10月14日「ハイブローライブ」

始めに。

劇場前の告知ボードには、タムケンの名前が、本名の田村憲司から、「たむらけんじ」とひらがな表記されていました。この日からこれが、彼の芸名になったようです。

このライブは、一般のライブとはちょっと違って、そのタムケンが同期生や後輩たちをプロデュースするという主旨のライブです。ライブ前の告知では、コンビネタやユニットコントなど、いろんなことをやってくれるという風に聴いていました。「すんげー」世代のわたしにとって、ユニットコントというのはいちばん嬉しいことだし、タムケンという存在そのものが、あの頃の2丁目をひとりで体現したものであると今でも思っているので、この「ハイブローライブ」には、いろんな想いがありました。もちろん、ピンになったタムケンが、どのようなものを見せてくれるかということにも、興味深々でした。共演するコンビたちも、バラバラな色を持ったコンビたち。彼らを、どんな風にまとめるかも、タムケンの腕にかかってきます。

 

開演前。

わたしが会場に入ったのは、開演10分くらい前でした。客入れの音楽が鳴っているのはいつものことなのですが、この日はちょっとだけ雰囲気が違った。緞帳が開いてる。・・・ザコシだ!!ザコシが皿まわしてる!!

なんでこれをイベント前に言ってくれなかったんでしょう。言ってくれたら、必死でもっと早く来たのに!G☆のイベント「ZacpaSP」でもこの姿は拝めたけれど、何度見ても可愛いシショウの姿。特にわたしの席からは、シショウを目の前に見ることができたので、ほわ〜となりながら眺めていました。開演直前になって、幕が閉まっていったのですが、そのとき客席に向かってレコードを手に持って手を振ってくれたシショウが、ほんと可愛かったなぁ。

 

オープニング。

シショウが去って幕が閉まって、それから開演までのあいだ、会場には、槇原敬之の「どうしようもない僕に天使が降りてきた」が流れてきました。槇原は、大好きなミュージシャンのうちのひとり。特にこの曲には、かなりの思い入れがあります。しばらく聴いていなかった耳には、とても新鮮に、嬉しく響きました。

 

閉まった緞帳の向こうで、大勢の足音がする。前の方の席で観ていたわたしには、かけ声のようなものも聞こえました。

幕が開いたら、この日の出演者全員が「G−T(G☆MEN’S Tシャツ)」を着た姿で居ました。ダンスが始まった!マジダンス!

もともと、わたしは「ネタ」とか「お笑い」とかも好きだけど、「芸人さんそのもの」も大好きなので、好きな芸人さんが、お笑い以外の何かに「真面目に」取り組むことには賛成です。そういう姿は、とても格好いいから。この日も、みんなカッコよかったのです。$10とたむけん以外は、踊っている姿なんて、まるっきり初めて見ました。そういう新鮮なところも、嬉しいのです。難しいパートは$10に任せちゃったりしながらも(笑)、たむけん始め、踊ってるみんなの笑顔がいいな。

ダンスを終えたときのカオもいいな。みんな、踊り終えることができたことが嬉しそう。

 

そして、「自己紹介を兼ねた一発芸」が始まりました。ただし、すべった場合、「罰ゲーム」ならぬ「罰ダンス」が待っている。たむけんの指名を受けて、まずは君と僕から。

柳谷くんは「『ギザギザハートの子守歌』のメロディにのせて『六甲おろし』を歌います」→OK!

藪ちゃんは、3歳児にバカウケしたという、顔芸。君僕のネタでもやってたね。かなりのインパクトです。→OK!

 

次はブラックマヨネーズ。杉竜は何故か「しかも、B’zの稲葉」。「しかも」って何やねん・・・→罰ダンス!

罰ダンスは、必ず全員で。見ていると、本編のダンスよりもけっこうハードそう。これも、いっぱい練習したんだろうねぇ。なんか、その光景を想像したら、嬉しくなってしまいました。

よっさんは、「森高千里の『雨』を、最後だけ長渕で」と、オチまで完全に言ってしまっているタイトルですが、妙にウケました。→OK!

