05/12/31

来年に期待をこめて、今後の注目DVD発売予定。

『ローラ殺人事件』(オットー・プレミンジャー監督) FOX 1月20日 特別編で登場!
『哀愁の湖』(ジョン・M・スタール監督) ジュネス企画 2月24日
『幽霊と未亡人』(ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督) FOX 3月10日
『天国は待ってくれる』(エルンスト・ルビッチ監督) FOX 3月10日

ジーン・ティアニー主演作が4本も!(『剃刀の刃』も発売されるので本当は5本)
『哀愁の湖』はそのうちFOXから正規品が出ると思うので私は待ちます。

さらに
『小間使』(エルンスト・ルビッチ監督)が紀伊国屋から『ルービッチュの小間使 クルーニー・ブラウン』として2月25日発売。

欲しいと思うDVDがすべて20世紀フォックスの映画ってどうなってるんだろ。


05/12/30

『南部の人』(45年、ジャン・ルノワール監督)
すごい。アメリカ映画なのに、ちっともそうは見えない。空とか雲とか川とか、土地そのものがアメリカ映画じゃないみたいに見える。祖母が家に入るのを渋るシーンでの雲、川沿いに隣家へ行くシーンでの画面上部を囲う木の枝。そして洪水に流されることになる大地。
大傑作。


『オーソン・ウェルズINストレンジャー』(46年、オーソン・ウェルズ監督)

オーソン・ウェルズのフィルムノワールまで380円で所有できてしまうのだから偉いじゃないですか。大傑作とはいえないが、気の利いた小品という感じがまた嬉しいのです。
逃亡中のナチ高官という当時としては生々しい題材が興味深い。追う者がエドワード・G・ロビンソン、追われる者がオーソン・ウェルズというのは面白さの保証だと思う。そのうえウェルズ自身の監督作なのだから。
街に着いたばかりのエドワード・G・ロビンソンの行動とか、ロレッタ・ヤングへのウェルズの言い訳とか不満が残る部分もあるのですが、やはり、なんといっても時計台!あそこは一度見ておきたいですね。
PD CLASSIC380円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニューあり、スタッフ・キャストの簡単なプロフィールつき。画質は並み。メニュー画面でクライマックスを見せすぎるのだけが残念。


05/12/18

『マリーギャラント』(34年、ヘンリー・キング監督)
いまいちピンとこない映画ですが、ヘンリー・キングはサスペンスが不得意ということなのかなあ。『マリーギャラント』とはヒロイン(ケッティ・ギャリアン)の名前なのですが、題名になるほどの活躍をしない。お話が(余計なほうに)あっちふらふらこっちふらふらすると共にヒロインもふらふらしてしまう。
出演はスペンサー・トレイシーやらヘレン・モーガン、ネッド・スパークス等多彩です。日本人テノキ(変な名前)を演じる俳優が(案の定目を細めているけれど)当時のアメリカ映画にしてはかっこいいので、誰かと思ったら俳優時代のレスリー・フェントンでした。ラストでもちゃんとした扱い(?)を受けるあたり嬉しいものがある。
100円ショップ、ダイソーの315円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニューあり、画質はあまり良くないが何せ今んとこ最安値のDVDですし、許容範囲です。


『悲愁』(59年、ヘンリー・キング監督)
たぶん1995年にテレビ東京の深夜の映画枠で放送されたものをビデオに録画し、10年たって初鑑賞しましたよ。10年前はこんな映画がまだ地上波で放送されていたのだ。
トリミング、吹き替え、退色の酷い条件。おまけに元々123分の作品を80分枠に押し込めて、さらにCMもどっさりなので、ものすごいカットされているんじゃないかなー。それでも見れるだけましというものです。
F・スコット・フィッツジェラルドとゴシップライターのシーラ・グレアムの悲恋を、グレゴリー・ペックとデボラ・カーが演じるメロドラマ。『慕情』のようにはいきませんでしたね。


『マクリントック』(63年、アンドリュー・V・マクラグレン監督)
コメントなし。
コスミック出版の500円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニュー有り。画質は悪い。トリミング版。


05/12/12

『シャーウッドの剣』(60年、テレンス・フィッシャー監督)
ハマー製作のロビン・フッド。なんだか色々ピントのずれた映画でした。主演のリチャード・グリーンはテレビシリーズ(55年〜60年)でもロビン・フッドを演じていたらしいけど、当時42歳の彼は颯爽としていないし、快活とも言いがたく、中年臭さがヒーローっぽくないですね。そんな彼と同じく映画自体が颯爽としていない。のんびりと言うよりは、のったらくったら。チャンバラを含めアクションのすっきりしないこと。
お話も面白くないし、ピーター・カッシングの悪役は様になってたけどあっさり退場しちゃって・・・。マリアン姫がどういう地位なのかもわからなかったなあ。
ハマーには他に『ロビン・フッド物語』(54年)、『ロビン・フッドの逆襲』(67年)もあるとのことで意外にロビン・フッドと縁が深い(?)


『栄光何するものぞ』(52年、ジョン・フォード監督)
前半部の楽しさといったら!コメディありミュージカルあり。ジェームズ・キャグニーとダン・デイリーの階級を越えた、というより無視したおかしな友人関係。会ったとたんに殴り合いを始める!そうしたコミカルな前半のために中盤で困ってしまう。少年兵がばったばったと倒れていくとき、もちろんコミカルには描写しないし、かといってあんまり悲痛すぎる雰囲気でもないし、もう全然ちぐはぐな印象になってしまう。コリンヌ・カルヴェを巡って二人の男が争う段階になると、すっかりわけのわからない映画になってしまう。
コリンヌはマリリン・モンローのような雰囲気が魅力的でした。二人の男を「どっちも愛してる」と言うような良いキャラクターを演じていますが、戦争映画だし、男達を描くことが優先されるので、せいぜい彼等を待つといったキャラクター止まりだったのが残念です。
ダン・デイリーは『荒鷲の翼』と同じくユーモアもあるし元気があっていいのですが、ちょっとうるさ過ぎました。キャグニーだってうるさいし、音楽もうるさいし、非常にうるさい映画でしたが、うるさくない部分を担っているのが、ロバート・ワグナーとマリサ・パヴァン(ピア・アンジェリの双子)の若い恋人達で、良い雰囲気ですがこれも中途半端。


『2001年宇宙の旅』(68年、スタンリー・キューブリック監督)
普段見てる映画とタイプが違うので、おっかなびっくりしながら見た。お話はわけがわからないが、すごく面白かった。たまにならこういう映画も良いもんです。
いったいどうやって撮影ししたんでしょうね!ぐるぐる回る室内なんて『恋愛準決勝戦』のフレッド・アステアのごとく撮影したんだろうか?
ケア・ダレー(デュリア?)は『母の旅路』のラナ・ターナーの息子役で、ゲイリー・ロックウッドはこの前見た(11/29)『魔法の剣』の主人公で、顔を知ってるのに途中まで見分けられなくて困った。ケア・ダレーがブロンドじゃなくブルネット(って程じゃないにしても黒っぽい色)にしていたのを見ると、見分けられないように意図していたのかもしれない。彼のちょっと異様な感じのする瞳もうまく使われていましたね。


『アリバイなき男』(52年、フィル・カールソン監督)
久しぶりにフィルムノワールを見た。もともと低予算で、現在は380円のDVDで見れてしまうのだけど、ちゃんと面白いのだから偉いじゃないですか。
強盗計画であるとか、銀行襲撃、はたまた暴力シーンであるとか、まるでアクション映画のお手本といった簡潔さが良いです。強盗たちがマスクをかぶっているのでお互いに顔を知らず、そのために後半が盛り上がってくるのです。
主演のジョン・ペインは全盛期を過ぎて大分たるんだ感じがしますね。垂れ目だし。ヒロインにはフィルムノワールではお馴染みのコーリン・グレイ。
PD CLASSIC380円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニューあり、スタッフ・キャストの簡単なプロフィールつき。画質は並み。


05/12/09

『果てしなき蒼空』(52年、ハワード・ホークス監督)
デューイ・マーティンとカーク・ダグラスが出会いがしらに殴って意気投合してしまうので、わけわからんと思っていたら、ナレーションで「理由はわからない」と語られるので、わかんなくていいんだ・・・と。ホークスの友情に理由はいらないということか。
インディアンと交易するため川をさかのぼって行く間に、さほど敵の攻撃などがあるわけでもなく、のんびりした雰囲気ですがそれはそれでなかなか心地よいものです。アメリカ人とフランス人とインディアンが、英語とフランス語とインディアン語(?)が入り乱れ、言葉がわからないまま仲良くなったりするのもホークスらしい良さですね。あるいはカーク・ダグラスとデューイ・マーティンの年齢差とか。インディアン娘エリザベス・スレットを巡る二人の男の描写が弱いですが、これは『ハタリ!』の若者勢を予告している?鹿の肉を陸地から船へ届ける方法とか?
指を切るシーンはおかしくてげらげら笑ってしまった。なんだあれは!ホークスはカーク・ダグラスの起用を失敗だったと語ってるらしいですが、それでもいつものダグラスより大分まし。


