2015/11/03

新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』(バレエ、公演)

千秋楽です。おお。5公演皆勤賞。通いすぎですね。わかってはいるんですが。席は3階B席。

本日のキャスト
ホフマン:井澤駿
オリンピア:長田佳世
アントニア:小野絢子
ジュリエッタ:米沢唯
リンドルフ/スパランザーニ/ドクターミラクル/ダーパテュート:マイレン・トレウバエフ
ラ・ステラ:本島美和
ホフマンの友人
 ルーサー:福田圭吾
 ナサーニエル:八幡顕光
 ハーマン:奥村康祐
ウェイトレス:五月女遥/奥田花純/柴山紗帆
スパランザーニの召使い:小口邦明/高橋一輝
幻影たち:寺田亜沙子/堀口純/丸尾孝子/奥村康祐/小柴富久修/林田翔平
芸人たち:寺田亜沙子/堀口純/貝川鐵夫/林田翔平
指揮:ポール・マーフィー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

サードキャストはファーストキャストと男性主役が変わって、幻影たちもちょこっと違うだけですね。
大きく違うのはやはり主役の井澤さん。プロローグでは知的な老いぼれ。オリンピアの思い出の黄色いメガネを一瞬かけようとして止める。1幕では意外とピンクジャケットが様にならず颯爽としていない。コールドの輪の中でオリンピアと踊る場面も軽快さがあまりない。2幕は衣装も似合う。なんだかぽやっとして呑気な風合いの演技。リフトで失敗して小野さんを持ち上げられなかった。3幕は米沢さんばっかり見てたのであんまり印象にないです。井澤さんは細々とした(繊細ともいう)演技をして悪くはないのですが、押し出しがないので舞台としてはどうなんだろう。あんまり迫力がない。
千秋楽なのでそれぞれ思い切りよく踊ったり演技していたのだとは思いますが、なかでもとりわけ召使いの小口さんの演技がうざくて調子に乗ってて楽しかった。ホフマン登場場面の振りつけやお客の林田さんの振付け(パートナーの胸を触ってガッツポーズ)を真似たり(胸は触らない)。セカンド、サードキャストのリンドルフは小口さん、福田さんあたりで見たかったかも。

5公演すべて見た結果の印象は、なかなかに難しい演目かと。1幕、3幕は面白いですけど、2幕が物語的に退屈。でもここに女性主役のトップの人を持ってくるんだろうな、と微妙な気持ちになります。踊りはもちろん素敵でしたが。2幕は1階で見るより上から見た方が断然良かったです。1幕は軽快かつ滑稽、3幕は退廃的で怪しい色っぽさでどちらも好みでした。全体的に洗練された素敵な衣装なのに3幕だけギョッとするような異様な衣装があるのも楽しいし。オープニングはホフマンも踊りらしい踊りを踊らないし、多少長い気もしますが、ほろ苦い雰囲気は良いです。それぞれのエピソードに分断されているので、まとまりがない感じはありますが、幕ごとに女性主役も変わるので華やかさはありました。振付がせわしない感じで難しそうでした。転んだりリフト失敗したりはそのせいでしょうか。でも個人的には割と好きな演目でした。音楽も素敵でした。
5公演すべてで主役を踊った米沢さんのブレない回転、伸びやなか手先つま先。鮮やか踊りで素晴らしかったです。本島さんの場を圧倒する貫禄のスターオーラと色香と演技。福田さん、八幡さんの軽快さ、マイレンの存在感。福岡さんの4変化。小口、林田、それから丸尾さんの活躍が目立ちました。コールドもずいぶん若々しくなって演技がはじけてました。
新シーズンも楽しみです。

新国立劇場『ホフマン物語』特設サイト


2015/10/31
2015/11/01

新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』(バレエ、公演)

31日マチネと1日のセカンドキャストも観ました。31日は3人こけた。なんだろー。
席はどちらも1階前方。

31日マチネ/1日のキャスト
ホフマン:菅野英男
オリンピア:奥田花純
アントニア:米沢唯
ジュリエッタ:本島美和
リンドルフ/スパランザーニ/ドクターミラクル/ダーパテュート:貝川鐵夫
ラ・ステラ:堀口純
ホフマンの友人
 ルーサー:原健太
 ナサーニエル:小野寺雄
 ハーマン:木下嘉人
ウェイトレス:五月女遥/広瀬碧/飯野萌子
スパランザーニの召使い:八幡顕光/福田圭吾
幻影たち:寺田亜沙子/木村優里/細田千晶/池田武志/小柴富久修/林田翔平
芸人たち:丸尾孝子/益田裕子/輪島拓也/林田翔平
指揮:ポール・マーフィー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

プロローグの友人たち、新入団の木下さんが端正な踊り。原さんの成長に驚く。全体的にコールドの演技が楽しい(ファーストキャストでも)。
1幕、奥田さんは人形のオリンピアに人間らしさ、乙女らしさを残した風合い。もっとカクカクキチと踊るのかと思ったら、愛らしい夢見る乙女像。
2幕、米沢さんのアントニアは華麗な踊り。アントニアは病弱なのにめちゃくちゃ元気。唇も赤い。その元気に強靭なテクニックを魅せる米沢さんを貝川さんのサポートが阻害しているように見えたけれど、それがなければもっと激しく踊りまくりそうではあった。幻想場面になると病弱設定はなくなるし、夢から覚めるとそのまま調子に乗ってさらに踊りまくって死んでいく。アントニアは薄幸そうに見えて、父親の言うことを聞かない強情そうなところもあるし(そういう振り付け)、病を気にも留めない無鉄砲なアントニア像だったのか。
幻影の池田さん、跳躍高くて出てくるのが楽しみなのですが、あんまり出番が少ない。
3幕、本島さんは悪の華。場数が違うといった印象で存在感抜群。貫禄。ヴァンプというよりは妖艶なファムファタール。他の演目でも思ったけど本島さんはリフトされているときの体勢が美しい。本島さん主役でサロメのバレエ化なんてどうでしょうか。
菅野さんは1幕でコケたけど、オリンピア相手に滑稽な存在になっている最中だったので、コケたのもそういう演出に見えなくもない感じにごまかせていた。ホフマン菅野さん、リンドルフ貝川さん・・・薄い。あんまり存在感がないので、それぞれ印象が違う幕を一つの物語にまとめられなかったような。そのぶん米沢さんと本島さんの輝かしさが目立ちまくってたけど。カーテンコールで米沢さんに口笛が鳴った。


2015/10/30
2015/10/31

新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』(バレエ、公演)

待ちに待った新国立劇場バレエ団2015/2016シーズン開幕です。新制作『ホフマン物語』を初日30日と31日マチネ、ソワレを見てきました。初日は3階B席、31日は1階前方。1階前方から見ると床に映し出された模様が見えないな。
オッフェンバックのオペラにピーター・ダレルが振付してバレエ化したものだそうです。オペラは観てないのでわかりませんが、もう10数年前に映画の『ホフマン物語』(51年)は観たことあって、パウエル/プレスバーガーにしてはイマイチという印象なのですが、こちらは面白かったです。
衣装は主役からコールドまで洗練されていてとても素敵。セットもそれぞれの時代に合わせて雰囲気があってこれも良い。物語としては3話オムニバス(プロローグ、エピローグ付)みたいなものだけど、それをまとめるのは主役のホフマンと彼に付きまとう悪魔リンドルフの存在。女性主役が3人なので、一度に3人観れてお得と思うか、固定の主役をずっと見たい人には不向きなような。私はどちらかと言えば後者ですが、層の厚い新国立劇場のこと、女性主役3人とも満足度が高くて見物でした。ダレルの振り付けは素人目には複雑な印象。1幕コールドの振り付けがぴょんぴょん跳ねたり人形ぽかったりして好きです。アントニアよりジュリエッタの振り付けが好み。1幕は滑稽、2幕は悲劇、3幕は妖艶とそれぞれに幻想性もあってファンタジー好きとしては楽しみました。
3幕の芸人たちが先行してキャスティング発表されてましたが、むしろ発表すべきはプロローグで見せ場があるホフマンの友人と1幕の召使と思いました。

30日/31日ソワレのキャスト
ホフマン:福岡雄大
オリンピア:長田佳世
アントニア:小野絢子
ジュリエッタ:米沢唯
リンドルフ/スパランザーニ/ドクターミラクル/ダーパテュート:マイレン・トレウバエフ
ラ・ステラ:本島美和
ホフマンの友人
 ルーサー:福田圭吾
 ナサーニエル:八幡顕光
 ハーマン:奥村康祐
ウェイトレス:五月女遥/奥田花純/柴山紗帆
スパランザーニの召使い:小口邦明/高橋一輝
幻影たち:寺田亜沙子/堀口純/丸尾孝子/奥村康祐/井澤駿/小柴富久修
芸人たち:寺田亜沙子/堀口純/貝川鐵夫/林田翔平
指揮:ポール・マーフィー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

ファーストキャストを2回見ました。色々凄かったです。
初日は1幕で踊るマイレン、小口、高橋の後ろでオリンピアの人形(ホントの人形)が倒れましたが、人形だからそういうものなのかもという妙な納得をしてしまいました。何事もなく小口、高橋がフォローしてるし。
プロローグで踊る友人たち、福田さんは前シーズンに比べて軽やかさがあった。八幡さんが物の怪風なダンサーなので友人の振りして悪魔の手下かと思ったら違った。福田、八幡、奥村のテクニック自慢と軽快な友情が爽快。これはこれで凄い並びだ。ラ・ステラ本島さんは麗しく風格あるスターオーラ。貫禄。あまり踊らない役なのがもったいない。ラ・ステラはホフマン最後の恋人ではあるのだけれど、プロローグとエピローグにちょっとしか登場しなくて主役ではない。にもかかわらず、本島さんのラ・ステラは主役の一端を担っていた。終盤、それぞれの女性主役と共にホフマンを囲む場面があるので力のバランスとしては良いのではないだろうか。ホフマンに最後の憐れみを見せ思い出の品を残すと、さっさとスターの顔に戻って周囲に輝かしい笑みを振りまいて去っていったラ・ステラ本島。
マイレンは1幕の滑稽な悪魔で本領発揮かな。他の冷酷な悪魔も良かったけどスパランザーニ以外は踊りが少ない。よく場を掌握して3つ(プロローグとエピローグを含めると4つ)の物語をまとめ上げた。召使いの小口さんの灰汁の強い道化ぶりがひときわ楽しい。コールドでは林田さんが目立つ。エビのように跳ねる。オリンピア長田さんはチラシよりメイクがまし。表情は始終素っ頓狂、カクカクビヨヨーンと人形っぷりが本格的。
2幕は薄幸のアントニア小野さん。適材適所というか、小野さんは薄幸な役がよく似合う。ただ役柄としては面白みはないかな。正統派なクラシックバレエを楽しむ幕です。
3幕は怪しげなアラビアーンな雰囲気で一転。どこにでてるか探していてようやく見つけた池田さんがブーメランパンツで驚いた。今回出番少ないな。輪島さんが坊主頭で独得の個性。ジュリエッタ米沢さんの鮮やかでしなやかな踊りの素晴らしさよ。メイクとパーマの髪はサイレント映画のヴァンプ女優みたい。役柄的にも男を誘惑して噛みついて(噛まないけど)挑発して陥落させると破滅させるまで楽しむようなヴァンプだった。ただし、チラシの写真くらいのメイクとパーマの方が私は好みでしたが。
4つの年齢のホフマンをそれぞれに演じた福岡さん。1幕ピンクのジャケットで颯爽と現れ女たちを次々口説く様が素敵。主役オーラ。オリンピアの手にぶちゅぶちゅ口づけし、口説く様子が楽しい。4月に見た『こうもり』のヨハンとウルリックが同時に存在してるような。2幕、主役級ダンサーを含む幻影の前で踊るとあからさまに格が違った。踊りは軽やかで素晴らしかった。3幕はちょっとウルトラマンみたいな衣装。プロローグとエピローグの爺っぷり。主役として、語り部として作品をまとめ上げていて頼もしい限り。
とはいえ、ラ・ステラを含めて女性プリンシパル4人が勢ぞろいしてホフマンを囲む姿が圧巻。カーテンコールでも舞台上に4人が並んでいるわけで凄い絵面だ。プリンシパルのオーラがギランギランに迸っていた。
そもそもリンドルフが何故ホフマンに固執するのかよくわからないという面もあり、まとめ役だからと言ってしまえばそれまでだけど、悪魔に翻弄される話ではあるものの、それよりファーストキャストの4人の女性プリンシパルを見ていると、結局のところ女たちによってたかって弄ばれた男がぼろ雑巾になる話という印象。

セカンドキャストはまた印象が違いますので、感想は後日。


2015/10/24

モーリン・オハラ死去。


2015/09/27

スターダンサーズ・バレエ団『オール・チューダー・プログラム』(バレエ、公演)

新国立劇場の本島美和を目当てにチケット買ったら本島さんの出演日は26日でがっかり。とはいえ、いつまでもがっかりしていても仕方がないので、楽しんできました。
テアトロ・ジーリオ・ショウワ本日の席は1階前方。舞台幅が狭くて小さい舞台。今後の為、高い柵にさえぎられて見えづらいと評判の上の階の偵察もしてきました。私の身長(175〜180)だと2階1列でも問題なし。念のため2列以降にするといいかも。3階は1列目は×。センターブロックの一番端なら多少舞台端に柵がかかる程度で、安席であることを考えればまあ許容範囲。が2列に座っても3列に座っても状況は変わらず。
それはさておき、スターダンサーズ・バレエ団設立のきっかけになったアントニー・チューダー振り付け作品を集めた公演だそうな。もの珍しい演目。

本日のキャスト
「Continuo」
佐藤万里恵/金子沙也/角屋みづき
大野大輔/川島治/宮司知英

「リラの園」
カロライン:渡辺恭子
その愛人:今井智也
カロラインの婚約者:山本隆之
彼の過去の女:永橋あゆみ

「小さな即興詩」
窪田希菜/渡辺大地

「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ
林ゆりえ/吉瀬智弘

「葉は色あせて」よりパ・ド・ドゥ
吉田都/山本隆之

「火の柱」
姉:佐藤万里絵
ヘイガー:林ゆりえ
妹:西原友衣菜
友だち:吉瀬智弘
向かいの家から出てきた男:浅田良和

指揮:田中良和
管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ

「Continuo」に一人、アルブレヒトができそうな容姿の人がいるなと思ったら今年入ったダンサーのようです。ネットで検索すると元ジャニーズっぽいんですけど・・・ホントかな。スターダンサーズ・バレエ団にジャニーズオタクが押し寄せるようになったらそれはそれで面白いかも。いやどうだろう。
「リラの園」はメロドラマ風の作品で好みでした。背景はともかく衣装は素敵。ヒロインとその恋人がヒロインの婚約者や客の目を盗みつつ手をつないだり踊ったりするんだけど、そんな危なっかしい瞬間に手をつなぐなよとか突っ込みつつ。
「葉は色あせて」の吉田都さん。あからさまに格が違う感が。滑らかに動く腕といい表現力といい。そして見た目が若い。
「火の柱」は事前にYoutubeで70年代のアメリカン・バレエ・シアターのテレビ放映用の映像(?)を見てまして、暗い作品と思ったんですけど、生で観る分にはあまり抵抗感がありませんでした。主役の林ゆりえさんと意地悪な妹の西原さんが印象に残ったかな。吉瀬さんはチューダーあんまり似合わないのかな。前日は”向かいの〜男”を踊ってたようですけど、そちらはどうだったんだろ。うーん。
でもやっぱり本島さんが観たかったです。


2015/09/13

KERA MAP『グッドバイ』(演劇、公演)

