2月15日「BIRTH〜誕生〜」レポ

 

始めに。

LaLaLa・田村のプロデュースで行うこのイベント、出演者は、中川家の礼二くん、ハリガネロック大上くん、満・諸岡くん、2丁拳銃・修士くん、$10白川くん、モストデンジャラスコンビ村越くん、G☆MEN’S茶っぱくんにサバンナの八木・高橋のふたり・・・よく見なくても、タムケンが仲のいいメンバーを集めたということがお判りだと思います(笑)。

余談ですが、1月くらいから、わたしたちがライブを見終わって2丁目前でウダウダしていると、タムケンを始めとするこの「BIRTH」メンバーが2丁目の階段を上っていくのによく遭遇しました。いっぺん朝5時にひっかけ橋を通ったときも、タムケン・八木・大上の3人に逢って・・・毎日練習、お疲れさまでした!

最近こういう仲良しユニット的イベントがなかったし、メンバーが豪華ということもあって、開場前から2丁目下はすごい人でした・・・

そして、劇場にあがると、「BIRTH」ビデオの販売がありました。販売があることと値段は聞いていたので、普通のビデオテープにテプラでラベルでも貼って売ってるんやろーって思っていたら、これがしっかりしたセルビデオのパッケージで・・・しかも収録時間は1時間、これで、1500円は安すぎでしょう。あっと言う間に完売したようです。

 

開演前。

劇場内にはずっと、メンバーがおしゃべりする声が流れてきていました。けっこう、やばい話もしていましたよ、何でも、村越くんは誰も信用していないとか、いろいろ・・・いつ録音したんでしょう?それが30分続き、開演へ。

 

レスキュー隊のコント。

1.タムケンを筆頭に、全員がTシャツとジャージ姿で1列に並んで登場。胸には名札をぶら下げています。整列のために番号をかけますが・・・「イー」「アル」「サン」「スー」と中国語だったり、「0」「6」と順番にタムケンの家の電話番号を言ってしまったり(結局最後まで言ってました・・・)、ラグビーのラインナウトを始めてしまったり、めちゃくちゃ。
いちいちツッコむタムケンに対し、みんなが一斉にいろんなことをまくし立て、「面白いことはひとりずつ言え!」と言われていたのがハマりました。

2.レスキュー隊の編成が変わったので自己紹介。名札をめくると、出てくるのはマイナーな落語家の名前ばかり。落語家だけで編成されたレスキュー隊は、「なぞかけ」を上手いこと言うと帰ることができるらしい・・・タムケンだけが、ひとり一生懸命ツッコんでいます(笑)(ハケていくひとりひとりに、「ベタキング」のAチームがコントでやっていたギャグ「ウンコすな!」と言っていたタムケン・・・懐かしすぎ!)。でも最後の3人の落語家だけは「桂米朝」「三遊亭円楽」(とあとひとり誰だっけ?)とめちゃくちゃ大物、なのに上手いこと言えないで普通に消火活動をしてしまう、というコント。

3.また自己紹介。「わら」「ガソリン」「浦辺粂子」(←ブラックだ・・・)などと、消火隊なのに「燃えるものの名前」ばかり・・・。まだ自己紹介は続き、「握りしめた手のひら」(←「♪燃えるように熱い」と続く歌詞)という名前でタムケンが反応、トシちゃんの「ごめんよ、涙」を熱唱します、、、懐かしい物真似!そのまま吉田栄作などいろんな物真似をやらされるタムケン・・・それを見た礼二くんに敬礼のポーズで
「風太がかわいそうであります!!」
と言われていたのが可笑しかったぁ。

4.今度はレスキュー隊は、自殺する人を止めなくてはなりません。また名札をめくると、全員の名札が「八木」。「人生は楽しいんだ」ということを分からすために全員で八木ギャグ「エンジョイ!」をします。が、ひとりだけやたらとキレのいい「エンジョイ」をするやつがいる、誰だ?とひとりずつやらせる、というぴのっきおのネタみたいなコント・・・いろんなバージョンが繰り返されるのですが、すべて犯人は白川くんなのでした。

 

ひとつのコントで4つもバージョンがあって、オープニングコントなのに長くてすっごく楽しかった!そして、改めて舞台をじっくり眺めてみると、わたしの好きな人たちばかり、並んでいるのです・・・しかも、楽しそうに、嬉しそうに・・・かなり、幸せな光景でした。

