常磐尋常高等小学校奉安殿

 明治27(1894)年4月1日、常磐尋常高等小学校(現在:四日市市立常磐小学校)が現在地に移転するに伴って建立された木造の旧奉安殿です。職員室の南に建てられました。
 奉安殿の中には御真影や教育勅語やその他の詔書が納められました。昭和10(1935)年に新奉安殿が建立されるまで使用されました。その後、松本道場の北脇に移されました。
 奉安殿というのは、「御真影」(各学校に下賜された天皇・皇后両陛下の写真)や勅語謄本(教育勅語の写し)などを安置しておいたところです。登下校の際、最敬礼をしなければいけなかったそうです。最敬礼とは、天皇に対して行う敬礼のことで、上体を45度傾けるという苦しい姿勢をとらされる敬礼です。また、儀式の時には、奉安殿に普段安置されている御真影を壇上の奥に安置したそうです。その時にも、いろいろな約束事があったそうです。
旧奉安殿
 こちらの奉安殿は昭和10(1935)年3月2日に落成したコンクリート製の新奉安殿です。
 昭和天皇の御大典以降、各地で奉安殿の新築・改築が流行りましたが、この奉安殿は皇太子殿下(今上天皇)御降誕記念として作られました。
 昭和21(1946)に赤堀の誓元寺というお寺に移築され、「光雲殿」と呼ばれる納骨堂になっています。

 この奉安殿については三重県歴史教育者協議会編「三重の戦争遺跡」(つむぎ出版)に紹介されています。

新奉安殿