世田谷パブリックシアターは初めて。割と近くて行きやすかったです。1階13列での観賞。こじんまりした劇場なので3階席でも十分楽しめそうと目星をつけてきました。
太宰治未完の遺作をスクリューボールコメディにしたということなので、ついつい買ってしまったチケット。買ってよかった。素晴らしかった。あんまり面白くてゲラゲラ笑ってしまった。途中『サリヴァンの旅』(41年、プレストン・スタージェス)になったりして、『サリヴァンの旅』はスクリューボールかというとちょっと微妙なところもあるんですけど、らしいと言えばらしいのか。映像作品で言うところのオープニング、クレジット的なものがあったりして、映像的なアプローチもあったのかと(DVD化されるようです)。
中村トオルの悪気がなくて自分勝手で女にだらしないダメなモテ男っぷりがゆるくて良かったです。
一方ものすごい美人でガサツで怪力で大食らいの女を演じた小池栄子が素晴らしかった。ものすごい美人とは思わないものの、迫力もあり、ガサツな様子も良かったし、ダメ男に次第に心を寄せていく過程もコミカル且ついじらしくもあり。電報食ったり女医に偽りの身分(スクリューボール的)がばれる過程とか。
女医を演じた緒川たまきが一人、時代の空気を醸し出していて昔の映画女優みたいでこれも素晴らしかった。
あんまり面白かったので追加でチケット買おうかと思ったけど我慢した。来年夏にDVDが出るようなのでそれを楽しみに待つ。惜しむらくは会場でDVDの予約してたんだけど、それも申し込まなかったこと。


2015/09/06

牧阿佐美バレヱ団『くるみ割り人形』(バレエ、公演)

9月で閉鎖のゆうぽうとホール。なので今頃『くるみ』なんですね。席は2階5列。
清瀧千晴の王子目当てで見に行って、爽やか好青年風というかご近所のお兄さん風の王子でしたが、くるみならばそれもありかと。爽快な跳躍に満足。


2015/09/05

サンクトペテルブルグ・バレエ・シアター『眠れる森の美女』(バレエ、公演)

サンクトペテルブルグ・バレエ・シアター来日公演、看板プリマのイリーナ・コレスニコヴァとゲストで観ることにして、ロヂキンの眠りを選択。ムンタギロフは新国立劇場で白鳥も眠りも観たし、ロヂキンは昨年のボリショイ来日公演で白鳥観たので。コレスニコヴァは白鳥の評判を宣伝されてるので得チケで見るべきか迷ったのですが・・・。結果としては散財しなくて良かったと。
会場について客の少なさに驚いた。光藍社のサイトにロンドンツアーのレポートがあり盛況だっただの追加公演しただの景気がよさそうなこと書いてあるけど・・・。日本はそんなに不況なのかしらんとなんだか寂しいような気がしましたが、幕が上がってそんな気持ちもどこかに吹き飛びました。

本日のキャスト
オーロラ姫:イリーナ・コレスニコヴァ
フロリムンド王子:デニス・ロヂキン

なんて奇妙な眠り。序曲でカラボスの下を訪れた王と王妃はカラボスに子供が授かるよう協力を依頼。つまり恩人のカラボスを招待し忘れた挙句、退治する話なのか。あとでプログラム読んだら子供が成人するまでカラボスが育てることが条件だったとのこと。いや、その約束も違えてるし・・・。
オーロラを刺すのは糸巻ではなくバラの棘。だからバラはご禁制。なのでローズ・アダージオはバラではない白い花を持って踊る。もはやローズ・アダージオですらないような・・・。
3幕はフィッシュダイブもなく、全体的に無難な振り付けだったような。マイムが多くて踊りを見たりない。
オーチャードホールの舞台を幅、奥行きを狭く、天井は低く使って(枠で隠して)、こじんまりした印象。この規模ならオーチャードでなくて公民館的なところに相応しい。セットも衣装もさえないな。1幕の鬘が70年代のヨーロッパの安い時代物映画みたいで酷い。4人の王子に担がれたコレスニコヴァにライトが当たらず晴々した場面なのに暗い。
小規模な群舞はそろってないだけでなく、素人目で見ても下手。最前列の人が平気で振付間違うし。スタイルも脚も美しくなかった。ロシアのバレエ団だからと言って誰もが美しいわけではないのですね。と文句ばかり言ってますが、次は何が出てくるのかという怖いもの見たさで面白くもあり。
イリーナ・コレスニコヴァはでかくてしっかりごつくって胸まであって。バレエダンサーの胸って退化するものと思ってたので驚いた。
こんなさびしい舞台で踊って少し気の毒なモッコリ王子ロヂキン。ボリショイ来日公演ですらロヂキンにはオーチャードホールが狭そうに感じたのに、今回はますます舞台が狭いのでヴァリエーションのフィニッシュが舞台端に行き過ぎて決める場所がなくなってよるべない感じに。ふんわり王子ロヂキンは跳躍が高いのが良かったです。舞台が侘しいせいか、ボリショイの時ほどオーラを感じなかったです。
お客が入らないのも仕方がないと思わせられる公演でした。


2015/08/29

横浜ベイサイド・バレエ 東京バレエ団(バレエ、公演)

横浜は象の鼻パークに設けられた野外舞台で観るバレエ。じめじめした天気で心配しましたが無事開催。やたらと寒い日なのに半袖だったので冷たい風を防ごうと肩にタオルまいて観てました。席は前方の端っこ。S席なのに端っこで見切れが酷いなあ。しかも前方はせっかくの野外バレエなのに景色が見えない。空だけ。横浜の海を往く船を背景にボレロとか見たかった。
演目は3つ。

「タムタム」
ソロ:岸本秀雄

「ドン・キホーテ」
キトリ:上野水香
バジル:木村和夫

「ボレロ」
メロディ:柄本弾

岸本秀雄祭りだった。「タムタム」ソロ、「ドン・キホーテ」マタドール、「ボレロ」前に居るリズムとひときわ目を引きました。昨年夏の祝祭ガラのときも目立ってたので、これはちょっと全幕主役観たい感じ。
と言いつつ東京バレエ団の「ドン・キホーテ」はあんまり好きではなくて、やっぱり昨年のゲストの回と似たり寄ったりの印象。垢抜けない。ここ全般的に垢抜けないですよね。上野さんは普通のそこらの姉ちゃんが踊ってるような雰囲気。木村さんはオジサン。ガマーシュじゃなくてもこんな中年男にうちの娘は嫁にやれないよと思ってしまいそうです。
「ボレロ」で霧雨が降りだして大丈夫かなと思ったんですが無事終わりました。柄本さんのメロディデビューだそうです。すいません、前で踊る岸本さんばっかり見てました。柄本さん体格は立派だし二枚目だしでいいんですけど、もうちょっとしなやかさが欲しいです。霧雨とはいえ円卓濡れてたら踊り辛いだろうけど。


2015/08/19

横浜バレエフェスティバル(バレエ、公演)

2015/10/12更新
会社帰りに横浜へ。時間的に焦るので安いチケットで済ませて、3部構成でフレッシャーズと題した1部は観なくてもいいか(酷い)とは思いつつ、時間に間に合いましたけど。
私のお目当ては新国立劇場バレエ団の米沢唯、奥村康祐、八幡顕光、小野絢子。他はあまり興味がないのでコンテの時は眠かったな(酷い)。
コンテの人たちは踊り終わって素のままでレベランスが照れくさそう。一方クラシックの人たちはレベランスまで演技の延長なのか堂々としてるのが印象に残った。


2015/08/09

世界バレエフェスティバル Bプロ(バレエ、公演)

2015/10/12更新
2か月前の感想になりますので、手短に。演目やキャストはネットに転がってると思いますので、書きませんが、この日はマルセロ・ゴメスがソロで踊ってラドメイカーも椿姫を踊った日でした。
席は節約して3階L側。C席。

『悲しみのエチュード』を踊ったゴメス、悲しみ?というよりはコミカルな面がチラホラ。『ライモンダ』のコルスンツェフが一時期のリチャード・ギアみたい。『椿姫』マリア・アイシュバルトとマライン・ラドメイカーが素晴らしかった。大人の女のアイシュバルトと純朴青年というよりは精錬されたエリートみたいなラドメイカー。コンパスの針のようなラドメイカーの脚。去年の東京バレエ団『くるみ割り人形』ゲストを観なかったのが悔やまれます。『こうもり』マニュエル・ルグリのウルリックも洗練された好色紳士で良かったです。『ドン・キホーテ』マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフは華やか賑やか。去年のボリショイ来日公演の『ドン・キ』はグランフェッテなしだったので、ここで観れて良かったなと。二人の濃厚な芝居、サービス精神が楽しかった。カーテンコールでなぜかこちらの方角と高さに向かって手を振りまくるラントラートフ。誰か知り合いでもいたんですかね。


2015/07/31

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI2015
足洗学園音楽大学(バレエ、オーケストラ、公演)

2015/10/12更新
足洗学園音楽大学のオーケストラとバレエコースの生徒の発表会的なコンサート。でもフェスタ サマーミューザの一環なので侮れない。メインのダンサーは谷桃子バレエ団『くるみ割り人形』、東京シティ・バレエ団『白鳥の湖』、牧阿佐美バレエ団『眠れる森の美女』が出演。3つのバレエ団を観れてチケット1000円。オーケストラの前に踊る場所があって狭くて踊りづらそうだったかな。東京シティは志賀育恵さんがオデット。ベテランの貫禄。オケもなかなか良かった。


2015/07/26

グラン・ガラ(バレエ、公演)2015/10/12更新
横須賀芸術劇場は初めて行きましたが、遠い、辺鄙、寂れた場所で駅を降りて本当にここに劇場があるのかと狼狽えてしまった。寂れたショッピングセンター(?)を上っていくと劇場が入っていて、中は立派で馬蹄形の5階まであるホール。そこにお客さんが全然入ってなくて1階は中ほどまで、それも脇の方はガラガラで、2回は数人いたかな程度の寂しい公演。
『スパルタカス』と『愛の伝説』を踊ったボリショイのマリア・アラシュが良かったです。相手役のボルチコフのサポートが調子悪そうでひやひやしてしまいましたが。


2015/07/19

新国立劇場 バレエアステラス2015(バレエ、公演)

副題を〜海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて〜と言いつつ国内バレエ団のダンサーも出演するバレエアステラスを見てきました。去年いけなくて悔しかったので。

『シンフォニエッタ』
振付:牧阿佐美
音楽:C・グノー
出演:新国立劇場バレエ研修所第11・12期研修生

『ラ・シルフィード』
振付:A・ブルノンヴィル
音楽:H・レーヴェンショルド
出演:神山榛名/塚元士郎(貞松・浜田バレエ団)

『グラン・パ・クラシック』
振付:V・グゾフスキー
音楽:F・オーベール
出演:フォガティみこ/ノア・ロング

『白鳥の湖』第2幕アダージョ
振付:M・プティパ/L・イワーノフ
音楽P・I・チャイコフスキー
出演:奥野凛/ロベルト・エケナ(ブカレスト国立歌劇場バレエ団)

『幻想〜白鳥の湖のように』クレアろアレクサンダーのパ・ド・ドゥ
振付:J・ノイマイヤー
音楽P・I・チャイコフスキー
出演:河野舞衣/ジェイムズ・リトル(バイエルン国立歌劇場ミュンヘンバレエ団)

『ドン・キホーテ』第3幕グラン・パ・ド・ドゥ
振付:M・プティパ/A・コルスキー
音楽:L・ミンクス
出演:木村優里/井澤駿(新国立劇場バレエ団)

『シンデレラ』グラン・パ・ド・ドゥ
振付:鈴木稔
音楽:S・プロコフィエフ
出演:林ゆりえ(スターダンサーズ・バレエ団)/木下嘉人(新国立劇場バレエ団)

『パリの炎』パ・ド・ドゥ
振付:V・ワイノーネン
音楽:B・アサフィエフ
出演:多久田さやか(ロシア国立バレエモスクワ)/清瀧千晴(牧阿佐美バレエ団)

『海賊』奴隷のパ・ド・ドゥ
振付:M・プティパ
音楽:P・オルデンブルク公爵
出演:日世菜/吉田周平(ブカレスト国立歌劇場バレエ団)

『海賊』グラン・パ・ド・ドゥ
原振付:M・プティパ/振付:E・アリエフ
音楽:R・ドリゴ
出演:齊藤耀/三木雄馬(谷桃子バレエ団)

『アルルの女』より抜粋
振付:R・プティ
音楽:G・ビゼー
出演:菅野茉里奈/ウェイ・ワン(ベルリン国立バレエ)

フィナーレ『バレエの情景』Op.52より第8曲ポロネーズ
音楽:A・グラズノフ
出演者全員

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
ガラは演目打つだけで大変だ。なので感想は簡素に。
まるで新国立劇場バレエ団新人お披露目会のようだったよ。『ドン・キホーテ』木村/井澤組が持ってったよ。表現があっさりの井澤さんに対し、外連味たっぷりの木村さん。手首の表現でスペイン娘を気取る。グランフェッテは前半に4回転が一回、他は3回転とシングルで回って、後半はシングルのみ。フィニッシュ地点は下手(しもて)に流れたけど。好みのダンサーかはまだわからないけど、長身でスタイルも良くてこりゃ主役は既定路線だ。くるみで菅野さんと踊るけど、身長の面で合うのが主役級ダンサーだと井澤さんくらいしかいない気もする。女性主役群雄割拠の時代到来の火ぶたが・・・。来年5月の『ドン・キホーテ』は小野/米沢の他は奥田花純さんがキトリを踊るといいなと思ってるんだけど、5回しか公演数がなくてはどうなんだ・・・。
井澤さんは凄技も決めてたけどスペインぽさがなかった。薄味。バジル似合わない。ファースト・アーティストで入団の木下さんは『シンデレラ』の王子役。顔は個性的だけど踊りはノーブルでスタイルも良いです。フィナーレの後、カーテンコールで一列に並ぶので男性ダンサー足の長さコンテストを(勝手に)したら外国人もいるのに井澤さん断トツ。と思ったけど、実は後ろにいる研修生の男二人が長身で一列に並んでたらどうだったかな。彼らが順調に新国立劇場バレエ団に入団したら男性ダンサーの長身化が進む良い傾向になりそう。12期生はあからさまにイケメンだしな。男性主役も群雄割拠の時代がいずれ来るかもね。

他でよかったのは『パリの炎』多久田/清瀧組。この演目を踊るからにはテクニック自慢ですよねー。多久田さん余裕綽々。小気味良いフェッテ。自信満々でレベランス。ロシアって国立バレエ団いくつあるの?謎。清瀧さんは清々しく跳躍高い。本日一番の高さ。回転は2度ぐらついたけど不得意にも見えない感じ。主役で踊ってるの観たいです。
『海賊』日さんも良かったです。もすこし外連味が欲しかったかな。衣装がちょっと質素でした?フェッテはダブルの連続技。
『グラン・パ〜』のノア・ロング、『幻想〜』河野さんも好みな感じ。フォガティみこさんは華やかだったけど、木村さんと同じくまだ海のものとも山の物ともつかない感じ。
酸いも甘いも知り尽くしたスターダンサーみたいのも(居るならば)出演すると良いですね。


2015/07/18

新国立劇場オペラ研修所オペラ試演会

新国立劇場中劇場で行われたオペラ研修所の試演会に行ってきました。

『ドン・パスクワーレ』抜粋上演
作曲:G・ドニゼッティ
指揮:河原忠之
ピアノ:岩渕慶子/木下志寿子
ドン・パクスワーレ:松中哲平
マラテスタ:小林啓倫
エルネスト:伊藤達人
ノリーナ:種谷典子

この演目、お話が受け入れられない感じ。ノリーナがドン・パスクワーレの頬をたたいて「やりすぎかしら」と歌う場面。わかってんじゃねえか、やりすぎだよ。と、演目自体の好みは置いといて、歌手はそれぞれ良かったです。が、不思議とこの組み合わせは重唱になると合わない感じに素人耳には聞こえたような。
ドン・パクスワーレの松中さんの演技は楽しかったです。
セットは去年の試演会『秘密の結婚』の一部が使われていました。回転する舞台。