 

VTR

メンバーがスーパーへ行って、何やら買い込んでいます。誰かの家(あとで分かったのですが、タムケンの家でした)で鍋するみたいです・・・みんなで料理して、お酒飲んで、楽しそう・・・ひとりひとりが字幕で紹介され、改めて、「BIRTH」の始まり〜。

 

「料理の衣笠」

「衣笠」=「鉄人」です。なんていう安直なネーミング・・・。鹿賀丈史役は八木くん。オープニングの長台詞(しかも陰マイク)以外はほとんど出番なしという得なのか損なのか分からない役どころ。「タムケンvs白川くん」で、「お好み焼き対決」が行われます・・・。これがほんとうに料理したので、しかも2丁目の舞台、かなり驚きました。

福井アナ役に礼二くん、服部なんちゃらという料理のエライ人が大上くん、レポーターが諸岡くん、ゲストに「モストデンジャラスコンビの普通の方」村越くんに「2丁拳銃の名古屋の番組5本撮り」さん(どっちも礼二くんの発言です。もちろんこれは修士くんのことね)、田村サイドのアシスタントが茶っぱくん、白川サイドは高橋くんです。

アシスタントが実は裸にエプロンといういでたちだったのでお客さんが悲鳴を上げてしまったり、料理の道具がいまいちちゃんと用意されていなくて悪戦苦闘したり、思った通り、ハプニング(?)続出。それでも、双方こだわりを見せて調理を進めていくのでした。

個人的にいちばんハマったやりとりのひとつ。例えば用意された豚肉を見て

大上(服部)「これは、いい肉ですよ〜」
(諸岡、それを受けて料理人に小声で質問)
諸岡(レポーター)「福井さん福井さん」
礼二(福井)「はい」
諸岡「えー、これは、グラム100円だそうです!」
(会場・笑)
大上「あ、そっちだ」

と的外れな発言を繰り返し、そのたびに「あ、そっちだ」と言う大上くんの役がめちゃめちゃ可笑しかった!

だんだん収拾のつかなくなってきた舞台上で、どんどん汗をかいて実況がめちゃくちゃになっていく礼二くん。飽きてきたのかふたりでコソコソとおしゃべりして礼二くんに
「スイマセン、Wシュウジ、雑談やめてください」
とツッコまれる村越くんと修士くん。唯一的外れじゃなかった大上くんの発言に返しができなかった諸岡くんなど、見所多数、っていうか見所たくさんありすぎました。

あ、料理の方は、タムケンのお好み焼きはホタテやカキなんかをたくさんのせたシーフードなやつ、白川くんのは隠し味にお豆腐を入れているというなかなか美味しそうなモノ、勝敗は、ダントツで白川くんの勝ちでした。見ていたらだんだんお腹が減ってきて、このイベントのあとベタにお好み焼き食べに行ってしまいました、しかもカキ玉・・・(ビール付き)。

 

VTR

「田村から見た・・・」メンバー評が出ます。高橋くんと諸岡くんのもの。諸岡くんの「ええやつ。めっちゃええやつ・・・(以下ずっと「ええやつ」)・・・(そして最後だけ)髪型が変」が可笑しい。その通りだ!

 

 

次のコントに入るのかと思いきや・・・

何故か、ストリーク吉本くんが登場。白いタキシードを着て・・・これはまさか、元旦のファン感謝デイのときにやったという・・・とドキドキしていたら、やっぱりアカペラでC−C−Bの「Romanticが止まらない」を歌い出します・・・ていうか、1曲歌って、お終い・・・それだけ。
C−C−Bファンとしては、喜んでいいのか悲しんでいいのか、さっぱり分からない状態です・・・とりあえず、心の中で「歌詞が違う!」とか「なんで白いタキシードやねん!」とか、いっぱいダメ出しをしておきました(^^;。

 

うどん屋さん

礼二くんと高橋くんがやっているうどん屋さん。けっこう繁盛しています。タムケンがお客としてやってきます。天ぷらうどんを注文するのだけれど・・・有線の曲がおニャン子クラブの「象さんのスキャンティ」に変わったとたん、踊り出すふたり、そしてお客3人(修士、村越、茶っぱ、だったっけ?)。途中舞台袖から残りのメンバーが顔を覗かせたりしながら、結局1曲変な振り付けで踊りきります(踊りなのか・・・?)。そんな前振りなのに、結局出てきたのは天ぷらじゃなくかけうどんなのでした。
礼二くんの、タオルをうどん粉に見立てた捏ねが上手すぎて目を奪われました・・・。

