3月6日「襟裳岬1999」レポ

 

始めに。

このイベントの出演者は、小林友治、長岡大祐、諸岡立身、村越周司、
アサゴエヒロ志、灘儀武と個人名での表記でした。
内容としては「お芝居プラスコント」ということしか知らされておらず、
あのあまりにも渋いポスターも評判を呼び、否が応でも期待は高まるのでした・・・

 

オープニング

映像が流れ、「3・23 あの4人がついに動き出した」・・・という字幕、
「えっ、<ロクサイ>の告知??」
と最初はキョトンとしていたのですが、画像の感じ、告知の流れ方などを見て
いたら、これは映画の予告編を真似しているのだということが分かりました。
3月23日「ロクサイノタクラミ」最終回です、是非皆さん行きましょう(笑)。

 

そして、本編の始まり。

革のジャケットにジーンズといった姿の、灘儀さんと小林くんがにらみ合い、
ピストルを向け合っている。小林くんが何かしゃべると、灘儀さんは「だまれ!」
と一喝する・・・何のやりとりかは分からない。
そして、灘儀さん「お前とはいつかやり合う気がした・・・」。
ここで、暗転。モニターにキャストの名前が映し出される。
タイトル「襟裳岬1999」という文字も映画っぽい。

 

網走刑務所にて。

食事のシーン。囚人服を着た、国生(村越)・内海(諸岡)・名古屋(浅越)が、
噂話をしている。仮出所の近いこの刑務所のボス的存在・吾妻(灘儀)のこと、
それから新入りの五味岡(小林)のこと。五味岡というのは、北海道でいくつも
の銀行強盗を成功させているプロらしい。そこへ吾妻、次いで五味岡が入ってくる。
態度の大きい五味岡に早速目を付ける吾妻。その場は五味岡が素直に従い収まる。

 

その後、名古屋が五味岡に、この刑務所に入っている人について説明している。
吾妻はボクシングでは世界チャンピオンを狙える逸材で、裏の世界でも名をあげて
いること。大阪弁のふたり組・国生と内海は、大阪の暴力団の幹部だったこと。

(だけどこの3人とも、裏ビデオの購入がばれて逮捕されたこと・・・かくいう自分
(名古屋)も、裏ビデオの購入がばれて逮捕されたという。コケる五味岡・・・)

 

国生と内海のシーン。

ボスとして幅を利かせる吾妻の存在が気に入らないふたり。吾妻をやっつけるために、
内海はボクシングなんてちょっとやればできると国生を練習させる。

(いろいろな音楽に乗って変な振り付けをさせるのだけれど、「スキャットマン」や
その他ちょっと間の抜けた有名な曲に混じって杉山清貴の「渚のすべて」が
流れてきたときには「何やこの曲!知ってるようで知らんねん!」・・・)

ともかく、強くなったような気になったふたりは吾妻に勝負を挑む。

 

吾妻にやられた国生と内海が倒れている。勝ち誇った表情の吾妻、その様子を
見守る名古屋と五味岡。立てないのにまだ挑もうと(自分のことを)「殺してみい!」
と叫ぶ国生。吾妻もやろうとするが、五味岡が止める「あんた出所前だろう」。
そんな様子からか、吾妻は五味岡に対し

「お前とは、いつかやり合うような気がするよ」

と。(そんなシリアスなシーンとは対照的に、「吾妻がボクシングをするときに必ずかかる
音楽」が絶え間なく流れ、そのたびにおかしなステップを踏む吾妻が笑いをさそっていた・・・)

1ヶ月後、吾妻は出所する。

 

2年後。

五味岡の仮出所の日。すでに出所していた名古屋と、吾妻の妹・佳代(長岡)が、
五味岡を迎えに来る。五味岡は、車の中でかかるラジオから流れてきた森進一の
「襟裳岬」に聴きいっている。吾妻の家にて、五味岡と吾妻は再会する。

(佳代が、吾妻は高校時代ボクシングでチャンピオンでも何でもなく、ボクシング部の
補欠だったことをバラし・・・コケる五味岡と名古屋。それから、全員が揃ったシーンで
佳代が何故かジャイアント馬場のモノマネをしだし他の3人を素で笑わせたり・・・
このモノマネの意図は何だったんだ!?)