 

続いてサバンナ。八木くんは、自分がギャグだけの芸人ではないことをさんざん力説したあと「元気チャンピオン!」と、ギャグ披露。→当然、罰ダンス!

「えーっ!」と大ブーイングを受けながら、渋々踊り出すみんな。踊りだしたら頑張ってます。高橋くんは、大人数で狭い舞台の上、足を開いたり閉じたりするところで、たむけんの足を何度も何度も引っかけてました。たむけんが抗議するたびに、調子に乗ってますます邪魔する高橋くん(そのときの方が生き生きしてたなぁ、ハハハ)。

高橋くんは、「大阪お笑い四天王の歌を歌います」。お笑い四天王じゃなくて、中堅四天王では??こういうのん好きね、高橋くんてば。わたしも好きです。→OK!

 

次は$10。白川くんは「1年間便秘の人が、ついに出たとき、をやります」だってぇ。爆笑。→OK!

浜本くんは、「たむけんに捧げる歌」・・・悪口?いや、愛情ですね。→OK!

 

シンドバット、鈴木くんは、「おタコプーのモノマネ」って、なんかシンドらしいなぁ。→OK!

森くんのは、漫談ぽく「精神年齢鑑定のHPで、僕の年齢98歳でした」。面白かったのにー!→罰ダンス!

もはや罰ダンスを見るのが楽しみになってきました。ハードな振りだから、体力がなさそうな人は足元がおぼつかない。でも、そんな息切れした様子まで、ラブリーなんです・・・芸人中毒やな、わたし。

 

G☆MEN’Sは、ザコシショウから。「Say Man」(で合ってるのかな?)だって。当然、罰ダンス〜!

シショウのせいで罰ダンスになったので、シショウメイン。だけど、別にメインになったからではなく、シショウはダンス、下手くそです、ウフ。

茶っぱくんは、「笑いと幸せを運ぶ静岡茶っぱです」と、いつもの彼。いつもの彼なら、罰ダンスといくところでしょうが、この日はOK!おおっ・・・。

 

ラストは、リーダー・たむけん。客席に向かってご挨拶。「来ていただいてありがとうございました」なんていう挨拶のあと、「ライブが終わったら、家に帰ってお風呂に入って・・・」。「お風呂」→「風呂」→「フロー」→「ハイブロー」・・・バンザーイ!そして全員で、もういちど罰ダンスを踊ります。いいなぁぁ・・・。

 


字幕 

このライブが、あるひとりの男の人生をなぞったことを表していきます。まずは、彼の「将来の夢」から始まります。彼が最初に抱いていた夢は「教授」でした。

ユニットコント「講義」

女子高生3人が会話をしている教室。生徒役は茶っぱくん、浜本くん、小杉くん。タイプは違えど、3人とも制服が似合いません(笑)。だけど、女子高生らしいアホっぽい会話や仕草が笑える。そこへ、先生役のタムケン登場。メガネをかけて、顎がしゃくれていて、めちゃめちゃうさんくさくて気弱そう。そんな先生の性格を見越してか、女生徒たちはうるさいうるさい。

・・・ここでたむけんがキレるであろうことは、なんとなく予想がついてました。けど、けどね、誰がここまでだと思った??(笑)

机をひっくり返して、スチールの机の引き出しなんかグンニャリ曲がっちゃった。茶っぱくんを引きずり倒し、マジで殴る。怒鳴る声なんか、もう何言ってるか分からない。あ然となる客席、だけど、3人の女生徒たちも、ここまでとは思っていなかったらしく、ビックリしてもーてリアクションできないくらい・・・(^^;。

そして、キレまくったたむけん先生は、客席を全員立たせ、「いいタレになる方法をおしえてください」というコールをさせるのです。「タレ」っていう言葉に、まったくもって素直に反応できないわたし・・・立ち上がることも、できたらしたくなかったけど、A列に座っていたので、立たなかったらマジでたむけんに怒られる(イジられる)可能性があって、仕方なく立つことにしました。

