8月4日「はじめツアー’99『ビィ』」レポ
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千原兄弟の夏の恒例のソロイベントツアー「はじめツアー」に足を運んだのは、96年夏、厚生年金会館中ホールでの「金龍飛戦」2日目以来、2回目。この96年のイベントで、ものすごく感動したクセに、以来行こうとしていなかったはじめツアー。なのに何故か今年は、異様にこのイベントに行きたくてしょうがなかったんです。逆に言うと、3年間、あのイベントの効果は続いていたっていうことなのかもしれません。やっと切れた「はじめツアー」の魔力・・・。 わたしはほとんど裏技的な方法でチケットを手に入れ、大阪公演のラストへ臨みました。会場の近鉄アート館は満員。近鉄アート館っていうのは阿倍野橋にあるのですが、まちがって上本町で降りちゃったりして(「近鉄」って名の付く劇場なもんでついつい・・・)、どうにも緊張していたみたい。千原兄弟に対峙するときは、やはりいちばん緊張します。
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村人のせいじさんが、他の村人と「ひょっちょこさん」から受けた被害について話し合っている。どうやらこいつは、キテレツな名前の割りには、凶悪なやつらしい。だけどそこへ、Jr.扮するひょっちょこさんが現れみると。っていう感じのショートコント。 正直言うと、どこが笑いどころなんだろう?って考えなくもない。今でも、そう思います。だけど、このときは、もう爆笑。そして今でも思い出すとかなりおかしい。要は、分析のしようがないネタなんだと思います。これが、今の千原にとっての「とんがった」ネタになるのかも・・・。
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球場の風景から野球のバットだけが消えるシーンが印象的なものや、ライブのあと通信販売で売ることになっている千原兄弟のカッコいい写真の数々。そのVTRの上に流れている単語。この単語たちの持つ共通点に、わたしは恥ずかしながら、エンディングまで気がつきませんでした。
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中国人風の青年・ヤン(Jr.)と、彼を雇っていた小さい町工場の社長(せいじ)。財政的な理由でヤンを解雇しなくてはいけなくなって、あす国へ帰るヤンと、しみじみと語り合います。だけど、その話は、ひょんなことからおかしな方向へ行ってしまう。このへんまでは、ケラケラ笑っていました。だけど、その翌日のコントがとても切なくて・・・。社会の持つ暗部を、コントで現してしまうなんて。テレビやなんかでは、絶対放映できない気がします。 パッと見で分かりにくい部分がなくなった分の、もっと深い「実は理解しにくい」ところがあるのかもしれない、と思いました・・・。
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先のコントからの連動VTR。鶏を食べる人は悪魔と見なされる風習を持つヤンの国。そんなヤンが日本に来て挑戦したことと、その結果を、ヤンの表情で現したもの・・・Jr.ぁ、ブサイクだな〜(笑)。シリアスシーンで終わった本編のネタとは対称的に、「笑いどころしかない」VTR。面白かったです!
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「クリスタルレコード」社員のふたり。レコーディングのあいまに、毎日山ほど届くデモテープの1本でも聴こうと、選んだテープは・・・ってネタ。 そのテープは、「ナニワニアンズ」っていうふたり組のもので、入っているのは歌じゃない。そのテープに向かって千原がふたりでひたすらツッコミを入れるっていう、わたしにとっては新鮮な形態のネタ。この、「ナニワニアンズ」がおかしくってねぇ・・・(^^)。めちゃくちゃすぎるわ!とわたしも心の中でなんどツッコんだことか。でもなんだか憎めないんだよね。ほら、案の定Jr.はラストでは・・・(笑)。 なんだか可愛いネタで、ずぅっと笑いっぱなし。このネタだったらどこでやってもウケるやろな、って、1本目とは対称的なことを考えてる。千原のネタでこんなことを思うなんて、不思議な気持ちでした・・・。
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コンビニでバイトをする大学生・高野(せいじ)。彼がいつものようにバイト先にいると、異様な気象現象が起こり、現れたのは今どき珍しい執事風の風貌の沼津という男(Jr.)だった・・・っていうネタ。実際、沼津は大きなお屋敷でご主人さまにお仕えする執事で、ひょんなことからクビになってしまったのでコンビニでバイトを始めなくてはならなくなってしまったのですが、高野は沼津の行動・言動をいたく気に入ってしまい、いろんな世界にひっぱりこもうとします。まぁ最後は沼津はご主人さまのもとへ戻っていってハッピーエンド、みたいな感じなんですけどねー。 なににって、Jr.の演技力、特に声での演技に感服!本当の執事を見ているみたいでした・・・(執事って見たことないけど)。ある程度の貫禄は保ちつつ、。コミカルな雰囲気をめっちゃ出していて、すごい!とアンケートにも大書きしました。
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ボス格の坂東(Jr.)と、その子分格のヤンキー(せいじ)のふたりが組むお笑いコンビ。彼らの変遷と現在を、舞台前の楽屋での回想っていう形で見せるコント。このコンビが舞台でやるネタはサムいし、坂東は尊敬されているのに実はかなりズレてるし、子分はもっともっとズレてるし・・・形はかなり違えど、千原のネタの「星空ペイズリー」を思い出したりして(^^)そういう形のズレ方。しかも、ふたりの動きもかなり面白くて、視覚的にかなり「魅せる」って感じ。 邪道な部分としては、せいじさんの演技のおかしさに、Jr.が素で笑ってもーて、それが止まらなくなってしまったっていう部分がありました。ネタ中のJr.のあんな姿って、初めて見たかも・・・。