『こうもり』抜粋上演
作曲:J・シュトラウス
指揮:河原忠之
ピアノ:岩渕慶子/木下志寿子
アイゼンシュタイン:岸浪愛学
ロザリンデ:飯塚茉莉子
フランク:松中哲平
オルロフスキー公爵:高橋紫乃
アルフレード:伊藤達人
ファルケ:小林啓倫
アデーレ:竹村真実
イーダ:宮地江奈

今年はなんだか『こうもり』ばかり見ている感じ。思い切りはしょらなくちゃいけないわけで、冒頭はちょっとせっかち且つわかり辛い。嘆くふりして浮き浮きする歌がはしょられてて残念。歌手陣はドイツ語の台詞で演技もして難しい演目とは思うんですが、やるなあ。歌も良かったけどコミカルな演技が面白かった。客席けっこう受けていた。岸浪さん、伊藤さん、高橋さんの演技が好み。竹村さんが程よい品のなさで小間使いのアデーレを歌って演じて良かったです。岸浪さんの歌声は調子っぱずれというのではないとは思うんだけど、なんなのかねえ、個性なのかね。この回は歌手陣が『ドン・パスクワーレ』と被ってるのに重唱も良かったです。謎。ちょこっと踊りともいえないような踊りもありました。パンフレットにはダンス指導に西川貴子さんの名が。
セットは『ドン・パスクワーレ』と一部使いまわし。


2015/6/28

新国立劇場『東海道四谷怪談』(演劇、公演)


2015/06/13

新国立劇場『白鳥の湖』(バレエ、公演)

3日目マチネ、ソワレの梯子(?)をしました。我ながら呆れる。でも他にもそういう人を見かけたしいいか。ただやっぱり4回見るのは多い気がする。
まずはマチネ。今日もテレビ放映用のカメラ収録あり。席は1階上手側10列前後。

本日のキャスト
オデット/オディール:米沢唯
ジークフリード王子:ワディム・ムンタギロフ
ロートバルト:貝川鐵夫
王妃:楠本郁子
道化:八幡顕光
家庭教師:内藤博
王子の友人(パ・ド・トロワ):柴山沙帆、細田千晶、池田武志
小さい4羽の白鳥:奥田花純、柴山沙帆、五月女遥、大和雅美
大きい4羽の白鳥:寺田亜沙子、細田千晶、堀口純、丸尾孝子
スペインの踊り:本島美和、堀口純、井澤駿、林田翔平
ナポリの踊り:奥田花純、五月女遥、原健太
ルースカヤ:木村優里
ハンガリーの踊り:大和雅美、マイレン・トレウバエフ
2羽の白鳥:本島美和、堀口純
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
今日はオーケストラがだいぶ持ち直していた。金管は1幕パ・ド・トロワのリズムの悪さが気になったけど、初日と2日目のファンファーレのへっぽこぶりは改善された。
パ・ド・トロワ池田さんは初日より優雅さが出たかなと思ったけど、最後に力んでしまったのかピルエットが2回転と少なくて残念。柴山さんは温かみのある柔和さが魅力。本島さんの2羽の白鳥は今回も素晴らしかった。堀口さんのソロもキレイ。
米沢さんは今日も素晴らしい。白鳥は初日より何故か腕が長く見え、ますます美しい。表現力がさらに進化。黒鳥のグランフェッテはトリプルは2回入ったのみ。あとはシングルとダブルで回った。ヴァリエーションでは4回転がやっぱりあった。いとも簡単という様子が素晴らしい。
4幕、許しを請うムンタギロフ王子、許しきれずに悩みながら逃げる米沢オデット、そこへロートバルトが現れ思わず王子をかばう米沢オデット。そのときロートバルトを恐れるあまりムンタギロフ王子は後ろを向いた(えっ)。身を挺して王子を守るオデットの愛に己の情けなさを恥じたムンタギロフ王子は奮い立ち、オデットに再び愛を誓いロートバルトに向かっていく。という演技をそれぞれしていたようです。この牧阿佐美版は4幕が短くていつオデットが王子を許したんだか良くわからない、ロートバルトが勝手に池に入っておぼれていくように見えるという欠点を持っているのですが、今回の二人の演技でだいぶ欠点が解消されていたように思えます。
テレビ放送は10日と13日マチネのどちらを放送するんでしょうね。オーケストラで選べば13日。黒鳥のグランフェッテで選べばより多くトリプルが入って音にも完璧に乗った10日。ムンタギロフなら10日、池田さんも10日。柴山さんの投げた花の着地位置、八幡さんの投げた花の着地位置なら10日。まあ私はBS見れませんけど。いやそもそもテレビ自体がないんだった。

2015年6月29日(日)0時30分からNHK BSプレミアムで10日か13日の公演を放送予定だそうです。いいなー。

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ソワレまでの時間つぶしに新宿に戻って買い物した後、とんぼ返りで初台へ・・・。駅でムンタギロフとすれ違ったー。私服ムンタギロフー。わー、いいもの見た。ソワレ見ないで帰っちゃうんですね。

本日のキャスト
オデット/オディール:小野絢子
ジークフリード王子:福岡雄大
ロートバルト:輪島拓也
王妃:楠本郁子
道化:福田圭吾
家庭教師:内藤博
王子の友人(パ・ド・トロワ):奥田花純、飯野萌子、井澤駿
小さい4羽の白鳥:奥田花純、柴山沙帆、五月女遥、大和雅美
大きい4羽の白鳥:寺田亜沙子、細田千晶、堀口純、丸尾孝子
スペインの踊り:寺田亜沙子、益田裕子、小柴富久修、池田武志
ナポリの踊り:柴山沙帆、広瀬碧、奥村康祐
ルースカヤ:本島美和
ハンガリーの踊り:丸尾孝子、貝川鐵夫
2羽の白鳥:寺田亜沙子、細田千晶
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

席は3階B席真ん中辺の舞台側で前に頭がないから見やすいよ。ちょっと遠かったけど、上から見るコールドの美しさに感動した。陽気な1幕のワルツの群舞、悲しげな美をたたえる白鳥たち、4幕ではスモークが流れて行く様子も見えて良い。やはり1度は上から見たいです。
小野さん黒鳥のグランフェッテは最後ふらついたけど、本日も素晴らしい。特に白鳥が美しい。1幕の最後、ロートバルトが現れると体をキュッとそらして魔力に逆らえない感じを出してました(2日目もそうしてた)。
福岡王子はヴァリエーションは今日のほうが良かったかな。上から、且つ遠くから見たんで感じが変わった可能性もあり。3幕はオディールに対してずっと釈然としない様子の演技。福岡王子、痩せて脚もスラリと美しくなってました。福岡さんのサポートが断然上達している。サポート付ピルエットで小野さんが10回転くらいして驚愕した。パ・ド・ドゥでもオディールが王子の手を握ったまま後ろに跳ねるとこで、小野さんの胴体もって持ち上げてるし。
輪島ロートバルトがやっぱりかっこいいな。いつも良い役踊ってほしい。昨年見た米沢/菅野の回のロートバルトが輪島さんだったですよ。あのときは王妃が湯川麻美子さんで良かったんだけど・・・。そして道化が福田さんだった。今回も福田道化は王子のクラスメイト的な親しさだった。根がひょうきんという感じで、道化の奇抜さはあんまりない。本島ルースカヤは場を、いや劇場内を制圧していた。あちこちの場面でわりと小声で話す子供とか、飴を剥く音とか、咳とか聞こえたんだけど、この時ばかりはオーケストラとトゥの音しか聞こえなかった。
本日もマチネ、ソワレとも良い舞台だった。国内最高峰のバレエの舞台。問題はお客さんのマナーかね。

新国立劇場『白鳥の湖』特設サイト


2015/06/11

新国立劇場『白鳥の湖』(バレエ、公演)

2日目、小野/福岡ゴールデンペア(?)の回に仕事を休んで行ってきました。有給休暇がいっぱい残ってるので、こういうときに使っても良いのだ。この回は平日マチネなうえに学校団体が入るということで、敬遠した人も多いのか会員先行とはいえ1階前方センター席が取れた。一般的には15列目くらいが良い席とされているらしいけど、前で見たい派なので小野/福岡の回でこんな席が取れるなんて初めてだよ。一般客は1階センター7列目までと下手側3列目までしかいない。のこりは全部学校団体で埋まっている状態。学校団体は始まるまでざわついていたし、幕が開いてどよめいたりもしたけどそれを最後に大人しく観賞していた。拍手は上演中は少ないね。カーテンコールで盛大な拍手。女子高生(?)が上手側からブラボーを飛ばしていた。

本日のキャスト
オデット/オディール:小野絢子
ジークフリード王子:福岡雄大
ロートバルト:輪島拓也
王妃:楠本郁子
道化:福田圭吾
家庭教師:内藤博
王子の友人(パ・ド・トロワ):奥田花純、飯野萌子、井澤駿
小さい4羽の白鳥:奥田花純、柴山沙帆、五月女遥、大和雅美
大きい4羽の白鳥:寺田亜沙子、細田千晶、堀口純、丸尾孝子
スペインの踊り:寺田亜沙子、益田裕子、小柴富久修、池田武志
ナポリの踊り:柴山沙帆、広瀬碧、奥村康祐
ルースカヤ:本島美和
ハンガリーの踊り:丸尾孝子、貝川鐵夫
2羽の白鳥:寺田亜沙子、細田千晶
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
1階センターいい席ですね!こんないい席で素晴らしい舞台を観れて感動した。縦に並んだ白鳥コールドの揃いっぷり、そして美しさと迫力。
昨日より細部まで練れた印象。やっぱり上演の度に良くなっていくんだろうな。でもオーケストラは本日も酷い。金管がどうしようもない。
1幕、本日マイレンが上手側で口説いていたのは堀口さん。昨日よりちょっと情熱的に口説き、口説かれていて面白かった。パ・ド・トロワは井澤さんが王子にしか見えない。ごり押し王子と勝手に呼んでいるけど、実力を伴ったごり押し。優雅に踊る。道化に惚れられる飯野さんは今回も来季主役決定組と同じ役。しかし奥田さんが際立つ。
輪島ロートバルトが猛禽類の俊敏且つ獰猛な動きでかっこいい。3幕スペイン池田さんがスペインらしい外連味で魅せる。メイクも今日の方がかっこいい。スペインはベルベットのタイツがお洒落。ナポリ奥村さんがかわいい。ここでも柴山さんが良い。マズルカ先頭で小口さんと踊ってるのは若生さんか?二枚目小口さんは無表情で踊るものの腕やら首の動きやら色々アピールがあって面白い。もう少し良い役を希望。
ルースカヤ本島さんは昨日の様子が不思議だったので今日も注目していたけど、格が違った。圧倒的な貫禄。そして表現力。酸いも甘いも噛み分けた踊り。メイクは昨日よりはキレイだった。初日といい本日といい、本島さんの踊りはなんだか今までと違う。なにかしらの覚悟でも出来たような強度。不思議。
小野さんはそもそも薄幸そうでオデットに良く似合う。本当にこの人はプリマの佇まいですね。オディールの方も思ったよりは悪女を健闘。小野さんの演技力が上がっている。グランフェッテは前半シングルとダブルを織り交ぜて、後半はシングルのみ。小野さんと福岡さんはさすがに息があっていた。
福岡王子はすでに威厳が漂っている。演技が良い。ノーブルさを醸し出していたけれど、その為か踊りは抑え気味。ところどころ技を入れてくるけれど、3幕のヴァリエーションはもっとテンションあげて欲しかった印象。でもそれは福岡比(?)なので、やっぱり素晴らしかったけど。
ロートバルトが湖に沈み朝日に気が付いた福岡王子。それを受けて小野オデットは自分が人間にもどったことに気が付いた。幕。充実の舞台でした。

新国立劇場『白鳥の湖』特設サイト


2015/06/10

新国立劇場『白鳥の湖』(バレエ、公演)

今週の東京近辺はバレエ激戦区です。
新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』10日、11日、13日、14日
東京バレエ団『ラ・バヤデール』11日、12日、13日
Kバレエカンパニー『海賊』13日、14日
牧阿佐美バレヱ団『リーズの結婚』13日、14日

私は案の定、新国立劇場に通います。週がずれてれば牧の『リーズの結婚』も見てみたかったけど。
新国立劇場2014/2015シーズンラストを飾る『白鳥の湖』初日。仕事帰りに初台へ。今日は平日ソワレなのにけっこう混雑していて盛況でした(アカデミックプランが出てたみたいだけど)。テレビ放映のカメラ収録日で、1階にカメラが3台、2階下手バルコニーに1台。どうしても期待値が上がる日ですね。本日の席は1階上手側前方。

本日のキャスト
オデット/オディール:米沢唯
ジークフリード王子:ワディム・ムンタギロフ
ロートバルト:貝川鐵夫
王妃:楠本郁子
道化:八幡顕光
家庭教師:内藤博
王子の友人(パ・ド・トロワ):柴山沙帆、細田千晶、池田武志
小さい4羽の白鳥:奥田花純、柴山沙帆、五月女遥、大和雅美
大きい4羽の白鳥:寺田亜沙子、細田千晶、堀口純、丸尾孝子
スペインの踊り:本島美和、堀口純、井澤駿、林田翔平
ナポリの踊り:奥田花純、五月女遥、原健太
ルースカヤ:木村優里
ハンガリーの踊り:大和雅美、マイレン・トレウバエフ
2羽の白鳥:本島美和、堀口純
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
昨年2月の新国立劇場で米沢唯さん主役の『白鳥の湖』を見てバレエ観賞通いを始めたので、本日の公演はものすごく楽しみでした。また米沢さんの白鳥が見られる!しかも王子は王子らしいムンタギロフ。期待しないはずがありません。
全体的には初日なのでこまごましたところでせわしない印象はあったかも。でも主役、主要ダンサー、コールドに至るまで踊りは良かった。悪かったのは東京フィルハーモニーの演奏。これテレビで放送されるときに困るんじゃないかな。特に金管が酷かった。リズムは悪いし揺れるし割れるし。
道化の八幡さん、跳躍も高く安定感もあり。ちょっと可愛い道化ぶりが素敵。パ・ド・トロワは道化に口説かれるのが柴山さん。ここ数公演ばかり目立たなかった柴山さんですが、今回は本来の持ち味が感じられました。池田さんはムンタギロフに比べちゃうと安定感と優美さに欠けてしまいますが、スタイルでは引けを取らないし、跳躍高いし、もういつ主役踊ってもいい感じ。パーッと目を引く鮮やかな踊りのテクニック。今回いつもとメイクの感じが違くてオペラグラスで覗くとまだ若いのにうんと老けて見えたのは改善してほしい。1幕ワルツはやはりマイレン・トレウバエフの踊りが際立ってよい。上手側で女を口説く演技も面白かったけど、相手が誰だったのか。3幕はスペイン本島さん、ナポリ奥田さん、五月女さん、ハンガリー大和さん、マイレンと万全の態勢。マズルカは先頭が小口さん、続いて清水さん。ルースカヤは新国立劇場研修所上がりの来シーズン入団予定の新人がファーストキャストに抜擢。ここのルースカヤは主役級ダンサーの役ということになっていたはずだけど、すでに主役候補なのでしょうか。若いルースカヤってもの不思議。貝川ロートバルトは身長が高いのでムンタギロフとの対峙で見栄えがする。
スペインと4幕2羽の白鳥の本島さんは際立つ存在感。特に2羽の白鳥は不思議な佇まい。自立した白鳥というか肝が据わってるというか・・・。オペラグラスで覗いたらメイクが怖かったけど、踊りは迫力を伴って美しかった。
ムンタギロフはさすがにノーブルな王子だった。憂う王子も悪くないけど3幕は本当に楽しそう。米沢さんとの息の合ったパ・ド・ドゥで盛大な拍手を受け、意気揚々と踊るヴァリエーション。高い跳躍、柔らかい着地で優雅。続く黒鳥のヴァリエーション、王子回転、黒鳥のグランフェッテ、王子回転とテンションが上がり続ける3幕。ムンタギロフと米沢さんの組み合わせは凄いな。
米沢さんは冒頭の変身場面から米沢節。2幕オデットは野生動物の繊細さ、美しさ。そして姫の気品。なにより雄弁なあまりに柔らかく滑らかな腕の羽ばたきと、脚の表現力。王子との出会いの追っかけっこはドラマティック。3幕オディールは挑む眼差しと誘惑する流し目と。そして強靭なテクニックに裏付けされた表現力。ムンタギロフと相性が良いので、パ・ド・ドゥはもちろん素敵だったけど、余裕綽々のヴァリエーションではピルエット4回転もあったかな。グランフェッテは前半は1・1・3を繰り返し後半はシングルにダブルを入れて音楽に合わせてよどみない回転が圧巻でした。それでもまだ余裕を感じる。それでもなお、白鳥の時の腕の柔らかな動きが素晴らしかった。