こんな、「え〜?」となるようなネタで始まったハイブロー。でもこのネタ、最後は、「いいタレ」=「たむけんの奥さん」ということで収まり、ちょっとほのぼの。よ・よかった・・・でも、まだまだどうなるか分からない・・・

 


コンビネタ

君と僕

コント「忘れ物センター」。柳谷くんが勤める、ある鉄道会社の忘れ物センターへ、忘れ物を探しにやってきた薮田くん。モノに限らず、いろんなものを忘れすぎ。でも、ウォークマンだけはどこのメーカーのものかちゃんと思い出したり、最後の方では逆に思い出しすぎたり・・・。オチでは、ヤナギくんは失業してしまうの。君ぼくのネタはほんと安心して見ていられる。起承転結がしっかりしていて、ハメ外すところは外して、っていう感じ。

まだ彼らが何期生かも忘れそうになるときも多いってのに、ネタのランクは高いんだ。

 

G☆MEN’S

たぶん、これからしばらくは、G☆のコンビネタを見ることができなくなるはず。またいつか必ずふたりに逢えることはちゃんと分かっているけれど、baseでの彼らを、目に焼きつけておこう。

でもそんなときでも彼らは、いつも通り。ほんっとにいつも通り(少しは寂しそうな顔のひとつも見せてくれよって思うくらいに)。ネタは「ドラゴンクエストTLC(ドラゴンクエスト立ってられへんコント)」と、「尾行でポン」の2本。「ドラクエTLC」の方はご想像通り。主人公たちが旅をするシーンでのTLCです。そして「尾行でポン」は、出た村井!G☆の今の必殺技ともいえる道具をきちんと出してきた。

今のG☆の勢いをしょっちゅう見られなくなるのはちょっと辛い・・・そんな風に思ってしまうほど、会場の暖かい笑いが心地よかったです・・・。

 


字幕

彼は、漫才師を目指す。

ユニットコント「スーパーホスト」

女の子が3人。たむけんの他に、右子(みぎこ)と左子(ひだりこ)というふたりの女の子(高橋くんと鈴木くん)。このふたりがホスト遊びにハマっていて、たむけんが無理やりホストクラブに連れてこられた格好。そのホストクラブの名前は・・・「$10」(笑)。ボーイさんが杉竜(そういうカッコ、似合う・・・男前っ)。

右子と左子にはそれぞれお気に入りのホストがいるんだけど、まずひとり目は「悪いことをしたときにちゃんと叱ってくれる人なの」と、登場したのが、もうめちゃめちゃめちゃ怖いカッコで怖い顔で何もかもが怖い、吉田くん。悪いことをしたときに叱るどころの話じゃありません、ずっと怒っとる(笑)、しかも半端じゃねぇよ・・・。でも「そんなところが好き」と、驚きあきれるタムケン(役名なんやったっけ?タム子?)そっちのけの右子。

左子が好きなのは「ホストなのに、とっても自然なの〜」というところが魅力だという、登場したのが森くん扮する、髪型から服装から言動から行動から、とにかく不自然すぎるホスト・・・あの森くんがホスト役をやってるっていうのも不自然(笑)。でも左子はメロメロ。

「あなたも誰か指名しなさいよ〜」と言われ、渋々たむけんが指名したのが、「スポーツマンタイプ」。出てきたのは、たしかにスポーツマン(笑)、ただし、筋肉八木です・・・。

こんなメンバーで繰り広げるコンパゲームは、かなり面白くないよ(^^)。さっきのユニットでは、あんなおっそろしいキャラ(笑)になっていたタムケンが、このユニットではきちんとしたツッコミだっていうギャップが面白い。このユニット、傑作やわ。ユニットコントそのものを見るのが、非常に久しぶりで嬉しい上に、キャラだけに頼ってなくて、ちゃんと面白いしね。

 


コンビネタ

シンドバット

コント「その日の僕はブルーだった」。シンドバットのコントなんて、この時点でわたしが見るの1年ぶりくらいでは??(ソロイベント以来)。大勢が集まるイベントで、彼らがコントをするというのがすごく新鮮な気がしました。