そして吾妻は、実は前の日に、刑務所の中で五味岡が吾妻に話した方法で1件の
銀行強盗を実行していたということを話す。「しかしあのときは、全部は話して
いなかった・・・」と困惑する五味岡。吾妻は、五味岡にもう1件の強盗を実行しようと
誘いをかける。足を洗うつもりの五味岡は最初は嫌がるが、彼が昔実行した、今では
時効直前の強盗事件の証拠を警察が挙げてきたことをダシに、承知させる。
実行するのは5人。かつての刑務所仲間の国生と内海も一緒だった。

 

佳代の部屋にて。

佳代がひとりでいるところへ内海が訪ねてくる。「前に佳代ちゃん、大阪に遊びに行きたい
言うてたやろ。だから今日は大阪のこと、いろいろ教えてあげよう思て」。喜ぶ佳代。
(しかし内海の教える大阪の面白スポットは「富田林」だったり、「バイク屋通り」だったりと
一筋縄ではいかないのでした。)

それから、「大阪人がふたり集まると漫才になる」という話から、たまたま部屋を訪ねてきた
国生と漫才風の会話をしようとするが、国生が全くボケないので成立しない・・・。

再びふたりきりになった内海と佳代。「佳代ちゃん、彼氏はいないのか?」と問いかけると、
佳代は暗い表情・・・実は、恋人は死んだんだと告白。話すにつれ泣き出す佳代を見守る内海。
「オレじゃアカンか?」と真剣な表情で切り出す。一生懸命話している内海に佳代も頷き、
聴き、OKを出すのかと思いきやいきなりコント入り「イヤ〜」でこのシーンお終い(笑)。

 

吾妻と五味岡のシーン。

明日の銀行強盗について話すふたり。吾妻は、この強盗が成功したら、妹は親元にでも
預けて自分はメキシコにでも渡り、のんびりと暮らすのだという。五味岡は、やはり完全な
計画ではない今回の襲撃には乗り気ではない。
「明日奪う金はあんたにやる。オレには、前に襲った分の金がそのまま残っている」と言う。
「やっと自供したか」、とニヤリと笑う吾妻。
「前の金はどこにあるんだ?」
「襟裳にある」
「じゃあ、あした成功したら、手配してあるロシアの密航船は襟裳につけよう。そこからまず
シベリアに渡ろう」
と吾妻は提案する・・・

 

銀行のシーン。

吾妻、五味岡、国生が銀行内にいる。女子行員(青空)にピストルを向け、大きな声を
上げている。そこへ、内海が血だらけで倒れ込んでくる。外には警察がいるらしい。
そして、名古屋が、3人にピストルを向けながら「警察だ!」と・・・彼は、北海道警の刑事
だったというのだ。せっぱ詰まった吾妻は名古屋、そして国生を撃つ。倒れながら名古屋は、
そこへ兄を追ってやってきた佳代を撃ち、そして五味岡と吾妻は佳代を抱えて、
金だけを持ってその場から立ち去る。

 

場所は変わって、吾妻が佳代の介抱をしている。「もう大丈夫だろう、一晩眠らせておこう」
と言って五味岡は、吾妻に缶ビールを渡す。そのビールには睡眠薬が入っていたらしい・・・
吾妻は眠らされ、五味岡はひとりで襟裳に向かう。

 

襟裳岬にて。

車が渋滞して、予定よりも襟裳に着く時間が遅れた五味岡。そこへ、眠っているはずの
吾妻が彼を追ってバイクでやってくる。波の音、風の吼える音が響く中、五味岡にピストル
を向ける。冒頭と同じシーンが繰り返される。
「だから言っただろ。お前とはいつかやりあうような気がしたって」。
同時に引き金を引き、どちらかが倒れる・・・倒れたのは吾妻だった。

 

名古屋がやってくる。死んだと思われていた名古屋は、防弾チョッキを着用していたため
助かったらしい。この銀行強盗、裏で糸を引いていたのは彼だったのだ。あらかじめ五味岡
と結託し、吾妻を裏切るように仕込んでいたらしい。
「さすが刑事だな」
「いや、元刑事ですよ」。
ふたりは笑い、船に乗り込む。

「テキーラ浴びる前にウォッカで乾杯か?」

 

スタッフロールが流れる。映画っぽく、「制作・吉本興業」という字幕がラスト。

 

感想。

「まんま任侠映画やん!!」ってゆーことで・・・終わったときはちょっと笑ってしまいました。
きっと彼らは、こういう映画が大好きで、こういう人物に憧れていて、だから演っていて
きっとすごく楽しかったんだろうな、自分に酔ったりしてたんだろな(長岡くん除く・・・かな?)、
って思っちゃいました(^^)。でも自分たちのそんな欲望も、お客さんの前で演じてみせると
ちゃんとひとつのイベントになってしまう・・・エンターティナーだなぁとしみじみ思いました。
内容は、予告編からラストまで、完全に1本の映画を作ったようなイメージで通していたので、
コンセプトもよく分かったし分かりやすくて良かったです。

個人的には、いちおうお笑いのイベントなんだから、もうちょっとコント色が強くても(特に前半)
よかったんじゃないかと思ったことと、後半のストーリー展開が早すぎてついていくのが精一杯
だったことが残念だったかな。銀行を襲うシーンなんかは、もうちょっとどういうことになっている
のかをお客さんに親切に示してくれた方がこのあともっと楽しめたのに、って思いました。

 

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