新国立劇場『白鳥の湖』特設サイト


2015/05/31

Kバレエカンパニー『海賊』(バレエ、公演)

Kバレエカンパニー『海賊』二日目。ほぼ満員でした。昨日のマチネはあんなに空いてたのにな。今日は映画館上映用なのかな、撮影が入っていました。
オーチャードホール本日の席は3階L/Rの前方。

本日のキャスト
メドーラ:中村祥子
コンラッド:スチュアート・キャシディ
アリ:池本祥真
グルナーラ:浅川紫織
ランケデム:伊坂文月
ビルバント:杉野慧
サイード パシャ:ニコライ・ヴィユウジャーニン
指揮:井田勝大
管弦楽:シアターオーケストラトーキョー

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
2幕に入って昨日と同じタイミングで眠くなる。2幕初めの曲が眠気を呼んでしまうんだわ。アリのヴァリエーションでいったん眠気が止まりメドーラのグランフェッテがあったり、お話の展開もやっと面白みを帯び起きてられたと思ったら2場に入ってまた眠くなる。あんまり好きな演目ではないかも。今日はチャンバラが見栄えがしたのは良かった。全体的には昨日マチネより面白かったような。
グルナーラ浅川さんの登場で普通に拍手が起こる。昨日はパラパラだったけど。主役ではないせいか、セーブして踊っていたように見受けられた。もしくは悲しい場面だったので控えめだったのかも。
ハンガリー国立バレエ団プリンシパルの中村さんは、いかにも外国人受けしそうな長身アスリートみたいなダンサーだった。腹筋が凄い(お腹が空いてる衣装)。腹直筋はもちろんのこと、腹斜筋までぼこぼこと。あの筋肉が強靭なテクニックを生み出すんだ。グランフェッテは前半はシングルにダブルを入れて、後半はなんとダブルの連続技。前半ならともかく後半がダブル連続技なんてすげーと思ったらフィニッシュはふらついてしまって残念。しかしグルナーラにしてもメドーラにしても踊りの見せ場はあっても『海賊』の女たちはつまんない女です。よよよっとしてるだけで、演技的に見せ場がないし。
スチュアート・キャシディの主役見たさでとったチケット。存在感はあったけど、ちょっと重そうだったのは否めない。一方アリの池本さんは飛ぶは跳ねるはで爽快。跳躍高くて素晴らしい。こちらも腹筋が。でも色気がまったくない。爽やかと言えば聞こえがいいけど、アリって色気がある役なんじゃないかなと思う。アリもなんかよくわかんない役ですね。
Kバレエ公式サイトに中村祥子さんがゲストプリンシパルとして契約云々出てますね。ゲストなのに本拠地がKバレエとか。謎。熊川氏も故障中のようだし歳も歳だし、集客力のある人を入れたいとこなのかもと想像。次に熊川氏の踊る公演があったら行っとこう。


2015/05/30

Kバレエカンパニー『海賊』(バレエ、公演)

Kバレエカンパニー15周年最後を飾る『海賊』初日に行ってきました。昨年10月の『カルメン』以降足が遠のいてましたが、『海賊』は男性的な踊りが面白そうかなと思って2日目のチケットを買ったんだけど、その日は準主役級の人たちが好みでないので、主役の人が好みでないけど準主役で見てみたい初日マチネのチケットも買ってしまったんだわ。
オーチャードホール本日の席は3階センター後方。ここは最安貧乏席なのに海外バレエ団来日公演の貧乏席の値段を越えるくらいで・・・。テレビ局絡みは強気ですね。でも3階L/R席はガラガラでした。ソワレの方に人気が集中しちゃったんでしょうか。

本日のキャスト
メドーラ:白石あゆ美
コンラッド:宮尾俊太郎
アリ:福田昂平
グルナーラ:浅野真由香
ランケデム:益子倭
ビルバント:兼城将
サイード パシャ:ニコライ・ヴィユウジャーニン
指揮:井田勝大
管弦楽:シアターオーケストラトーキョー

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
観るのは全く初めての『海賊』。海賊映画好きとしては血が騒ぐ・・・。どこの国の設定かよくわからない海賊がギリシャの海岸に難破してギリシャ娘と恋に落ちるがアラビアンな奴隷商人にさらわれたギリシャ娘を助けるお話?まあちょっと、海賊の割に陸に居すぎですがバレエですもんね。仕方がない。音楽は『ジゼル』のアダンなんですねー。
セットは見栄えがしt良いです。海賊船がちんまり小ぶりで小舟と言った印象ですが、それは仕方がないか。ちゃんと動くし。
コンラッドは元々あんまり踊らない役なんですよね?なのであんまり面白みのない役なのかもしれない。本日のコンラッド役の人は身長は高いは顔は二枚目だはで恵まれた容姿をしてるんだけど、存在感もないし、踊りものたくたしてるし興味のないダンサーなんでそんな役でも構いませんが、もっと踊れる人だと不満になっちゃいそう。
一方アリはDVDにもなってる以前の公演では熊川さんも踊ってるんですよね?てことは準主役級と思ったアリは主役級か。コンラッド役のダンサーとアリ役のダンサーで世代交代の波があるのかな。髭とメイクで元の顔がわからないアリの福田さんは踊りはちょっとセーブしてる印象だったんですが、2幕の有名なヴァリエーションで急に気合が入って様子が一変。もう少しジャジャンっという決めと迫力と腰のシナがあると良いかなと思いつつ、爽やかで色気もあり好印象。髭とメイクで顔は濃かったけど。
最初に出てきたグルナーラを女性主役と思って拍手がパラパラ起こる。初めて観る人にはグルナーラとメドーラが判別しにくい。メドーラは本日プリンシパルへの昇格が発表された白石さん。洞窟で踊るとこは綺麗だった。でもあんまり印象にない。『海賊』の女性は添え物なんだ。
悪役のランケデムとビルバントもなんだか爽やか(でもチャライ)。それに伴って公演自体が薄味。3階席で見たので、舞台も遠いし薄味に感じた可能性はあり。そしてここの3階席の客って拍手あんまりしないんですね。激しい振りの時だけ拍手する感じ。周りが熱心でないとこちらも冷めてしまう。2幕で眠くなってしまったし。
多少物足りない舞台だったので、明日もう一回見るのが面倒です。キャストが違うのでもっと楽しめるかも、と期待したほうが良いですね。席ももうちょっと近いですし。
カーテンコール最後の幕が開くと白シャツにグレーパンツの後ろ姿の男が舞台に立っている。本日一番観客が沸いたのはカーテンコールでの熊川氏の登場でした。


2015/05/24

新国立劇場『ばらの騎士』(オペラ、公演)

新国立劇場でリヒャルト・シュトラウスのオペラ『ばらの騎士』初日を観てきました。ずいぶんと賑わっていたような。本日の席は4階1列目のD席。1列目といってもR側の頭が前に並んでるのでちょっと舞台に前の人たちの頭がかかるけど、天井桟敷だから許容範囲。4列目では見づらくなる字幕も1列目だとそんなに不便ではない。

本日のキャスト
元帥夫人:アンネ・シュヴァーネヴィルムス
オックス男爵:ユルゲン・リン
オクタヴィアン:ステファニー・アタナソフ
ファーニナル:クレメンス・ウンターライナー
ゾフィー:アンケ・ブリーゲル
マリアンネ:田中三佐代
ヴァルツァッキ:高橋淳
指揮シュテファン・ショルテス
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

17歳の愛人を持つ元帥夫人って・・・と面食らう。昔の上流階級なんてそんなんなのか。1幕は甘ったるい。2幕はオックス男爵が下品で粗野で仰々しくてちょっとうんざり。女性蔑視丸出しにイライラしたのかもしれない。もっともそんな男爵をやり込めることに面白さがあるわけで、3幕ですっきり。オクタヴィアンがズボン役というのもそんな理由があるのかもしれない。なんにしてもちょっと耽美な1970年代少女漫画風のオペラだと思った。19世紀の時代設定から20世紀初頭(プログラムによると1912年)に設定を移したというプロダクション。演出家はジョナサン・ミラーですが、昨年再演した『アラベッラ』も演出家が違うのに1930年代に設定を移してるんですっけ?謎。客席に対して室内セットが斜めになっていて壁を挟んで廊下がある。1幕、2幕は廊下が右側にあり、わたしはR側の席にいたので、廊下の奥まで見えたけど、3幕は廊下が左側になったので手前くらいしか見えなかった。セットは品よく華麗。1幕終盤には窓に雨粒が当たっていく様子が良い。そこに佇む老いを予感する元帥夫人が美しい。
タイトルロールはオクタヴィアンだけど主役は元帥夫人なのかな。2幕には出番のない元帥夫人が要のオペラ。夫のいぬ間に若い愛人と自宅の寝室で逢引する女だけど、時の移ろいを無情に思いつつ、物事に執着せずにその時々の幸せをつかもうという達観のある女。アンネ・シュヴァーネヴィルムスは元帥夫人にふさわしい佇まい。品があって威厳があって。胸を押さえながら歌うことが多々あったようだけど、声が出づらかったのか。あんまりそんな感じもしなくて良かったけど。
オックス男爵のユルゲン・リンは快演。下品で粗野でコミカルで。いつのまにか当初の予定から変わっていたオクタヴィアンは少年風情(少年役ですし)。女装のときは動作を男っぽくしてるのが楽しい。これも出演者の変更があったゾフィーは歌は悪くないと思うんだけど、佇まいに品がない。新興貴族の役だからそれでいいのかもしれないけど、あんまり好みではなかった。
演奏も歌唱もそれぞれ独立してる分には良かったけれど、合わさると幾分ぎこちなく聞こえたような。初日だからかもしれない。でも去年『アラベッラ』を聞いた時もそんな感じを受けたような気もするのでシュトラウスに対する好みの問題かもね。上演時間は4時間(25分休憩2回含む)。4時間超えるとちょっと初心者には辛いです。

新国立劇場オペラ公演は次の『沈黙』には行かないので、今シーズンはこれが最後の観賞。来シーズンの観賞予定は少なめに『トスカ』『魔笛』『ローエングリン』。でも『トスカ』もやめようかな。『ローエングリン』は上演時間長がすぎて初心者にはきつそうでこれも悩みどころ。そうするとオール日本人キャストの『魔笛』のみになっちゃってそれはそれで寂しいような。新国立劇場オペラ研修所公演にはいくつもりです。


2015/05/17

『黒蜥蜴』(演劇、公演)

一度見たいと思っていた三輪明宏の『黒蜥蜴』。新国立劇場中劇場での公演は日程がうまく合わなくて、KAAT神奈川芸術劇場で観ることにしました。
本日の席は3階前方。アナウンスがないせいか3階1列の人たちが前のめりになりまくってましたが、段差が高いせいでそれほど邪魔にならず。それより不愉快なのは、隣の席の着物のおばさんが上演中に扇子で扇ぐは飲食禁止にもかかわらず上演中に水筒あけて飲むはモグモグシャリシャリ食べてるは。着物を着るんなら立ち居振る舞いも良くしてください。

本日のキャスト
緑川夫人実は黒蜥蜴:美輪明宏
明智小五郎:木村彰吾
雨宮潤一:中島歩
岩瀬早苗:團遥香
老家政婦ひな実は青い亀:白川和子
岩瀬庄兵衛:原金太郎

プログラムによると三輪明宏は黒蜥蜴を演じるのはこのツアーが最後のつもりのようです。今や黒蜥蜴といえば三輪明宏なのでその最後のチャンスに間に合って良かったです。リピーターが多いのか、幕が下りる直前のタイミングで拍手が起こります。人気演目とあってか追加公演がいろいろ出てましたが、9月にも東京芸術劇場で追加公演があるようです。
京マチ子主演の映画(62年、井上梅次)はミュージカル(?)でしたが、こちらは同じ三島由紀夫でも歌わず踊らず。三輪明宏主演深作欣二版(68年)は見ていません。
今回の舞台は時代設定も現代っぽくしてあるようで、コードレス電話やファックスなんて出てきました。個人的にはもっとレトロなほうがいいかと思うものの、プログラムによると古臭くならないようにしてあるということらしいです。黒蜥蜴という大げさで華麗でロマンティックな悪党の存在自体が時代がかってレトロなので、その魅力は削がれません。
セットはカルミナブラーナの音楽とともに現れる3幕恐怖美術館が見せ場。生人形は役者が3人。あと2体くらいほしかったですが広さの関係で難しいでしょうか。
上演時間は3時間40分(15分休憩×2回含む)。けっこうな長丁場です。2幕2場が多少間延びするかと思ったものの、ピカレスクロマンに魅了され夢見心地になりました。
緑川夫人=黒蜥蜴はディーヴァが演じるべきキャラクターですよね。三輪明宏はまさにディーヴァでした。ゴージャスな衣装をとっかえひっかえし、変装し、悪事を働き、敵に恋する女心を表現しと大活躍。劇中はもちろん、カーテンコールで木村彰吾にエスコートされている姿もまた大女優といった様子・・・。
明智小五郎の木村彰吾と雨宮の中島歩は顔は昭和顔の二枚目だけどスタイルは凄い。なんだあの脚の長さは。木村はジュブナイル的な少年心を残した明智を好演。美輪明宏の存在感には負けるけど、これは負けるのが正しいというか勝てるわけがないというか。二幕の終わりで見得を切るのが濃い昭和顔のせいもあって似合っていた。
江戸川乱歩、三島由紀夫、美輪明宏の鬼才3人が織りなす極上のエンターテイメントでした。最後と言わず美輪明宏のドキュメンタリーが制作されたフランス辺りで海外公演でもするといいのに。


2015/05/16

新国立劇場『椿姫』(オペラ、公演)

新国立劇場オペラ公演今季の目玉(?)、『椿姫』を見てきました。新演出で『椿姫』とあって客入りもよく賑わって、心も浮かれます。上演時間は2時間45分(30分休憩1回含む)。本日の席は4階D席最後尾。この席が案外よかったです。でも私の視力では字幕が見えづらいのが残念でした。

本日のキャスト
ヴィオレッタ:ベルナルダ・ボブロ
アルフレード:アントニオ・ポーリ
ジェルモン:アルフレード・ダザ
フローラ:山下牧子
ガストン子爵:小原啓楼
指揮:イヴ・アベル
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団

舞台は▼型にオーケストラピット上に突き出ていてそこで歌手が歌うこともしばしば。▼部分が上階後方からは隠れてしまうようで、正面席でも見えない人もいたのでは?私は最後尾席の特権で気兼ねすることなく前のめりになって問題なく見ました。また床がピカピカして鏡のようになっているので、それを見るのにも上の階からで都合がよかったです。
衣装はきれいでした。セットは鏡張りの1幕は良いとして、2幕1場の意味が分かりません。空(天井?)にパラソルが浮かんでいる。序曲で椿姫のモデルになった女性の肖像が幕に浮かび、3幕ではヴィオレッタとその他の人々を隔てる布の上にうっすらと投影されているのが不吉。前向きな感じのラストシーンは良いと思いました。
『椿姫』は男キャラクターがうぜえですね。アルフレードは生活費の出所を3か月も気に留めない夢見るお馬鹿さんだし、その父ジェルモンは上から目線で嫌になるし。パーティの招待客が意外と良い人達なのが不思議。ヴィオレッタを侮辱したアルフレードを非難しつつ、見捨てもしないのね。それにしても、オペラの椿姫は登場人物の名前が馴染みがなくて混乱する。
パーティ客の新国立劇場合唱団がすごい迫力。そしてオーケストラも迫力で聴きごたえがあった。これだけでももう十分に満足です。
とはいえ、歌手陣も良かったです。ヴィオレッタ役は当初の予定から変わってべルナルダ・ボブロ。ちょっと太めですが、忍び寄る不吉な影も感じられて良かったです。