『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』(42年、マイケル・カーティス監督)
伝記ものらしく(?)ストーリーがどんどん進んでいく。それにあわせて演出もすばやい。ジェームズ・キャグニーという俳優自体もすばやい。そのスピードゆえに126分という長尺も気にならない。同じくカーティスの『夜も昼も』と同時代を舞台にした伝記物なのに、これだけ出来に差があるから不思議。ハンガリー出身のカーティスがアメリカ賛歌する不思議。ジョーン・レスリーはここでも印象が薄い。ジーン・キャグニーが兄そっくりだった。
「父が礼を、母が礼を、妹が礼を。そして私が礼を」と最後にいうところでジーンと来た。
老け役とかつらが印象に残る。かつらを取るという行動は、どうしてああも奇妙なんだろう。


『荒鷲の翼』(56年、ジョン・フォード監督)
『ロナルド・レーガンの陸軍中尉』(43年、マイケル・カーティス監督)

コメントなし。


05/12/06

『ブードゥリアン/私はゾンビと歩いた!』(43年、ジャック・ターナー監督)
なんとも魅力的で変な映画を観てしまったという感じ。タヒチの白人一家がすっかりブードゥー教の神秘に飲み込まれている、ホラーでありメロドラマ。なんと原作は『ジェーン・エア』だという!読んだことないけど、44年の『ジェーン・エア』(ロバート・スティーブンソン監督)は観たことあるので、本作が原作からかけ離れていることは理解できる。
タヒチ人が呪われた白人一家を明るいリズムで唄い、ヒロイン(フランシス・ディ)に唄いながら迫ってくる不気味さ。ブロンドのゾンビの手を引いて夜の草むらの中を歩くシーンの魅惑。『キャット・ピープル』と『ブードゥリアン』と、素晴らしいホラー=幻想映画ですね。『豹男』も見たくなる。それにもまして見たいのは『女海賊アン』でして、amazon.deで買えますが、ドイツから輸入する勇気が私には無い・・・。
『ブードゥリアン』はビデオタイトル。『私はゾンビと歩いた!』はテレビタイトルでこちらのほうが好き。


『死体を売る男』(45年、ロバート・ワイズ監督)
『ブードゥリアン』と同じくヴァル・リュートン製作のRKO低予算ホラーの傑作。未だにロバート・ワイズをさほど好きになれないというか、そんなにすごい監督かなと疑問に思ってしまうんですが、これは私が見たワイズ監督作品の中でも一番面白くて好き。
『ブードゥリアン』よりも映像の不気味さ、美しさは負けると思うが歌を効果的に使ったりして、手際よくまとめているところに好感が持てるし、犬や猫、馬といった動物の扱いもいい。カーロフの死体売りと医者の確執が面白く、ただの嫌がらせでもなければ脅迫でもない、一種の愛情ですかね?街頭で歌って小銭を稼ぐ女の絶命シーンの見せない演出が良いし、ボリス・カーロフが突然歌いだす奇異さ!
そのカーロフが素晴らしいですね。あまり観たことなかったんですが、こんなに魅力的でうまい男優だったのか。『フランケンシュタイン』も『フランケンシュタインの花嫁』も『ミイラ再生』も『黒猫』も『古城の亡霊』も『殺人者はライフルを持っている!』も観てない・・・。なるべく観たいものです。
逆にベラ・ルゴシは役柄のせいかぱっとしなかった。この前観た『ゴリラの脅迫状』でもたいした印象は無いけれど、『魔人ドラキュラ』も観てないのでこれもいつかそのうち観なくては・・・。
追記:ボリス・カーロフの唄う犯罪事件は実話らしい。


『カリブの反乱』(52年、エドワード・ドミトリク監督)
キング兄弟製作の映画を観るのは初めて。ギャング映画とかフィルムノワールばっかり作ってるのかと思ってたら、海洋活劇なんかも作ってたのか。
悪女アンジェラ・ランズベリーに入れ込んで親友を裏切り金塊強奪を働こうとする副船長(パトリック・ノウルズ)なんかは、活劇というよりはフィルムノワールの設定っぽい感じ?紅一点アンジェラ・ランズベリーがお姫様ではなく悪女だというのも活劇らしく無いかもしれませんね。無理やりフィルムノワールと結び付けて考える必要も無いとは思いますが。
主演のマーク・スティーブンスは『情無用の街』しか見てないけど、それからたった4年でそこまで額が後退するものなのか・・・。B級映画らしいキャスティングですが、(本物かどうかはわからないけれど)帆船も何隻か出るし、(すっかり退色したビデオだったけど)テクニカラー作品だし、それなりに楽しめました。ヒーローに恋する女の存在が無いのは寂しいかもしれません。時代設定は1812年ですが、なんと木造小型潜水艦が登場するのがユニーク。本当にそんな時代にあったのかな?
本物のギャングだったという以外詳しいことは知らないキング兄弟製作の映画はもちろん『拳銃魔』が観たいけど、今の気分としては『キャプテン・シンドバッド』が観たい。

活劇映画のページを作りたいけど、見た数が少なすぎる。
フィルムノワールとスクリューボールコメディのページを直したいけど、数が多すぎて直しきれない。

ファーストトレーディング500円DVD『ネブラスカ魂』を購入。強制字幕。トレードマークあり。画質はまあまあ。


『リリス』(64年、ロバート・ロッセン監督)のDVDが12月21日に発売されるとか。やるなあソニー。半額半増になるだろか?もたもたしてるうちに欲しいものがどんどん出ては、出荷期限が過ぎていく。
でもせっかくなので『バニー・レイクは行方不明』(65年、オットー・プレミンジャー監督)と『Curse of the Demon/Night of the Demon』(57年、ジャック・ターナー監督)も出して欲しい。


05/12/04

『砂丘の敵』(41年、ヘンリー・ハサウェイ監督)
年末にジーン・ティアニー!アフリカの無骨な大地で展開されるアクション映画の中に、それはそれは美しいジーン・ティアニーが、アラブ風の衣装を着けて現れるのだからまいってしまう。まったく非現実的で素晴らしい。ジーン・ティアニーを観れただけで大満足!
二年前くらいに買った『激闘』の北米版ビデオをまだ観てない(もったいなくて)。


『第九交響楽』(35年、デトレフ・ジールク監督)
東京フィルメックスの『アコード・ファイナル』には結局行けませんでしたが、それでもダグラス・サーク。『砂丘の敵』と共にずっと探していたのに、一気に両方見れるとは。
ハリウッド時代の華麗さには及ばないが、すでに重厚な作品です。生みの母から義理の母へ、再び生みの母へと子供が渡るとき、母の交代だけでなく妻の交代も行われるという恐ろしくも美しいメロドラマ。素晴らしい!
終盤の裁判は『風と共に散る』を思いおこさせる。そういえば『風と〜』は生まれてこない子供を介して夫が交代する・・・。


『リディアと四人の恋人』(41年、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督)

エピソード形式でもオムニバスでもないが、回想しては中断を繰り返すので、結果としてオムニバスっぽく思えるかもしれない。個人的には『舞踏会の手帳』や『運命の饗宴』よりも好きですが、回想が途切れるたびに流れもぶつ切れするのが不満。『アンリエットの巴里祭』も小粋な映画だったけどぶつぶつ切れまくってたしなあ・・・。
ヒロインのキャラクターがなかなか魅力的なのですが、ベラベラ喋り捲る女の役はマール・オベロンにはちょっと荷が重かったようにも思うし、共感を得にくく演じてしまっていると思うけれど、傲慢で気が強くて美しい、という点はぴったりとも思う。
それにもまして素晴らしいのが祖母役のエドナ・メイ・オリバー。劇中で女海賊とか女傑と表現されるキャラクターがぴったり!今年は彼女が出てる『高慢と偏見』、『孤児ダビト物語』も見ましたが、どの作品でも印象は一緒。出てくれば場面をさらう素晴らしい存在感。そして本作が遺作。
リー・ガームスのカメラの素晴らしさで映像は美しいし、雰囲気も良く、明るく楽しくテンポ良く展開して、最後はちょっと辛らつに、それでいながら後味も悪くないというのは魅力的なんだけど。視聴覚障害児をめぐるお話がちょっと中途半端な気もするが、これでぶつぶつ切れなければどんなにか良かったことか。


