岡田武兵衛胸像

所在地:楠町役場前
最寄駅:近鉄北楠駅

 岡田武兵衛は、三重郡楠村村長・楠町町長を勤めた人物です。
 岡田氏は大正3(1914)年に楠村の村会議員となり、大正11(1922)年より堤要蔵村長の後に、最後の村長を勤めました。「商工立村」を村是として岡田村長は、昭和8(1933)年の中央毛糸紡績株式会社(のちの東亜坊)、昭和9(1934)年の東洋紡績、昭和13(1938)年の東亜酒精(のちの宝酒造)などの工場誘致に尽力しました。そして、工場誘致によってもたらされる人口増加に対応するため、楠土地建物株式会社を起こし、諸設備の充実を図り、現在の楠町の基礎を形成しました。
 町づくりには、先祖代々の田畑を埋め立て工場を造成することに、農民たちの頑強な抵抗にあい、説得にはかなりの苦労があったそうです。
 工場の誘致成功によって、実質的に町となった楠村に町制が施行されることになったのは、昭和15(1940)年。岡田村長は初代町長として、戦時中を乗りきり、昭和21(1946)年3月に辞職しました。
 この胸像は昭和41(1966)年に岡田町長の事蹟を偲び、楠町内の家庭や会社などの寄付金86万2380円によって作成されました。日展審査員の片山義郎の作です。