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脊髄損傷後の中枢性の神経障害性疼痛

はじめに

 私の妻は、頸髄損傷後の、難治性異常疼痛に苦しむ一人です。
 妻は、平成14年8月の交通事故により頚の骨を脱臼骨折し頸髄を損傷し、手足の麻痺などの重い障害を背負う身となりました。受傷後半年ころからこの「痛み」が現れ始め、それはやがて「激痛」に変わり、しだいに強くなる「痛み」に現在も苦しんでいます。

 この「痛み」の正体は、「中枢性の神経障害性疼痛」、または、「神経因性疼痛」「ニューロパシー痛」、「中枢痛」などと呼ばれる、痛み止めの効かない、治療法が確立されていない原因不明の難治性の痛みです。

 スコット・フィッシュマン著「心と体の痛み学」によるとアメリカでの調査では、中枢痛を持ちながら普通の生活を送っている人は、30%にも満たず、自殺する患者も少なくないことが報告されています。この「痛み」は、脊髄損傷者の約2割に発生することが複数の調査から知ることができます。わが国の脊髄損傷者の数は、およそ10万人と言われます。ですから、国内に2万人もの人々がこの「痛み」と対峙していることになります。

 ですが、このような状況について、残念ながら世間一般だけでなく医療関係者にもあまり知られておりません。その最大の原因は、痛過ぎて当事者が声を出せない状況にいることだと思います。更に、痛みを他人に伝えるのはかなり難しいものです。そのため原因不明の「痛み」を訴えてもなかなか相手にされず、挙句は「なまけもの」とか「大袈裟」とか「うそつき」などと決めつけられ、人格まで否定される場合もあります。ですから、声をあげられたとしても黙ってしまう人が多いように思います。

 これまでの経験から、身体が不自由な事については、ほとんどの人が理解を示してくれますが、「痛み」について共感してくれる人は本当に少ないと感じます。しかし、不自由な身体で、「痛み」を抱えながら生活を続けるには、理解し支えてくれる人が必要です。ありがたいことに現在、妻は「痛み」を理解してくれる主治医やセラピストに、精神的にも支えて頂いています。おかげで、ほぼ自立した生活ができるようになりました。
 しかし、それは恵まれている方で、「痛み」について理解もされず、声を発することもできず孤独に悶々と苦しむ患者さんが大多数だと思います。
 当事者やその家族などが情報交換したり、励ましあったりできる場や仕組みができるとよいのですが。また、この「痛み」の存在やその深刻さが世間に認知され、治療法が進歩したり、患者への理解が深まったりすることを望みます。
脊髄損傷後疼痛について
はじめに

この「痛み」の名前

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この「痛み」の病名と原因

痛み医療に対する国家的取り組みを

朝日新聞 患者を生きる

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「主な痛みの概要 平成16年8月6日現在」

失われた1年半 痛みとの闘い、更に無理解との闘い

痛みと折り合いをつける

痛みの管理


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2008年12月28日より


作成日2008年12月14日(日曜日)
最終更新日2011年9月8日

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