながるデカダンス。これまでメンバーチェンジを繰り返してる中で、ジョンの後がまでレッチリに加入したジョシュ・クリングホッファー/Josh Klinghofferの在籍してたと




●NEW●
Everything In Between
No Age
〈ルーディでローファイな波〉
11.01.28
★★★☆☆

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 ルーディなパンクロック。そしてノイズギターに埋もれゆく脱力のヴォーカル。ドラムとギターですき間ある簡素なアンサンブルにて、くっきりと1曲ごとの個別の輪郭を揃えながら至極完成度の高みをも感じさせる、何とも不思議系なバンド。そしてやはり脱力の香りが親近感湧く
 LA拠点の2人組バンド、"ノー・エイジ/No Age"、2年ぶり3rdアルバム(2nd?)。2007年デビューで翌年リリースの『NOUNS』で世界的なブレイク。LAインディシーンの聖地とされるアート・スペース「THE SMELL」の運営メンバーでもあり、広くアーティステックな活動で注目されてると




●NEW●
Have One On Me
Joanna Newsom
〈ハープ弾き語り歌姫3枚組アルバム〉
11.01.19
★★★☆☆

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 エスニック色と米国トラディショナルの香り、クラッシックの素養から引き出されたであろうアンサブルの正統性。今に生きるフリー・フォークであるかな。その実、不思議さを備えた先進性
 ハープ弾き語りシンガーソングライター、"Joanna Newsom/ジョアンナ・ニューサム"、4年ぶりのフルアルバムで2010年2月にリリースされたもの。3枚組アルバムにて総尺2時間超えの大作。基本ハープソロでの弾き語りが多く。その他ピアノ曲に、クラッシック楽器も含めたバンドアレンジのものなども。繊細でいながら壮大な世界感が表現されてる




●NEW●
The Ghost Who Walks
Karen Elson
〈スーパーモデルのスーパーブルージー〉
11.01.12
★★★☆☆

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 ゴス色満点、妖艶なる女子Vo.ブルース&フォーク。この場合、夫でありプロデューサーのジャック・ホワイト(ex.The White Stripes)の関与により完成度高い世界感に到達。なんとも渋みがあり、トラディショナルかつ享楽的。
 スーパーモデルとして知られる"Karen Elson/カレン・エルソン"の歌手デビューアルバム。UK・グレーター・マンチェスター州出身で、ラガーフェルドにより見い出され90年代後半よりモデルとしてのキャリアスタートで今もモデルとして現役。音楽活動はこれまでもジェイムズ・イハとコラボしたり、S・ゲンズブールのトリビュートアルバムに参加など積極的だった




●NEW●
Sports
Weekend
〈能天気ポップなシューゲイズ〉
11.01.04
★★★☆☆

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 新感覚。モダンなシューゲイズで好感触。モンヤリしたノイズエフェクトかましたギターにドコドコと突き進む感のあるリズム隊。ヴォーカルもモヤの中に埋もれてて反復性のある風合い。サイケ度合いも良い加減
 US・サンフランシスコで2009年より始動の3人組シューゲイズバンド、"ウィークエンド/Weekend"、デビューアルバム。ギター・ポップの名門レーベル、「SLUMBERLAND」よりのリリース




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