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みんなで考えよう医療大麻問題

 皆さんは、「医療大麻問題」をご存知でしょうか?
「医療大麻問題」とは、諸外国では、大麻の薬効成分である「カンナビノイド」が様々な難病治療に役立つことが認識され、治療に使われるようになってきているのに、わが国では、病気の治療を目的として大麻やそれに由来する成分を使用することが「大麻取締法」により一切禁止されているという問題です。

 私の妻は平成14年の夏、交通事故により脊髄を損傷しました。
 その後、神経が傷ついた事によると思われる痛みが現れ、それはしだいに激しさを増し、今もその苦しみは続いています。
 この痛みは、「神経障害性疼痛」とか「中枢痛」などと呼ばれる難治性の痛みで、通常の痛み止めはもちろん、モルヒネなどの麻薬性の薬もほとんど効かないことが確かめられています。
 しかし、大麻の成分であるカンナビノイドはこの痛みの緩和について効果があるとされ、カナダ、オランダやアメリカのいくつかの州などで治療に使われています。

 従来アメリカの連邦法でも医療用大麻は違法でした。
 オバマ大統領は、選挙運動の際に、医療用にモルヒネが認められているのに大麻が認められていないのは筋が通らないと語っていたそうです。
 この考え方は、アメリカ政府の方針となり、2009年の2月エリック・ホルダー米司法長官は、「連邦政府は医療用の大麻の取り締まりをやめる」と発表しました。

 大塚製薬は、大麻から抽出した成分で作られる「サティベックス」の開発に関わっており、この薬品は、既にカナダでは認可され臨床に使用され、アメリカでは治験が行われています。しかし、日本では、「大麻取締法」のため治験を行うことができません。

   「大麻取締法」以上に問題なのは、一般の日本人が大麻に対して激しい嫌悪感を持っていることです。そのため、大麻が難病の治療に役立つことに気付いている医療者や研究者は多いのですが、そのことを実名を出して堂々と述べるには大変な勇気がいる状況です。

 マスコミの報道も偏っており、大麻所持で逮捕された芸能人や大学生を袋叩きにするような内容ばかりです。それも、薬物乱用を防ぐため必要なことなのかもしれません。しかし日本にも「医療大麻」で救われる可能性のある人は大勢いて、海外ではすでに効果があがっていることも正しく報道してもらいたいものです。

生命に関与する問題を無知のままNOと言わないでほしい

 そんなわけで、多くの国民は「医療大麻」の問題にまだ気付いていません。
 大麻には害や副作用ももちろんあると思います。ですが、医師の管理の下、病気の治療に使えるようにするべきではないでしょうか。この問題が広く国民に認知され、そして議論され、わが国の医療がよりよい方向に進むことを望みます。

 「*人の命や生活に関与する問題を無知のままNOと言わないでほしい」これは、多発性硬化症を患い、大麻の有用性に気づきながらそれを使えないまま亡くなられた小笠原健次さんの奥様の言葉です。(*出展 大麻が難病治療で効果を上げている!週刊朝日 2009年06月26日号

厚生労働省への質問とその回答  

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【リンク】
大麻が難病治療で効果を上げている!週刊朝日 2009年06月26日号
医療大麻 - Wikipedia
ブログ:東北大学大学院医学系研究科 多発性硬化症治療学寄附講座 : カンナビノイド系がん疼痛治療剤「サティベックス」による痙縮改善効果
痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief カンナビノイド
Dr. フロッガーさんのブログ
岐阜県産業用麻協会
 
作成日2009年8月1日(土曜日)
最終更新日2011年9月8日

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