『Calendar Girl』(47年、アラン・ドワン監督)
Internet Archiveで鑑賞。コメントなし。


05/12/01

『幽霊西へ行く』(35年、ルネ・クレール監督)
ハリウッド時代の『奥様は魔女』ばりにおとなしくもとぼけた味わいの、クレールのイギリス映画。当時既に城を分解して運ぶ技術があったことに驚いてしまうけど、分解された城に幽霊がくっついてイギリスからアメリカへ渡ってしまうというアイディアが秀逸。
イギリス映画なのにもかかわらず、英、米両国を茶化しているのが面白い。にしてもどこの国へ行ってもクレールの作品にふさわしい俳優がいるもんだ。ロバート・ドーナットがまったく違和感が無い。
家政婦や借金取りといった脇役が面白くて愛すべきキャラクターだったけど、後半には出なくなってしまったのが残念だった。
IVCのビデオはなぜか吹き替え版。しかも10分くらいカットされてるらしい。


『カンサス騎兵隊』(40年、マイケル・カーティス監督)

アメリカの暗部を描いているためお話はすっきりしないが、演出のほうはすっきりとした面白い映画だった。エロール・フリンと組んだマイケル・カーティスは良いですね。
エロールをはじめ俳優のコミカルな演技が素晴らしい。苦手なオリヴィア・デ・ハヴィランドでさえ思わずファンになってしまいそうなほどです。
オリヴィアに関しては二人の男(エロールとロナルド・レーガン)が彼女に恋をするので、ますます魅力的に見えるのかもしれません。顔が汚れたまま口説かれる男勝りなオリヴィア・デ・ハヴィランド!キット・カーソンの役名のわりに旅先案内人にはなりませんが。
PD CLASSIC380円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニューあり、スタッフ・キャストの簡単なプロフィールつき。画質は良い。


『ゴリラの脅迫状』(39年、アラン・ドワン監督)
Internet Archiveで鑑賞。コメントなし。


ワーナー・ホーム・ビデオ1500円DVD『リオ・ブラボー』(新品)が680円まで値下げされてたので思わず買ってしまった。

ファーストトレーディング500円DVD『リオ・グランデの砦』を購入。強制字幕。トレードマークあり。画質は良い。


05/11/29

『スイスファミリーロビンソン』(60年、ケン・アナキン監督)
東京ディズニーランドにも「スイスファミリーロビンソン」の
アトラクションがちゃんとありますね・・・地味だけど。
海賊の親分に早川雪舟とはディズニー映画もあなどれません。象に虎に猿にダチョウ、シマウマまででる・・・どこの島だよそこは!そしてそれを捕まえようとする一家(というか末っ子)は動物愛護団体の非難を浴びればいい。とはいえ子供向けというべき荒唐無稽さが楽しめるし、のんびりのびのびしてるのはいいですけどね。
ジャネット・マンローが『四つの願い』(10/7参照)のときより子供っぽく感じられたのは日本語吹き替えのせいだろうか。いやしかし、相手役があちらはショーン・コネリー、こちらはジェームズ・マッカーサーではやはり子供っぽく振舞った(演技した)ということでしょうか。
虎ってあんなに美しい動物なのかと感動してしまった。もっと虎の出る映画を見たい。


『魔法の剣』(62年、バート・I・ゴードン監督)
ちゃちな特撮とほんのりグロテスク風味の冒険映画。つじつまの合わないところはあるし、けっこういい加減だし子供だましな感じですが、それゆえに楽しめるかもしれない。『ロード・オブ・ザ・リング』(見てない)やら『ハリー・ポッター』(見てない)やらに親しんだ子供が観たらどう思うかはわかりませんが・・・。ドラゴンの最後とかしょぼいですし。
ベイジル・ラスボーンの悪役と魔女を演じたエステル・ウィンウッドを見られるのが嬉しいです。エステルはテレビドラマ『奥様は魔女』のエンチャントラおば様(魔女)です。エンチャントラの役は何人か演じているのですが、たぶん一代目だと思います。その彼女が魔女を演じるのを見る喜び。
PD CLASSIC380円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニューあり、スタッフ・キャストの簡単なプロフィールつき。画質は悪くはない、良くもない。


『ヘラクレスの逆襲』(59年、ピエトロ・フランチーシ監督)
これは色気たっぷりなので、大人向け(笑)。
前作(11/7参照)はアマゾンの女王にヘラクレスが誘惑されるわけじゃないので、その辺が盛り上がらなかったけれど、こちらではちゃんとオンファーレ(シルビア・ロペス)に誘惑されます。でも作品としてはどっこいどっこい。シルバ・コシナはここでも活躍しない。
虎もでるけど、殺されちゃうので残念。そういえばこれもギリシャの街並みが全然でない映画だった。神話の時代に街並みなんて必要ない?
撮影はマリオ・バーヴァ。だからというわけでもないだろうけど、オカルト色が強め。


amazon.comを見ていたら、『艦長ホレーショ』(51年、ラオール・ウォルシュ監督)のDVDが発売予定になったらしい。出るとしたらワーナーだろうからリージョンのほうも期待できそう。
ウォルシュの海洋活劇『世界を彼の腕に』(鑑賞済み)、『海賊黒ひげ』(鑑賞済み)、『海賊船シーデビル号の冒険』も発売して欲しい!


05/11/27

『恐竜グワンジ』(69年、ジェームズ・オコノリー監督)
レイ・ハリーハウゼンのダイナメーションとカウボーイの共演が見ものですが、個人的にはちょっと物足りない。出てくる恐竜が二番煎じだからかもしれません。もっと他のクリーチャーを色々見たかったと思う。ということは見る順番によっては本作で満足出来たかもしれませんね。恐竜の他にもプールに飛び込む白馬、ちっこい馬、象なんかもストップモーションアニメだったし、グワンジ絶命シーンなんか実に素晴らしいんだけど。


『ブルックリン横丁』(45年、エリア・カザン監督)

貧乏ながらも明るい生活、というのではなく、貧乏で苦労していることを子供が感じ取ってしまう家庭を描いているので、あんまり可愛そう過ぎていたたまれなくなってくる。
最後のほうはホッとしましたが。


『ハンニバル』(59年、エドガー・G・ウルマー監督)
『地中海の虎』の北米版DVDを買ったため、ウルマーのお勉強。2年前に買った『恐怖の回り道』の北米版ビデオは未だ見ておらず、これがはじめて見るウルマー作品。
カルタゴの大将軍ハンニバルさんが野越え山越え象つれてローマ侵攻する大掛かりな、たぶん低予算の史劇。大掛かりであることと低予算であることが、一緒くたになっているのは面白いですね。雪山やら野原ばかり出てきて、ローマの街並みがほとんど出てこない、というか最後にミニチュアがちょこっと出てくるだけというのが、ストーリーの展開上さほど問題もないのですが、不思議な感じ。セットにお金を使ってないんだなー。
象を連れてのアルプス越えシーンが大変そうだった。雪が積もって足場が悪いところでよく撮影したなあ。まさか偽者の雪ってことはないですよね?
レンタルビデオですが、ちゃんとワイドスクリーン版。

そして今日は『ハンニバル』を返しに新宿TSUTAYAに行ってきて、やはりウルマーの『カーネギー・ホール』を借りようとしたら無くなっていた。2〜3週間前まではあったのに、もう取り扱ってない・・・。


PD CLASSIC380円DVD今月発売の『アリバイなき男』(52年、フィル・カールソン監督)、『都会の牙』(49年、ルドルフ・マテ監督)を買いました。


05/11/25

『黒騎士』(52年、リチャード・ソープ監督)
ロビン・フッドと同時代、同地域のロビン・フッドが出ない物語。城が砦の役割を強く持っていた時代のイギリスを舞台にした活劇はどうにも重苦しくていけません。ロビン・フッドの場合、野外のほうが多いし、そのキャラクター自体が詐欺士的に軽妙なので雰囲気が明るくなり、重苦しさがそれほど気にならないのだと思います。
とはいったものの、苦手なリチャード・ソープ監督作としてはそれなりに面白いほうです。伝令を弓矢でリレーするのがいいですね。しかし、見せ場は多いものの、それほど盛り上がらないし、ジョーン・フォンティーン、エリザベス・テイラーの2大美女も活躍しないのが物足りません。ついでに言えばリズの恋の結末も、何だそれと呆れてしまいます。
ロバート・テイラー自身があまり活劇に向いていないのかもしれません。ピカピカの美男時代を過ぎた彼は活劇にも何本か出ているようですが。


『できごと』(67年、ジョセフ・ロージー監督)
中年の暗い欲望、キモッ。
ジャクリーヌ・ササールが隙っ歯じゃなかった。髪がツヤツヤしていて美しい。
新宿TSUTAYAに『女鹿』(クロード・シャブロル監督)が見当たらない。録画してある『激しい季節』(バレリオ・ズルリーニ監督)を見なければ。


