1999年3月31日「ワチャチャ大爆発1秒前」レポ
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その日、わたしはいつもよりずっと早く目が覚めました。前の日まで、いつもと変わらないペースで劇場に通い続けていたけど・・・だけど、この日のことを忘れていたわけでは、やはりなかったようです。 ファンクラブ先行予約では買えなかったこの日のチケット。このチケットを手に入れるために、2月の中旬、朝の6時くらいからチケットぴあに並びました。こんなに早く並んだのは初めてのことでした。苦労した挙げ句、目の前に発券されてきたチケットを、いろんな想いで眺めたことを思い出します。 結局、「ワチャチャ大爆発」のチケットは当たりませんでした。ファンクラブでももちろん応募したし、ぴあの応募の分は雑誌を2冊買った。クジ運はもともとない。当たらないだろうとは思ってた。だけど、悔しかった・・・。こうやってわたしはいつも、いろんなものの肝心なところを逃していくのです。 まだ昼間。この日はすごくいい天気。2丁目前に着きました。友達ももう来てる。他のファンの子もいっぱいいる。芸人さんはとっくに入りの時間は過ぎてるはずだけど、松口くんが走って劇場に入っていくのを「遅刻やー」って笑って眺めたり、このへんはいつもと変わらない。まぁ、終わる前から暗い顔してたってしょうがないしね。 開場時間が迫り、チケットを持ってエスカレーター下に並ぶ。待ちながら、「わたしは今まで何回ここに来たかなぁ?」と考えていました。このときで、2丁目ファンになってたったの3年半。2丁目劇場の長い歴史の、最後の3年を過ごしたに過ぎないのに、やっぱり感慨深い。このエスカレーターを駆け上げるのももう最後。 劇場に入って、なんとか立ち見の場所を確保。「ワチャチャ大爆発○秒前」に来たゲストの写真が貼ってあるボードの真下あたりの壁沿い。立って見るには絶好の位置。結局わたしは、2丁目劇場の最初も最後も立ち見でした。
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ワチャチャライブにはずっと長いあいだ前説がつきものでした。それなのに、わたしがワチャチャに通い始めた頃、前説の存在なんて無に等しかった。言われたから出てきた、出てくればそれでいい、っていう感じ。あの頃はこんなに、前説がお客さんを楽しませる可能性を持ったものだとは思っていませんでした。前説が今のように、出演者と同列に扱われるくらいに注目され始めたのは、この時点での若手(ワチャCメンバー)が出てきた頃だと思います。ライセンス、ランディーズ、それからこのビッキーズなどといったメンバーが、2丁目の前説を変えたと思う。最早、彼らの前説を見られることが非常にぜいたくなことになっていたこの頃、ビッキーズが2丁目最後の日に前説を担当するのは、必然でもあったと思います。それは、2丁目がなくなるという悲しい出来ごとの中、なんとか未来へ希望を託すもののうちのひとつでもありました。 「2丁目がなくなるのはドッキリですよ!」「(この次に控えていた「ワチャチャ大爆発」のライブを待たずに)これで2丁目は爆発します!」「(拍手の練習で。劇場の上階にあった)NOVAから苦情が来るくらい拍手!」と、ビッキーズのふたりはいつも通りに、客席をポンポン笑いの渦に巻き込み、温めていきます。これが、本来前説の持つ役割なんでしょうね。この頃からもう恒例だったスッチーの「のってるかーい!?」「イェイ!」も効果的にはさまれていって、楽しい時間、楽しい空間はもう始まってる。だけど、やっぱりスッチーの「今日は2丁目にひたろうよ」って言葉は、ちょっと胸に迫るのでした・・・。
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「ワチャチャ大爆発1秒前」が始まります。 舞台右側にピンスポットが当たり、タキシード姿の陣内くんが、いつもは見せないような真面目な表情で登場。
舞台は変わって、