設定は、売れない漫才師である鈴木くんが公園にいると、そこへ、いかにも怪しい「ジャニーズのスカウト」を名乗る男がやってきて鈴木くんをスカウトする物語。最初は、スカウトマンのあまりに怪しい様子に、断っていた鈴木くんですが、途中から妙に乗り気に。でも、実在のアイドルグループをもじった名前がおかしすぎるし、鈴木くんがジャニーズに入って組むことになった人ったら・・・。結局、ある事件が起きて、この件はなくなりましたが・・・。シンドらしさ満開なコントでした。笑った笑った。

 

$10

コントでした。ふたりは、「ツインマグネット」という漫才師。ある日、ネタを終えたふたりは、楽屋でケンカになります。原因は、白川くんのテンションが低いこと。最初は、白川くんのやる気を起こさせるためにわざとキツいことを言っていた浜本くんですが、白川くんのやる気のなさが、バイトに力を入れすぎていたことが原因と知った浜本くんは本気で起こり出し、ついに解散することになってしまいます・・・。

解散後、バイトをすることになった浜本くん。バイト先に行ってみると、そこには、主任として実質そのお店を仕切っている白川くんがいました。あんな風に解散したふたりですから、上の立場に立つことになった白川くんは、浜本くんに非常に冷たく当たります・・・しかし。っていうネタ(説明長い!)。

この長い説明を見ても分かるように、ドラマ仕立てのネタでした。ケンカをしたり、イジメをしたりするシーンが、全然笑えません。となると、笑える部分はごく少ないのですが、その少ない笑いに向かって収束している感じ。わたし個人としては、もっとお気楽にポカンと笑えるネタが好きなのですが、構成力には感心してしまいました。

 

字幕

彼は、疲れてきたようだ。おかしな夢を見るようになった。

ユニットコント「テレタムーズ」

イギリスの人気子供番組「テレタビーズ」をモチーフにしたコント。まず、本家の「テレタビーズ」の映像が流れます。その後、タムケン、茶っぱくん、高橋くん、鈴木くんが扮する「テレタムーズ」の映像が、本家と全く同じシチュエーションで流れてくる。

そして、実物登場。テレタビーズって、キャラクター自体も可愛いと思ったことないけど、実物は・・・あ〜、VTRと比べても全然可愛くなーいー(笑)。センターマイクが立って、4人漫才。横山ホットブラザーズから中川家までの微妙なパロディ・・・。別に面白くもないんだけどね、でもアホらしくて、そして全然可愛くなくてイイなぁ、フフ。

 

字幕

疲れすぎた彼は、自殺を試みる・・・。

ブラックマヨネーズ

コント「自殺」。恋に破れ、東尋坊へ自殺をしに来た小杉くん。彼がまさに身を投げようとしたとき、現れたのが「ココガ自殺ノ名所デスカ!?」と感心しながらの、吉田くん扮するアメリカ人。てなコント。よっさんの、理不尽っぷりが、道を外れすぎなくて、しかもわたしのツボをめっちゃ突いてきた。普段の「ガブンチョ」はこの日のために押さえてたの?って言いたくなるくらい、このコント秀逸っす!「ガブンチョWAR」でやったら1位とれるで〜。

 

字幕

立ち直った彼は、映画監督として名を馳せるようになった。

サバンナ

コント「映画監督」。まず、たむけんのプロフィールが流れる・・・。八木くんが映画監督、高橋くんがタムケン役っていう、このライブのプロデューサー・たむけんに捧げるコント。映画の主役を射止めたたむけんですが、監督の言うことなどまるで聞かずに暴れ続けるの(^^)。ハゲヅラ被って、ママ(奥さん)に電話したり、「陣内!」「高山さん!」「タージン!」とピン芸人をつぶそうとしたり、「♪怪物ランドの桃山台」と昔よく歌ってたダジャレ替え歌を歌ったり、「風太〜!」とか「大北〜!」とか「〜っ!(←声にならない叫び声)山下さんっ」とか叫んでみたり、「カーイ、カイカイ」っていうこれも昔よくやってたギャグを言ったり、鍋奉行っぷりをめっちゃ出したり・・・アハハ、わたしたちの大好きなたむけんの姿を、気持ちよく、映し出してくれました。そうそう、こんなたむけんが好きやねん(^^)。そして、演ってる高橋くんも、めちゃめちゃ楽しそうだった。