『炎のロシア戦線』(44年、ジャック・ターナー監督)
グレゴリー・ペックのデビュー作。ドイツ兵を狙撃したのが女だった事がわかる冒頭から好調なちょっと魅力的な映画。ドイツ軍に抵抗するゲリラのもとにバレリーナが加わって、という物語。ゲリラの隊長ペックとバレリーナ(タマラ・トゥマノヴァ)が恋に落ちるのは当然としても、最後、激戦の最中に悲痛な愛を告白したかと思ったその直後、「私は兵士よ!」と宣誓しだすバレリーナ。
ジャック・ターナーの映画は面白いです。でも本作はナレーションがちょっと邪魔だったかもしれません。なにせクレジットもナレーターが喋るくらいなので。
もともとは86分の映画らしいけれど、ビデオは76分。


12月13日(火)日本テレビ 『愛と殺意』(50年、ミケランジェロ・アントニオーニ監督)放送予定。
前回の放送は見逃したので嬉しい。今度は忘れないようにしよう。


ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン廉価版980円DVD『風と共に散る』(ダグラス・サーク監督)、『9月になれば』(ロバート・マリガン監督)をどちらも20%オフで購入。
ダグラス・サークのメロドラマや活劇、コメディ、ミュージカル等たくさん発売して欲しいなあ。

PD CLASSIC380円DVD『荒野のガンマン』(サム・ペキンパー監督)を購入。

ファースト・トレーディング500円DVD『高慢と偏見』(ロバート・Z・レオナード監督)、『地獄への道』(ヘンリー・キング監督)を購入。『地獄への道』は画質(色味)が悪いので買って失敗。


05/11/23

『恐竜時代』(69年、ヴァル・ゲスト監督)
ビデオは謎の原始人語に・・・日本語字幕がついてました。
柳の下に二匹目のドジョウがいたという映画。一匹目のドジョウはもちろん『恐竜100万年』。むしろお話自体は『恐竜時代』のほうが面白いかもしれない。
恐竜の卵の空の中で寝ていたら親恐竜に子供だと間違われ、子恐竜とも仲良くなるという、誰しも一度はあこがれたシチュエーションがCGも使わずに実現する!
特撮はジム・ダンフォース。基本的にはストップモーションアニメですが、トカゲ恐竜も出ます。お約束です。
原始人が集団ヒステリーを起こし、トランスしたりするのは時代的なものでしょうか。


『海底世界一周』(65年、アンドリュー・マートン監督)

海の中を泳いだり潜ったりといった映像が好きなので、海中特撮映画は最近好きなジャンルです。エスター・ウィリアムズにはかないませんが!
地震発生を予知するために、世界各地の海底(断層だったかな?)にセンサーを設置するというのは、実際進められてるんじゃなかったでしょうか。それとも実験段階だったっけ?ともかくそんなことを40年前に予見した映画ですね。
と同時にボンドガール(シャーリー・イートン)を男達が追い回したりする映画です。エスター・ウィリアムズにはかないませんが、ビキニ姿で泳いだりもします。お約束です。
もう一つのお約束は、巨大イカか巨大タコですが、ここでは巨大ウツボです。
ビデオで見ましたが、デヴィッド・マッカラムの台詞の字幕が何故かオカマ口調になっていました。


『ソロモンとシバの女王』(59年、キング・ヴィダー監督)

ジーナ・ロロブリジーダは黄金を持ってくるが、本人が黄金の衣装をまとっている。戦場での金ピカピカも面白い。でも金ピカシーンはそれだけ。
ヴィダー監督の引退映画。それなりに面白い映画ですが、ヴィダーならもっと面白くても、と思ってしまう。数々の映画で魅力的な悪役を演じてきたジョージ・サンダースがここではあまり冴えない。
ジーナのエキゾチックな魅力もいいし、坊主じゃないユル・ブリンナーもいい。


05/11/21

『初恋』(58年、アーヴィング・ラパー監督)
10代の終わりくらいの少女が主人公のメロドラマのはしりでしょうか。あんまりこの手の青春映画を観ないのでわからないですが。
ラパーの映画は『アメリカ交響楽』しか見た事なくて、あれもガーシュイン(ロバート・アルダ)がふらふらしていたし、これもジーン・ケリーがふらふらしてる。ガーシュインは成功しジーン・ケリーは(もちろん役の上で)失敗するのが違うところ。あまり好感をもてない男を描く監督なのだろうか。といってもあくまでも主人公はナタリー・ウッドなのです。
そして彼女を見るための映画ですね。誰も彼もが彼女に一目ぼれをする、という設定も不自然とは思わないくらい輝いてます(皆してほめすぎますが)。でも好みかどうかは別。
50年代のメロドラマの手法がこうした作品でもしっかり使われているのが面白いです。にもかかわらず物足りない・・・。


『四十挺の拳銃』(57年、サミュエル・フラー監督)
なんだこりゃ。すごく面白い!ちょっと面白すぎるくらいな奇妙な西部劇。
物語り自体は良くわからないが、とにかく色々詰め込んで、それぞれが効果を出している。唐突に始まって、やっぱりあれこれ唐突に起こる。
そしてバーバラ・スタンウィック!馬に乗って駆けるバーバラの後を四十人の男達がずらずらとついてまわる。バカっぽい男達に比べバーバラの勇ましさ、偉大さが強調されるのも当然ですね。・・・当時50歳のバーバラですが、たぶん30代の役を演じているんじゃないかと思う。『芽ばえ』でジャクリーヌ・ササールが、バーバラ・スタンウィックをいいと言っていた映画は『四十挺の拳銃』でしたっけ?
バーバラ以外にもバリー・サリヴァンとその兄弟、鉄砲屋の娘といったキャラクターも魅力的に描けています。
『陽動作戦』の北米版ビデオを2年位前に買ったまま、まだ観てない。『東京暗黒街・竹の家』をもう一度みたい、というか何らかの形で手元に置いて何度も見たい。ソフト化希望。


『戦場を駈ける男』(42年、ラオール・ウォルシュ監督)
こりゃまた面白い。すごく面白い!戦争映画は嫌いなジャンルなのであまり見た事ないけど、面白すぎた。冒頭から最後までテンポよく軽快に、次から次へといろんなことが起こる。
爆発したり炎上したりする。カーチェイスもある。白熱!エロール・フリンがドイツ語を話せる。アラン・ヘイルが白髪を染めている。
『ペルシャ大王』の北米版DVDを買ってあるので、そのうち見る予定。


コスミック出版500円DVD『壮烈第七騎兵隊』(エロール・フリンとウォルシュだ!)、『バリ島珍道中』、『折れた矢』、『マクリントック』、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(ヴィスコンティ版)を買いました。
画質はそのうち報告しますが、『バリ島珍道中』は強制字幕、『マクリントック』はトリミング版。

コスミック出版次回配本(12月)は
 『風と共に去りぬ(全編)』
 『風と共に去りぬ(後編)』
 『巴里の屋根の下』(ルネ・クレール監督)
 『総攻撃』(ルイス・セイラー監督)
 『南部に轟く太鼓』(ウィリアム・キャメロン・メンジース監督)
 『拳銃無宿』(ジェームズ・エドワード・グラント監督)
だそうです。

『風と共に去りぬ』を前編と後編に分けて発売するのがなんとなく驚きです。二枚で1000円。あと500円出せば正規品が買えるのに。『南部に轟く太鼓』はPD CLASSICでも発売予定みたいですけど、どっちで買おうかな。

PD CLASSICでは『オーソン・ウェルズINストレンジャー』、オフィスワイケーでは『過去を逃れて』も購入済。買ったまま観ていないものの多い事。早く観なきゃと思いながらビデオレンタルしてしまう。

ワーナー・ホーム・ビデオの正規品1500円DVD『捜索者』も買った。あらすじを読む限り、子供のころに見たことあるんじゃないかと思うので、楽しみです。


05/11/19

『ダグラスの海賊』(26年、アルバート・パーカー監督)
全編2色法テクニカラーの超大作ですが、簡潔、快活、豪快というダグラス・フェアバンクスそのものといった映画で面白いです。海賊に父を殺されたダグラスが復讐を果たさんと、海賊に身を投じる冒険活劇。にもかかわらず、映画が始まって20分くらいで海賊の首領はダグラスに倒されてしまう。侯爵の子息であるはずのダグラスは登場したときから海賊そのものといった扮装だった。無駄がない。
ヒロインのビリー・ダヴは傲慢じゃないオリヴィア・デ・ハヴィランドみたいだった。
ビデオは澤登 翠の活弁つき。台詞のないところの台詞は弁士の創作なんでしょうか。


『バラバ』(62年、リチャード・フライシャー監督)
シルヴァーナ・マンガーノとヴィットリオ・ガスマンが一切顔を合わせない。キリスト役はシルヴァーナの兄弟なんだそうな。アンソニー・クインも良いが、ジャック・パランスが強烈な印象。
テレビ東京で放映されたものを鑑賞。カット、吹き替え、トリミング版。変なふうにカットされているので途中で話が良くわからなくなる。もともと145分もある映画が、お昼の映画枠に収められてるんだから、かなりカットしてあるはず。ビデオを借りればいいだけのことですが、テレビ放送というのも(個人的には)魅力なのです。アンソニー・クインの苦悩を見た後で突然挟まるシルクのトランクスのCMに笑ってしまう。