15/05/02

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『シンデレラ』(バレエ、公演)

昨年6月まで新国立劇場バレエ団の芸術監督を務めたデヴィッド・ビントレー率いる英ロイヤル・バレエ団の来日公演を観てきました。
当初は行くつもりではなかったのですが、外国のバレエ団で活躍する日本人を観てみたかったので平田桃子さんの主役の日を3月の時点で残ってたE席のチケットを購入。初5階席。NBSの公演にはエコノミー券というのがあるので最安席ではないですが、それにしても天井桟敷だあ。『天井桟敷の人々』(45年、カルネ)という永遠の名作のおかげで、貧乏席も映画ファンとしては気分的に楽しいです。安席で済ましてプログラム買っては節約の意味がないのでプログラムは買いません。5階L/Rのセンターに近めの席だったので舞台が遠い。豆粒が踊ってるのかと思った。小道具なんかはオペラグラス(代わりの双眼鏡)を覗かなきゃわかんないもんね。なので以下、演技などは印象のみ。

本日のキャスト
シンデレラ:平田桃子
王子:ジョセフ・ケイリー
やせっぽちの義姉:デリア・マシューズ
ふとっちょの義妹:アンジェラ・ポール
シンデレラの継母:アナ・アルブダッシュヴィリ
仙女:チャン・イージン
春の精:カーラ・ドアバー
夏の精:セリーヌ・ギッテンズ
秋の精:サマラ・ダウンズ
冬の精:イヴェット・ナイト
ダンス教師:マティアス・ディングマン
執事:ジョナサン・ペイン
指揮:ポール・マーフィー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
本国イギリスではロイヤル・バレエ団のアシュトン版よりも人気があるとかいうビントレー版『シンデレラ』。新国立劇場がアシュトン版で良かったよ・・・というのが本音の感想。あんまり英国らしいダークでサイケデリックな雰囲気ってお伽噺に求めていないのです。なかでもとりわけ受け入れられなかったのは水道。シンデレラ達の住む小汚いアパート(?)の台所にある水道の蛇口・・・お伽噺の時代に蛇口ってあるのかなあ。割と近い時代に設定したものかもしれません。
お伽噺のヒロイン像を現代的に解釈しましたーというのがあんまり好みではありません。箒を持って義姉たちを追いかけまわしてはもうお伽噺のヒロインではありませんでした。
冒頭はシンデレラのお母さんかお父さんのお葬式。冒頭がお葬式ってビントレー版『パゴダの王子』と同じですね。
ダンサーはコール・ドに至るまで長身、手足が長いなあ。コール・ドはテンデバラバラに踊っている印象でしたが、外国では自己主張が求められるのだろうから、こういうものと思って観てました。でもやっぱり揃ってるコール・ドが見たい。オレンジの踊りが終わった後、その皮が舞台に残ってしまって(何故皮だけ?)、それがすごいいい位置にあってシンデレラも王子もちょうどそこで踊るんでハラハラしてしまったけれど、続いて出てきたコール・ドが踊ってる最中に蹴飛ばして舞台袖近くまで飛んで行ったのがナイス。
ダンス教師のディングマンがイケメン。他日『白鳥の湖』主役のギッテンズが夏の精だけど、家帰ってから配役表を見て知ったありさま。仙女が踊らないのが残念。トカゲ、カエルの被り物が可愛かった。
平田桃子さんは外国受けしそうなエスニックな黒髪アジア人の容姿。急遽代役で『白鳥の湖』も踊ったらしいけど、どんなんだっただろ。ちょっと鶴っぽかったんじゃないかと想像。平田シンデレラからはキラキラオーラを感じず。2幕衣装は過剰にキラキラしてたけど。箒を振り回す現代的(?)シンデレラのくせに隅っこに寄って隠れて矛盾を感じさせますが、そういう演出だから仕方がないのかもしれません。細い手足を大きく使って、関節の柔らかいしなやかな踊り。
ジョセフ・ケイリーは容貌はガチャピンだけど、すらりとした長い手足で美しいスタイル。遠くからオペラグラスを使わずに見る分には顔がガチャピンでも王子に見える。踊りはキラキラ。脚から★が飛んでいた。


15/04/29

スターダンサーズ・バレエ団『ジゼル』(バレエ、公演)


15/04/26

新国立劇場『こうもり』(バレエ、公演)

新国立劇場『こうもり』最終日、湯川麻美子さん引退公演に行ってきました。
席は1階前方。いつもの列は取れなくてその一つ後ろの列だったけど、あんまり変わらなかったので安心した。

本日のキャスト
ベラ:湯川麻美子
ヨハン:福岡雄大
ウルリック:八幡顕光
メイド:益田裕子
ギャルソン:マイレン・トレウバエフ、江本拓、福田圭吾
カンカン:堀口純、中田実里、玉井るい
チャルダッシュ:池田武志、他
警察長官:輪島拓也
指揮:アレッサンドロ・フェラーリ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ソリスト歌手(テノール):菅野敦

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
4回観に行って総じて良い公演ばかりで大満足です。小粋で楽しい作品をバレエ団全体が朗らかに作り上げていました。ウルリック全般や、ベラの電話、グランカフェの喧騒などコミカルな中にも仮面舞踏会終盤ヨハンが空を浮遊する場面の幻想性、色彩も素敵でした。
それにしても4回も見に行くってどうなのよ。同じ公演は3回までと思っているのだけど、『こうもり』はどのキャストも目玉があって見逃せなかったです。仕事の都合さえつけば23日も当日券を買っていただろうし、危ない危ない。とか言いながら『白鳥の湖』のチケット追加してしまったぁ…。
以下本日の感想。
全体的に意気込みが違いました。舞台の上も客席も。湯川麻美子さんの愛されっぷりがよくわかる感動の公演でした。
八幡ウルリックはますます良くて、踊りは快調。演技も小ネタをはさんでいるよう。登場してベラにあいさつの最中、胸をガン見。食事中もガン見。ベラ変身中にメイドに色々注文を付けた後、一瞬でメイドのエプロンをほどいて見せた。刑務所の場面終盤、はさみを渡すところでアドルフ・マンジューに見えた。なんて粋なウルリック!家に帰ってきたベラに気づかれないと寂しそうに去っていったのがちょっと切ないね。
福岡ヨハンの男っぷりの良さよ!野性的な男盛りのヨハン。全身黒のためかとてもシャープに見える。踊りはワイルドかつ爽快に、余裕さえも感じさせ素晴らしいったら。さらに素敵だったのは日本人キャストで唯一投げキッスをかっこよく決めてくれたこと。ブッチュっと音が聞こえたくらい大胆ながら、わざとらしくない、照れのない自然なしぐさがかっこいー!4キャスト中これまた唯一、食事中のウルリックの話に一緒になって笑っていたのは関西人気質のヨハンだったのだろうか。刑務所の鉄格子で首を挟んで笑いをとる。1幕終盤、馬車の屋根で羽ばたくところでは、屋根の上で片足状態のまま軽く跳ねて去っていった。とても意気込みを感じた。3キャストのウルリックを見た結果、福岡さんのウルリックは主役にしか見えなかった。それだけ彼にオーラがあった。福岡さんのウルリックはとても素晴らしかったけど、やっぱり彼は主役を踊るべきダンサーであった。
湯川ベラは姉さん女房。こなれた自在な演技。場数が違う。これが本物のベラだという気にされた。福岡ヨハンとの関係性もよく見える。新国立劇場バレエ団の踊るグロリア・スワンソン(と私が勝手に決めた)、湯川さんの大人のゴージャスな存在感に圧倒された。さえない妻から謎の美女への変身で盛大な拍手。セクシーな衣装が湯川さんのためにデザインされたかのよう。デカダンな魅力。黒いマントをつけるとサイレント時代のヴァンプ女優を思わせ妖艶。長い手足を大きく使って迫力の踊り。刑務所の場面は福岡さんの献身もあり感動的だった。
カーテンコールはスタンディングオベーション!まだまだ引退しなくてもいいのにと思いながら、こうして主役を踊って愛されて盛大な歓声を浴びながら去っていくのも幸せかもね。とはいえ、この強烈な個性のプリンシパルの代わりになる人は居ないような。やっぱりまだまだ活躍してほしかったです。バレエを見始めてから1年、その間は湯川さんのベストシーズンだったんじゃないかと思う。フォルトゥナ、皇后エピーヌ、カラボス、そしてベラと当たり役続きだもの。偶然とはいえ湯川さんのために用意された花道だったみたい。そんな湯川さんの引退公演なのにカメラが入ってなかった。今回4公演見に行ってカメラが入った日はなかった。花束贈呈とかあるかなと思ったらそれもなくて、代わりに(?)カーテン前に出てきた際に福岡さんが胸に刺していた白バラを抜き取ると片膝ついて湯川さんに捧げていたのが素敵だった。『こうもり』の世界の続きを見ているようだった。

新国立劇場『こうもり』特設サイト


15/04/25

新国立劇場『こうもり』(バレエ、公演)

マチネのセカンドキャスト、ソワレのサードキャストを観てきました。安月給なのに1日に2公演観るなんて贅沢していいんでしょうか。席はどちらも1階前方。
バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。

本日のマチネのキャスト
ベラ:米沢唯
ヨハン:菅野英男
ウルリック:八幡顕光
メイド:今村美由紀
ギャルソン:マイレン・トレウバエフ、江本拓、奥村康祐
カンカン:堀口純、益田裕子、玉井るい
チャルダッシュ:池田武志、他
警察長官:輪島拓也
指揮:アレッサンドロ・フェラーリ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ソリスト歌手(テノール):菅野敦

期待のセカンドキャスト。充実の公演でした。ブラボー!素晴らしかった。
菅野さんのヨハンはニッコニコに弾けるヨハン。マキシムを駆ける足取りも軽やかにはずむよう。なんだか初めて菅野さんに合う役を見た気がする。王子役より断然良いです。一つ残念だったのはグランカフェで女たちに投げキッスしなかったこと。
八幡ウルリックは予想通りに適役。真ん中で分けて撫でつけた髪型。巧みな技は軽やかで素晴らしく、また道化ぶりも板について楽しい限り。菅野ヨハンと八幡ウルリックが陽気な男達なので、この回はユーモアにあふれて際立って楽しかった。
これはどうしても見逃せない、ベラは米沢唯さん初役。夫と倦怠期を迎えた妻も違和感がない。自分に気のあるウルリックの登場にソワソワし、そのくせ口説かれれば適当にあしらったり、初役とは思えない秀逸な演技。菅野ヨハン、八幡ウルリックそれぞれと息ぴったりで、かつ負けじとコミカル。ウルリックの策略で変身後はファムファタールの香りが漂う。踊りは申し分なく素晴らしい。ただでさえ技巧派の彼女には、この踊りは余裕なのではと思うほどの素晴らしさ。2幕仮面舞踏会でのヴァリエーションを踊り終わるとブラボーに交じってかすかにヒューヒュー言ってるのが客席から聞こえた。刑務所でのパ・ド・ドゥも美しかった。ブラボー!
ギャルソンは年長(だよね)のマイレンが一番よく動いて、愛嬌もあり素敵。チャルダッシュは池田さんの脚が高く上がること。池田さんは役に合わせて髪型を変えて欲しいかな。輪島さんの署長がかっこよすぎ。ヨハン役でも良かったのでは・・・。
カーテンコールでは菅野ヨハンに張り合った八幡ウルリックも米沢ベラの手を離さず、結局二人で米沢さんをエスコートする場面も。八幡さんやりますね!拍手やブラボーにまじってかすかに口笛の音も聞こえました。上の階は空いてただろうけど、充実の公演に会場は沸いていた。新国立劇場でヒューヒューとか口笛とか初めて聞いたよ。
それとカーテンコール中にフラッシュが一度光ったような・・・。

セカンドキャストのゲネプロの様子が出てるダンツァ

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マチネのあまりの素晴らしさに心も足取りも軽く、ソワレまで時間があるので新宿駅まで歩いて遅い昼ごはん。再び初台へ。

本日のソワレのキャスト
本日のキャスト
ベラ:本島美和
ヨハン:井澤駿
ウルリック:福田圭吾
メイド:益田裕子
ギャルソン:マイレン・トレウバエフ、江本拓、奥村康祐
カンカン:堀口純、玉井るい、中田実里
チャルダッシュ:マイレン・トレウバエフ、他
警察長官:貝川鐵夫
指揮:アレッサンドロ・フェラーリ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ソリスト歌手(テノール):菅野敦

1日に同じ演目を2度見るのってどうなのよと思ったけど、いやいやぜんぜん平気で楽しめた。もっとも、今見たばかりの公演とどうしても比べてしまうけれど。
ごり押し王子井澤さんは、登場して膝をフニャフニャする踊りが全然できない。なぜ?足が長いせいかもしれない・・・。開脚ジャンプは左足が開かない。それ以外はスタイルがいいので踊り栄えがする。倦怠期を迎えた夫役に対して、思ったよりも若さは気にならず、髭を付けているので半魚人顔が気にならない。コミカルな面白さに欠けるので、もすこし表現力が欲しい。投げキッスはまたもやなしでカンカン娘のほほを触っていた。投げキッスは日本人には難しいんですねきっと。次世代のヨハンはトリプルビルのカーテンコールで投げキッスを披露した林田さんを育てよう。
福田ウルリックはコミカルでこちらも適役。見た目の役作りなしで出てきながら、いかにも面白そうな雰囲気が素敵。道化慣れしている。この回のユーモアを支えたのは福田ウルリックだった。客席の子供が福田ウルリックに笑い声をあげるので、周りの大人もつられて笑う。
新国立劇場へバレエ観賞し始めて1年、ついに本島美和さんの主役初観賞。本島さんのベラは気が強い、キツイ、前向きなキャラクター。演技の感情が一瞬で変わる。ウルリックが居なくても一人で立ち直って夫を取り戻すべく変身しそうに見えた。だがもちろんウルリックによって変身させられて衝立から登場すると会場から拍手がわく。ラナ・ターナー的な業を感じさせる美の魅惑!こんな美貌のバレエダンサーはそうそういないと思うけど、ことさら脚が美しく、冴えない妻状態で長いスカートに隠されていても、布に浮かび上がった脚の形が美しいのがわかってしまう。グランカフェでは女たちをキッパリ牽制。一幕終わりでは馬車から身を乗り出して屋根に飛び乗ったヨハンを確認。観客に向けて手を振り誘惑するコケティッシュで艶やかな笑顔。細部のタイミングがあまり合わないような。手を刺し延ばして寄ってきた男がキスをする場面とか。踊りは柔らかい半面、大きさに欠けるかも。素早い動きが苦手なのかな。ネグリジェの肩を出さなかったのも間に合わないからか?しかし刑務所場面の美しさよ。リフトされた状態での体勢の美しさ。官能的な場面だがまったく無理がなく、艶やかさが湧き上がった。また本島さんの主演もあるといいな。
カーテンコールは1階の前方客が一部立ち上がって拍手。そういえば、初日のカーテンコールにはテノールの菅野敦さんも出てきたのに、今日はマチネもソワレも出てこなかった。ずいぶん声が届かない位置から歌ってるので、明日は改善してほしい。

新国立劇場『こうもり』特設サイト


15/04/21

新国立劇場『こうもり』(バレエ、公演)

待ちに待った新国立劇場バレエ団「こうもり」。初日に行ってきました。
仕事帰りなので、転勤したばっかりだし、遅刻する可能性を考えて少し安めのチケットで3階B席前方で鑑賞。結局遅刻はせず。平日なので海外ゲストの日なのに2階3階は結構すいてるのが残念。