 

マル秘コーナー

このタイトルがいちばんしっくり来るような・・・。ちょっと暗めの照明で、舞台中央には低い高さのセンターマイクがセットされています。礼二くん以外の8人が舞台で、椅子に座ったり立ったり、床に座ったりして、みんな真面目な表情。何かを一生懸命考えているみたい、と最初思ったのですが、タムケンなど3点倒立みたいな変な格好をしたり、それともちょっと違うよう。
誰かが何やらつぶやいています・・・「あいつ気まぐれやからなぁ」・・・
誰かを待っているのかとも思ったけれど、それとも違うみたいだし・・・
もろっち「来んでええときには、ねぇ?」とか言ってるけど・・・
よく見ると、全員、腰の方に神経が行っているように見えます。
こんな状態が、5分弱くらいも続いたでしょうか、タムケンがやおら立ち上がり、センターマイクへ向かいます。客席には背を向けて・・・そしてこの音・・・おなら?

この音を合図に、みんなの表情が実に晴れやかに(笑)。
このコーナー、これだけだったのでした。出ないことには終われなかったのね・・・(^^;。なんちゅうコーナーや。

 

VTR

パブ「パニック」の宣伝。体だけ女の人で、顔は修士くん、茶っぱくん、白川くんがはめ込まれていて、気持ちが悪いよー。

 

「何を訊くねん」

舞台中央にパネルがセットされ、全員が席に着いたところで明転、間髪入れず、MCのタムケンのコール「山下栄緑に、何を訊くねん〜!」・・・
「えっ?」と思う間もなく、目に飛び込んできたのは山下さん!・・・
当然、客席は大騒ぎ!わたしも、どれだけ舞い上がったことか!もう「山下だ〜、山下だ〜!」と呼び捨て状態(笑)。2丁目の舞台に立つ山下さんを見たのなんて、いつ以来になるのでしょう・・・でも、タムケンと一緒にいる山下さんは、違和感がない。「いいなぁ〜・・・この光景・・・」と、ちょっとトリップを起こしそうでした。
ちなみに山下さん、大歓声が久しぶりだったのか、終始ゴキゲンでした。

「何を訊くねん」ということで、もちろん「明石家電視台」のパロディ、「自分に似た人」がパネル上に並んでいます。
ちなみに全部挙げると、修士→ウルフ、村越→トナカイ、諸岡→不死身のレーサー・ニキ=ラウダまたは杉本哲太、白川→ビビアン・スー、茶っぱ→静岡の反町隆史、礼二→プリンプリンのウナ加藤(だっけ?まぁそんな感じの人)、タイ(魚も、国も)→八木、・・・あっ、高橋くんの、忘れた。

ということでインタビュー。諸岡くんが「コンパでモテるためには」と「コンパの帝王」山下さんに格好の質問。山下さんの答えは、「一緒に連れていく奴を選べ」でした。山下さんは、タムケンやら茶っぱやらサバンナやらと一緒に行ったらすごくモテるけど、水玉とかと一緒だったら最下位だったんだそう。。。
諸岡くんには「小出水とかと一緒に行ったらアカンよ」と言い含めてました、
ちゃんと分かってはりますね。

修士くんの悩み「最近、女の子の好みが変わってきた・・・ロリ入ってきたんですけれど」と、安達裕実がけっこう好きだと思ってしまうと言うと客席は大ブーイング。まぁ、仕方ないですねー。これには山下さん、「(街で女の子に声かけるときは)絶対、歳訊けよ!」と熱弁を奮っていました・・・
何かヤバい目にでも遭ったことでもあるのでしょうか・・・(笑)。

茶っぱくんの悩み「(僕が)こんなキャラだから、街でよく絡まれるんです」。
この日、迷彩色の服を着ていた山下さんは、絡まれるのがイヤだから隠れるためにこれを着ているんだなんて言うてました、ハハ。

途中、何の話か忘れたのですが、タムケンと山下さんがふたりで毒舌モードに入ってしまったとき、高橋くんに
「うわー、ベタベタ同好会恐ろしわ〜!」
と叫ばれていたのに爆笑。ベタベタ同好会、大好きでした・・・。またやって欲しいな・・・。

 