厳密にいうと、これはサバンナのコンビネタじゃないと思うんですが、サバンナらしく(ていうか高橋くんらしいのか)ていいなっ、とも思いました。

 

「のび太の結婚前夜」

そういえば、お芝居もやるって言ってたっけなぁ、と、今までさんざん笑って忘れていました。このお話は、今では高名な映画監督になった、ドラえもんの主人公「のび太」が、晴れて初恋の人と結婚することになった、結婚式までの数日間を描いたものでした。この「ハイブローライブ」は、すべて、のび太の半生を描いてきたものだったのです。

 

しずかちゃん(うめさんドラさん・中川)との結婚式を数日後に控え、自分は有名な映画監督になっても、のび太(茶っぱ)の情けないところは相変わらず。彼のいちばんの不安は、ドラえもんがのび太のところから去るときに、のび太・しずか・ジャイアン・スネ夫にそれぞれ預けていった、合計4つの鍵のこと。のび太たちが大人になって、この鍵が4つ揃うときに、ドラえもんは再びのび太たちの前に姿を現してくれる、のび太はそれを支えに、これまで頑張ってきたのです。

2人組のチンピラ高校生(君と僕)が、警官(森)とその上司であるジャイアン(たむら)とでおかしなやりとりをしているところへ、のび太としずかが通りかかる。3人が揃って、話題にのぼったのは、未だ連絡の取れないスネ夫(高橋)の所在でした。

実は、スネ夫は莫大な借金を抱え、高利貸し・万田(鈴木)のところへ監禁されていたのでした・・・。借金のカタに人殺しをしてくるようにとピストルを受け取ったスネ夫は弾みで、万田の手下(浜本)を撃ってしまい、万田を人質にとって立て籠るのです・・・。

そんなこととはつゆ知らず、結婚前夜、バーでしみじみと盛りあがるのび太とジャイアン。異様に歌が上手くなったジャイアン驚いたり(笑)。そこへジャイアンの携帯が鳴り、スネ夫の事件が知らされました。ふたりや、他の警官も駆けつけます。通訳が必要なほど渋すぎる声でしゃべる「ザコ警部」(ザコシショウ)や、八木ギャグをする男(八木・笑)や、チンピラ親子(ブラックマヨネーズ)など・・・。彼らの説得も、スネ夫には効きません。

ジャイアンは、周りの人に、「3人だけにしてくれ。必ず説得してみせる」と頼み、のび太とふたり、スネ夫に向かい合うのです。

スネ夫は、いつまでも、ドラえもんたちと過ごした楽しかった子供時代のことが忘れられない。だけど、その思いが逆に、ドラえもんとの約束の鍵のことも忘れさせてしまっていた。きちんと成長したのび太やジャイアンを目の当たりにしていた彼には、自分が成長できない焦りもあった。だから、ジャイアンの説得も聞き入れようとしない。

のび太は、ジャイアンのあとを受け、スネ夫に向かって、僕らは、ドラえもんがいなくなってから、いつでもドラえもんが帰ってきてもいいように頑張ってきたんだ、でもスネ夫は逃げてるだけだ、そんなやつに、ドラえもんに逢う資格はない、約束の鍵のことも忘れてるじゃないか、と語りかける。

スネ夫の表情が変わり始めました。明らかに、万田のことを離そうとして、のび太たちの元へ歩み寄ろうとしたときに、撃たれて病院に運ばれたはずの万田の手下が現れ、万田ですら制止しようとしたのもきかず、復讐のため、スネ夫を撃ってしまうのです。