『沙漠の花園』(36年、リチャード・ボレスラウスキー監督)
私はディートリヒ派です。と言いつつ、あんまり見たことないけど。
初期テクニカラーの宗教的メロドラマ。原題は『THE GARDEN OF ALLAH』で、そんな地でキリスト教徒が宗教心と愛に悩んだりする(ロケはアメリカ国内?)。
幻想的な雰囲気が全編にわたって漂うのは初期テクニカラーの淡い色彩のせいかもしれないし、砂漠の魔力か演出のせいか。どれも正しいと思うけど、やはりマレーネ・ディートリヒのせいでしょうね。
常にどこを見てるんだかわからないマレーネの瞳の美しさ、妖しさをカラーで!
ボレスラウスキーの映画はスクリューボールコメディ『花嫁凱旋』しか見たことなく、どちらも同じ年に撮られてるんだから驚き。


『踊る海賊』(36年、ロイド・コリガン監督)

あー、いくらチャンバラ映画やら海賊映画を(パロディも含めて)好きだからって、ここまで泥臭い映画は好きとは言えないなあ。
でも二度の群舞シーンが良かった。どうやら端役時代のリタ・ヘイワースが群舞の中にいるらしいのですが、ビデオは画質も悪いし、群舞じゃ顔のアップもないしで見つけられませんでした。
本作も初期テクニカラー映画。ロイド・コリガン監督とヒロインのステフィ・デュナは『クカラチャ』(未鑑賞)を撮っているということなので、テクニカラーとは縁があるみたいだ。でもコリガンは37年以降映画監督は廃業して俳優になっちゃったみたい。
同じ邦題のヴィンセント・ミネリ監督作が見たい。


『風雲児アドヴァース』(36年、マーヴィン・ルロイ監督)
長すぎた。141分もある。風雲児なんていうからフレドリック・マーチが正義のヒーローに扮して活躍するチャンバラ映画だと思っていたのに、波乱万丈一代記といった感じの映画だった。期待していたのと違うとがっかりしますね。
でも長すぎるということを除けば、楽しめる映画ではありました。途中おざなりになったりもしますが、マーヴィン・ルロイに多くを求めてもしょうがないし。人と出会うシーンはどこも良かったです。何せ長い波乱万丈の映画なので出会いのシーンが多いのです。
マーチとオリヴィア・デ・ハヴィランド以外は、ちょっと地味な気もしますがスター総出演といった感じです。ステフィ・デュナも出てるんでびっくりした。アドヴァースの子供時代は『放浪の王子』の双子の片割れでした。


もうすぐ『風と共に散る』(ダグラス・サーク監督)の廉価版DVDが発売ですよ!買いましょうとも。『アコード・ファイナル』が
第6回東京フィルメックスで上映されますね。ビデオ上映との事ですが、字幕ついてんのかな。映画祭(?)って行ったことないんで、どうするかわかりませんが、サークの映画はすべて見たい・・・。
『A Scandal in Paris』も『パリのスキャンダル』と題されて
横浜日仏学院で上映されるようですよ。DVD上映との事で、ビデオ持ってるから行きませんが、実に魅力的な映画ですよ。


05/11/16

『S.F.第7惑星の謎』(61年、シドニー・ピンク監督)
面白いストーリーにちょっと負けてるSF映画。脚本は『タイム・トラベラーズ』のイブ・メルキオー。思念の実体化(?)というSFは面白い題材らしく『禁断の惑星』も良かったし、私は見てないけど『惑星ソラリス』も名作らしいし。
後から付け足したという一つ目のモンスターがあまり魅力的じゃないのが残念。もっと動くといいのになあ。


ファーストトレーディングというところの500円DVD『モーガンズ・クリークの奇跡』を買った。
強制日本語字幕、画質は良くない。パラマウントのトレードマークは有り。


アプロック(だったと思う)というところからパブリックドメイン扱いで、ディズニーアニメの数々(白雪姫、バンビ、シンデレラなど)のDVDが発売されていた。著作権にめちゃくちゃ厳しいといわれるディズニー作品まで出るくらいだから、アメリカでパブリックドメイン扱いされていない作品のDVD化も問題なしって事なのだろうか?


05/11/07

『サムソンとデリラ』(49年、セシル・B・デミル監督)
力まかせの演出にがっかりした。紙芝居的な映画。
ヘディ・ラマールの悪女ップリを見るのだけが喜び。すっごいの。美しさは衰えかけているんだろうけど、まだまだはっとするほど美しく見えるときもあるし、なにより身振りや息遣いが妖艶としか言いようのない魅惑に満ちている。キャリアの頂点といっていいこの映画の後、あまり映画に出てないのが不思議ですが。
IMDbでは131分、allcinema onlineでは128分となっているけど、アートステーションのDVDは126分。

『ヘラクレス』(57年、ピエトロ・フランチーシ監督)
ヘラクレスの雄牛退治とイアーゴの黄金羊探索を併せてそうとう脚色した映画。というかスティーヴ・リーヴスの筋肉見せ物映画。原始人(?)が出てきたり恐竜(?)が出てきたり、けっこう変な映画で雄牛もライオンも原始人も恐竜もみんな弱すぎ。
サムソンときてヘラクレス。こちらも怪力男による神殿崩壊シーンあり。ヴィクター・マチュアは、シュワルツネッガーやスタローンを見て育った世代には肉体派といわれてもピンとこないが、リーヴスは今見ても肉体派でした。
私が見た北米版DVDは、トリミングされているし、退色もひどい。にもかかわらずシルバ・コシナがツヤツヤに輝いているのがすごい。活躍がほとんどないのが残念ですが。撮影はマリオ・バーヴァ。


05/11/03

『真昼の決闘』(52年、フレッド・ジンネマン監督)
超がつくほど有名作なので大作だとばかり思っていたら、B級っぽい映画でびっくりした。低予算なのだろうか?タイトルが出る前に出ているのを知らなかったリー・ヴァン・クリーフが映されるので、違う映画を借りたかと思った(これもまたB級っぽい)。そのわりにクリーフは活躍しなかったけど・・・。ゲーリー・クーパーとロイド・ブリッジスの殴りあいシーンはフィルムノワールみたいじゃなかったか。そういえば俳優の顔が男優も女優もぎらついていた(クーパー以外!)。でもいたって普通の映画。面白さも普通。


『西部の人』(58年、アンソニー・マン監督)
うーん、悪役の小汚さは時代のせいなのかと思ったものの、『裸の拍車』(53年)も小汚かったですよね。ゲーリー・クーパーとアーサー・オコンネルが出てなければマカロニウェスタン(はほとんど見たことないけど)かと思ってしまいそう。
わざわざ危険だとわかってる小屋に行くのは何でだろう。寒さしのぎなら他で何とかすればいいのに。それはともかく、何だこの暗さは。こんなに暗くて小汚くて変質的な映画が60年代になる前に撮られていたのか。汽車の席が狭いので、脚の長さをもてあますクーパーのコミカルな姿を最初のほうで見た後は、緊迫感がずっと続いて気を抜けない。
でも個人的には、小汚くて変質的な、というのは苦手ですね・・・と思ったけど、アーサー・オコンネルが死ぬあたりから荒唐無稽のめちゃくちゃさが面白く、見終わった後なんだったんだいったいと呆然としてしまいました。
ジュリー・ロンドンが『ナボンガ』(10/18参照)のときと全然違う。

アンソニー・マンの史劇『エル・シド』と『ローマ帝国の滅亡』も見なきゃと思うんだけど、3時間もするものを見るのは辛いよなあ。


『昼下りの決斗』(62年、サム・ペキンパー監督)
サム・ペキンパーの映画を見るのは初めて。ラクダが駆ける西部劇。中華料理も出てくる。これで引退のジョエル・マクリーもランドルフ・スコットもすっかり爺だ。老眼鏡が必要なマクリーか。ランドルフ・スコットは登場シーンからペテン師を嬉々として演じている。
『西部の人』を見た後では、思ったほど暴力的でもなかったが、ヒロインをめぐる悪人どもはこちらも相当変質的。
オレンジ色の映画。ランドルフ・スコットとジョエル・マクリーの掛け合いが楽しい。