「びっくり家族コンテスト」の収録風景。ドレスの金重くん、ストリークの山田くんが司会者。山田くんの女装が眩しい(^^;。その他は、お母さん役のランディーズのターチン、お父さん役のスーツ姿デモしかしアサゴエくん、子供役のストリーク吉本くんの家族。それと、お父さん役のドレス岩尾くん、ヤンキーな息子役のデモしか高山くん、よぼよぼのおばあちゃん役のランディーズ高井くん。彼ら家族が、かくし芸で競い合うっていう番組のよう。 アサゴエくんのかくし芸「コーラ一気飲み」のとき、アサゴエくんが、出てきた500mlのペットボトルを見て「・・・250じゃないんですか?」と言ってうろたえたり(結局やらされてたけど←吹いてた)。スト大ちゃんのコメントがやっぱり野球ネタばっかりだったり。ターチンが「目隠しして野球する」って言って暴れてたり。岩尾くんは「立位体前屈」っていう地味な(けどけっこうすごい)かくし芸だったり。金重くんひとりでツッコむの大変そう(^^)。 そこへ、G☆MEN’S茶っぱくん扮する進行さんが入ってくる。どうやら、この光景は練習風景だったというオチ(?)のようです。茶っぱくんをどつきまわしながら(笑)、お疲れさま、といってみんなハケていきます。
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コンビネタ
タムケンが、「あー、いっかいも俺にちょうどのスーツなかったなーっ」とでっかい声で、ピチピチのスーツを着て登場。ネタは「オーディション」。懐かしい・・・ちょうど2丁目にハマり始めた時期、「爆笑!BOOING」のグランドチャンピオン大会(高僧・野々村が優勝した回)でLaLaLaがやったネタ。「BOOING」を初めてビデオに録って今でも残しているところに入ってるやつ!生で見るのは、これが初めてのことでした。 タレントのオーディションで、大北くんがいろんな人物になって登場します。大北くんのシラーっとしたボケに、タムケンはどんどんキレていきます。大北くんの役名が「谷川ヨシタカくん」「寺本覚(カク)くん」と、2丁目関係のスタッフの名前なのも、ちょっと面白かったりしました。大北くんがハケるたびに、タムケンが「うんこすな!」という、「ベタキング」でお馴染みだったギャグを連発してたのも嬉しかった。2丁目最後の日、ネタの順番でLaLaLaがトップ。なんかそれ、すごく頷けるんだ。LaLaLaらしい役まわりだったと思います。そう、LaLaLaはいつも、そんなコンビでした・・・。
コントが続きます。「ハイジャック」のネタ。ハイジャック犯はどんどん、「マイペース刑事」に翻弄されていく・・・。デモしからしいなぁって思いました。デモしかのことは、たぶん他の人よりずっと遅く好きになった。だからいつのネタとか全然知りません。それでも、デモしからしいなぁと思えるっていうのは、いいネタだったってことじゃないかなって思います。 だけど、正直言うと、2丁目劇場がなくなってからの方が、彼らのことを好きだったんだよね・・・。
名作だよね、「シンナー」のネタ。金重くんが、擬人化されたシンナーと恋に落ち、そして捨て、再会し・・・。マニアックな雰囲気も残しつつ、ストーリィ的にはすごく分かりやすくて、岩尾くんのキャラや金重くんの演技力もとても心に残る。何も知らずに見ていたわたしは、「今日は金重くん、すごく熱演やなぁ」と感心していました。シンナーが死ぬラストには、ちょっと感動すらしてしまったくらい。相手は岩尾くんなのにさ・・・と、そんな自分に、ライブの直後にはちょっと笑ってしまった。だけど、数日後、笑えなくなった・・・。 わたしの2丁目歴の後半部分、ドレスには急激にハマっていきました。ドレスには、こんな風な名作がいっぱいありましたね。ドレスのことを思うと、わたしが今応援しているフットボールアワーとしての岩尾くんも、漫画家としての金重先生も、ほんのちょっと複雑な目で見てしまいます。だけど、今もふたりがこうやってそれぞれの道を歩いているおかげで、今までで唯一、解散を納得できたコンビでもあります。