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少女のためのグラビア付きコミック雑誌「週刊ヤングマーガレット」創刊号のVTR。表紙・グラビアに掲載された美少年アイドルは・・・せいじさん!表紙から始まって、次々と映し出される、ジャニーズ系のグラビアにありがちなシーンとポーズの数々・・・最初に映った表紙の映像こそ「あ、ちょっと可愛いかも」なんて思った自分を、数分後には後悔していたのでした(^^;。だあって、VTRめっちゃ長いし、ナル入ったせいじさんの表情は(もうほんとのこと言っちゃうと)気持ち悪いし、それに添えられた文章(例:「ピュア、という言葉が、せいじより先に存在していたなんて、わたしは信じない」「(デビューのきっかけは?という問いに対して)おねえちゃんが勝手に応募しちゃって・・・」などなど)は頭に残って離れないし(ああ・・・)。ううう、反則・・・。 美少年っていうものは、人類にとってとても貴重なものなんだな、と、決して美少年ずきではないわたしにすらそう思わせた、貴重なVTR(笑)。
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Jr.が、デスクの上にいくつも置いてある、鳴り続ける電話を必死でとっています。「はい、早急に、回収しています」「せいじを推薦したお姉ちゃんを殺せ?はい、ごもっともです」「休火山が動き出した!?ハイ、申し訳ありません!」とひたすら謝り続けます。「週刊ヤングマーガレット」創刊号に対する苦情処理・・・。 去りぎわ、全てを放り投げたようなJr.の台詞、「はい、大反響」って・・・。あっというまのネタでした。
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先の、ナニワニアンズのネタに出てきた、「ふさ」ちゃんが歌う「白いブリーフ」。誰が歌っているのか分からないけど(ライブ前に販売していたCDを見たら分かるはず)、この歌がめちゃめちゃ上手い!!ちょっとかすれていて、味があって、あれは絶対に素人じゃない。歌そのもの(←もちろん一筋縄ではいかないので)の面白さよりも、そちらの方が印象に残っています。
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舞台中央には大きな土管。そこには、浮浪者風の男(Jr.)が暮らしている。近所の子供や、犬なんかにけしかけられると、土管の中にためこんでいる「傘」を投げつけて怒るのです。ただの変人と思いきや、彼にそんな生活をやめるように説得に現れた近所の男(せいじ)が、彼の哀しい秘密を観客に向けて暴露します。ラストも、とても哀しい。・・・と思いきや、ちょっと寂しさが救われました(^^; おまけですが、このネタの中のナレーションに、シンドバット森くんが参加していたのにビックリ!
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オープニングと同じ写真、同じCG。違うのは、オープニングには、日本語で出てきていた単語たちが、ここでは英語で出てきていたこと。「青」→「blue」、「骨」→「bone」、「誕生」→「birth」、「ガキ」→「boyhood」、「破壊」→「break」などなど・・・そうか、そういうことか。「ビィ」って、「B」だったのか。
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ふたりが出てきてのトーク・・・こんな、ふたりだけでのトークなんて、昔2丁目に「すんげー」を見に行って以来・・・。エンディングだからって、ふたりが出てきてくれるなんて思っていなかった。こんなところにも、いちいち感動してしまう。3年ぶりっていうのは、こんなところも新鮮なんだ。 前日、前々日と、大阪の同じ会場でライブを行った千原兄弟。1日目の出待ち・ゼロ。2日目・ひとり、だったんだそうで・・・オイオイ千原!(笑)そして、8月末に控えている「千原兄弟と行く沖縄ツアー」に行く人?と問いかけると、反応ゼロ(^^; 「僕らも頑張っていかなアカンなぁ」としみじみ言うふたりがステキー。 こんなトークをしている表情は、やっぱり柔らかくなったと思う。最近のJr.の写真にはわたしが、千原をスタンダードと(自分で全く意識せずに)定めた頃の、あのシャープさがない、と、ちょっと悲しくなっていたものでした。大阪ぽく、「東京行って変わっちゃったのかなぁ」とひがんでみたりも。だから、正直言うとこのライブに来るときは、少し心配でもあったのです。たしかに円くなった。それは、このエンディングトークを見ていてもよくわかった。だけど、このイベントの内容がものすごく濃かったから、ネタがどれもとても水準が高かったから、いつまでも「シャープさ」を求めるというのは、単なるファンの我がままで、千原の在り方っていうのは、あれでいいんだと思った。いちばん大切なことは、千原兄弟がどれだけ、いいカオをしているか、っていうことなんだろう。わたしは、それを求めてライブに行って、それをちゃんと与えられました。これからの千原兄弟を、まっすぐ見つめられそうな気がします。 来年からこの「はじめツアー」は、形を変えるというようなことも聞きました。それでは、新しい効果を求めに行かなくては・・・と、それにも足を運ぼうと思いました。
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