『カンサス大平原』(53年、レイ・ナザロ監督)
スターリング・ヘイドンが図体がでかくて、鈍臭そうで、頭が悪そうで、演技が下手でという具合なのですが、その辺がおおらかな雰囲気作りに寄与している。スターリング・ヘイドンはどっちかといえば好きな俳優なのですが、どこがいいのかはわからないなあ(笑)。
B級映画らしいすっきりさっぱりした出来に好感が持てるが、ヒロインは物足りない。
あまり見る機会のない(?)シネカラー作品としての興味もありますね。画質は良くないのに青がやたらとはっきり映っています。スーパーシネカラー作品も見てみたい。
PD CLASSICの380円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニュー有り、スタッフ・キャストの簡単なプロフィールつき。画質は良くない。

『カンサス大平原』はウォルター・ウェンジャー製作なのですが、ウェンジャーの映画で今一番見たいのは『熱砂の女盗賊』(54年、ドン・ワイズ監督)。ソフト化希望。


05/11/01

『アンデルセン物語』(52年、チャールズ・ヴィダー監督)
アンデルセンの伝記映画でもないらしい(?)、横恋慕の物語。楽しいミュージカルシーンに色彩も豊か。どっちかといえば苦手なダニー・ケイ主演作ではかなり好きなほうです。
ジジ・ジャンメールはダンスは楽しめたけど、女優としてはおばさんっぽい雰囲気。珍しくファーリー・グレンジャーが魅力的。
MGMミュージカルとはまた違ったゴージャスさを楽しめました。
コスミック出版500円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニュー有り。画質はビデオ並みといったところ。


『拳銃無宿』(47年、ジェームズ・エドワード・グラント監督)
そなたとかなんとか言うの(訳のせいかもしれないけれど)止めてくんないかなあ。見てると気恥ずかしくなってくる。ずいぶんコミカルで、のんきな西部劇だ。
ものの本にはゲイル・ラッセルが大変な人気を博したとよく書かれているけれど、どこがいいんだかわからない、という事は『怒涛の果て』を見たときにも思ったんだった。


『幌馬車』(50年、ジョン・フォード監督)
これは素晴らしいですね!すごく楽しい映画だ。ジョン・フォードもミュージカルを一本くらい撮っていればなあと思ってしまうほど、歌とダンスに満ちていた。
馬に乗ったベン・ジョンソンは上体をほとんど揺らさないから、弾丸のように走れるんだなあ。地味な俳優だと思うけど、良かった。
ジョーン・ドルーも『黄色いリボン』のときより魅力的ですね。無口で勝気なヒロイン。『赤い河』のときはベラベラとしゃべる(戦闘中でさえ)ヒロインとして魅力的だったわけですが。


『His Brother's Ghost』(45年、サム・ニューフィールド監督)
60分に満たないB級西部劇。西部劇の時代に見えなかったり、演出が平たんだったり、まるでテレビ向けのような映画。銃撃戦がファンシーな民家を背景に行われるのも笑っちゃう。オリンピック水泳金メダリストでフラッシュ・ゴードン俳優でターザン俳優が西部劇に出る、ということに面白みはあるかもしれないバスター・クラブ主演作。女が一人も出てこない。
Internet Archiveで鑑賞。IMDbでは58分となっているが、51分だった。

『スイング・ホテル』(42年、マーク・サンドリッチ監督)
『模倣の人生』(ジョン・M・スタール監督)の黒人のお母さんが脇役で出演している。


05/10/27

『舞台恐怖症』(50年、アルフレッド・ヒッチコック監督)
10年ぶりくらいの再鑑賞で、細部も結末もすっかり忘れていた。面白かったけど成功した作品ではないんでしょうね。悪役が弱いのが気になるところ。マレーネ・ディートリヒの魅力でしか悪を見せてないせいかな?変装して素人探偵になるジェーン・ワイマンの化けの皮が見破られないか、というのがこの映画のサスペンスで、ディートリヒの策略で危険な目にあうわけでもないですし。
不思議なのは、回想シーンでディートリヒがドレスを着替えるところが合成(?)なのはなんでなのかなーって事。
ジェーン・ワイマンとマイケル・ワイルディングはいいですね。個人的には、よく言われるような「ジェーン・ワイマンが美しく演じてしまった」とは思えなくて、やはりさして美しいわけでもないワイマンの良さが出ていたと思います。

『サボタージュ』(36年、アルフレッド・ヒッチコック監督)
これも面白かったけど・・・。なんとなく『疑惑の影』を思い出しながら見た。家の中にいる殺人鬼。偽装して近づく刑事。ヒロインが夫(『疑惑の影』では叔父)にとる行動は・・・。

『Hats Off』(36年、Boris Petroff監督)
IMDbによるとサミュエル・フラーの脚本デビュー作らしい。が、特に面白いわけでもない60分程度のB級ミュージカルコメディ。当時はコメディならB級作品でも偽装するキャラクターを出していた時代なのか。もっと混乱してB級スクリューボールとなって欲しかったところ。
偽装するヒロインはメエ・クラーク、相手役にデビュー2作目のジョン・ペイン。
Internet Archiveで鑑賞。IMDbでは66分となっているが、60分だった。

『Love Island』(52年、Bud Pollard監督)
エヴァ・ガボールがバリ島の娘を演じるB級(以下の)南海ロマンス・・・。アメリカ映画ってなんでもありだな。ひどい映画だと思いつつ、ラブシーンがけっこう雰囲気でてるのはスキャンダル女優のおかげでしょうか?
Internet Archiveで鑑賞。元々はCinecolor作品とのことだがモノクロだったのと、IMDbでは66分となっているが61分だった。

『Dishonored Lady』(47年、ロバート・スティーヴンソン監督)
メロドラマっぽいサスペンス映画・・・なのかな?それともサスペンスっぽいメロドラマなのか。ヘディ・ラマー(ル)主演というところに信憑性がある当時としては生々しい作品なのでしょう。しかも当時の夫ジョン・ローダーまで出ている。警察がしっかりしていれば(もっと調査していれば)ヘディがピンチに陥る必要もなかったように思うのですが。
魔女マーガレット・ハミルトンも出ている。ヘディ・ラマー(ル)はまだまだ美しい。
Internet Archiveで鑑賞。


05/10/22

『The Green Glove』(52年、ルドルフ・マテ監督)
展開の速さときびきびした演出が嬉しいサスペンス映画。マテの映画は小品といった感じですが面白いものが多いですね。タイトルになっている緑の籠手(?)の伝説を巧いこと使っているとは思うけれど、冒頭で終盤部分を見せてしまったのはあまり好きではない。新婚だと偽る宿のシーンがコミカルで良いですね(このシーンだけヒロインが魅力的になる)。
グレン・フォードはあまりサスペンスに向いているとは思いませんが、案外悪くないです。
これまた私の英語力のせいなのか、キャラクターの行動の動機が良くわからなかった部分も多々ありますが。
Internet Archiveで鑑賞。


『キング・ソロモン』(37年、ロバート・スティーヴンソン監督)
ローランド・ヤングが神様にされてしまうエピソードにすごくうけてしまった。それ以外は物足りない冒険映画。『死刑執行人もまた死す』(ラング)やジョン・フォード一家になるアンナ・リーの目が据わっている。
PD CLASSICの380円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニュー有り、スタッフ・キャストの簡単なプロフィールつき。画質は良くない。


『キング・ソロモン』(50年、コンプトン・ベネット、アンドリュー・マートン監督)
こちらはリメイク。こちらもだいぶ盛り上がりに欠けるが、テクニカラー作品なだけあって大自然の見世物(観光)映画としての魅力はある。スタンピードのシーンは素晴らしい。
オリジナル版の単純明快なキャラクターに比べるとこちらはそれなりに複雑なキャラクターで、そのぶんメロドラマチック。デボラ・カーの兄役のリチャード・カールソンが何のためにいるんだかよくわからないと思ったが、どうも彼はメロドラマにおけるヒロインの女友達的な役割だったのかも。
デボラ・カーとリチャード・カールソンは大金持ちという設定なので、財宝自体にはさほど驚かない・・・。そんな冒険映画ってありなのか。
コスミック出版の500円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニュー有り、トレードマークカット、エンドマーク差し替え。画質は良いほう。


『クォ・ヴァディス』(51年、マーヴィン・ルロイ監督)
ワイドスクリーン時代到来前の大作史劇。臭い演出が空回りしている。
見所は光と影のコントラストと制作費。エキストラの数はものすごいと思う。もしかしたら他の史劇と同じくらいの数なのかもしれないが、やたらと密集しているという印象がある。
『キング・ソロモン』でも思ったけど、デボラ・カーは髪が長いとずいぶん貧相に見える。


05/10/19

『バンビ』(42年、デビッド・D・ハンド監督)
レンタルDVDで鑑賞。いつものとおりパソコンで見ようとすると、いきなりMr.インクレディブル等のCMが7分間、しかも飛ばすことが出来ないのでちょっとむっとする。しかし、本編が始まると不機嫌もどこかへ行ってしまう素晴らしさ。アニメーションも表現主義の影響を受けてるんだなとは思ったが、それもまたどうでもいいことですね。