高井くんがお母さんで、ターチンが子供役。お母さんはお腹の中に子供がいて、ターチンが「お兄ちゃんになるのいややー」って駄々をこねているコント。ターチンが子供役なのはもちろんハマりすぎ。でも、高井くんのお母さん役がイケてんねんなー。彼には演技力がすごくある。だから、ランのネタは引き締まるんだね。 「2丁目最後のワチャチャメンバー」がランディーズでした。最後のリーグ戦でワチャBに上がったんだよね。ワチャチャの下のライブが、次々と形式を変えるのに翻弄され続け、やっとつかんだレギュラーの座。なのにすぐ2丁目はなくなってしまって・・・。でもランディーズなら、そんな運命の波も乗り越えられる力を持っていると思う。
修学旅行のコント。高橋くんは、八木くんの「興味のないこと」を延々言い続け・・・ってネタ。フフフ、このネタ大好きやわぁ。高橋くんのキャラ、面白すぎる。シチュエーションとしてはありそうなことなんだけどねぇ。でも実際あったらどんだけイヤだろうって思わせられるところは、めーっちゃサバンナテイスト。 けっこう他のコンビは「BOOING」で見たりしてたけど、サバンナは、まるまる初めて「すんげー」で見た分、ほんとわたしの2丁目歴と一緒に歩いてきたコンビのうちのひとつです。最初はあんなにきしょかった高橋くんもすっかりカッコよくなって・・・(^^)。3年ってけっこう長いねんな、って思ったりする出来事のひとつですね。
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場面は変わって、やはり1998年秋の、2丁目劇場の楽屋の様子。 LaLaLaとサバンナとルート33の6人がくつろいでる。何故か始まる堂土イビり(^^)、それから八木くんの「エンジョイ」「パーカー」「おっぱいがなんだー」のギャグ連発などで、臨戦状態(?)の楽屋。たぶん、いつも通りの風景。 そこへ、$10のふたりが慌てて楽屋へ入ってくる。「ちょっと、大ニュースですよ!」。ここで2丁目閉館のニュースが初めて言われるんだな、って思ったら ともかく、ここで初めて、2丁目閉館の噂が、芸人のあいだにも広まったのです。
再びタキシード姿の陣くん登場。この、初めて、2丁目が閉館になると知ったときのことを、さっきのユニットとは違った重々しい言葉で言ってくれる。
再び楽屋の光景。 ハリガネロックと2丁拳銃の4人がいます。松口くんが、2ちょけんに説教してる。「なんで、歌うたうとき振り付け付けないねん!」と、直々に振り付け指導・・・かなり、ダサダサ振り付け。でも先輩の言うことだからやらされる2ちょけんが可愛い。「いつだって」がカッコ悪くなってます(笑)。 そこへ、G☆MEN’Sザコシショウ扮する新田支配人が通りかかる。服装はまるでコスプレね、でっかいリュックを背負ってね。そして「はつかれした!」と、新田語だしね。2丁目閉館はほんとなんですか?と訊く芸人に、「ああ、ホンマやで」と、ザコシらしい言い方で返します・・・。
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時は進み、1999年になりました。アフターライブの「漫才展」の様子、という設定での、コンビネタ(漫才)。
「2丁目なくなったら暇になって、野球いっぱい見に行けるな!」と言ってみせるストリーク。いや、そんなんじゃ困るんですけど・・・(^^;。野球ネタをいろいろ絡めた、いつもの漫才でした。山田くんのウグイス嬢の真似も聴けたし。 正直言いましょう。この頃わたし、ストリークは嫌いでした。98年末のリーグ戦のときなんか、「ストが落ちたらいいのに!」ってめっちゃ言ってたくらい。2月の「BIRTH」のエンディングで、ちょっと嫌いじゃなくなったかな、っていう程度でした・・・。2丁目の想い出の中に、ストが居なかったことは、残念がるべきなんでしょうね。でも・・・今は好きだから。すごく好きになったから。2丁目閉館っていう悲しい出来事の中には、こういう副効用も、あったりするんだ。だからまだ救われる。
数日前の実際の「漫才展」でやったネタから始まったのですが、後半で感激してしまいました。「すんげーBEST10」で初めて受かったときのネタをします、と浜本くんが前置きをして、実際にそのネタが始まったからです。流石にあのドラマのタイトル(当時放映していた「愛とは決して後悔しないこと」。緒方直人と大塚寧々が実の兄妹なのに恋に落ちる、ってドラマ。)は言わなかったけど、$10はこうやって相方と恋に落ちるわけです・・・。すんげーでやったということは、何回も何回も見たネタ。わたしにとって想い出深いこのネタは、$10にとっても想い出深いネタなんだなぁ、とちょっと嬉しかったです。 あの頃から考えると、貫禄も付いたし、ダンスが上手いってことも分かったし、成長したよなぁ・・・生意気にも、こんなことを考えてしまいます。