八木のブリッジ

音楽が鳴っています・・・八木、ノるの?ノらないの?とよく分からないままに、このブリッジ、終了〜。

 

 

VTRが流れる・・・ナレーターは、諸岡くんか。心斎橋筋2丁目劇場が、3月で閉館になるという事実を述べ、そして、
「全ての2丁目ファンに捧ぐ・・・」
今日の出演者ひとりひとりのフルネームが字幕で流れ・・・タイトルは

「2丁目物語」

・・・舞台は、閉館直後の2丁目。この2丁目劇場は、たくさんの人たちの願いも空しく、閉館後は取り壊されることが決まっていた。それに反対して2丁目に立てこもった人間が、ふたり。

田村「オレら、ふたりだけでも、取り壊されないように頑張ろうな。お前、2丁目がなくなるって聞いたときにショックで口が利けなくなってしまったけど、もしお前が元気でも、誰よりも2丁目が好きなお前なら、同じことしてたと思って連れてきたんや・・・」
茶っぱ「・・・・・」

茶っぱは、表情すら失って椅子に座ったまま動かない。それに語りかける田村。と、そこへ、どやどやと、2丁目メンバーが入ってくる。

高橋、村越、八木、大上、諸岡、白川・・・それに、仕事の忙しい修士まで。みんな、口々に田村に

「オレらも一緒にやりますよ」
「何で声かけてくれなかったんですか」

と、同士であることを強調する。嬉しそうな田村。茶っぱに「おい、よかったな!」と声をかける。そこへふらりと、まだワチャチャライブをやっているものだと勘違いして遊びに来た礼二。

「礼二さんも一緒にやりましょうよ!」
と言われて最初は嫌がるが、
「2丁目好きだったんでしょ!」

と言われ、いきなり回顧モード
「思い出すなぁ、チャチャチャライブ・・・ワチャチャライブJr.・・・」

になり、参加することに。田村が吉本の本社から盗んできた「2丁目の権利書」を守るため、合計10人の2丁目芸人が、「取り壊し反対」の立てこもりをすることになった・・・

感想<茶っぱくんの存在が気になる・・・存在を押し殺したような役。それと、ありえなくもなさそうな設定。礼二くんや村越くん、八木くんで、緊迫感を和ませてくれているけれど、2丁目が舞台、しかも、あまりにも近い未来。ある意味「ヤバそうな」雰囲気は、ここから漂っていた・・・それまでのこのイベントのバカコーナーの雰囲気は、どっかに行っていた>

 

数日後・・・

舞台向かって左端で諸岡が、右端で大上が見張りをしている。そこへ、夕食の買い出しに行って戻ってきた高橋がみんなに、ある噂を耳にしたといってきかせる。

「僕らが守ってる権利書、あれを吉本の社長のところに持っていくと、全国区のタレントとして売り出してくれるらしいですよ・・・」
「ふーん、向こうも本気やねや・・・」

冗談で、権利書を持ち出そうとする高橋にみんながツッコんだり、毎日ある時間になると携帯でどこかへ電話をかける修士に高橋が「女でしょ!?」とからかってみたり、いつまでも見張りをやめない大上を笑ってみたり・・・。一見、和やかな日々が続いていた。

ナレーション「全てが上手くいっていた。あの事件が起こるまでは。」

感想<そう、あちこちに伏線はひいてあった・・・それが伏線だなんて、充分すぎるくらいに分かっていたけれど、彼らのマジックは、そんなものじゃ済まされなかったから・・・だからこのイベントは、すごいものになったんだろうし・・・>

 

あと4日間、権利書を守りきれば、2丁目取り壊しを免れることができるという日のこと。権利書を確認しようとした田村が、それを入れていた金庫のカギを紛失する。慌てる田村。見つからないカギに、高橋がみんなに疑いの目を向ける。

高橋「修士さんちゃいます!?最初から怪しいと思ってたんです、仕事もたくさん詰まってる修士さんが、こんなことに参加して、2丁目を守って、何の得があるんですか?」
修士「違う・・・!」
高橋「証拠はあるんですよ、いつも、毎日どこに電話していたんですか?」
修士「それは・・・」
高橋「ほら、言えないでしょ、それが何よりの証拠です」