のび太のナレーション「僕らは、病院で、友人の命のことを思って祈るしかなかった。今は、鍵のありかなどは聞き出せるはずもない・・・」

場面は変わって、空港のシーン。のび太としずかの結婚式のためにアメリカから駆けつけた出来杉(白川)。彼は、携帯電話でしずかと連絡をとったあと、脳天気に、ひとつの鍵をポケットから取り出します。「いやー、ドラえもんが未来へ帰るときに僕に預けていったスペアキー。あれはいったい何だったんだろうなぁ???」。首を傾げながら、仲間に逢うために、空港から出ていく・・・。

 

 

最初、違和感がありました。普段のコントでは、役名などあまりなく、自分の名前が役名になっていることが多いので、しかも、有名なキャラクターたちが役名になっているというのが、多少くすぐったかった。それから、ジャイアン役がタムケンだというのは、このライブにおいては当たり前のことなんだろうけど、芸人さんがやる場合、「ジャイアン」=「コバ」っていう図式がわたしの頭の中にできていたからです。のび太たちの成長した姿というのも、不思議な感じ。その違和感は、最後まで消えなかったなぁ。

でも、やっぱり感動してしまうのです。わたしは、きっとこのお芝居においては、スネ夫です。いつまでも成長しきれない。目標をつかめずにフラフラしている。だから、高橋くんが絞り出すようにジャイアンたちに語っていた、受け入れられない理由は重かったし、それを諭す茶っぱくんの台詞も、彼らの演技力もあって(特高橋くん!ぴったりな役どころということもあって、すごかった!)心にしみたんです。頑張らなくちゃ、って、ガラにもなく思ったり・・・。

これだけたくさんの人が出ていながら、どの役も印象に残っているという、すごいお芝居でした。主役級の3人はもちろんのこと、ただのチンピラ役でも見せ場(主に笑わせどころ)はいっぱいだし、いっかいしか出番のない白川くんはすごく重要な役だし(でも、だからこそ最後の台詞が重要だったと思うので、もっと客席に伝えて欲しかったとも思ったんですが)・・・。これが、ハイブローの持ち味か。なるほど。後輩想いというのは、口だけじゃない。

 

エンディング

長いライブでした。そのために、どれだけお稽古したんだろうなぁ、と思っていたら、「3:00解散、10:00集合」なんていう、鬼スケジュールだったようです(^^;。2ヶ月後には、また次のハイブローがあるということで、たむけん以外のイヤそうな顔ったらありませんでした、フフ。たむけん主催のミステリーツアーの告知(パンツ9枚持参のこと・・・って!)がありました。楽しそう!参加しようっと!

それから、「いちおう、これでハイブローライブは終わりですが、このあと、おまけのコーナーがあります。見た人はイヤな気分になるかもしれませんが、それでもよい人は残ってください」という告知も。あら、何、何〜???

 

おまけコーナー

誰ひとり(というのはオオゲサかな?)席を立とうとしない観客。再び幕が開くと、この日の出演メンバーが全員揃っている。うめドラの中川さんもいるし、プラス、ランディーズまで(喜)。前に出ているのはザコシと高橋くん。ふたりが、ケンカして、周りの人たちはそれを声で煽ってる。その繰り返し。それだけ、シショウと高橋くんのやりとりがコミカルで可愛くて、他のメンバーもニコニコニコニコしていて、なんか、めっちゃ笑ってしまいました。シショウとシゲオくんのやりたかったこと、周りの芸人さんが見たかったこと、いいよね。

 

感想

も・盛りだくさんだった・・・!コンビネタのグレードが高くて、ガッチリとユニットコントが見られて、ダンスやお芝居もあって。しかも嬉しいのが、それが全部リンクしているということ。こういう作り込まれたライブ、このライブの構成を考えただけでワクワクしてしまいます。

たむけんがピン芸人になって1ヶ月。彼は、「ライブプロデュース」という、今までの2丁目の芸人さんにはなかった、彼の道も、確立してくれたんじゃないでしょうか。このライブを見て、そう感じました。彼のライブに出れば大丈夫、彼のライブを見に行けばお得、そんな風に、芸人さんもファンも考えるようになったらいいな。もう、なってるかな。

 

 

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