まずはこの頃お決まりだった指ギャグ「33」で始まり。その後、「ゴースト」ネタや「鶴の恩返し」ネタなど、オイシイところだけ引っ張ってきたような、めっちゃ面白い漫才でした。もちろん、お馴染みだった堂土くんのいろんなギャグもまじえつつ。 彼らも、すんげーで出逢ったコンビ。最初の印象はあんまりよくなかったけど、最近はどんどん、彼らの漫才に楽しませてもらってました。後半は漫才禁止で厳しかったと思うけど、乗り越えてくれてよかったです。
出てくるなり小堀くんは「2丁目がなくなってもねぇ、僕ら仕事いっぱいあるんですよ」といつもの調子で言って、会場中の反感を買ってました、アハハ。ネタは、英語の歌を日本語に直したら、のお馴染みのやつ。傑作だよね、これも「すんげー」でなんだけど、初めて見たとき、めちゃめちゃ笑い転げたのを覚えてる。 あの頃は、2丁拳銃がこうやって2丁目のトップに立つとは夢にも思っていなかったなぁ・・・これからも、自分たちの歩く道に誇りを持って、進んでいってほしいって思います。
今まで、特に初期の漫才のいいところを盛り込んだような、素敵な漫才。「金持ちはなんであんなにあったかぁいねん!」「カップルの歩き方」「マリリンにあいたい」「美空ひばりネタ」など、お馴染みのものばっかりです。特に「金持ち」ネタでは、やっぱり昔、ハリガネに出逢った頃を思い出してしみじみしてしまったり・・・。松口くんの「修士風ツッコミ」にも笑わされました。 理不尽な漫才禁止。2丁目の最後の2年間はそれに翻弄されました。たくさんの、面白い漫才を見る機会を逃してきた。そんな中で、いちばんたくさん漫才を見たのがハリガネでした。いちばんたくさんソロイベントを見たのもハリガネ。道は自分たちだけで切り拓く、そんな強さを持つのがハリガネロックです。ハリガネとともに2丁目を歩いてこられたのは、ファンとしてとても嬉しいことです。そして、これからも。
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再び事務所のシーン。 2丁目メンバーがくつろいでる。みのなが、次長課長、ナメリカ。そこへまたハリガネが登場(よう出ますねー)、松口くんが堀くんをイジったり・・・。熱い松口くんは、みんなに向けて語り出すが・・・そんな熱すぎ松口くんにへきえきしてる他の3組プラス大上くんは、夢中で語る松口くんを残して事務所を出る。途中でハッと気づく松口くん・・・会場爆笑。
こんなシーンで、いったん「1秒前」のライブは休憩に。このまま全コンビのネタをすんねや、しかもユニットやストーリィコントが挟まれて、すごい長いライブになりそう。でも、いくら長くても、終わらない方がいいなぁ・・・。 休憩中のことは、あまり覚えていません。人が多くてトイレにも行けなかったし。きっと、わたしの性格からしたら、しみじみと、劇場内を見回していたんじゃないかと思います・・・(^^;。
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ライブ再開。ストーリーテラーの陣内くん登場。「そして2月、『ワチャチャ大爆発30秒前』が始まりました・・・」。2丁目劇場が終焉に向けてカウントダウンを始めた。以下のコンビネタは、そのワチャチャライブの中で演じられているとの設定です。 コンビネタ
$10に続き、またも感動することになる。ナメリカなんてコンビを全く知らなかった頃、やっぱり「すんげー」で見たこのネタ(すんげーの話ばっかりでゴメンね)。当時まだまだ若若手だったナメリカが、初めてランキングに殴り込みをかけたネタ「ヤンキー」。ふたりのヤンキーの男の子が、お互いへの愛に目覚めていく、きしょ面白いホモネタ。このネタがランクインしたときの千原兄弟とのやりとりまでくっきり思い出しながら、感慨深く、大笑いしました・・・。また見たい。見られるんだろうか?