ここで、このやりとりをうつむいて聞いていた諸岡が声を上げる。

諸岡「田村さんたちがここに立てこもる2日前、修士さんのお母さんが倒れはったんです。それで、修士さんは、ここに来るか、お母さんに付いているか迷って・・・でも、2丁目が好きやったから、その方がお母さんも喜ぶやろうって言って、ここに来たんです・・・!このこと言ったら、田村さん絶対にお母さんのところに戻れって言うやろうから、黙っておくって、だから毎日、携帯でお母さんの容態を確認していたんです!」

みんなが修士に目を向ける。

修士「黙ってて、スンマセン・・・」

礼二が、高橋に謝るように促す。そこへ、八木が陽気に飛び込んできて、場が和む・・・

しかし、前に冗談で権利書を持ち出そうとした高橋を礼二が疑ってみたり、結局カギは2丁目プリクラのところに落ちていたのを大上が見つけて持ってきたのだが、たしかに全ては狂っていっていた。

感想<高橋くんの悪役がすごい。役と分かっていてもやっぱり憎くなってしまう。この芝居、前半いちばんの見せ場がこの「高橋vs修士」のやりとりだったと思う。そして、八木くんもある意味すごい(笑)。あんな雰囲気の場に飛び込んできて空気を壊せるなんて、並みの芸人じゃできない・・・と思う、たぶん。>

 

今日、権利書を守りきれば2丁目は壊されずに済むという、最後の日。

今度は、金庫から権利書そのものが、なくなっていた。4日前の二の舞を繰り返そうとするメンバー。

高橋「やっぱり修士さんでしょう!?」
諸岡「だから・・・」
高橋「口裏合わせるくらいなんぼでもできる!」

・・・そんな中、村越がいつもの軽い調子で

「大上ちゃうの〜?」

と言って。他のメンバーは「そんなわけないやろ、村越」と言って笑っているが、大上だけは笑わない・・・

「・・・上出来ちゃう?村越にしては・・・」

一瞬、大上が何を言ったか判らない他のメンバー。大上は告白する。
自分が権利書を吉本の社長のところに持っていったこと。これで、自分は全国区のタレントとして売り出してもらえること。だけど、自分が売れたら、今ここにいるメンバーを、必ず仕事で使うと約束すること。だから、こんなバカな真似はやめて、みんなでここを出ていこう・・・
最後は、懇願になっていた。

黙り込むメンバー。
そして、田村と茶っぱを除いて、口々に、大上についてここを出ると言う。

田村を除いたみんなが立ち上がり、田村も連れていこうとしたときに、口の利けないはずの茶っぱが声を出した。
みんなが振り向く。

「騙してたみたいでゴメン。実は、途中から正気に戻ってたんだ」

何も言わず茶っぱを見つめるメンバー。
そんなみんなに対して、茶っぱが問いかける。

「みんな、何のために2丁目残ってたんだ?売れたいためじゃなかっただろ!?2丁目が好きだから残ったんだろう!?」 

誰も、何も答えない。

ひとりひとりに、すがるように説得する茶っぱ。

「八木、お前いつもみたいにギャグやってくれよ!2丁目の舞台でいつもみたいに・・・」

「修士、オレ、お前が2丁目でいちばん男らしいと思ってた。それって、間違ってたのかなぁ!? お前、2丁目好きじゃなかったのか!? 好きなんだったら、ずっとオレの思うような修士でいてくれよ!」

「礼二、お前が2丁目卒業してからもいつも楽屋に遊びに来るのは、家に帰りたくないからだけじゃないんだろう!? 2丁目が好きだったからなんだろう!?」

「高橋、いつもみたいに冷たいツッコミしてくれよ、舞台でも楽屋でもいつもしてたやつ・・・あれ、2丁目じゃないとウケないんだよ!!」

そして一呼吸おいて大上に向き直り

「大上!NSCのとき、いつも2丁目出たいなって言ってただろ!?7年も経ったら、そんな気持ち忘れちゃうのか!?・・・」

全員に声をかけても、誰も動かない。茶っぱは、泣きながら田村に言う。

「タムケン!お前が仕切ってくれよ!オレじゃダメなんだよ、タムケンじゃなきゃダメなんだ・・・みんな、みんな行っちゃうよ!」

田村も泣いている。そして

「みんな今までありがとう。オレは、ここに残る。茶っぱと一緒に残る」

と言う・・・

感想<身じろぎもせず、みんなの演技を見つめていた・・・茶っぱもタムケンも、本気で泣いている。タムケンの泣き顔なんて、初めて観た。後ろの方では白川くんが涙を拭いているのが見える。わたしの右隣に座っていた子が泣いているのが分かった。会場のあちこちからも、すすり泣く声が聞こえてくる。これは、演技じゃないって思った。茶っぱ、本当の気持ちなんだろうって。だけど、泣き声以外は、水を打ったように静かな2丁目・・・これが2丁目?・・・わたしは、涙も出ず、身動きもできなかった・・・>