『霊界魔人ミスターX』(48年、バーナード・ヴォーハウス監督)
このすさまじい邦題にくらっとするが、以前どこかのサイトだったか本だったかでフィルムノワールっぽい映画として紹介されていたので、見たかった作品。
インチキ霊媒のゴシックホラーで、つじつまの合わない部分もあるような気もしますが、これは私の英語力のせいかも。英語苦手だし。それにしても面白いのは探偵が手品得意だったり、カラスが頭良かったり。こんな陳腐な手口にだまされるのか、と思うようなところも多々ありますが、雰囲気がいいので楽しめました。雰囲気作りにはジョン・アルトンの撮影が大いに役立っています。
リチャード・カールソン、キャシー・オドンネル、ターハン・ベイ、リン・バリといったお馴染みの俳優が出ているのもいいですね。
Internet Archiveで鑑賞。


05/10/18

『銀の靴』(51年、H・ブルース・ハンバーストン監督)
ヴェラ=エレンとデヴィッド・ニーブンのミュージカル。にしてはミュージカルシーンが少なすぎるのと、全体的におとなしい感じ。デヴィッド・ニーヴンはさすがに調子がいい。ヴェラ=エレンはもっとコメディセンスのある女優だと思ってたが・・・。
ストーリー自体はくだらなくも好みのもので、大富豪のニーヴンが貧乏な新聞記者だと偽り、大富豪の婚約者だと偽ったヴェラ=エレンの、その偽の婚約がぶち壊れるのもお約束ながら、うまくすればスクリューボールっぽくなったろうに。


『ナボンガ』(45年、サム・ニューフィールド監督)
ものすごいB級(以下の)密林冒険映画。テレビドラマ的だと思っていれば腹も立たないが、それにしてもちょっと・・・。最近まわるB級映画サイトでよく見かける名前、バスター・クラブ(7代目ターザン俳優)を見れたのでよしとする。ヒロインはジュリー・ロンドン。

『銀の靴』、『ナボンガ』共にInternet Archiveで鑑賞。便利な世の中になったものですね。まだまだ見たい映画があるのでこれから重宝する予定。


安上がりで映画を見て、それなりの金額を出して映画を見る。
ワーナーDVD『ロビン・フッドの冒険』スペシャルエディションを購入。
以下映像特典
+ニュース映画
+Freddie Rich and His Orchestra(短編)
+カットニップ・カレッジ(アニメ)
+劇場予告編
+Glorious Technicolor(ドキュメンタリー)
+Welcome to Sherwood(ドキュメンタリー)
+ラビッド・フッド(アニメ)
+ダフィーはロビンフッド(アニメ)
+Cavalcade of Archery(短編)
+The Cruise of the Zaca(短編)
+未公開シーン集
+1938年のブレイクダウン(NG集)
+ロビンフッドの歴史
+スチールギャラリー

本編はもちろんのこと、未公開シーンまでレストアされてるらしくてびっくりした。
一番興味深い特典映像はGlorious Technicolorなんですが、一時間しかないんで展開が速くて物足りない。エスター・ウィリアムズ、アーレン・ダール、ジョン・アルトン、ジャック・カーディフといった人たちにインタビューしているのに、ほんのちょっとしか映らない、喋らないのが残念。
テクニカラーの美女としてベティ・グレイブル、モーリン・オハラ、ルシル・ボール、カルメン・ミランダ、アーレン・ダール、マリア・モンテスが紹介されていくのですが、圧倒的にモーリン・オハラが美しく迫力の存在!もちろん初々しいアーレン・ダールや「キングコブラー!」と声を張り上げるマリア・モンテス(『Cobra Woman』ロバート・シオドマク監督!)の姿を見られたのもうれしい。
まだすべての映像特典をみてないので、これから見るのが楽しみ。


05/10/16

『海底二万哩』(54年、リチャード・フライシャー監督)
ジュール・ベルヌ原作のせいか(?)、『空飛ぶ戦闘艦』と似たような物語だけれど面白さはこちらのほうがずっと上。特撮も演出も断然上。青ばっかりの色彩設計も美しいし、一応スター俳優のカーク・ダグラスを色彩によって目立たせている面もある。爆発や原住民や巨大イカの襲撃シーンも迫力たっぷり。
ディズニー映画にしては善と悪がすっきりしないのは、原作のせいなのかリチャード・フライシャーのせいなのか。
カーク・ダグラスが歌ってるところは初めて見たが、苦手な俳優だしキャラクター設定も嫌いなので、歌うシーン以外は出てくんなと思ってしまう。


『放浪の王子』(37年、ウィリアム・キーリー監督)
一応活劇映画なのだろうが、エロール・フリンが出て来るまで50分以上もかかることからもわかるように、チャンバラメインというわけでもない。瓜二つの王子と乞食を演じる双子の、子役スター映画といった感じ?
乞食と入れ替わった王子の波乱万丈はよく描けていて、彼を助けるエロール・フリンも快男子といった感じの活躍。王子と入れ替わった乞食のほうは、もうちょっとしっかりしたところを見せて欲しかったが、陰謀をめぐらすクロード・レインズが楽しませてくれる。
プレイボーイのフリンらしく彼を助ける酒場女がちょこっと出てくるがヒロインというわけでもなく、美女も登場しないのは、エロール・フリンと王子が擬似父子関係を築く為かもしれない。でもまあ父子関係を築いたからといって美女が登場する映画はけっこうあると思うんだけど。


『地球最後の日』(51年、ルドルフ・マテ監督)
終末ものは苦手かと思い見るのを延ばしていたのですが、思っていた以上に面白かった。パニックがさほど描かれていないという部分が(私を)安心させたのかもしれないが、パニック目当ての人には物足りないかもしれない。
パニック控えめなぶん主人公たちのドラマをしっかり描いていて面白いのですが、40人しか乗れない宇宙船に、開発者の博士の娘が惹かれているからという理由で主人公を乗せようとするのはどうなのかと思ってしまいますね。しかし、それについては主人公も同感なのです!
どうやら地球脱出のロケットは主人公たちが作っているもの以外にも各国で、もしくは民間で(?)あるらしいのですが、出てくるのは主人公達の物だけです。移住先の星にたどり着いた後、それぞれがてんでばらばらな土地に着陸したとして、そこを拠点に国を作るのだろうかと余計なことを考えてしまった。
リチャード・デアはロバート・スタックにちょっと似てるし、バーバラ・ラッシュもなかなか魅力的で、当時のSF映画にしては俳優でがっかりすることがないのもいいですね。

近所のTSUTAYAで古いビデオを「じゃんじゃん抜いちゃって(店員の言葉)」るところに遭遇してしまい、ちょうど抜かれていく棚にあった『地球最後の日』を慌てて借りました。もっと後で見ようと思ってたんだけどなあ。
新宿TSUTAYAにはまだあるし、スピルバーグ制作でリメイクされるということなので、いずれDVDの発売があるかもしれませんが、借りようと思っていたビデオがなくなるとがっかりしますからね。

近所のGEOでは『初恋』(58年、アーヴィング・ラパー監督)、『踊らん哉』(37年、マーク・サンドリッチ監督)、『遠い太鼓』(51年、ラオール・ウォルシュ監督)が消えていた。まだ借りてなかったよ・・・。これまた新宿TSUTAYAにあるけどなあ。


コメントなし
『チップス先生さようなら』(39年、サム・ウッド監督)
『孤児ダビド物語』(35年、ジョージ・キューカー監督)
『ベンガルの槍騎兵』(35年、ヘンリー・ハサウェイ監督)
『ホフマン物語』(51年、マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督)


PD CLASSICの380円DVDから『キング・ソロモン』(37年、ロバート・スティーヴンソン監督)、コスミック出版の500円DVDから『キング・ソロモン』(50年、コンプトン・ベネット、アンドリュー・マートン監督)、中古ビデオ300円『S.F.第7惑星の謎』(61年、シドニー・ピンク監督)を購入。
中古ビデオ3作500円『ジャイアンツ』、『ドン・ファンの冒険』、『暗闇でドッキリ』も購入。


05/10/09

『海賊キッド』(45年、ローランド・V・リー監督)
やはり今は活劇映画の気分なんだなーと、この低予算海賊映画を見て思いました。いささか質素な作品ですが、楽しめました。
海賊映画はカラーで見たいし、45年当時の活劇はカラーが基本だと思いますが低予算であることと、チャールズ・ロートンなんかをカラーで見たくないのでモノクロでも文句なし(笑)。
ランドルフ・スコットは活劇映画にしては老けすぎですが、彼とチャンバラするギルバート・ローランドはいかにもこのジャンルの人といった感じだし、(それなりの)美女バーバラ・ブリントンも花を添えています。
今となってはビデオやDVDで見ることの出来る活劇は予算を費やしたメジャーな作品ばかりなので、こうした低予算活劇を見る機会はほとんどないことだし、貴重ではないでしょうか。もっとも、メジャーな活劇もあまりお目にかかれないのが現状ではありますが・・・。

PD CLASSICの380円DVDで鑑賞。
字幕・日本語・オン・オフ、チャプターメニュー有り、スタッフ・キャストの簡単なプロフィールつき。画質良。
残り20分あたりから字幕と音声がずれ始めるのが難点(笑)。

注:その後、交換してもらえました。

さてさてPD CLASSICですが、『虚栄の市』(35年、ルーベン・マムーリアン監督)の12月発売アナウンスがありましたね。ミリアム・ホプキンスをカラーで!