この年の「ABCお笑い新人グランプリ」でもやった、レコード会社に売り込みにくる歌手志望の青年を井上くんが演じるネタ。美貌の微妙なキ○ガイぶりが好きなネタ。 2丁目閉館直後、次課長はボケとツッコミをチェンジしました。それには、未だに違和感がある、というのは彼らに対して失礼かしら? 13期生というのはわたしにとっては微妙な存在でした。わたしが2丁目のライブにハマった頃、まだまだ若手だった13期生は、2丁目ではなくNGKスタジオをメインに活動していました(2丁目にも出ながら、でしたが)。2丁目ファンになりたてのわたしは、それをちょっと異質なものを見るような目で見ていたと思います。フルーツ大統領に対するようなものと思ってもらえたら分かり易いと思う。結局スタジオでライブができなくなって、13期生たちは本格的に2丁目に拠点を置くようになって、わたしは初めて13期生ときちんと向かいあったのです。それはもう、2丁目閉館へのカウントダウンをした方が早いような時期でした。たぶんこれも、もったいなかったことなんだと思います。
コント「桂」。受験生のみぞっちのところにやってきた、「昼は落語家」の家庭教師。ちょっと前のソロイベントでおろしたばかりの新しいネタ。デビューの頃の思い出のネタをやるコンビはもちろん嬉しい。だけど、「今の時点での自信ネタ」を持ってきてくれるのもすごく嬉しい。それは、「これからに期待していい」ってことだから。この日は、そう思ったんです。 きちんとしたコントを作る力はピカイチのコンビでした。2丁目ラストの3か月、結局ひと月ごとの「満3部作」全部に足を運びました。満は頑張ってる、そういう姿勢をしっかり感じることができたのに。なんで今になって・・・2000年3月の、このレポを書いている時点で、彼らが解散という結論を出してしまったことは、残念でなりません。
コント「囚人脱走計画」。刑務所に入っているゴトーさんと久馬さん。久馬さんのとんちんかんな脱走計画・・・。シェイクらしさのよく出た、めっちゃ面白いコントです。だけど後半、出てくるはずの小道具が出てこなくて、ゴトーさんが焦っているのが目に見えて分かりました。しまいには「2丁目最後がこれかい!」とキレ出してた(^^)。結局最後までペースはおかしいままで、ネタが終わると、「終わりー!」と叫んでハケていきました。シェイクらしからぬハプニングでした。 2丁目で初めて「ソロイベントに行こう」と思ったのがシェイクでした。結局チケットがとれずに、初めて行ったのはハリガネになったんですが、その次のイベントには行って、そのあまりの面白さにビックリしました。以降、シェイクのイベントには毎回その余韻だけで生きていけそうなくらいに心奪われてきた。シェイクのようなコンビに出逢えて、これから先も歩いていけるのは、ものすごく幸せなことです。
ムラコの名ギャグのうちのひとつ(だとわたしは思う)「鼻を取り外して王手!」から始まる漫才風の「モストセーフティコンビ」のネタ。ああ、これも名作。最初はマニアックコンビでついていけないに違いないと思っていたモストのネタにこれほどハマるとは。ふたりにこれほどハマるとは。そう思うと、2丁目で過ごしたときはけっこう長い。モストらしさ全開の彼らを眺め、劇場がなくなるというのにニコニコしてしまう自分を押さえきれませんでした。 モストへの想いは、このレポの中では語り尽くせません。彼らがいなくなってしまったことは、きっと一生悔しいまま。彼らに出逢えたことを、心より感謝することしか、今となってはできない。そしてそれは、彼らに逢わせてくれた、2丁目劇場への感謝にもつながるのです。
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暗転。 またも、2丁目の事務所のシーン。2丁目閉館にあたって、雑誌「ぴあ」の取材を受けるシェイク、野爆、シャンプー。何故かすべての答えを大喜利形式で求められる芸人さんたち。ゴトーさんが仕切ってる。お題は「2丁目での思い出は?」「心に残る2丁目劇場の落書きは?」。 『「陣くんlove」のつもりが「陣くんlova」と書いてた』とか、「$10=1200円」とか・・・そんな面白落書きの数々・・・。 なんで大喜利なんだろうと芸人さんも首を傾げながらも大笑い。やっぱり進行さん役の茶っぱくんが入ってきて、コーナーは締めになります。
