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●今、伝えたい新しい自然体験のスタイル!
「子供たちが、より自然と一体になれるキャンプ。自ら考え行動するキャンプ。そして親の理解と共感を得られるキャンプ。」を目指すこの事業も、今年で9年目を迎えました。
東峰村の『ポーン太の森キャンプ場』をメイン会場に、3日間テント生活をしながら、自然冒険塾の7つの課題に挑戦しました。2日目の峰入登山では、岩場の険しい難所やアップダウンの激しいコースに悪戦苦闘でした。午後から降り出した雨が激しく、中間地点での下山となりました。
閉村式では、塾長から一人一人に修了証が手渡され、メンバーからは、思い出に残った自然冒険塾の感想が発表されました。
●7つの課題に悪戦苦闘(ステップアップする体験活動)
課題@(刃物を使う体験)
キャンプ中に使うハシとコップを、ナイフとノコを使って作る。この課題は、「作らないとご飯が食べられない、お茶が飲めない」という現実から、刃物を使う必要性が生れます。自然冒険塾では、全員が肥後の守(カミ)の持参を義務づけています。事前に準備した自分の刃物だからこそ、安全に大事に使うと思うのです。
課題A(火を使う体験)
大雨による悪天候のため、火起こし体験はできませんでしたが、マッチによる火付け体験や飯盒炊飯にも班ごとに挑戦し、より原始的な火を使う体験をすることで、火の特性を知り効率的に安全に火を燃やすことを学びました。
課題B(自然の神秘体験)
その昔、英彦山修験者が峰入修行をしたと言われる修行の道、10キロに挑戦しました。途中には両側断崖絶壁の岩場や、生まれ変わりの行場「生れ岩」などの険しい難所がいくつもありました。「生れ岩」では、高さ20メートルの2つの大岩の間を、命綱をつけてよじ登りました。峰入登山は、困難を克服してチャレンジするという貴重な直接体験となりました。
課題C(夜の闇体験)
シイの木に囲まれた灯一つない森の神社へのナイトハイクを予定していましたが、大雨による悪天候のためキャンプ場近くのお堂に変更して開催しました。メンバーは、自分たちで作った「ろうそくランタン」の灯りを頼りに闇の世界に挑戦しました。日常生活では、闇の世界を体験することはまずありません。お堂にある自分の名札を探してくるという課題に、1人で挑戦できたのは6人でした。
課題D(川を遊ぶ)
川の水は冷たく、流れの速い所や深い所など、まさに自然の一部です。今回の川遊びでは、水深2.5m高さ2.5mの岩場からの飛び込みを予定していましたが、大雨による河川の増水のため中止しました。メンバーは楽しみにしていたため残念でしたが、安全あっての活動です。
課題E(自分を見つめる体験)
冒険塾では、挑戦しようと思ったとき、新しい冒険が始まります。日ごろの生活から離れ困難な課題と向き合う中で、今の自分の経験レベルを知ると同時に、今までの自分を振り返る機会となりました。新しい発見や驚き、自然の偉大さや厳しさを感じることは、子どもたちの感性を育てると思うのです。
課題F(他人と協力・協調して行動する体験)
ポーン太の森自然冒険塾では、あえて班の中での役割を決めていません。学年の違いや参加回数の違いによる緩やかな組織を自然に形成しています。峰入登山や雨の中でのテント設営・撤収など、役割と責任を果し助け合うことの大切さを、体験を通して学ぶ機会となりました。
●保護者の体験プログラム
保護者の皆さんにも、デイキャンプで自然体験を楽しんでもらいたい。子どもたちの活動の様子や会場を見てほしい。自然冒険塾のねらいを直接伝えたい。そんな思いを込めた体験活動を用意しました。アウトドアクッキングでは、希望により「野菜の天ぷら」、「鶏のハーブ焼き」、「ホイル巻きホットドック」に挑戦しました。
「小枝のクラフト」では、桜の小枝を加工して動物や昆虫を作るという、ネイチャークラフトの魅力と難しさを実感しながら、大人の遊びの時間を楽しみました。また、「今、子どもたちに求められる自然体験」をテーマに、親の期待や心配、今日の体験活動の感想について意見交換(自然体験ディスカッション)を行いました。
●記念品は小石原焼の絵皿
最終日の午後は、伝統的工芸品小石原焼窯元の指導を受けながら、7寸皿の絵皿づくりを体験しました。メンバーの描いた絵皿は、絵皿コンテストに出品された後、10月末にはそれぞれの家庭に届けられ、思い出と共に家族の食器として使われます。小石原焼の絵皿は、世界にたった一つの自然冒険塾の記念品です。
●記録はDVDと写真CDで届けます
今回、自然冒険塾で撮影した動画と写真は、DVDと写真CDにして、メンバーの振り返りアンケートと一緒に3週間後には参加した家族に送付します。これは、参加した子どもたちだけでなく、親や家族に自然冒険塾の様子を伝える上で非常に重要と考えています。このDVDの映像を見ながら、少年時代のひと夏の冒険として、家族の会話が生れれば嬉しいのです。「経験を日常生活に生かしてほしい」そんな願いと共に!
※メッセージ
魅力的な自然体験活動を提供することはもちろん、キャンプを通して親の理解と共感を深め、キャンプを共通の話題として家族の絆を強めてほしい。それが「ポーン太の森自然冒険塾」のねらいです。そして、「なぜ、何のためにこの事業に取り組むのか」「どんな内容なのか」を社会の多くの人に伝えたいと考えています。
今年は、メンバーを経験し、2人のジュニアリーダーと、ジュニアリーダーを経験した2人を班リーダーとして受け入れました。10年事業として感動や交流、新しい出会いを大切に取り組んできた事業だからこそできることです。
また来年、8月に「ポーン太の森自然冒険塾」を開催します。そして来年が最後の自然冒険塾です。
『ポーン太の森自然冒険塾は、自然の中での遊びの達人を育てます。』
ご意見ご感想などは、塾長宛てono-toyo■jt8.so-net.ne.jp までどうぞ。(■は@)
報告:東峰村レクリエーション協会 会長 小野豊徳
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