Dies irae -Acta est Fabula-


いつもよりネタバレ強めです。





シナリオA(90点)

14歳な文章が心地良い。

不完全版やってから2年経ってるので記憶は曖昧だけど

序盤はそんな変化ない感じ。

全体的な話の流れは元と変わらないので、やっぱマリィが空気化するし

まぁどう考えてもハッピーエンドではないね。

感想もまぁ、変わらず。

螢ルートは………ツンデレが2人(笑)

学校に辿り着く、9章辺りまではほぼ香純と共通だけど、そこから一気に分岐する。

内容としては櫻井の掘り下げがメインで

ツンデレ2人のやり取りがなんとも面白い。

それと同時に不完全版では語られなかった謎が解明され、さらに新しい謎が出てくるので

やっていて新鮮な気持ちで楽しめる。

しかし、キルヒアイゼンと戒に全部持ってかれた感が(笑)

ただ、戦闘の結果がどれもこれもアレで微妙だと思ってたら

そもそもそういう話だったと言うのは恐れ入った。

やっぱりハッピーエンドではないのは相変わらずか。

次いでマリィルート、マリィの嫉妬が(笑)

香純ルートと同じ? で6章辺りから元とは変わり始める………と思う。

後半でかなり展開が変わってきて、三騎士の掘り下げがしっかり行われ

元よりかなり面白くなってますが、やっぱり大筋は変わってない。

ただ、余ったキャラをなくすことで見事に丸投げじゃなくなってて

しっかりと完結してるのは感心した。

出来自体も十分名作と言えるところまで押しあがってるしね。

マリィが可愛くなってるのも大きい。

先輩ルートは、まさかの最終ルート

いや、香純ルートをやった時点で話の大筋は変わってなくて

だとすると、マリィルートで帰結したら丸投げっぷりが変わらんよなと思ってたけど

そうでないのに最終ルートなのは本当にまさかの展開。

こっちはマリィルートからの分岐で先輩ルートであると言うよりは

十三騎士団ルートと言った方が良い内容で

他のルートで掘り下げられなかった騎士団員の掘り下げが行われます。

その上で、完全に今までと展開が違うんだけど、今まで以上に燃えるシーンが多い。

特に三騎士との決着のシーンは滅茶苦茶良かった。

が、それに比例する形で絶望的な展開でもあり、更に主人公が空気になる。

終盤は先輩より司狼のが好きな自分としては納得いかない展開もあったし

ラストは相対的、客観的に見れば一番ハッピーエンドなんだろうけど

大団円じゃないし当人達が全く幸せじゃないってのはどうだって感じで

最終ルートなのにどうにもすっきりしなかった。

全体的なボリュームは結構ある方だと思う。

一部共通部分が飛ばせないと言うのもあるけど、それなりに時間がかかった。

えちぃは1人1〜2回くらい、内容はまぁ濃くはない。

とは言え作品の方向性を考えればこんなもんかと。

総合的に見て

不完全版をやってる側からすると

覚えてないところ、知らないところ、知ってるところが入り混じるから

次第に何処が知ってて何処が知らないか分からなくなってくるのは問題だけど

既存2人のルートのブラッシュアップはしっかりしてるし

新規2人のルートもそれぞれ出来は良く

中二系バトル物としては十二分に名作になってます。

分かりやすいハッピーエンドがないのは、好き嫌いが分かれるところだろうけど

こういう方向性のシナリオが好きな人ならやっておくべき出来ではありました。





グラフィックA(90点)

立ち絵

服装パターンはそんな多くない、多くて3種類くらいか?

ただ立ち絵のある登場人物が多いし、表情パターンも結構あって

出来も申し分ないので評価としては高め。

1枚絵

カットインなんかも合わせて総数213枚、100枚近く増えてる計算になるな。

出来はアニメ塗りに近い感じで

絵によって微妙に塗りの感じが違う印象を受けたりするのもあるけど

全体的なクオリティは非常に高く、その上でこの枚数なんだから文句の付け所がないです。

背景

種類、出来ともに申し分なし。

OPムビ

前のとは違うはず、見覚えのない絵があるし。

まぁ出来としては普通と言ったところ。







ミュージックA(95点)

BGM

不完全版と違いはないと思うが、相変わらずテンションの高い曲が熱い。

聞き覚えのない曲があったので、多分新曲もある。

曲数は37曲。

KrigeとWalhall辺りがお気に入り。

OP

なんと言うかもうひとつかなぁ………

疾走感というか盛り上がりが足りない感じ。

悪くはないんだけどね。

挿入歌

2曲くらいあった気がするけど1曲か?

場面に合わせてかなりテンション高い曲なのが良い。

ED

OPや挿入歌とはうって変わって静かな曲。

終わり方の印象ともあってるしいい感じかと。

CV

改めて聞くと更に良い。

元のレビューでも言ったけど、男キャラ声優陣の好演が光る

と言うかいくらなんでも光りすぎてる(笑)

正直これだけで10点くらい加点されてます。





総評A(90点)

システム

やっぱスキップが遅め。

あと、個別フラグが立つと同一の文章でもスキップできないのが不便。

それ以外は特に問題なし。

総評

勿体無い作品ではあるわな………

何でこれが最初に発売された時点で出来なかったのかって命題が付きまとう。

自分みたいに不完全版を不完全と知らずそれなりに満足した人間には今更って印象を与えるし

不完全だと知って売ってしまった人からすれば、また金払うつもりにはならないだろうし

やってないならやってないで不完全だったと言う情報だけを知り

完全版であるこれに気付かない人間もいる。

最初からこの完全版が出ていればってのが正直なところだけど

それを差し置いたってまぁ見事な完成度で

全体的なクオリティが高く、時間を忘れてやってしまうから

寝る前にやることは自重してたくらい。

バトル物のえちぃゲムとしては間違いなく最高峰の出来なので

中二的なあれやそれやが好きな人は、やっておかないと損します。

不完全版をやってる人も、元が好きならやっておいた方がいいです。

ソフトが手元に残ってるのであれば、登録してパッチ当てればただで出来るっぽいしね。

兎にも角にも、名作と言うのに何のためらいも必要のない作品でした。


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