1998年末のリーグ戦で2丁目レギュラーから外れてしまったG☆MEN’S。だけど、彼らの存在は、2丁目を語るとき欠かすことはできなかった。最後の日には、その時点でのワチャチャレギュラーしかコンビネタやユニットコントを演る機会を与えられなかったけど、こうやって、「新田支配人役」「進行さん役」なんていった役でも、G☆MEN’Sを2丁目の舞台に立たせてくれたことはすごく嬉しかったです。
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コンビネタ
これも、コントタイトルを言われたとき思わず「うわっ」と声を上げてしまった。「くのいち忍法帖」のネタ。野爆が、初めて「すんげー」にランクインしたコントです。「♪満月の夜〜」っていう歌が印象的。あのときは、コントの最中「???」ってずっと?マークがわたしの頭の中を行き来してた(笑)。今でもそれはあんまり変わらないけど、あのときよりずっと、野爆のふたりを可愛いって、愛おしいって思う。そしてそれはこれからも変わらないはず。 野爆みたいなコンビも、他に絶対いない。その稀少価値を、これからも大事にしていってほしいです。
名作「ドライブ」のネタ。ふたりが舞台に揃ったときに、貴子ちゃん役の井本くんが、フージーに向かって「なぁなぁ、このネタめっちゃやってるけど大丈夫かなぁ?」って訊いたのがめっちゃ可笑しかったです。たしかに、節目節目にこのネタを持ってくる自信作だもんね、だけど、それだけのことはあるネタ。 ライセンスに出逢わなかったら、ただでさえ偏屈な2丁目ファンのわたしは、たぶんもっと視野の狭いままでいたと思います。12期以下のコンビにほとんど興味がないままずっと来て、ぎりぎりセーフでライセンスに出逢って、ファンになった。そしたら、若若手のコンビにもすごく素敵なコンビがいっぱい居ることが分かった。ライ自身の素敵さはもちろん、ライの持つ周りをも巻き込むオーラが、そうさせたんだと思う。そしてそれはやはり、2丁目劇場への感謝になります。
「実況」のコント。美濃くんが、高校生の長岡くんのいろんな行動を実況してまわるネタ。美濃くんのテンションの高さがすごいし、長岡くんがたまに繰り出すツッコミになってない部分も素敵です(笑)。みのながの良さがいっぱいに出たネタのうちのひとつですねー。 出逢ったときは「美濃・長岡」だったね。11期生だってことも知らなかった。何せ美濃くんは「あ、新喜劇出てる人だ」だったからね(笑)。だけど、初めてちゃんと観た漫才は生で(95年の京都工芸繊維大の学祭)、「うわ、面白〜!」って思って、そのままやってきた。彼らには、あんまり熱い感情は抱かない。だけど、一緒のペースで、ずっと隣で歩いていきたい。
「催眠術」のネタ。催眠術のテープを買ってきた陣くん・・・。もう何も考えずに素直に笑えるネタ。彼のネタにハズレはない。それは、2丁目ラストの日も同じです。ネタが終わって、彼はひとこと大きな声で「ありがとう!」と客席に向かって言ってから、ハケていきました。なんだかちょっとじんとした。いつもおちゃらけてる陣くんのうしろに隠れている、真面目で真摯な陣くんを見た気がしました。 こんなに短い期間で、こんなに変化をとげた(ように見えた)人もいないような気がします。出逢ったときはコンビだったんだし。彼の人気=2丁目の人気、といった部分もあったように思います。そして、陣くんのような人が居るから、11期生がバラエティに富んでいるわけだし、なんだかほんとに、陣くんにはずっと、いい意味でびっくりさせられてきました。ほんとに陣くんは最強です。ずっと最強でいてくれると思います。
「コンビニ」のネタ。てつじくんが店員をやっているコンビニに現れた変な客のネタ。いつものように、爆笑をかっさらって、「ワチャチャ大爆発1秒前」のトリをしっかりとおさめて帰るシャンプーハット。 彼らも、短期間で出世しまくったコンビですね。オールザッツの優勝がきっかけで、明らかに立場が変わりました。彼らは彼らなりにそんな状況にドキドキしてきたんだろうけど、そんな風にも見せないどころか、舞台で見せる姿勢もまったく変えずに進んでいてくれる。こういうところが、すごいコンビだと思います。濃い顔が苦手なわたしは、シャンプーのふたりの顔も苦手なんだけど(ゴメン)、でも、彼らのネタは大好きなんだ。
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ストーリーテラーの陣くん登場。 「そして、2丁目劇場は、3月31日を迎えました」。