本日のキャスト
ベラ:小野絢子
ヨハン:エルマン・コルネホ
ウルリック:福岡雄大
メイド:寺田亜沙子
ギャルソン:マイレン・トレウバエフ、江本拓、福田圭吾
カンカン:堀口純、益田裕子、中田実里
チャルダッシュ:マイレン・トレウバエフ、他
警察長官:貝川鐵夫
指揮:アレッサンドロ・フェラーリ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ソリスト歌手(テノール):菅野敦

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
小野さんとアメリカン・バレエ・シアターのプリンシパル、エルマン・コルネホの競演。それがファースト・キャストの目玉だと思っていた・・・。しかし、1週間ほど前にウルリック役がようやく発表。福岡さんのウルリック!そんなんありか。1階前方のチケットにしておけばよかった。主要な役はチケット発売日には発表してください。
ヨハン・シュトラウスUのオペレッタ「こうもり」の音楽を使ってお話は違うものの、倦怠期の夫婦の騙しあいをコミカルに描いたローラン・プティ振付のバレエ。これを見る予習のために2月にわざわざオペラ公演を見に行きました。オペラと大きく違うのは妻ベラに惚れる友人ウルリックがベラの夫ヨハン奪還作戦に協力し、全幕大活躍すること。ウルリックは道化と主役級のかえ合わせといった重要な役です。例えるなら踊るアドルフ・マンジュー的な。(モデルはチャップリンらしいです。えー。)
福岡さんのウルリック素晴らしー!いわば道化を王子が踊ったらってとこですね。王子から解放された福岡さんの踊りは自由自在。華麗な凄技。道化らしい滑稽な動きも手先指先まで鮮やかな表現力。コミカルな味わいもペーソスも出ていたと思うけど、もともと道化タイプのダンサーではないので、顔を白塗りにしても、頬に赤丸を描いても、付け鼻をしても隠せない主役のオーラと存在感。コルネホとオーラでもテクニックでも遜色なく、むしろ踊りは丁寧だし、どっちが主役かなという感じはあった。
コルネホはアルゼンチン出身だけあって、ラテン・ラヴァーといった風貌で男っぷりは良いし、豪快な技も迫力。すこし雑な印象と覇気に欠けたかな。小野さんとのパートナーリンクは普段からいっしょに踊っている小野/福岡のほうが良く合っていたは仕方がないか。コルネホの身長が福岡さんとあまり変わらないので、小野さんとの並びは違和感がなかった。
小野さん美しー!可憐な小野さんが冴えない主婦姿からゴージャスな謎の美女に変身。こういうのすごい好み。全キャスティング見る予定なのでとても楽しみ。踊りはもちろん素敵だったけど、黒マント捌きが華麗でした。
配役表とプログラムの表記がアバウトすぎて不満です。メイド、ギャルソン、カンカン、チャルダッシュ、警察署長はダンサーの名前を連ねた後「交代出演」表記。複数で踊る役はともかく、メイドと警察署長まで交代出演表記っていい加減すぎませんか。本日のメイドは寺田さん。ギャルソンとチャルダッシュでマイレンも久々に活躍。チャルダッシュの女性陣はさすがに全員の判別はできなかったけど、堀口さんと丸尾さんが前で踊ってるのは見えた。堀口さんはカンカンでも活躍。群舞では輪島さんが目を引いた。
見終わってやはり福岡ウルリックが主役だった印象。ファーストキャストは23日にも公演がありまして、福岡ウルリックのために見に行きたいけど、仕事の都合でいけません。26日の主役の日を楽しみにしています。
「こうもり」はそうマイナーな作品というわけではないのでしょうけど、新国立劇場は他のバレエ団ではあまり上演してくれない作品を取り上げてくれるのがいいですね。1920年代ハリウッド製ブルジョワ喜劇、もしくは1930年代ハリウッド製スクリューボールコメディのような、または戦前ドイツ/オーストリア艶笑喜劇映画のような楽しい公演でした。マキシムが舞台だからフランスもの(プティだし)なんだけどね。

新国立劇場『こうもり』特設サイト


15/04/11

新国立劇場『運命の力』(オペラ、公演)

ヴェルディ『運命の力』を観てきました。本日の席は4階L/R前方のD席。舞台には近くて良かったんですけど、前の席の人の座高が高くて真ん中が隠れてしまいます。安い席だから仕方がありません。隣のC席が空いてまして、その反対のZ席の人が序曲が終わったところで腕をつついてきて「席を移らないんですか」って・・・。困りましたね。ちゃんと断りましたが、もう序曲始まってるんじゃい迷惑な。土曜昼間の公演に席がずいぶん空いてたのが、ちょっと残念。

本日のキャスト
レオノーラ:イアーノ・タマー
ドン・アルヴァーロ:ゾラン・トドロヴィッチ
ドン・カルロ:マルコ・ディ・フェリーチェ
プレツィオジッラ:ケテワン・ケモクリーゼ
グァルディアーノ神父:松位浩
フラ・メリトーネ:マルコ・カマストラ
カラトラーヴァ侯爵:久保田真澄
クッラ:鈴木涼子
マストロ・トラブーコ:松浦健
村長:小林宏規
軍医:秋本健
指揮:ホセ・ルイス・ゴメス
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
演出:エミリオ・サージ

ヴェルディ作品の中ではあまりメジャーではないようですが、音楽も美しく、上演時間は休憩1回(25分)こみ3時間20分、全4幕でオペラ初心者の私にも観やすい演目でした。
でもお話、構成には疑問もあります。なかでもとりわけ不思議なのはお話にほぼ絡まない占い女プレツィオジッラの活躍。戦争のマスコットガール的存在が占い女という不思議・・・と思ったけど、映画『花咲ける騎士道』(52年)はフランスだけどやはり占い女が徴兵に出てくるし、広くヨーロッパではそんな事例があったのかもね。『運命の力』はスペインが舞台。
時代設定を20世紀30年代にしたということで、戦地の女たちの衣装が幾分昭和の香り。白いシャツに黒いロングスカートの女たちがフラフープを手に踊る・・・。ヒロインの衣装がとりわけ地味で、男装したり、修道士の服を着たりさらにフードかぶってたり、4階から見るとどこにいるのかわからなくなっちゃうこともしばしば。
歌唱陣はいずれも見た目的に悪くなく、悲劇的なロマンを視覚でもそれなりに感じることができた。まあそれなりに。強いて言えば、ドン・カルロのお腹の貫禄はオペラ歌手は仕方がないのかね。ドン・アルヴァーロもやや老けぎみ。そのドン・アルヴァーロ役のゾラン・トドロヴィッチの若いころの顔写真の缶バッチがホワイエ売店で売っていた(100円)ので驚いた。昔はオペラ界のアイドルだったのかしらん。
肝心の歌唱はそれぞれ良かったです。時折地声が出る感じのケモクリーゼの豪快な歌唱、復讐に燃えるフェリーチェの頭の軽そうな明るい歌唱。フェリーチェが出てきた後はその迫力に負けじと歌うトドロヴィッチ、タマーの歌唱も美しかった。
スペイン風の音楽も美しく気分を盛り上げて、良い公演でした。

新国立劇場『運命の力』


15/03/28

NHKバレエの饗宴2015(バレエ、公演)

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。

牧阿佐美バレエ団『パキータ』
簡素な舞台で侘しい。2月28日に見た牧の『眠れる森の美女』の青い鳥が素晴らしかったパ・ド・トロワの清瀧さんは今回も跳躍高くて良かった。

Noism1『supernova』
速攻寝むくなる。たったの15分なのに起きていられない。国内唯一の公共劇場専属舞踏団で評判も聞いたことがあり楽しみにしていたんですが私には合わなかったようです。拍手は大きかったです。

下村由理恵バレエアンサンブル
コール・ドに体型がやばい人がいたような。しかも前列。男性ダンサーはゲスト(山本隆之、森田健太郎)のみ。やはりちょっと寂しい舞台。おそらく大幅に端折って35分にまとめたであろう『カルメン』(篠原聖一振り付け)。

新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』から第3幕
侘しい舞台が続いた後で、お待ちかねの新国立劇場。現代的なコンテやらセクシーなカルメンの後で被り物のある古典は子供っぽいのではと危惧していたが、洗練されているとは言えないセットも華やかで気分を盛り上げる。配役は昨年11月の公演とは多少違う。テレビ放送があるので顔見世も兼ねてるのでしょう。
宝石は来季主役決定組のエメラルド細田さん、サファイア柴山さん、アメジスト奥田さん。微妙に11月と役が入れ替わっている。青い鳥を踊ってほしかった奥村さんがゴールドで、どこまでも飛んで行ってしまいそう。青い鳥より鳥だった。ゴールドは池田さんに踊ってほしかったけど今日は猫を担ぐ犬(被り物担当)でがっかり。池田さんは次代の王子候補(と私が勝手に決めた)なんだから顔と踊り見せなきゃダメじゃん。
狼は小口さんで観たかったけどやはり11月には踊ってないその他大勢。出てくる順は最後尾で横に並ぶと真ん中に来る位置。テレビ向けに二枚目に顔をださせたのかしらん?
猫は原田さんと原さん。手をはたくとこで笑いをとっていた。
フロリナ王女米沢唯さんが登場すると、これまで出てきたどのダンサーよりも際立つ存在感。新国立劇場の2枚看板プリマの湧き上がるオーラが凄い。踊りだすとフロリナ王女なのに主役にしか見えない。そして青い鳥よりフロリナ王女が鳥でした。腕の羽ばたきの鮮やかな表現力。素晴らしかった。
とはいえ主役はオーロラ姫小野さん、デジレ王子福岡さんです。福岡さんは11月に見たときはふんわり感を出そうとしていたように思うのだけど、今回はシャキーン、シャキーンと擬音が飛びそう。個人的にはふんわり王子よりシャキーン王子の方が好きだけど、一般的にはどうだろ。ちょっとメイクが濃かったような。
唯さんに匹敵する小野さんのオーラ。すべての公演が終わって全カンパニーが出てきてのカーテンコールはなんだか小野さん主演公演のカーテンコールに見えた。

NHKバレエの饗宴2015は4月12日にEテレで放送予定。

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今日はマリインスキー・バレエ来日公演のチケット一般販売の日でした。先行販売でロパートキナの白鳥の争奪戦に敗れたので、S・A席は良いのが残ってないかもと思いB席狙いのつもりだったのですが、手が勝手にS席を選択。敗れた。続いてA席を選択。3階席です。Aなのに3階。えー。仕方がなく買いました。続いて『愛の伝説』はロパートキナは金曜日なので遅刻するかもと思い、D席狙いでしたが売り切れでC席になりました。コンダウーロワの白鳥も見たいけど予算オーバーで、未だ購入せず。


15/03/22

新国立劇場『トリプル・ビル』(バレエ、公演)

最終日を観に行ってきました。2時間5分の上演時間中、1回目の休憩25分、2回目の休憩20分。実質1時間20分はちょっと短かったかな。
バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。

『テーマとヴァリエーション』
振り付け:ジョージ・バランシン
米沢唯
菅野英男

米沢さんの音に乗った完璧な踊り。シンフォニック・バレエは物語のない音楽を表現するバレエだそうだけど、最後の音まで完全に捕えた踊りで素晴らしかった。キラキラ輝いていた。物語がない、キャラクター性がない分、菅野さんはいつにもまして普通の人だった。その普通の人がぐるぐる回って飛んでって、普通じゃないことをするこのギャップ。
4人組(役の名前は知らない)は本日は、柴山さん、細田さん、飯野さん、奥田さん。最近良い役続きの飯野さんは、今回も来季主役決定組に交じって踊っていた。個性的だし楽しみなダンサー。

『ドゥエンデ』
振り付け:ナチョ・ドゥアト
パストラル:本島美和、丸尾孝子、小口邦明
シランクス:五月女遥、八幡顕光
フィナーレ:福岡雄大、福田圭吾、池田武志
神聖な舞曲:奥田花純、八幡顕光、寺田亜沙子、宝満直也、柴山紗帆、小口邦明
世俗の曲:全員

物の怪風のダンサーが抜けた分、異世界感は多少抜けた。本島、八幡、フィナーレの三人が素晴らしい。最近、役を輪島さんと分け合ってる(『眠れる森の美女』『シンデレラ』)小口さん、久々に目立つ役でかっこいい。そろそろ小口さんにグランドバレエでも良い役を希望。とりあえず『白鳥の湖』でロットバルトデビューして欲しかったり。

『トロイ・ゲーム』
振り付け:ロバート・ノース
井澤駿、小柴富久修、清水雄三郎、中島駿野、林田翔平、宇賀大将、高橋一輝、八木進

前日に比べて薄味。普段カバリエとかコールドの面々だから、見る側も個性をはっきりわかっていないせいかも。前日は若手も普段から注目のダンサーで個性が強くて、ベテランに負けてなかったけど。本日個性が出ていたのは、高橋、林田。
前日のキャストと本日のキャストを分かった範囲で書くと
マイレン→小柴
八幡→高橋
小口→林田
福田(紘)→八木
池田→たぶん宇賀
たぶんって・・・。でもちょっと個性には欠けたけど宇賀さんの跳躍は高くて目立った。道化やらシンデレラの義姉やらのお笑い担当高橋さんはわかりやすく、林田さんはチャライですね。
本日もまたカーテンコールでの技披露合戦。本日は、1順した後は下手の八木さんから順に同じ技を披露。何度も行う披露合戦で毎度それぞれ別々の技を披露した前日の面々に比して引き出しの少なさが露呈。とはいえ今日はお客さんも技の前に拍手を止めて期待に息を止める。上手の高橋さんは髪を撫でつけポーズをとって落ちをつけるときもあれば、やる気満々で技を披露する時もあり若さを感じた。そして上手2番目林田さんはチャライ(投げキッス)。ごり押し王子井澤さんは途中であきらめた?まあカーテンコールの余興(?)だから・・・。彼の個性には全然あってない演目だったけど、ファンではないので割とどうでもいい。八木、清水、宇賀も技披露合戦では存在感。


15/03/21

新国立劇場『トリプル・ビル』(バレエ、公演)

4回目の日を選んで見に行ってきました。回って飛んでリフトして大忙しの3演目、という印象のプログラム。
バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。

『テーマとヴァリエーション』
振り付け:ジョージ・バランシン
小野絢子
福岡雄大

物語のないシンフォニック・バレエ。マイムがないだけでクラシックなので物語が欲しいと思ってしまうのは否めない。でもキラキラと輝いて美しかった。小野さん福岡さんはいつものように素敵であった。

『ドゥエンデ』
振り付け:ナチョ・ドゥアト
パストラル:本島美和、米沢唯、輪島拓也
シランクス:五月女遥、八幡顕光
フィナーレ:福岡雄大、福田圭吾、池田武志
神聖な舞曲:奥田花純、八幡顕光、寺田亜沙子、奥村康祐、益子原美奈、輪島拓也
世俗の曲:全員

神秘的な題材のコンテ。「ドゥエンデ」とはスペイン語で妖精やら神秘的な魅力(意訳)という意味らしい。異世界っぽくて楽しめます。ダンサーの身体能力の高さに感動。
妖精的なのは、得体の知れない風の輪島さん、物の怪風の米沢さん(1月に見た『DANCE to the Future 〜Third Steps〜』を思い出す)あたりか。キレのある本島さん、八幡さんも印象に残る。
フィナーレの後にも踊りが続くのがよくわからないのですが、そのフィナーレの3人組の踊りがまた素晴らしい。出身教室まで同じ福岡、福田のシンクロ率の高さ。名前までシンクロしてるし。多少異質ではあるけれど身体能力の高い池田さん。とはいえ、ずば抜けてコンテが素晴らしい福岡さんに圧倒されます。古典よりもいいのかも。『パゴダの王子』のサラマンダーも素晴らしかったし。