05/10/07

『誇り高き男』(56年、ロバート・D・ウェッブ監督)
メインテーマがやたらと寂しい口笛の音で、時折いまいちあわないシーンでも流れてくるのでつい笑ってしまいました。しかし、やたらと寂しい雰囲気の映画ではあるのですよ。
ロバート・ライアン、ジェフリー・ハンター、ヴァージニア・メイヨと(どっちかといえば)贔屓の俳優が出ているのがうれしいですね。そしてウォルター・ブレナンは今回も後でキャストを調べるまでわかりませんでした。入れ歯があったりなかったり若かったり年取ってたり細かったり丸っこかったり、ブレナンは容貌が変わりすぎる。
ロバート・ライアンが失明の危機にあるというのが面白いですね。ライアンには得体の知れないところがあるので、その設定が生きていたような。


『地球の危機』(61年、アーウィン・アレン監督)
途中までむかむかと腹を立てながら見てしまった。特撮が素晴らしく魅力的で、こんなに良く出来た特撮も珍しいなあと思って見てるのに、ドラマ部分が本当に酷い。
独裁者的な提督(ウォルター・ピジョン)と、提督に反抗するも煮え切らない艦長を主人公的に描いてはいるけれど、どちらも映画をしょって立てないキャラクターだった。しかもこの馬鹿提督のおかげで地球が救われるってんだから納得いかないのにもほどがあるよ!ヒロイン的なバーバラ・イーデンなんて提督に同意してるか速記してるかのどっちかだし、ピーター・ローレもただ居るだけ。SFにでてるのが珍しいジョーン・フォンティーンは良かったけど彼女のエピソードの〆には苦笑。
けれど途中でドラマには期待しないことにしたら、俄然楽しんで見られるようになった。この映画の主役であり見るべきメインは特撮で、理由(ほとんどくだらない)はどうあれ起こるトラブルを楽しむアドべンチャー映画なのですね。やたらと長い潜水艦はシネマスコープのこれまた長い画面にするすると伸びていくような感じで美しいし、鮫やらイカやら魚雷に潜水艦に機雷に、イカが出るなら当然タコも、というアドベンチャーを見る分には楽しめます。
しかし、国連に反対された危険な計画でも、アメリカ政府に承認を得れば問題ないという考え方は不快ですね。結局政府と連絡つかないことでその辺をぼかしていますが、現代の現実のアメリカもそんなような考えで動いているでしょうし、ちょっと考えちゃいますね。

アーウィン・アレン監督作は『気球船探険』(62年)を見てみたい。


『四つの願い』(59年、ロバート・スティーヴンソン監督)
ディズニーの実写映画。あまりにもショーン・コネリーの眉毛が濃くて、圧倒されてしまった。しかし007のコードナンバーを得る前とはいえディズニー作品に出演とは。しかも歌まで歌っているし。
妖精は人間が演じており、合成で小さく見せています。お爺さんがバイオリンを弾いて、その周りを妖精たちがぐるぐる回るシーンは面白いが、ちょっと長すぎる。他に特撮の見せ場はなく、バンジーやら首のない御者のイメージも貧相。『メリー・ポピンズ』ばりの特撮を期待すると肩透かしを食います。でも妖精のコミカルでグロテスクで愛らしい感じが出ていたので、ケルト民話が好きな人は見て損はしないと思います。
ストーリーはあってないようなものなのですが、イギリスらしいひねくれ方とディズニーらしいウェルメイドな感じがうまく溶け込んでいたように思います。
撮影は『静かなる男』でアイルランドの美しい緑をとらえたウィントン・C・ホック。
ビデオタイトル『ダービーおじさんと不思議な小人たち』。

見たいディズニー実写映画。実写ディズニーはあまりDVD化されてないようで残念。
 『ロビン・フッド』(52年、ケン・アナキン監督)
 『豪族の砦』(53年、ハロルド・フレンチ監督)
 『剣と薔薇』(53年、ケン・アナキン監督)
 『機関車大追跡』(56年、フランシス・D・ライオン監督)
 『放浪の王子』(62年、ドン・チャフィ監督)
 『ムーン・パイロット』(62年、ジェームズ・ニールセン監督)
 『トマシーナの三つの生命』(63年、ドン・チャフィ監督)


PD CLASSICのDVD『魔法の剣』(62年、バート・I・ゴードン監督)、オフィスワイケーのDVD『血闘』、中古ビデオ300円『ハリケーン』(37年、ジョン・フォード監督)を買った。
うーん、メジャーの正規版をめったに買ってないですね。欲しいのがそれほどないのと、値段の関係で・・・。『スパルタ総攻撃』、『巨象の道』あたり欲しいのと『ピープル・ウィル・トーク(うわさの名医)』は字幕つきで見直したいと思ってはいるのですが。11月発売の『風と共に散る』廉価版は間違いなく買いです。


05/10/04

『ダビデとゴライアス』(59年、リシャール・ポティエ、フェルディナンド・バルディ監督)
イタリア映画ゆえにトンデモ系活劇なのかと思っていたら、地味な歴史劇だった。ゴライアスも特撮を駆使した山のような巨人なのかと思っていたら、普通のでっかい人だった(身長2メートル越えはしているだろうが)。
オーソン・ウェルズは青白い顔でメソメソする王様役。その悪女っぽい娘役でエレオノラ・ロッシ=ドラゴが出演しているのだけど、もうちょっと活躍して欲しかった。


『不思議な世界の物語』(62年、ヘンリー・レヴィン、ジョージ・パル監督)
パペトゥーンが良い。怖いというよりは愛らしいドラゴンが殺されてしまうのは残念だったけれど。ラス・タンブリンとイヴェット・ミミューのダンスシーンはちょっとセクシーな感じもあってよかった。
グリム兄弟の伝記映画で、グリム弟(ローレンス・ハーヴェイ)の語る御伽噺が劇中劇としてある。全体的にはしまりがなく長すぎる印象。
ビデオはトリミング版ですが、シネラマ作品な為か両脇から1/4あたりの位置がゆがんで見えました。

ジョージ・パル+ラス・タンブリンの『親指トム』のビデオが、いつの間にか近所のレンタル店からなくなっていた。この手の映画に興味を持つのが遅すぎたなあ。

50年代終わりころから60年代半ばまでのヘンリー・レヴィン監督作は見たい作品がけっこうがある。結局『地底探険』のDVDは購入。

追記10/05
人形アニメーション担当はパルではなく、ジム・ダンフォースとのこと。パペトゥーンではないんですね。


『空飛ぶ戦闘艦』(61年、ウィリアム・H・ウィットニー監督)
空飛ぶテロリスト、ヴィンセント・プライスとそのクルーに心意気を持たせているのでちょっと困ってしまう。プライスと対立することになる主人公たちの中に軍需会社社長がいる(ヒロインの父)のだけど、こちらは実に非難を浴びるべき愚かしい人物として描かれるので、ますますプライスがまともに見えてしまう。いやー、どんな理由であれテロはいけない事ですよ。悪役(プライス)を魅力的に描くことで、戦争の愚かさを印象付けるのが狙いなら成功していたと思います。ジュール・ベルヌの原作はどうなんでしょうか?
19世紀を舞台にした空想科学ものはそれだけでわくわくして面白いですね。プロペラがたくさんついた戦艦というのが魅力的だし、服装等の風俗とSFであることのギャップも良い。残念なのは、もっと空を駆け巡っている感じが出ていたらなあと思います。

ベルヌによる地底(『地底探険』)、空と制覇したところで次は海底ですね、やはり。幸い『海底二万哩』は見てないので、近いうちに見ようと思う。


キープ「水野晴郎のDVDで観る世界名作映画」500円DVDから『船乗りシンドバッドの冒険』と『アリババと四十人の盗賊』を買いました。
字幕・日本語・英語・オン・オフ。チャプター選択メニュー無し。
『船乗りシンドバッドの冒険』はトレードマークカット。『アリババと四十人の盗賊』はトレードマークおよびオープニングクレジットカット。

そしてどちらも以前発売されていたビデオよりも画質が落ちます。どちらもピカピカの画質で見たいアラビアンナイト映画なのでメジャーから発売されるのが一番いいんだけど。

2005年中期
2005年前期

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