 

最初に声を上げたのは諸岡だった。

「茶っぱさん、僕、いちばん大事なことを忘れてました・・・」

2丁目に残ると言う・・・そして他のメンバーも。大上も。

そこへ、警官隊のアナウンスが流れる。もうすぐここへ突入して来るという。

田村が叫ぶ。「オレら芸人や。警官隊を殴るなんて誰にもできる。せっかく2丁目におるんや。最後まで、何かオモロイことして終わろうや。潰して損したと思わしたろうや!

そして

「大喜利のコーナー!!メンバーはこいつらだ!!」 

と田村が怒鳴る・・・

感想<「あっ」と思った。生まれて初めて、「走馬燈」が回った瞬間。
この、大喜利のコーナーが始まった瞬間、これまで出ないと思っていた涙が、
いきなり出てきた・・・自分でも驚いた。
今まで百何十回と2丁目に通って、笑ったときのことを、一気に思い出していた。わたしは、2丁目に、笑うために来てたんや、ここに来たら元気になれた、大好きな芸人さんたちに逢えた、たくさんたくさん、笑わせてもらった、その場所を、わたしはもうちょっとで失うんや、ってはっきり感じた・・・
本当はこれが最後の2丁目じゃないのに、この大喜利を最後に、この大好きな光景を、もう見られないように思った。お芝居の力。スケッチブックを持って大喜利に興じる芸人さんたちを、直視できなかった・・・>

そこへ、警官隊が突入してくる。強制排除される芸人たち。茶っぱが、最後まで
「オレまだ答えてない!」
とわめきながら、連れていかれた・・・

 

10年後。

結局跡地には何も建たないさら地のままの2丁目の場所。
紺のブレザーを着て、ちょっと大人になった顔をして田村がやってくる。どこかで見たようなカッパのハリボテを拾い上げて笑う田村。そして

「あれ、これ最後に大喜利やったとき、茶っぱがボケさせろって言ってたやつ・・・」

と言って落ちていたスケッチブックを開く。

書いているのは「馬の耳に、だっちゅうの」

「こら2丁目潰れるわ!」(笑)

そこへ、全然冴えない、おっさんなんだか若いんだか分からない男の人がやってきて、田村を見つけて

「お父さん!」
「風太!」

爆笑のまま、幕。「2丁目物語」は、これでお終い・・・

 

エンディング

全員が舞台に登場。あれ、吉本くんもいます。タムケンの挨拶・・・
「いや〜、泣いてしまいましたねー」
だって。茶っぱくんが演技上手すぎるからね、仕方ないよね〜、でも、タムケンの涙、すごく、すごく心動かされました。タムケンが居なかったらこのイベントも、こんな感動もなかったんだもん、2丁目と2丁目芸人を、本当に愛しているんだっていうことが、実感できて嬉しかった
です。「オレも泣いてた〜」と白川くん、歳だから?(笑)
吉本くんも上で見ながらめっちゃ泣いてたんだそう。
「そないに2丁目も出てへんのに」
って自分で言ってたけど、関係ないやね。出てるんだもん・・・。

それからタムケンが

「じゃあこのイベント、また次回、週イチで・・・」

と言った瞬間、全員が本気でイヤそうな顔に(笑)。お稽古、ツラかったんでしょうね、もろっちはここで初めて弱音吐いてました。「これまで文句ひとつ言わんかったのにやっぱイヤやったんかい」とタムケンに驚かれていました。朝5時に原付で帰るとき、めっちゃ嬉しそうな顔になっていたんだそうです、「やっと帰れる〜」って(笑)。

でも、そんなお稽古を経たからこそのこのイベント・・・この日の出演者、スタッフの方に、本当にありがとうと言いたいです。タムケンは出演者に「みんな、ありがとうな」、お客さんにも、「ありがとう」って言っていたけれど、わたしはやっぱりタムケンにいちばんありがとうを言いたいです・・・。ほんとうに、ありがとう!

そして、これからもずっとよろしくね!

 

 

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