核戦争の起きる地球。核シェルターに入る人を巡って、そこにたどり着いた人たちで争奪戦・・・。 ゴトーさんがツッコミ。小堀くん扮するおかんと、井本くんの子供役。ロックスターのシュウちゃん。汚いおっさんがもろっち。ごく普通の人(だけどこの緊急事態に携帯でめっちゃしゃべってる)のフージー。いつまでも大喜利をやっている久馬さん。点滴ぶら下げた病人がみぞっち。こんな7人がいて、まともに並んだりジャンケンしたりができるわけがありません。この滅茶苦茶さ、これぞユニットコント。ツッコミが大変そうなのも醍醐味です。
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そして、今までやってきたコンビネタやユニットコントは、すべて「1秒前」の練習だったのです・・・。これから、本当の「1秒前」が始まる。それはイコール、「ワチャチャ大爆発」。2丁目劇場の、本当に最後のライブになります。 陣くんのナレーションが被さります・・・。
そして、 シャンプーハットが仕切り。ごく普通の、ワイワイエンディングだと思ってた。だけど、全員集合で出てきた芸人さんの顔を見て思わずハッとした。みんな、なんて暗い顔をしてるの・・・。ちょっとつついたら泣き出しそうな人もいる。てつじくんが「そんな暗い顔しないで!まだ残ってるんですよ!」って元気づけても、全然その様子は変わらない。そんな様子を見て、客席では泣き出す子もいた。わたしはなんとか笑えてた。2丁目で泣くのは「BIRTH」で最後にしたかった。芸人さんも泣いてないのに、わたしが先に泣くなんてできない。だから、なんとか笑えてました。 「2丁目の舞台に立つ芸人さん」の姿を、目に焼き付けようと必死でした。今までのことも、これからもことも思い浮かべず、今を収めるのに必死。それが、「ライブ」だってこと。「ライブ=生きてる」ってこと。2丁目劇場は、「ライブを見るための場」でした。そのための場所としては、世界でいちばん好きでした。
幕が閉まっても、名残惜しそうに劇場内で記念撮影をする人がたくさんいました。わたしもその中にいました。どこに立っても、想い出がいっぱいありました。
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当日券の列に並んでみたものの、結局「大爆発」には入れませんでした。2丁目最後の瞬間には、立ち会えなかった。立ち去るのも惜しくて、わたしは、1秒前を一緒に見たmyon*さんと、それからライブが終わってから下で逢ったさきちゃんと、3人で、エレベーター前の告知ボードの前で、ライブが終わるまでの数時間、たたずんでいました。3人とも、いっぱいしゃべりたいことはあるはずなんだけど、すごく、言葉少なかった・・・。時折悔しい気持ちでエスカレータの上を見上げながら、告知ボードに並んだ大好きなコンビの名前や写真を眺め、「2丁目劇場閉館まであと1日」と書かれたカウントダウンボードの前で写真を撮ったり、もう最後となる「2丁目プリクラ」を3人で撮ってみたり・・・。それでも、会話が少なかった。みんな、いろんなことを考えていたんだと思います。最後の瞬間は、劇場入口の横、自動販売機のところで過ごしました。
結局その日、大爆発に行っていた友達ふたり、ライブ後に現れた友達の計4人で、朝まで2丁目の下に居ました。家に帰るつもりもなかった。ビールを飲みながら、たわいないことをしゃべりながら、抜け殻になった2丁目劇場と一緒に朝を迎えました。劇場内で打ち上げをしていた芸人さんが出てくる様子を、劇場前に座ってずっと眺めてました。こんなことも、2丁目劇場の想い出にくわえられると思います。
数え切れない想い出をもらった2丁目劇場。2丁目がなくなって、ちょうど1年経ちました。あれから、いろんなコンビがわたしたちの前から去りました。新しい劇場ができました。新しくわたしたちの前に現れてくれたコンビもいました。いろんなことがありました。今がいいとか、昔がいいとか、そういうことはやっぱり誰にも分からない。だけど、時は動いてる。いつまでこんな生活ができるか分からないけど、できる限り、走り続ける芸人さんに付いていきたいと思っています。
(2000.3.31記)
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