Green for Danger
 
緑は危険

ハヤカワポケットミステリ、ハヤカワ文庫(中村 保男 訳)

<あらすじ>

 ドイツ軍の空襲下にあるケント州のヘロンズ・パーク。そこの陸軍病院にかつぎ込まれた老郵便配達夫のヒギンズが麻酔をかけている最中に手術台の上で死んだ。事故か他殺か? ヒギンズが病院にいることを知っていたのは次の7人。手術主任のムーン少佐、麻酔医のバーンズ博士、外科医のイーデン、正式看護婦のベーツに特志補助看護婦のエスター、フレデリカ、ウッズ。その中の一人、殺人の証拠を握っていると言っていたベーツが刺殺された。

 犯人は残り6人の中にいる! そう考えたコックリル警部は調査に乗り出すが・・・。

<コメント> (2000/07/30執筆)

 なかなかおもしろかったです。まあ、ポケミスに書いてあったあらすじからヒギンズがどうして死んだかはすぐにわかりますが、ここでは書かないことにしましょう。犯人も何となく予想がつくのですが、驚いたのは犯人が分かったあとにコックリルがしでかしたミス。非常に皮肉な結末になっています。

 しかし、コックリルも犯人が既に見当がついているなら、証拠がなかったとしても6人の容疑者全員を何も犯人扱いにしなくてもよかったでしょうに・・・。あれじゃ、無実の人たちがかわいそうです。まあ、ブランドらしい作風といえばそれまでなのですが。で、星4つ★★★★