『トロイ・ゲーム』
振り付け:ロバート・ノース
マイレン・トレウバエフ、八幡顕光、福田圭吾、小口邦明、原健太、宝満直也、池田武志、福田紘也

男だらけの肉体の戦い。なにせトロイですから、題材はギリシャもの。マイレンのソロでバックは赤い照明、人物に緑の照明で踊る場面は、50年代末期から60年代にかけてのイタリア産B級史劇っぽい怪力アクション映画における、マリオ・ヴァーヴァの照明みたいで、なるほどねと唸った。イタリア産B級史劇っぽい怪力アクション映画の大半はギリシャ神話を題材にしているし。『トロイ・ゲーム』は74年の作品。
赤パンツ、緑パンツ、茶パンツの面々の繰り広げる闘いあり、おふざけあり、お笑いありのマッチョな踊り。わりと生真面目な新国立劇場に合うのかなと思っていましたけど面白かった。『ドゥエンデ』でも思ったけど、ダンサーの身体能力の高さ、持久力に圧倒されました。リーダーのマイレン、道化担当八幡、お笑いに傾倒する二枚目小口あたりが印象的。身体能力の高い池田、ピュアなオーラの宝満も良い。宝満さんちょっと不思議な個性だ。池田さんはベージュに近い茶パンツが似合わない。
カーテンコールでは下手から順に技を披露。上手から3番目の池田さんの270度(推定)開脚跳躍で会場がどよめく。最後の八幡さんで落ちが付く。が、技の披露合戦は何度も続いて終わらずマイレン辺りは体力的に大変そうだった。
髪を撫でつけてかっこつけるという振りがある八幡さんは、技披露合戦の落ちにそれをして笑いをとる。もともとある程度予定されていたのだろうけれど、それにしても彼の表現力に感心した。池田さんと八幡さんに挟まれた難しいポジションの小口さんも表現的に健闘。


15/03/12
15/03/15

東京バレエ団『ジゼル』(バレエ、公演)

ザハロワとボッレが素晴らしかったけど感想は後日。


15/02/28

牧阿佐美バレエ団『眠れる森の美女』(バレエ、公演)


15/02/21

新国立劇場オペラ研修所公演

当初、バレエ『ラ・バヤデール』と日程がかぶっているのでいかない予定でしたが、時間がずれていることに気が付いて行ってきました。14時に『ラ・バヤデール』は始まって、中劇場に移ってオペラ研修所公演が16時半からで終わったのが22時10分ころ。疲れるはずだよ。
演目はロッシーニ『結婚手形』90分、30分の休憩をはさんで『なりゆき泥棒』100分。

『結婚手形』
作曲:ジョアキーノ・ロッシーニ
指揮:河原忠之
演出:久恒秀典
舞台監督:高橋尚史
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
トビア・ミル:西村圭一
ファニー:飯塚茉莉子
エドアルド・ミルフォード:水野秀樹
スルック:大野浩司
ノートン:後藤春馬
クラリーナ:高橋紫乃

ドタバタしたコミカルな作品だが、お話の結末のつけ方が面白みに欠ける。「面白いけどイライラする」(意訳)と周りの人物に評され歌われるカナダ人スルックを大野浩司さんが快演。以前の研修所試演会『秘密の結婚』(2014年8月)のコミカルな役どころを思い出す。この作品が笑えるかどうかは彼にかかっていたようにも思い、その大役を果たしていた。
やはり『秘密の結婚』で面白かった高橋さんがここでは小間使いで、執事か秘書のノートンを誘惑する演技で好演。歌唱も良い。
ソプラノ飯塚さんの歌唱も楽しめた。

『なりゆき泥棒』
作曲:ジョアキーノ・ロッシーニ
指揮:河原忠之
演出:久恒秀典
舞台監督:高橋尚史
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ドン・エウゼービオ:伊達達人
べれニーチェ:種谷典子
アルベルト伯爵:岸浪愛学
ドン・パルメニオーネ:大野浩司
エルネスティーナ:高橋紫乃
マルティーノ:後藤春馬

こちらもドタバタした作品で、複雑に入り組んだ人間模様で面白かった。鞄の取り違えから起こる、花婿の成りすまし、花嫁の入れ替え取り違え。
キャストは『結婚手形』から引き続いて大野、高橋、後藤が出演。大野浩司という人は17期生で今のところ一番若いグループにいる。ところがこの不思議なコメディセンス、存在感。『結婚手形』の変わり者とは打って変わって、花婿に成りすまし花嫁を奪おうと企むという詐欺師的なキャラクターをクールに、コミカルに演じる。私の数少ないオペラ鑑賞経験の中で言うなら『ドン・ジョバンニ』みたいなプレイボーイ的な役であろう。わりと澄ました表情なのだけど、淡々として図太く面白い。そして舞台の上に造られたもう一段高いステージをひょいと跳ねて何度も昇る。そして一回こけた。他のキャラクターは両脇に作られた階段を利用する。そういう演出なのかもしれない。だが活動的で楽しくもなる。アルベルト伯爵との西洋チャンバラも披露する。
ソプラノ種谷さんの歌唱も迫力があって楽しめた。その他、5重奏が良かった。


15/02/22

新国立劇場『ラ・バヤデール』(バレエ、公演)

最終日。期待の米沢/福岡組。本日の席は1階前方。昨日と同じ列の反対側(右)。

本日のキャスト
ニキヤ:米沢唯
ソロル:福岡雄大
ガムザッティ:長田佳世
ハイ・ブラーミン:輪島拓也
ラジャー:マイレン・トレウバエフ
マグダヴェヤ:八幡顕光
アイヤ:佐々木美緒
黄金の神像:奥村康祐
つぼの踊り:原田舞子
第1ヴァリエーション:柴山紗帆
第2ヴァリエーション:丸尾孝子
第3ヴァリエーション:細田千晶
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京交響楽団

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
本日は、迸る感情表現と卓越した超絶テクニックの熱気あふれる舞台だった。凄い。素晴らしい。こんな舞台はそうそう見れるもんじゃない。
見どころの一つ、ニキヤとガムザッティの対決。今日もなかなか良かった。今回すべてのキャストがプリンシパル対決で充実してました。
長田さんはガムザッティに良く合う。前日のニキヤより似合う。大人の女なガムザッティ。なんかラジャーの娘というより愛人に見えた気もする。ラジャーが愛人をソロルに押し付けるの。でソロルは実はラジャーの隠し子で・・・と妄想してました。2幕で輿に乗った黄金神像を見て、まあ不思議あれは何、といった様子でラジャーに絡む長田さん。演技も良いです。フェッテはシングル。パ・ダクションで本日のガムザッティもちょっとぐらついた。サポートミスか。
福岡さんのソロルはちゃんと戦士に見えた。王子の気負いから解放された福岡さんの舞がこれほどまでに素晴らしいとは。跳躍高い。2幕のヴァリエーションの連続凄技。会場大喝采。それいて演技も充実。ニキヤに対する苦悩、後悔も良く見えた。絶命したニキヤに覆いかぶさって逃げ去る。影の王国後、米沢ニキヤに罪を指摘され狼狽する。神殿崩壊ではニキヤへの懺悔からかなかなか神殿から離れない。ので、いつセットが落ちてくるかとハラハラした。
ニキヤはつまらない女・・・と通常は思っている。米沢さんの役作りはいつも楽しみ。米沢ニキヤは不思議なというか変なというか通常と違うニキヤだった。全身から感情が迸る。ハイ・ブラーミンが冠を脱いで迫れば、「えっ、まさかそんな。そんな恐ろしい真似を。」と言っているようだ。2幕の踊りは形より感情優先。蛇に咬まれるリアクションも迫真。ガムザッティを指さし犯行を示す動作も激しく、影の王国が終わり紗幕のなかで再びガムザッティの犯行を示した後、ソロルをも激しく非難。踊りも当然素晴らしい。3幕は形も美しく、この世のものではない女を体現。
そして本日もまた、影の王国終盤のハイスピード・・・いや、本日が一番、驚異のハイスピード。あまりに速いので、楽団の演奏が一部間に合ってなかったような。素人耳だから気のせいかもしれないけれど。一方、米沢ニキヤは全然遅れず踊っているのだった。アレクセイ・バクランは米沢ニキヤを信頼してさらにスピードを上げてきたのだと思う。それについて行ったコールドも大したもので、最終日まで良く揃っていて美しかった。影のヴァリエーションもそれぞれ美しい。
今日の公演を長く心に残しておきたいので、しばらく他の『ラ・バヤデール』は観たくない。こんな素晴らしいキャストの日がたった1回の公演なのがもったいないなあ。ただでさえすべて合わせても4回のみの公演回数は少なすぎた。まあ見に行けるのは3回が限度だけど・・・。昨日も今日もカメラが入ってないのが残念です。カメラ入れてオンデマンド配信とかすればいいのに。


15/02/21

新国立劇場『ラ・バヤデール』(バレエ、公演)

本日のキャスト
ニキヤ:長田佳世
ソロル:菅野英男
ガムザッティ:本島美和
ハイ・ブラーミン:輪島拓也
ラジャー:マイレン・トレウバエフ
マグダヴェヤ:八幡顕光
アイヤ:佐々木美緒
黄金の神像:福田圭吾
つぼの踊り:細田千晶
第1ヴァリエーション:柴山紗帆
第2ヴァリエーション:丸尾孝子
第3ヴァリエーション:玉井るい
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京交響楽団

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。22日の公演を観た後に書いております。
本日は幾分地味な感じもするような、しかし美しく儚い風情の良い公演でした。
本日のお楽しみ、ガムザッティは本島さん。パダクションで踵を落とした場面があったけど、菅野さんとの間にずいぶん距離があったような。気のせいでしょうか?すぐ気を取り直して踊ってました。まわりのピンクチュチュ軍団とはプリンシパルだけあって違うなと脚を見て思った。前の方でイタリアン・フェッテを始めたので、回転中に移動しちゃう人だと危ないと思ったけど、続くフェッテでも特に移動はなくきれいに回っていた。フェッテはシングル。本島ガムザッティは一際美しく華やかな存在感。場を支配する貫禄。気の強い、キツイ印象の悪女というかファムファタールというか。1幕ラストの「殺す」のマイムが一番怖かったのがこのガムザッティでした。
長田さんの主役は初観賞。ニキヤは日陰の女。そんな様子があった。長い手足が優雅に動いて、美しい踊り。一転して花篭の踊りは激しく高揚し、籠から花はこぼれるは、蛇に咬まれて絶命する際に衣装から飾りが外れてオーケストラピットに転がり落ちていった。影の王国はヴェールの踊りも安定。
菅野さんのソロルはあんまり戦士に見えなかったです。優男。ラストはニキヤのベールを掴んでいたソロルの手が離れてしまって絶命するという版なのですが、私の席からはそこまでいかずに幕が閉まって、ソロルの絶命が見えなかった。1階前方の左ブロックで壁際でもないので、そうそう見切れる席ではないのですが・・・。なのでこの回は情けも容赦もある公演に思えてしまった。
ソロルの友人は井澤、池田。後者の方がよほど主役候補の踊りっぷりに見えた。池田さんは来シーズンはわかんないけど、そのうち主役を踊るでしょう。来シーズン主役を踊るなら『アラジン』あたりが似合いそう。楽しみなダンサーです。苦行僧たちの配役がプログラムにも掲載されてなくて、誰が誰やらわからずじまい。小口さんはどこにいるのだ(ガムザッティの付き人以外で)。八幡マグダヴェヤは安定。
1階1列センターあたりからいびきが聞こえるような・・・と思ったらいびきではなくて、アレクセイ・バクランの鼻息だったようです。それだけの熱演をしていたということかな。今日も影の王国終盤は超速。
公演後、大原芸術監督の来シーズン説明会に、時間つぶしに参加。あんまり面白いことは言ってなかった。


15/02/17

新国立劇場『ラ・バヤデール』(バレエ、公演)

仕事帰りに行ってきました。何故か仕事あがりにバレエを見るときは雨ばっかなんですが、なんなんでしょう。今日は初日ファーストキャストで大変豪華です。席は1階10列前後。

本日のキャスト
ニキヤ:小野絢子
ソロル:ワディム・ムンタギロフ
ガムザッティ:米沢唯
ハイ・ブラーミン:マイレン・トレウバエフ
ラジャー:貝川鐵夫
マグダヴェヤ:福田圭吾
アイヤ:今村美由紀
黄金の神像:八幡顕光
つぼの踊り:寺田亜沙子
第1ヴァリエーション:寺田亜沙子
第2ヴァリエーション:堀口純
第3ヴァリエーション:細田千晶
指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:東京交響楽団

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
牧阿佐美改訂版ラ・バヤデールは虎が出ない、象が出ない、太鼓の踊りもない。マグダヴェヤ(苦行僧)がナイフを持って踊るのはどうだろう。でも良い改訂版だと思います。マカロワ版の結婚式はだれるけど、こちらにはそれもない。でも神殿崩壊はある。そして評価すべきは結末ですね。セットは大変豪華。色彩もきれいで品が良い。神殿崩壊はどうすんのかなと楽しみにしていたら、本当にセットがバタン、ドタンと音を立てて崩れ落ちてきた。怖えー。
さすがに初日は豪華キャストですね。今をときめく小野さんがニキヤ、2枚看板の米沢さんがガムザッティ。ソロルにゲストのムンタギロフ。ボリショイのザハロワ、アレクサンドロワの対決を思うと、よそのバレエ団もニキヤとガムザッティにはこのくらいのキャスティングをして欲しいです。小野さんと米沢さんの対決は力量的にもちょうどよくて、見ごたえ抜群でした。
米沢さんは小野さんが出ていない場面では観ているこちらはすっかりニキヤの存在を忘れガムザッティが主役、米沢さんが主役と思って観てしまう存在感。臈たけた美女。気品の中に企みを隠し、それでいて腹の内をしっかり表現。そして凄技。2幕コーダでのフェッテはダブル、トリプル混ぜて余裕綽々で回る。いとも簡単といった風情です。バレエ観賞歴の浅い私はガムザッティのフェッテでダブルだのトリプルだの入れてるのは映像も含めて初めて見たのでテンションが上がりました。素晴らしい。
ムンタギロフも凄技で素晴らしいうえに、サポートも良い。長身でスタイルも良い。戦士にはあんまり見えなかった。演技は10列目前後だともう遠くて良くわかんないような。6月の『白鳥の湖』では再び米沢さんとの共演が楽しみです。
小野さんは体の柔らかさが素晴らしい。後ろに沿った背中の柔らかさ。そのまま折りたためそうです。ベールの踊りの安定感。影の王国コーダも早いテンポの音に遅れず。10列目前後だともう演技は良くわかんなくて、いつもなら元々の困った顔がどの古典にも良くあうと思っている小野さんですが、醸し出されるオーラが元々明るいのか暗い情念は感じられず。それにしても小野さん凄い痩せてて、腹が薄くてペタペタ。
不思議と米沢さんだと10列前後でも演技の感じがわかるのは何故なんでしょう。小野さんより顔がちょっと大きいから?つるんと丸い顔が能面のように物言わずに表現できるから?手足指先、そして魂まで演技してるから?単純に贔屓にしてるからでしょうか。謎です。
影のコールドは幻想的で美しいです。この場面はどのバレエ団を見てもクリオネとかある種の虫を思い出す。『漂流教室』(大林宣彦)とか。でも新国立劇場のコールドなので見事にそろって素晴らしいです。影のヴァリエーションもきれいでした。
アレクセイ・バクランは舞台を見ながら指揮する人なんですね。ガムザッティやらソロルのヴァリエーションは良く舞台を見て呼吸を合わせているようでした。その一方、上でも書きましたが影の王国終盤は容赦なく速い。昨年末に見たボリショイの『ラ・バヤデール』ばりに速かったような。

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会場についてチラシを見ていたら湯川麻美子さん引退のメッセージが!ショック!
4月『こうもり』で引退とのこと。『DANCE to the Future 〜Third Steps〜』を観た際にいつまで新国立劇場で踊ってくれるかなと思ったのですが、こうも早いとは。私まだバレエを見始めてやっと1年なのにお気に入りのダンサーの引退は残念です。新国立劇場の踊るグロリア・スワンソン(と勝手に名づけた)、こんな個性的で面白おかしいダンサーはめったにいないというのに。湯川麻美子さんの踊る「こうもり」の映像紹介しておきますね。

3分でわかる新国立劇場バレエ 「こうもり」
ベラ:湯川麻実子、ヨハン:山本隆之、ウルリック:吉本泰久。

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新国立劇場は宣伝映像が良いですね。3分でわかるシリーズは大好きですので、紹介しておきます。

3分でわかる!バレエ『白鳥の湖』
オデット/オディール:小野絢子、ジークフリード王子:福岡雄大

新国立劇場バレエ 3分でわかる白鳥の湖
オデット/オディール:酒井はな、ジークフリード王子:山本隆之

3分でわかる!新国立劇場バレエ「シンデレラ」
シンデレラ:小野絢子、王子:山本隆之、仙女:本島美和

3分でわかる!バレエ『カルミナ・ブラーナ』
フォルトゥナ:湯川麻実子、神学生3は芳賀望かな。

3分でわかるバレエ『ドン・キホーテ』
キトリ:ザハロワ、バジル:ウバーロフ、エスパーダ:貝川鐵夫

3分でわかる!バレエ『くるみ割り人形』

3分でわかる新国立劇場バレエ「ジゼル」


15/02/08

新国立劇場『こうもり』(オペラ、公演)

4月の新国立劇場バレエ団『こうもり』が楽しみで楽しみで待ち遠しく、ヨハン・シュトラウスUのオペレッタ『こうもり』を観に行ってきた。
本日の席は3階L/R前方D席。オペラはいつも4階席なので3階は初めて。3階にしても4階にしても同じD席なのに断然見やすい。いつも3階D席ならいいのになー。でもD席チケット争奪戦は当たるも八卦当たらぬも八卦だから、一番楽しみだった『こうもり』が3階で嬉しい。

本日のキャスト
アイゼンシュタイン:アドリアン・エレート
ロザリンデ:アレクサンドラ・ラインプレヒト
フランク:ホルスト・ラムネク
オルロフスキー公爵:マヌエラ・レオンハルツベルガー
アルフレード:村上公太
ファルケ博士:クレメンス・ザンダー
アデーレ:ジェニファー・オローリン
ブリント博士:大久保光哉
フロッシュ:ボリス・エダー
イーダ:鷲尾麻衣
指揮:アルフレート・エシュヴェ
管弦楽:東京交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
バレエ:東京シティ・バレエ団
演出:ハインツ・ツェドニク

『こうもり』はエルンスト・ルビッチがドイツ時代にサイレントで『陽気な監獄』(1917年)として映画化してますね。DVD(米クライテリオン『極楽特急』収録)は持ってますが、未だ見てません。とはいえ、ルビッチらしい題材とは思いました。一方、上流階級夫婦のドタバタは洗練度はともかくセシル・B・デミルも監督していたわけで、やはりまだ見てない(そしてDVDだけ所持している)『マダム・サタン』あたりがその影響を受けていそうな予感がします。
『こうもり』はオペレッタなので歌の合間に台詞の演技もあり、オペレッタとミュージカルの垣根が何なのか考えてしまいます。声楽かそうでないかの違いかしらん。
プログラムによると
アイゼンシュタイン:”テノールで歌われることが多いが、バリトンが歌うこともある”
フランク:”バス””本公演ではバリトン”
オルロフスキー公爵:メゾソプラノ、アルト、テノールなど、様々な歌手によって歌われる”
とあって、この曖昧な、わりといい加減なところが不思議なんですけど、オペラではなくてオペレッタだからなのでしょうか。
ツェドニク演出は4度目の上演だそう。1幕、淡い色調の書き割り風平面なセットが洒落ている。2幕はキンキラ。時代背景は19世紀終盤か20世紀初め。アール・ヌーヴォーからアール・デコ風。ちょうど漫画『ヤマトナデシコ日和』(清原なつの)を読んだばかりで琳派がクリムトに影響云々が頭の片隅にあったので、プログラムの解説に納得。そういうわけでもないだろうけど、歌のない台詞部分には日本語のギャグが散りばめられていた。たいした面白いことを言っているわけでもないのに日本語が出てくるだけで会場が笑いに包まれ、私も楽しくて笑っていたけれど、同時に流れが止まってしまう印象も受けた。もちろん舞台の上では問題なく進行していく。3幕では「焼酎」を言いすぎてどうかと思った。
しかしこうなってくると演者には歌唱だけでなくコメディセンスも求められて大変だ。昨年1月に観た『ドン・ジョヴァンニ』のタイトルロール、アドリアン・エレートは今回の方がより役にあってドタバタするコミカルな二枚目を軽妙に演じていた。2011年にも新国立劇場で同役を演じているとのこと。その他それぞれ面白かったけれど、奥さまのドレスの丈を詰めてちゃっかりパーティにやってくるメイドのアデーレ役のジェニファー・オローリンが図太い演技と歌唱で印象に残った。
2幕、パーティ会場の客に扮した合唱団に混ざってスタイルの良い人たちがいると思ったらそれがダンサー(東京シティ・バレエ団)だった。いざ踊りだすとセットの都合上、場所が狭くて踊りにくそう。男性ダンサーの振り付けを真似てエレートが踊っているのがそれなりに様になっていて素敵だった。
オペラは動きが少なくて物足りないと思っていたのだけれど、オペレッタということもあるのか、踊るバリトンの出現もあって今回の公演はとても満足した。身分を偽り、変装する楽しい演目。
上演時間は休憩1回(25分)こみ3時間で全3幕。初心者に優しい演目でした。

新国立劇場『こうもり』


15/01/25

新国立劇場『さまよえるオランダ人』(オペラ、公演)

ワーグナー『さまよえるオランダ人』を観てきました。本日の席は4回L/R中腹壁際D席。昨年『アラベッラ』を観たときとまったく同じ席です。なので最初から見えづらいのを覚悟していったのですが、今日は前の人たちが前のめりにあまりなってなかったので、前回に比べればまあまあ見やすかった。もちろん見切れはありますが。それより一個前の席の頭が右に行ったり左に行ったり数秒ごとにせわしなくて鬱陶しかった。それと視力が悪くなっていたのか、字幕がぼやけてしまった。D席は席選択してる暇なく売り切れるので、なかなか良い席にはなりませんね。

本日のキャスト
ダーランド:ラファウ・シヴェク
ゼンタ:リカルダ・メルベート
エリック:ダニエル・キルヒ
マリー:竹本節子
舵手:望月哲也
オランダ人:トーマス・ヨハネス・マイヤー
指揮:飯守泰次郎
管弦楽:東京交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
演出:マティアス・フォン・シューテクマン

ワーグナー初期の作品ということで後の作品とは(音楽的に?)毛色が違うらしいのですが初心者なのでわかりません。一回観て聴いたところであんまり音楽を覚えないので、いずれ後期の作品を観て聴いたとしても比べようがないと思われます。
とは言ったものの、素人耳で聞いても本日の出来栄えは素晴らしかったんじゃないですか。暗い音楽、悲劇的使命感に取りつかれた女、ゼンタをリカルダ・メルベートが迫力の歌唱。ラファウ・シヴェックは明朗な歌声。ダニエル・キルヒも良かったです。タイトルロールのトーマス・ヨハネス・マイヤーは歌よりも雰囲気、佇まいがワイルドで役に似合っていました。声量がちょっと他の歌手陣に負けていたような。メルベートのゼンタはヒステリック、自分勝手にも見えましたが、そういう役かもしれません。乳母のマリーを竹本さんはオランダ人のかつての女といった感じで演じていましたが、そういう演出なのか、これが通常なのか。歌詞にそういった内容は無かったです。ゼンタがオランダ人のことを歌いだすと激しく狼狽するマリーおばさん。終盤もオランダ人を目の当たりにし尋常ではない様子。オランダ人は7年に1度陸にあがるというので、何年前の女なんでしょうね。もっとも私の思い込みかもしれませんが、そこがやけに心に残りました。
演出は、あんなでっかい船首がせり上がってきたり、沈んで行ったりするのは面白かった。合唱の船乗りたちの衣装が模様になっていてフォーメーションを作るとマストに貼られた網目状の綱になるのが楽しくもあり、滑稽でもあり。
飯守さんと東京交響楽団の演奏も良かったと思います。金管、ホルンかな、プワァと微妙な音を出してましたが。
上演時間は1回の休憩(25分)を入れて2時間55分で全3幕。このくらいだと初心者には見やすくて良いです。私はファンタジー好きなので、『さまよえるオランダ人』は割と好みの演目なのかも。

新国立劇場『さまよえるオランダ人』

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2015/2016シーズンがオペラの方も16日に発表されまして、今日は『さまよえるオランダ人』公演終了後に飯森芸術監督の来季演目説明会があったのですが、オペラにはそれほど熱心でないので聞いてきませんでした。
来期は初心者向けは少なそうなので3演目、『トスカ』『魔笛』『ローエングリン』を見ようかなと。『ローエングリン』はクラウス・フロリアン・フォークト目当てですが、休憩込4時間55分で初心者の私には厳しいかもしれません。もしくは『ウェルテル』にするかもしれません。あとは気が向いたらZ席申し込みするとか。


15/01/18

新国立劇場『DANCE to the Future 〜Third Steps〜』(バレエ、公演)

バレエのテクニック等わからない素人感想です注意。
新国立劇場バレエ団のダンサーによる振り付けの公演。コンテンポラリーからクラシックバレエまで玉石混合。振付家としての資質、そしてまた振付家本人のダンサーとしての資質など思うところがあった。
新国立劇場小劇場、本日の席は1列目ドーン。オーケストラピットがあるでもなし、躍動するダンサーが目の前に。こういう席で見る機会は早々ないと思うので楽しんだけれど、全体像はわかり辛いかもしれない。舞台が低いので前方は1列目以外はつま先が客の頭で見えない可能性もあったかもしれず、やはり1列目でよかったかも。
16日も当日券買って見に行こうかなと思ったら案の定仕事が長引いて行けず。

「はなわらう」
振付:宝満直也
出演:福岡雄大、米沢唯、奥田花純、五月女遥、朝江尚子、石山沙央理、フルフォード佳林、益子原美奈
初っ端で本日のハイライトかと思う。女性ダンサーの可憐な美しさに基づいているような柔らかいリリカルな作品ではあったけど、雄しべと雌しべを囲む花びら的な仄かにエロチックな連想も無きにしも非ず。激しい振り付けにもかかわらず幻想的でもあった。福岡さんの男性的な力強さと米沢さんの柔和な優美さが際立つ。薄い桃色の衣装のその他花びら(?)のダンサーと違って白い衣装の米沢さんはちょっと表現が違くて、ときおり物の怪にも見えた。米沢さんにはいつか九尾の狐(玉藻)をバレエで踊っていただきたい。

「水面の月」
振付:広瀬碧
出演:川口藍、広瀬碧
ポワントで踊る。振付家本人も出演。以前にも「ドッペルゲンガー」という作品を振りつけているらしく、見てないけど題材的には似通っているのかと想像する。水色の衣装(広瀬)と黒っぽい衣装(川口)の女性ダンサー。ダンサーのスタイルってやっぱりきれいだなー。という印象。

「Chacona」
振付:貝川鐵夫
出演:奥村康祐、堀口純、輪島拓也、田中俊太郎
女性ダンサー1人と半裸の男性ダンサー3人の肉体美。輪島さんがひたすらかっこよかった印象。
衣装は先シーズン末に退団した千歳美香子さん。

「Revelation」
振付:平山素子
出演:本島美和
招待作品。16日を小野絢子さん、17、18日を本島美和さん。
正直意味は分からない。カクカク動いたり転がったり椅子に乗ってバランスとったり弦楽器引いたり。ちょっとジャパニーズホラーみたいな。とはいえ、本島さんの迫力。ファムファタール本島さん。

「The Lost Two in Desert」
振付:高橋一輝
出演:高橋一輝、益子原美奈
ジュブナイル的な男の願望丸出し。そういう意味では素直なわかりやすい作品。砂漠で迷った男と女。ワイルド且つセクシーな男女関係は通俗的な。最初の方、ちょっと砂を踏んでいるような描写があったので、砂漠を表現していたのかとは思うものの、半裸の男と野性的な衣装の女は、砂漠というよりは孤島の遭難者に見えた。
普段の公演では道化とか義理の姉とかコミカルな役を踊る高橋さんの別の一面が垣間見れた。

「Andante behind closed curtain」
振付:マイレン・トレウバエフ
出演:湯川麻美子
後ろ向きで湯川さんが登場。舞台奥が彼女が挨拶している客席という設定。女優なのかダンサーなのかが舞台を終えた後の楽屋の様子。恐れ、不安、孤独といった感情をドラマティックに踊り演技する湯川さん。あとどのくらい彼女は新国立劇場で踊ってくれるかなと思いつつ観たせいで、内容的には違うものの美輪明宏の「老女優は去りゆく」と重ねて観てしまった。でも本当は、湯川さんは”踊るグロリア・スワンソン”だと思っている(ということはいつの日か引退しても華麗に復帰するのか)。

「Phases」
振付:福田圭吾
衣装:福田圭吾
出演:菅野英男、寺田亜沙子、五月女遥、丸尾孝子、石山沙央理、成田遥
二つの違うタイプの音楽を組み合わせた作品。実はあんまり印象にない。菅野さんをてっきり福田さんだと思って観ていた。あんなに近かったのにわからなかったとは・・・。我ながら間抜け。

「Dancer Concerto」
振付:小口邦明
出演:細田千晶、小口邦明、小柴富久修、林田翔平、原健太、若生愛、柴田知世、原田舞子
女性ダンサーはポワントを履き、振り付けはクラシック。この公演の中ではある意味毛色が変わった作品・・・ではあるけれど、要はグランドバレエからコールドの場面を引っ張り出してきたような作品。ソロの見せ場もありますが。振付家の生真面目さが出た印象。
今回の出演者は誰が決めたんでしょうね。振付家本人なのか第3者(芸術監督とか?)なのか。小口さんに限って言えば、普段の公演でのポジションと同じだったのがなんとも。躍進中の若手(小柴、林田、原)と踊ってもさらにキレのある踊りを見せ、一際優れた容姿があるのにもったいない。林田さんや原さんがニコニコ踊ってるのに比べて、真剣な表情が踊るお侍さんに見える。既に中堅どころといってよいダンサー、もっと良い役を本公演で掴んで欲しいです。

それぞれの作品の後にダンサーの挨拶の他、最後は振付家が登場してカーテンコール。衣装のまま出てきた広瀬さん、小口さんは別として、ダンサーとして出演のなかった面々はそれぞれのファッションを見るのが面白かったような。

新国立劇場『DANCE to the Future 〜Third Steps〜』

2014/2015シーズン 新国立劇場バレエ団紹介動画
2:22あたりから「はなわらう」。女性の髪形、衣装は違いました。

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2015/2016シーズンが16日に発表されましたね。
可もなく不可もなく。しいて言えばガラ公演含めての6演目では少ないし、公演回数も少ない。オペラは10演目なのに。新国立劇場はバレエ団はあっても歌劇団はないのにな。合唱団はあるけども。
既に配役もいくつか出ているのですが、本島さんの主役をもっと希望。キャラクターグッズまで作ったのに金平糖の精にキャスティングされてないのはどうなの。
当然、米沢さん、小野さんの主役の回は観に行くとして、細田さん、奥田さん、柴山さんの抜擢は楽しみ。『アラジン』はたぶん八幡さんの主役が見られるであろうからこれも楽しみ。でも一年半後まで待つのか。
ちなみに新国立劇場のサイトには発表されていない2016年1月のガラ公演ニューイヤー・バレエの配役はセット券のチラシには出ていました。
昨年のうちに発表されていた2015/2016シーズン初っ端の『ホフマン物語』は女性の主役が3人いるので楽しみです。映画の『ホフマン物語』(51年)はパウエル/プレスバーガーの割に面白くなかったけど、バレエはどうでしょうね。


15/01/04

たいらじょう『はなれ瞽女おりん』(人形劇、公演)

今年最初の舞台観賞。感想は後日。

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